「ヴァテック」 ウィリアム・ベックフォード著 私市 保彦訳
バベルの図書館23 国書刊行会
を読む。
とはいえ、これは上・下巻に分かれていて、正編が上巻、挿話が下巻となっているのだが、僕は怠けて上巻しか読んでいない。
千夜一夜物語風の、背徳の果ての地獄落ちの物語。
なかなか面白く、二百年以上も前の作品という気がしない。
ところで、ラヴクラフトの作品中に出てくる「ネクロノミコン」は有名な偽書だが、その正式なタイトルは「アル・アジフ」という設定になっている。その書名は、この「ヴァテック」の中から採られたらしい。
ところで、カート・ヴォネガット氏が亡くなったそうです。
享年84歳。最近、また氏の作品を幾つか読み直したりしていたので、驚きました。
ご冥福をお祈りします。
ご冥福をお祈りします。
綺麗な場所へ誘って下さい
一度でいいから会いたかったなぁ。。。
思わず新聞に向かって合掌していました。(自分でも意味わかんない)
この方は年を取らないのだと思ってたんだな、わたし。
好きなアメリカ人がまた減ってしまう。
でも、もう84歳になっていたとは。
以前は「カート・ヴォネガット・ジュニア」だったので、いつまでも若い気がしていたんですね。
気難しそうではありますが、だからなお、お会いしてみたかったですね。
弱くて下らないものに優しい瞳を注ぎ、意味を見出すことが出来る、そんなアメリカ人でしたね。ヴォネガットさんは。