塾に行く前に考えてほしいこと。
先日、花風社クラスタのお一人、ひろあさんのブログで「勉強時間が確保されていない」という一節を読んだ時、なぜ自分が勉強をしなくなったかを思い出しました。
自分が子供の頃の成績を思い出すと、中学2年の半ばまではトップとはいきませんが、中の下くらいだったかなと思います。
小学生5、6年の時は、あの四谷大塚進学教室に通っていたのですから、成績はわるくはなかったでしょう。
▼その時の様子を描いたマンガがこちら(小暮陽三との共著『物理のしくみ』より)
別に勉強が嫌いだったわけでなく、塾に来ていたイヤな奴と会いたくなかったのですが、だからといって、すごく勉強が好きというわけではなかった記憶があります。
物理学者だった父は家庭の事情で中学にも進学せず就職の道に進む予定を、担任の先生が母(私の祖母)を説得したという人でしたから、それは勉強が出来たなんてものではなかったようです。
成績がトップでなかったことがなかった、という人だったので「勉強をしない」ことが、逆に理解できなかったようです。
でもそんな私を、どうにかさせようと父は言いました。
「先ずは机に向かうことだ。そのうち勉強に気持ちが乗ってくる」
ところがバカ息子は、机に向かったは良かったものの、親の目を盗んでマンガや小説を読んだり、落書き三昧にふけるようになりました。
まあ、結局はそっちが本職になったわけですが、それではいくら机に向かったところで、勉強ができるようなるはずはありません。
良い子のみなさんはマネしちゃいけませんよ(笑)。
でも、先ずは机に向かってみることは、今でも絵画イラスト制作には役に立ったアドバイスですから、父の思ったようにはいかなかったものの、人生にムダはないのかな。