治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

原始反射と過去の恋

2016-09-26 09:15:29 | 日記
先日から、アンチちゅん平さん活動している人がどうやら
「恋愛を終わらせるのは悪い人」という俺ルールを(本気かたんなる攻撃の材料かは知りませんが)
振り回しているなあ、と気づいていました。

でもまともな感性と健康的な経験のある皆さんならおわかりのとおり
恋愛に終わりが来るのは悪いことでもなんでもありません。

終わりがきたからと言って
その恋愛に意味がなかったわけでもありません。
恋をしたのは素敵なことです。
楽しい時間があったのは素敵なことです。
最後は悲しい結果に終わっても、修羅場に終わっても
その最中に味わった幸せな時間がウソだったわけではありません。

「人間脳を育てる」を作っていた時
原始反射を「卒業」するのではなく「統合」とはどういうことかと私は灰谷さんにききました。

そうしたら「含んで越えること」と返事がありました。

原始反射は、かつてはお世話になった反射です。
それを使って生き延びてきたのです。

けれどもそれが時期を過ぎて残存していると、生きづらさにつながるのです。
だから回数券を使い切る。

そして使い切ったそのあとも
どうやら個体の中にとどまっているようなのですね。
そしていざというとき役に立つらしいです。

それを私は「昔の恋人」みたいな感じで理解しました。

恋をしたのは素敵なことだし
別れる結果になってもその時間が素敵だったことを否定する必要はない。

ただ生涯を連れ沿う縁には至らなかっただけ
それだけの話です。

それを攻撃することは

・とんでもない言いがかり
・よほどもてない人の脳内恋愛妄想の帰結

のどっちかにしか私には見えませんね。

今はつきあっている相手のいない人が増えて
男子も女子も草食系になり

それが貧困のせいにされたりはしていますが

若い恋に必要なのは、どう考えてもお金ではないと思うんですけどね。

一方で四十代五十代のマダムが恋愛物に夢中になるのは

ある意味「使い切っていない」んだろうなと思います。

これも原始反射と同じかもしれません。


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「人間脳を育てる」早くも四刷りです!

2016-09-24 10:51:18 | 日記
6月に発売し、早くも四刷りとなりました。
皆様ありがとうございます!
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理解を援助に結びつける

2016-09-22 10:24:58 | 日記
ぐっと冷え込んだ朝。

今日は朝から長崎の講演、ソロパートのレジュメを書いていました。

理解を援助に結びつける

というタイトルで30分。

12年間を30分に詰めたわけですが。

A4二枚にうまく収まったので印刷に出しときました。

長崎には送りますが

そのうちどっかで配りますね。

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取り出して眺める記憶

2016-09-20 10:42:51 | 日記
昨日、仕事でフラッシュバックのところをおさらいしていて
フラッシュバックは「嫌な記憶を押さえつけることではない」ことを改めて肝に銘じました。
そうではなく
「自分の好きな時にその記憶が取り戻せて、しかもその記憶に揺り動かされない状態」
それがフラッシュバックから解放された状態です。


そして「好きな時に取り出せる記憶」を並べてみました。

祖父。
私が大学生のときに亡くなった祖父の名で検索するとこれだけ画像が出てくる。すごい時代です。
すごくたくさん本を書いたんだな。
お墓参りに行って、会社のことをお願いすると

「うまくいかないわけがないじゃないか」

っていう声がします。



かれこれ30年前? 夫と出かけたディズニーランド。
ずっと歴史を積み重ねて来られたことに感謝です。



バブル時代。
バブル時代の写真てよくありえないものがありますが、これは別に今もそんなにおかしくないですね。
画伯に見せたら「バブル時代がよく似合いますね」と言われました。
楽しかったな。
でも今の方が精神的には安定しているな。



そして今。

ちょうど先日、饗宴のあとのお茶の時間
入ったカフェに鏡があり、こんな構図ができたので
「画伯とこよりさん、私の大事な人たち。ちょうどいいスリーショットだから撮っておこう」

と思って撮りました。

FBにアップしたら、楽しさが伝わってくる写真だと言われました。




(すぐ横に栗本さんがいて入りたがったのですけど、「構図的に無理だから」と冷たく言って入れてあげませんでした。)

そして今朝

「とと姉ちゃん」の最後の思い出写真コーナーに
父との一枚が出ました。
BSを見た方たちからお知らせをいただいたので、録画もしてスマホ持ってスタンばっていました。



お昼の放送が見られる方、よかったらどうぞチェックしてみてください!
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気づきの統合の歴史が始まる

