酒精強化ワイン(フォーティファイドワイン)ではポートワインが多分一番有名ではないかと思います。
ポルトガルのポルトの街で仕上げられる酒精強化ワインで、主に赤いタイプが人々に認識されているものと思います。
しかし、このワインの原料ブドウはドウロ川流域で採れ、立派な赤ワインも生み出します。ヴィーニョ.デ.ドウロといいます。
そむりえ亭でも使ったことは何度かありますし、私の知人の店でも使われることがありますので、経験された方もいらっしゃるでしょう。
またフランス南部も酒精強化ワインの多産地帯で、通称VDN(ヴァン.ドゥー.ナチュレル)と呼ばれラングドック、ルーション、ローヌなどの各地域で造られています。
大体、これらは認定試験の問題に出るかも、などと言われ良く勉強されているようです。が、実際に召し上がった経験者は少ないかもしれません。
そんな中にローヌの村ラストーがあります。
VDNラストーはグルナッシュ種で造られ、チョコなどによく合いますし、それだけでも美味しいワインです。
中にはランシオといって熱酸化熟成による複雑な風味を持つものもあり「ランシオは覚えておこ!!!」なんて受験生が必死にメモする単語かも、です。
さて、このラストー村は最近では酒精強化しない赤ワインが秀逸でグルナッシュをメインにシラーや地元の推奨品種をブレンドして作られ、スパイシーだけれど、重すぎない、しかし存在感のあるワインとして世に出ています。
基本的に南ローヌですからシャトーヌフデュパプというワインやジゴンダスなどというワインが有名で、それらを飲まれたことのある方なら「似ているワイン」として覚えて頂ければいいと思います。
今月は南ローヌのワインが4種程開いていますので、色々とお勧めできますし、比べて頂けると面白いと思います。
勿論、そむりえ亭ですから、それらに合わせた料理を召し上がって頂きながら、より美味しく楽しんで頂きますよ!!
お待ちしています!!!!