38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

春、わかっているけれど。

2010年03月14日 | 農と暮らしの日記
冬の最後の人参が、いよいよあと1列になった。
写真の右側がその1列で、左の列を今日とり終えた。右の1列というのは約20m、そこに4条播きになっていて、トウ立ちして出荷できなくなる4月上旬まで、これを大事に大事に収穫・出荷する。野菜セットと保育園の給食をしっかり出せるように、そして、採り残して無駄にならないように塩梅しながら、スーパーにも少しずつ出荷する。どれもちょっとずつ、そして最後に辻褄が合うようにする(目標)。通りかかった人が見れば、「いつまで置いとくんだろ? きれいなうちに早よう出してしもたらええのに!」と思うに違いないけれど、うちの出荷はこんなのです。



日曜、渚はバレーの大会で新居浜へ。真は6年生チームの応援。
朝:7時頃からごはん。
午前:8時頃から昨日植えた白菜にトンネルを掛ける準備で支柱だけ設置。10時頃から人参と葱苗の播種少し。畑の片付け、トラクタ耕耘。戻って昼ごはん。
午後:13時前から用事で市街に出て、15時頃戻り、トラクタ耕耘続き、17時半頃から明朝出荷ぶんの収穫、18時半頃あがり。



渚たちのチームはめでたく優勝したとのこと。
わりと大きな大会だったので、祝勝で晩ごはんをチームの選手、コーチのみなさん、保護者たちで食べに行くことになり、渚、真、薫は出かけました。僕は留守番、ひとりビールで乾杯。優勝お祝い&監督はじめ指導やお世話してくださってる皆さんへのお礼、ホワイトデーお祝い、人参と葱の種を少し播くことができたのでお祝い、などなど。



明日からは3月も後半に入っていく。
しかし早速また雨の予報。播いてしまいたいものがいっぱい、しかし2~3月の長雨で畑が乾かないのと、まだ寒の戻る可能性もあり、ちょっとずつ使えそうな畑を見つけながら、そしておそるおそるの春の作付け。早くしなきゃ、あーでもまだ無理だ、でもこれでいいのかも、何かすごく忘れてることがある気がする、いや、いいんだよ春なんだから、これからどうにでもなる……。毎年そういえばこんな気分。3月ってそんな季節かもしれない。
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小麦順調、配達自転車?

2010年03月13日 | 農と暮らしの日記
小麦がどんどん育っている。
写真は角の部分で、播き始めのところにあたるから、もしかすると種が多めに落ちているかもしれず、また、こういう端っこは肥料分も多めになるので(うちだけ?下手だから?です、たぶん)全体的な生育具合よりも、さらにぐんぐん育っている、のかもしれない。ま、写真に写ってないところも、とにかく全体的に「小麦1年目」の去年より調子はいい。問題は草だけど、小麦がここまで育っていれば、なんとかなるかな。どうだろ。甘い?



土曜、渚はバレーの練習、真はちょっと体調悪く休み。
朝:7時頃からごはん。市街に出て保育園、スーパー。
午前:あちこちトラクタ。春の白菜を少し定植。予報どおり昼頃から雨。
午後:晴れてきたので、畑の片付けあちこち、キャベツを少し定植。
夕方:久しぶりに髪を切りに行く。いつものところで、予約はもちろんしてなくて、行ったら待っているお客さんもいたので、これはラッキー、ゆっくり雑誌が読める。滞在1時間ちょっと、散髪も無事終わって帰宅、ごはん。



散髪屋さんでの雑誌は、いまの大きな楽しみ。
今日は「Tarzan」のバックナンバーで自転車の特集をしてるのがあったので、それを隅から隅まで読む。実は、最近あまり自転車に乗っていないからまずいなぁと思っているところ。前は、畑に行くときに、軽トラである必要がない場合は自転車に乗ることがよくあったのだけれど、家が前より畑から遠くなっていることもあって、ついつい自分の体力よりガソリンに頼ってしまう。

それで、これから季節もよくなるので。
朝いちばんの配達(保育園とスーパー出荷と)くらいは自転車で行ったほうがいいかな、という案が頭の中に……。まだ頭の中だけというのがつらいところ。片道3~4kmだから普通に自転車の距離だけど、なんとなく、「あー、帰ってから、あれしなきゃ、これしなきゃ」という感じで、寸分を惜しんで車のキーを持って出てしまう。出荷先の滞在時間など考えれば、行ってから帰ってくるまでの時間は、車でも自転車でもたいして変わらないのだけど。たぶん、所要25分が35分になるかならないか、というくらい。

