38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

里芋、次の世代へ。

2010年03月31日 | 農と暮らしの日記
里芋の収穫も大詰め、今日は「種芋」とりも兼ねて。
里芋は4月に植えて10月頃から順次収穫・出荷し、再び4月になると芽が出始めるので出荷もほぼ終了、と同時にその年の植え付け、という繰り返し。冬の間は掘った芋をほぼすべて出荷する(子芋、孫芋はもちろん親芋も)のだけれど、4月が近づくと、掘った芋を出荷用と種芋用に分ける作業が入る。

写真中央の土の見えている畝が掘り上げ中の列。
掘った芋を手前のキャリーに(左は親芋、右は子芋、孫芋と)分けて入れ、持ち帰ってから、主に孫芋の中から小さめで傷のないものを選び、種芋用に分けておく。掘り上げは寒さよけに掛けてある稲藁をはがしながら。この稲藁は4月に新しく植え付ける畝の上に抑草マルチとして再利用する。



水曜、野菜セットは休みの日。ほぼ終日の薄曇り、予報通り夕方から断続的に小雨。
朝:7時前後にごはん。市街に出て保育園納品。
……のはずだが、就農以来初めてのミス。品物(人参)を持たずに現地まで来てしまった。車で片道10分だから近いといえば近いけれど、忙しい朝に2往復するのが楽しい距離ではない。しかも、「品物を持たずに来てしまった」というのがさらに間違い。家に帰ってから気づいたのは、そもそも収穫さえしてなかったということだ。収穫するのを忘れていて朝になって慌てて収穫した、ということもこれまでになかった。ハカリと新聞紙、輪ゴムを載せて急いで畑に車を走らせ、人参を抜いて計量、さっと荷作りして再び保育園へ(安全運転)。所定の時刻にぎりぎり間に合った。

それにしても、今日は冬の人参の最終納品日。
水曜は野菜セットの出荷がないこと、スーパーへの出荷も品不足気味で月曜から休んでいることが重なり、「前日夕方の収穫」が頭から抜け落ちていたのだろう。おまけに、たいていは前夜に出荷伝票(納品書・請求書)を保育園の分は僕が書くから少なくともそこで思い出すところ、今回は月末で、経理担当の薫が3月分の請求書を書くついでに出荷伝票も書いてくれたのでそのチャンスが失われ、さらに今朝、いつもなら当日分の出荷伝票だけだから、伝票1枚だけ持って品物は持たないという不自然さに気づくべきところ、その3月分の請求書(全回分の伝票を束にしてある)を“確かに”持っているということでなんとなく満足(?)してしまったようだ。いくら春といっても、すっとぼけるような陽気でもないし、とぼけるなら本来は明日だし、いやいやまったく。

で、午前の続き。
無事納品が終わり、朝のうちは冒頭の里芋掘り。その後、別の畑の薫に合流して、苗の仕上がってきたレタス類の定植を少し。また少し不耕起の畑を増やすことにしていて、このレタス類は冬の人参の畝の跡に。今日は玉レタスと赤いサニーレタスのみ。帰りに明朝出荷ぶんの一部収穫。雨予報が出ているので“泥もの”のみ先に。戻って家族みんなで昼ごはん。

午後:温室内でゴーヤの播種(育苗)1時間、作業場で先ほどの里芋の選別(種用・出荷用)1時間半、明日出荷の野菜セットの一部荷作り1時間半、18時半頃あがり。



明日から4月。
今夕降り始めた雨は明朝にいったんあがり、しかし再び夜には降り出す予報。土曜にはまた回復しつつも日曜に再び下り坂、月・火と傘マークが出ている。春らしい空模様といえばそうだが、2月からずっとこんな調子だから、もはや「雨の季節」は梅雨ではなく晩冬~早春(菜種梅雨ともちょっとずれているような……)と承知しておいたほうがよいのかもしれない。
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