2016-09-20 09:11:28 | 日記




18日にお越しくださった皆様、ありがとうございます。
私としては

神田橋先生がおっしゃった「気づきの統合」の歴史が
こうやって始まるんだなあと思いました。

「人間脳を育てる」で「動きの四発達」について学び「これだ!」と思った人たちが
どのようにそれを実践に載せていくか
その試行錯誤を栗本さんは見せてくれたと思います。

栗本さんと私が、同じだったなあと思ったのは

ブレインジムの切り口で「原始反射」って言われたときにはぴんとこなかったけど

動きの四発達で原始反射を語るときには、大きく腑に落ちたということ。

栗本さんはそれを、首や足の関節ともリンクさせて考えていて

こうやって様々な知見が発展していくだろうと思いました。

そしてその場で皆さんで身体を動かしてみて思ったのは、結局

大人になっても脊椎と相同は大事、っていうこと。
考えてみれば私もレクリエーション的に脊椎と相同をいっぱいやります。
ヘディングとかね。
当日もヘディング披露して、画伯に「性格が出てる」と言われました。

栗本さんが現場でお子さんたちを見ていて

相同と同側を行きつ戻りつする

というのをきいて

そうなのか~と思いました。

栗本さん、実践は優れているんだけど

相変わらずそれ以外はダメダメで、饗宴の席では私たちをドン引きさせ

そのあたりは画伯ブログをお楽しみください。

それと、大阪に行くそうなので
今ならまだ参加募集間に合うということなので

詳しくはこちらをご覧ください。

写真はホワイトボードに写した本の内容。
栗本さんが写したいと言ったのですが、字が書けるか不明だったため(暴言)
私が写していたら、途中から画伯がきたので書いてもらいました(ノーギャラ)。

画伯は私の絵の師匠なのですが
私は画伯の字も好きで

そのせいか字も似てきたようです。

どっから画伯か区別つかない感じになりました。

とにかく

お越しいただいた皆さま、栗本さん、画伯

ありがとうございました!
また楽しい一日でした。
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講演会のお知らせ(三件)

2016-09-17 09:30:38 | 日記
お世話になっております。花風社の浅見です。
花風社ではかねてから予告しておりましたとおり、9月18日(日)に栗本啓司さんによる講座を開きます。

この講座は先般出版されました「人間脳を育てる」を題材に
「どう応用力を養うか」を栗本さんから学びつつ、一緒に実践する講座です。

「人間脳を育てる」は読んでうなずいてるだけではもったいない本です。
身体と学習、情緒、コミュニケーション力の発達を結んでいる「動きの四発達」を促す遊びを栗本さんが考案してくれますので、みんなで身体を動かしてみましょう(もちろん動きたくない方は見学だけでも可能です)。そして、自分の家で、職場でできることは何か、考えるヒントとしましょう。

楽しく役に立つ時間になると思います。
奮ってご参加ください。
要項は以下の通りです。

日時 9月18日 日曜日 13時半から16時半くらいまで(途中退出可)
場所 港北公会堂 第一会議室(東横線大倉山駅そば)
料金 大人3000円、18歳以下2000円
申し込み方法 花風社あて(mail@kafusha.com)にメールで
1 お名前
2 参加人数
3 連絡先メールアドレス
をお送りください。こちらから手続きの返信を送りますので、kafusha.comからのメールが受け取れるように設定をお願いします。

*定員に達しましたので、キャンセル待ちでお受けいたします。

また、下記二件の講演があります。

10月1日、ニキ・リンコさん、藤家寛子さん、そして浅見の三人が長崎に揃います!
三人揃う講座はとても貴重なので
どうぞこの機会をご利用ください!
当日午前には、浅見による無料の「人間脳を育てる」読書会も行います。
詳細・お申し込みはこちらをごらんください。




10月16日、栗本啓司さんと浅見で愛知県に伺います。
「発達障害者は発達する」と銘打ち
「芋づる式アプローチ」について実践を交えた講演を行います。
詳細・お申し込みはこちらをごらんください。



各地でたくさんの皆さまとお目にかかれますのを楽しみにしております。

浅見淳子@花風社

*このお知らせはしばらくトップに貼っておきます。日々の更新はこの下をごらんください。
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うつるんです その1

2016-09-17 09:24:35 | 日記




いつの間にか夕方になるとNHKをつけて稀勢の里を応援している自分に気づいた皆さん。
皆さんは感染患者です。
稀勢の里はうつるんです。

愛甲さんはそれが重症化し、ついに自分でチケット大相撲でチケットを買うまでになりました。
そしてその券で、昨日二人で国技館に出かけました。
ちょうど本を作っているところなので、打ち合わせだか相撲観戦だかの
とにかく楽しい時間になりました。

