小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

稀勢の里・・童子から如来の顔へ!

2011-11-14 08:27:59 | Weblog
昨日は大相撲九州場所の初日。
こちらツイッター相撲部は大盛り上がりだけど、場内はテレビで見ても不入りですね~。

魁皇が現役の時も少なかったけど、やっぱりまだ琴奨菊のガブちゃんでは役不足。
日曜の初日がこのありさまでは、先が思いやられますが、
これからの盛り上がりに期待しましょう。

福岡に出張中のあ@花さんも初日に見ていたそうで、
大勢の目撃情報があった中で、私は発見できず。

作業をしながらということもあったけど、
私は同じビジュアルでも観察や転写は得意なんだけど、
動体視力が良くないのと、ウオーリーを探せみたいなことは、
苦手な方なんで、それで見つけられなかったのかもね。


それはさておき、当然ながら今場所最大の注目といえば、
われらが稀勢の里の大関取りですが、
今までさんざん肩透かしをくってきたみなさまも、今場所は期待大だと思います。

場所前には鳴戸親方の訃報という、驚きの事態があったのは周知のこと。

親方の弔い合戦ということがあるのでしょうか、
今場所、稀勢の里がいちばん変わったのは、相撲云々というより「顔つき」であります。


あえて、稀勢の里の顔を仏像にたとえて言いましょう。

仏像のランクを言うと(ホントはみな宇宙の化身で同じなのですが)、
一番上が如来で、次が菩薩。
それを”護る”仏が天部であり、童子であるため、
護衛という意味で、多くの力士の顔や体つきのほとんどが、天部や童子系であります。

今までの稀勢の里の顔ですが、仏像でいえば「なんとか童子」といった、
童子の顔に過ぎませんでしたが(童子には”鬼”の意味もありますが)、
今のきせの顔というのは、それが明らかにランクアップしています。

どうランクアップしたのかと言えば、明王や仁王といった天部の顔をとび越えて、
飛鳥大仏や、観音菩薩や大日如来に見られる、何かが宿ったような顔に変わったのであります。
(あの切れ長の目は明らかにそれですね。
 昔の仏師は、稀勢の里のような顔をモデルに仏を彫ったのでしょうね。
 北の湖親方の目にも似てますが)。


京都や奈良に行くと、豊真将や日馬富士のような顔が山門の護衛をしているのを、
よく見かけることと思います(仁王や四天王のことですわ)。

そんな力士たちの中、稀勢の里は菩薩や如来の顔をしているのです。
鬼の顔と言いたいところですが、そこに菩薩の顔が入っているところが凄い。
(観音菩薩でも馬頭観音なんて、怖い化身の菩薩もおりますが)。

今場所のきせの顔、きっとやってくれる筈。

今日の相撲も苦手な旭天鵬相手に、いつもなら負けるパターンになりながら、
よく攻め込んで白星をもぎ取ったと思います。

きせよ、今場所こそはやってくれないと、
天国の鳴戸親方が出てきて、”ぶつぞう”・・なんて、ウフッ♪


写真は滋賀県向源寺にある十一面観音菩薩。
特に似てるわけではありませんが、菩薩や如来というのは、
このように切れ長の目をしております。
コメント (2)
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