ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
 06‐4963‐3098 
 樋口誠

異色のワインⅡ

2011年07月05日 04時09分24秒 | お勧めワイン

昨日はサヴニエール.クロ.ド.ラ.クーレ.ド.セランを紹介しました。

今月はもう1アイテム、いわゆる自然派ワインが開いています。

プリウレ.ロックという生産者のものです。

ブルゴーニュの銘醸の中の銘醸、ロマネコンティの所有者の1人でロマネコンティとは別にワインを造っているのです。

ここのワインも昨日書きましたように、時折「エッ」と言うような状態のものが見つかります。濁っていたり、腐敗的な香りが漂ったり・・・・・

それも自然と言えば自然な事ですが、消費者にとっては避けたい事ですね。

さて、そむりえ亭で開けているのはヴォーヌロマネ村のメズィエールという畑の06年。私がボトルの外からチェックした限りでは、濁りの無いロットです。また、今日までで3本目を開けていますが、これまた健全です。

健全なものに当たると、本当に素晴らしいワイン。

向こうから香りがやってくる。つまり、嗅がなくても湧き上がる香り。赤い果実の中にアジアのスパイスが混じります。酸が幅のある味わいを作り出し、余韻が長く続きます。

ロマネコンティではありませんが、同じ所有者なんだな、と感じられます。

私は自然派ワインを否定も肯定もするものではありません。事実、こうして使っています。また、ただ「自然派ですから」というセールスでは買いません。だって怖いのです。

正しく選べば、美味しいのですね。

是非、ロマネコンティの系譜に繋がるワインをお試しください。

お待ちしています。