最初におめでたいお知らせを知りました。
実は明日の会に愛甲さんもお誘いしていたのですが
ご長男のお嫁さんが出産予定日なので、生まれるかどうかわからないけどその日に飛行機を予約したということでした。
そして赤ちゃんは一週間早く生まれてきたそうです。つまり、愛甲さんはおばあさまになっていました。
明日から初孫に会いにいらっしゃるそうです。

私は前の日にうんと頑張って仕事をしたので
その成果物を二人で確かめたり、話したり、お弁当を食べたりしながら幕下の取組から見ました。

先日の地球金魚合宿を含め色々な話をしました。

そういえば南国には時々
恐竜の生き残りみたいな生き物がいます。
以前コテージ形式の部屋に泊まったときバスルームにそういうのが現れ
私はびびってフロントに電話して「私のバスルームに小さな恐竜がいるんだけど」と言ったら
掃除のおばさんが来て(大笑いしながら)レジ袋に捕獲して遠くでリリースすると言っていました。

そしてこの前泊まったところでは、敷地内の蓮池に、小さな恐竜が泳いでいました。私はしばしそれを観察しました。





人間の泳ぎ方は、たとえクロールみたいな対側的な動きであれ、比較的まっすぐだなあと思いました。
ああいう生き物は身をよじって泳ぎます。
試しにプールで30メートルほどそういう泳ぎ方をしてみたのですが、疲れます。おそらく人間にはしっぽがないからだと思います。

そして考えました。
ああいう生き物はきっと、卵で産まれるのでしょう。
考えてみれば卵って、無防備ですよね、外敵に対して。実際に私たちだって卵を食べているでしょう。
手足が生えていないから、逃げられません。

だから哺乳類は、胎生を選んだのですね。
手足のついている母体の中に胎児をかくまった。
ただそれだと母体の影響を強く受けることになる。
それで恐怖麻痺反射が備わったのですね。

まさに生き残りのためにあった恐怖麻痺反射が、おなかの外でも残存していると生きづらさにつながる。
おそらく厭世的なものの見方にもつながるでしょうね。ストレスをオートマティックに悪だととらえると。

そんな話をしながらお相撲を見ていました。

=====

お知らせが二つです。

1 明日の講座にご参加の皆さん。
栗本さんがご自分のブログに資料をアップしています。

2 長崎の講演にご参加の皆さん。
確定ではありませんが、当日ご都合がつけば私用で九州滞在中の愛甲さんがいらっしゃいます。

以上よろしくお願いいたします。


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背骨を弛めると

2016-09-15 09:37:35 | 日記
さて、地球金魚合宿でたくさん本を読み背骨を弛めていました。今度は仕事関係の本は一冊ももっていきませんでした。小説とか、とにかく話運びの上手な人の本を持っていきました。

一応iPadに原稿はのっけていったし、キーボードまで持っていったのですが、一度も開きませんでした。

そして背骨を弛めてみると、面白いことに著者の人たちにいいアイデアが湧いてきたようでした。

まず栗本さんからメールがきました。18日のプログラム。これはすごいです。画期的な会になります。今回は札止めになってしまいましたが、皆さんまたどこかいずこかで受ける機会があるといいですね。

それともちろん愛甲さんからも。

割と多くの人が知りたがっていた

・愛着障害と発達障害の違い

もあっさり説明してくれたし

・統合失調症
・人格障害
・ひきこもり
・発達障害

の人と愛着障害の関係もあっさり説明してくれました。

それと、子どもの愛着障害は治りやすいけれど(「人間脳を育てる」で治るそうです)大人になるとこんがらがる。言葉での介入も必要になる。大人の愛着障害が治る条件を十四個箇条書きでくださいました。

おお、なるほど、と思いました。

自分が背骨を弛めると、著者の人たちにアイデアが湧いてくるのが面白かったです。

そして帰ってきてパソコンに向かったら

「第三部 愛着障害に手遅れはない」

とするする打ち込んでいる自分に気づきました。
どうやら第三部はこのタイトルで行くようです。

背骨を弛めるのは、著者だけではなく私自身にもやはり効果があったようです。
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最大の就労支援者

2016-09-13 10:23:50 | 日記




地球金魚合宿に行っていて昨日戻りました。
次の本は愛甲さんと何度もやりとりして半分できたところで出かけました。ここまでは実用書です。愛着関係の発達とか、遊びの発達とか、実用的な知恵に満ちてます。今後はちょっと文芸書のテイストが入ります。大人が愛着障害を治すことについて知見を広めたいと思います。