そこで問題は自転車の荷台。
webで調べていたら、東京・築地の風景でこんなのも出ていて、うちも朝の出荷はたいした量じゃないからこんな感じベースでいける気がする。のだけれど、実際に僕の自転車をこんなふうに使うためには、どこをどう改造すればいいのか、その部品をどうやって手に入れればいいのか、ちょっと調べ始めてみたけど、まだピンとこない。どなたか、配達仕様の自転車カスタマイズに詳しい方、いらっしゃいませんか?
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人参除草、ようやく畑仕事。

2010年03月12日 | 農と暮らしの日記
トンネルに早播きした春~初夏どりの人参。
発芽もほぼ揃って本葉が出始めたので、久々に暖かくなった今日の日中、除草に着手した。いつも人参の除草というとよくあるパターンの写真と同じく、奥は除草済みで人参の列が筋になって見え、手前は草の中に人参の芽が埋もれている。トンネルは寒さよけだから、除草も日中の日が高い時間帯だけトンネルを2~3mだけ上げて作業し、終わったところはすぐに閉めて温度を逃がさないようにする。そして、午後4時を過ぎれば、気温はまだ高いように思えても作業はやめて、トンネルをしっかり閉めてしまう。こうしないと、夜温が低くなりすぎるので(といっても厳密に何度になったらダメだから何時には閉めないといけない、というような経験則がまだない)。



金曜、昨日に続いて晴天。朝は久しぶりの降霜。
朝:6時半すぎからごはん、市街に出て保育園納品、スーパー出荷。
午前:そのまま市街のセット配達、その他、あちこちで用事をして、10時半すぎに帰宅、冒頭の人参除草に畑に出て、戻って昼ごはん。

真は昨夜、熱を出して今日は学校を休んだ。
どうやら歯医者さんで乳歯を抜いてもらったのが影響したようす。遠足とか運動会の前の日じゃなくてよかった。

午後:人参除草の続き、16時頃まで。
途中、Mさん来訪、そのあと地域内であれこれの用事をしてから帰り、明日の出荷の荷作り、18時半あがり。

<本日の野菜セット>例
人参、里芋・じゃが芋、太葱、春大根、水菜、ほうれん草、小松菜、フリルリーフレタス、菜の花、などから。
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久々の青空、出荷三昧。

2010年03月11日 | 農と暮らしの日記
畑の写真を撮るのを忘れたので、こんな写真。
数日前に撮ったもの、すでに藤田家族の胃の中。頂き物のおすそ分けということで、わが家には珍しいラーメン、そんなことでもなければ。

通販か土産もののセット。
生麺、スープ、チャーシュー、しなちく、海苔、黒胡椒が入っていて、スープは親鳥のみ使用、チャーシューはデンマーク豚、しなちくは台湾産、海苔は国産とのこと。この説明と写真だけで「あ、○○のラーメンか!」とわかる人いますか? って僕は全然わかりません。だいたい上に書いたようなことがどれだけ特徴のあることなのかもわからない。醤油ラーメンはちょっと塩辛く感じたけど、塩ラーメンは塩辛くなかった。おいしくいただきました。ちなみに、このお店(会社)が現在の屋号で東京に進出したのは僕が生まれた年だそうだ。東京や神奈川に何店かあるようだけど、僕は行ったことがない(たぶん)。勤めている時に何度も行って、いまもう一回食べに行けるとしたらどこ?なんてことになったら、迷うけど、ふと思い浮かんだのは、銀座の八眞茂登かな。閉店したそうですが。ああ、あの匂いはいまも蘇る……。



木曜、恒例の収穫・出荷三昧の曜日。久々に青空の一日。
朝:6時半過ぎからごはん、市街に出て保育園、スーパー。
午前:収穫2時間、トンネルが風で外れたりゆがんだりしているのを直しながら。いったん戻って薫に調製・荷造りを任せ、追加の収穫1時間か1時間半くらい。宅配便で今日出すセットは薫がひとりで仕上げ、戻った僕は箱詰めだけ。13時過ぎ、遅い昼ごはん。
午後:14時頃から明朝出荷のセットづくり、今度は僕ひとりで。18時半頃あがり。

<本日の野菜セット>例
人参、里芋・じゃが芋、太葱、春大根、水菜、ほうれん草、小松菜、フリルリーフレタス、菜の花、茎ブロッコリィ、などから。

※端境なので野菜は不足がち。
葉ものが全体的にB品的になってきているため量を入れても値段がかせげない。人参や芋類をやや多めに入れ、再開した太葱で救われ、菜の花も2束ぶんくらい入れてなんとか目安金額までもっていく感じ。
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寒いし、降るし、春作遠く。

