昨日、新・美の巨人はあの手塚治虫先生のジャングル大帝でした。
親から言われたことに、私が生まれて初めて描いた絵が鉄腕アトムだったそうで、今はない実家の古い家の壁にあったのを覚えています。
テレビっ子だった私は、鉄腕アトムやジャングル大帝のアニメが大好きだったそうで、目を皿のようにして見ていたと、よく両親が話しておりました。
ただ、マンガとしての手塚作品としては、どちらもあまり覚えておらず、今考えると、むしろ影響を受けた手塚作品は「火の鳥」や「陽だまりの樹」「きりひと讃歌」といったものが多かった気がします。
小学生にとって鉄腕アトムの原作マンガは、かなり高度だったし、それに悲しい物語が多かったので、それほど好きではなく、むしろ赤塚不二夫先生の「天才バカボン」や「もーれつア太郎」に夢中だった記憶があります。
ただ、テレビの映像に映った手塚先生がペン入れをする様子を見て、自分の線は間違いなくこの人の絵を真似して育ったということに、改めて驚いた次第です。
不思議なことに手塚治虫がペン入れしている様子を見て、私が今現在、花風社新刊の線やアチャールくんの線を走らせてる様子と、脳内で一致したのです。いや、大天才の手塚先生の線と自分の線を比べるなんて、図々しい話なのですがねえ(笑)。
ともあれ、間違いなくこの人の線の描き方を学んでいることに気づいたのです。
それも一所懸命模写したとか、 そういう努力ではなく、自然に自分の手と頭に擦り込まれているとでも申しましょうか。
手塚先生のペン入れの様子なんて、間近に見たことなどないはずなのに、描いてる様子が脳内で一致する感覚を覚えたのはなぜでしょう。