ということで、身体を弛め、内言語をチャージする旅でした。
毎日毎日くたくたになるまで遊び、子どものときのように、夕ご飯の途中で眠くなりました。

普段私はあまり夢を見ない人なのですが
旅行中は長時間眠っているせいか結構夢を見ました。
いい夢も悪い夢もありましたが、起きたときにはすっきりしている感じでした。
思い出したことがたくさんありました。
その中の一つを今日は書きます。

思えば2006年くらいまでは、ギョーカイに違和感を抱かなかった私です。
社会が発達障害者を理解して受け入れていけばいい、と思っていました。
でも最初に感じた違和感はそういえば、就労支援の動きだったのでした。

知的障害のない発達障害の人を障害者認定し、就労支援をする。
一方で天才説を振りまく。
ということは、「発達障害の人が元来持っている才能を開花させるための支援」をするとみんな思うでしょう。今でもそう思っている人もいるかも。
でも私が見たのは、名のある大学を出た人を、時給800円(現在東京でも神奈川でも最賃に及びません)の非正規の仕事につけてドヤ顔している姿でした。

職業に貴賤はないとしても、同じような大学を出た人はそれなりの企業に入り
安定した給与、有給休暇、各種なんとか手当、などを得て、何より責任のある仕事を任されている人が多い。
ところが発達障害者であるというだけで、そういう道を支援そのものが閉ざす。理由は何かというと、ギョーカイ最大のなまはげ、二次障害です。
二次障害を避けるために、生涯賃金何億か抑えるという作戦です。

その後裁判等も抱え、「治らないという考えは治りませんか」に傾いていった私ですが、もともとは縮小再生産の就労支援に疑問を持ったのでした。

でも今はわかります。福祉の枠組みでやる以上、それしかなかったことに。
今でも自分の才能を開花させてくれるのが就労支援だと誤解している成人当事者はいるかもしれませんが、それは間違いです。
福祉の産業にとって、当事者はお客さん。ずっとお客でいてほしいのは当たり前でしょう。

最初に違和感を感じたのは就労支援でした。
でもこのメカニズム
「どんな優れたものをその人が持っていようと、福祉の枠組みの中でしか支援はなされない」ことが
あらゆる場面に適用されているのでした。
それはそれで仕方ないのかもしれません。
ただそれをはっきり言わないから、騙され続ける人がいるのが見ていて腹が立ちました。

職業に貴賤はない。
だからこそ、もし自分のつきたい仕事があるのなら
最大の就労支援者は、福祉の支援者ではありません。
一番支援する力があるのは、自分です。
成人当事者にはそれを強く自覚していただきたいと思います。
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裏タイトル

2016-09-06 04:53:16 | 日記
さて、長崎の講演会ですが、思ったより順調に参加者の方が集まってくださっているようです。
長崎は色々あったから、私が行っていいのかな~という気持ちがあったんですけどせっかく呼んでいただいたので、心配しながら行くことにしていたのですが、よかったです。

そしてそれぞれの議題が決まりました。

浅見 最初に30分。
お題は「理解を援助に結びつける」

次に藤家さん45分
お題は「家族との絆を取り戻すまで」

次にニキさん60分
お題は「自閉っ子から自閉おばさん自閉おばあさんへ」

そのあと三人で漫才。

です。

「理解を援助に結びつける」は、長崎という土地で借りてきた猫のように穏当な講演をするために穏当な題をつけたのであって

これを横浜で花風社主催でやると

「治るが勝ち」

というタイトルになるような内容です。その内容をよそいきの表現とよそいきの言葉遣いで無難にやります。私はね、穏当にもやればできる子なんですよ。

花風社の変遷は決して「障害理解を捨てるプロセス」なのではありません。

「障害特性を理解したうえで、それを(ギョーカイとは違うやり方で)援助に結びつけようという試みであり成果が出てきている」ていうことをご説明しようと思います。

わかりやすく例をあげると

12年前、「自閉っ子、こういう風にできてます!」で「体温調節が自然にできない」という問題が明るみに出たとき

ギョーカイ的には「社会の理解を! この子たちはさぼっているのではありません!」にあの本を使ったと思うのですが、私は

「体温調節自然にできないのは不便だな。これ治す方法ないのかしら」という方向に向かったという話なんですよ。

そして見つかったんですね、そういう方法が。


まあ画期的な会です。

あと少しで満員みたいですので
皆さまよろしくお願いいたします。
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