小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

南インド・ケララ州映画「ジャッリカットゥ・牛の怒り」見ました〜ひどかったけど凄かった! 間違いなく今年一番の暑苦しい映画でした。

2021-07-23 05:16:26 | Weblog

「ジャッリカットゥ・牛の怒り」予告編はこちら

いや、みなさま。
↑  先ずは、この予告編を見てくださいませ。

映画の本編もこの通り(笑)。

舞台は南インド・ケララ州のとある村です。

肉屋が屠ろうしてた大きな水牛が逃げ出し、村人vs牛の大パニックになるのですが、それがやがて村人vs村人になるという、ただ牛と人間がハチャメチャに騒いで走るだけの映画であります。

水牛を屠る?
インド人は牛を食べないんじゃないかって?

いやいや、牛を食べないのはそれを神聖視するヒンドゥー教徒だけ。
クリスチャンの多いケララ州は、けっこう牛肉を食べるんですね。

それにしてもファーストシーンから牛を屠り、牛肉を売る場面は、日本人よりほかの州のインド人の方がびっくりするかもしれません。

もっともインドでは、水牛はヒンドゥーコミュニティーでも悪魔視される面もあるそうです。水牛の夢は縁起がわるく、見ると誰かの死を意味する…なんて迷信もあると聞きました。

▲上映映画館は渋谷駅と表参道駅のほぼ真ん中にあるイメージフォーラム。

こんな映画…と言ってはなんですが、けっこう入っていたのもびっくり!
じゃあ、見にきたお前は何なんだ? と言われそうですが(笑)。

『アンストッパブル』だ!
しかし列車ではなく牛!! 

この言葉はチラシの宣伝文句ですが、これも看板に偽りなし。

登場人物がみんな同じような顔をしていて、誰が誰なのか区別できないのですが、延々と格闘して走り回ってる様は、往年のトビー・フーパーを思わせます。

それにしても、こんな自由な企画が通ってしまうのは、さすがはインド!

暑い夏を満喫したい方には、この夏一番の暑苦しい「牛の怒り」をぜひオススメ。
物好きな人には堪らない一本です(笑)。

コメント
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