2010年03月10日 | 農と暮らしの日記
すぐ近くの山までが真っ白になった。
昨日に続いて今日も、みぞれまじり、あられまじり、そして雪といってもいいかもしれない白いものがまじりながらの冷たい雨。



水曜、昨日の予報では曇りだったのがいつのまにか雨に変わっていた。
朝:6時半すぎからごはん。市街に出て保育園とスーパー。
午前:8時すぎ、雪による道路渋滞で配達を一日延期した新居浜方面へ。9時半戻り。すぐに畑に出て、トンネルが強風で飛ばされるのを防ぐためにパッカーなどで補強、人参の収穫。10時から畑の見学と出荷関係の打ち合わせ。春の端境のさみしい畑、しかもこんな天気でしたが、ご来訪ありがとうございました。

出荷はもともとほぼ休みの水曜。
しかもこの悪天なので、育苗用の温室の世話をちょっとしてから薫と市街へ。図書館、買い物など。1時間ほどで戻って昼ごはん。

午後:机しごと、人参の大雑把な調製、渚のピアノの送迎、真は薫と歯医者さん。
バレーもない日なので、いつもより早め、7時前に晩ごはん。

<本日の野菜セット>例 ※本来は昨日配達分。
人参、里芋かじゃが芋、太葱、春大根、小松菜、まんば、レタス類(玉、サニー、フリルなど)、菜の花、などから。
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まさかの雪、あられ、みぞれ。

2010年03月09日 | 農と暮らしの日記
雨続きで、水没してしまっている畑。
脇を流れる水路がしばしばオーバーフローし、それだけならこんなにはならないのだけど、畑のほうももうたっぷり水を含んでしまっているから、そのうえに水が流れ込むと、地下に吸い込む余裕がないらしい。今日からの寒さに備えて昨日トンネルを張った大根の畝も、おそらく畝の上ぎりぎりくらいまで水に浸かってしまっている。写真手前、畑の隅は土が見えているのは、トラクタの使い方が下手な証拠、ご愛嬌ということで。



火曜、予報はほぼ終日の雨、だったのだけれど……。
朝からどうも雨音がおかしい。外に出たら「みぞれ」っぽい。時折それが「あられ」のような粒に変わることもあり、やがて「雪」に近い状態で降ってきたり。

朝:6時半過ぎからごはん。保育園の納品は休み。
午前:野菜セットづくり。10時半過ぎに新居浜方面に出発したけれど、高速道路が雪のために通行止めになっているとかで、並走する国道11号線は大渋滞。のろのろでも走っていればそのうち新居浜に到着するのだろうが、この雪(みぞれ、あられ混じり)がこのあとどうなるか読めないので、となると畑のトンネルなども心配だし、4時間も5時間も家をあけている場合ではない、ということで、2~3km走ったところで配達は中止し、帰宅。

冒頭の写真の畑で、浸水の応急措置をしてから、温室の雪おとし。
他の畑に行って、そこでもつぶれたトンネルの上の雪をほうきで払い落して復旧させ、13時半頃に帰宅。道路はまだ動きが鈍いので、今日のセット配達は明日に延期にしてもらった。

午後:主に机しごとや近所で用事。
雪、みぞれ、雨はほぼあがって、空も少し明るくなってきた。それにしても、寒くなるとは聞いていたけれど、まさかこんな「積雪」(というか「みぞれ」が積もった感じ)があるとは思わなかった。



明日もまだ雨が残る予報。
年を追うごとに、春先の雨がひどくなっている気がする。
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菜種梅雨、寒の戻り。

2010年03月08日 | 農と暮らしの日記
畑に種を播いてトンネルを掛けてある「地床育苗」のレタス類。
温室の中でセルトレイに播いていた昨年までと比べると、本当に手間がかからない。なんとなくの思い込みというか、ずっとそうしているから、というような感じで毎年同じようにしている仕事も、こんなふうに他のやり方ができる、あるいはそのほうがよりよい、ということがあるわけだ。言われてみれば、やってみれば、「そりゃそうだろ、なんで最初からそうしなかったんだ?」というようなこともたくさんあるに違いない。



月曜、予報どおり終日の曇り空。時々ぱらぱらっと小雨。
朝:6時半過ぎからごはん、8時前後に市街に出て保育園納品、スーパー出荷。
午前:セットの荷作り、11時過ぎ発で、市街~氷見・小松方面の配達、市街で何件かの用事を済ませてから帰宅、14時半頃から遅い昼ごはん。
午後:16時前から春大根のトンネル掛け、明朝ぶんの収穫、18時半あがり。

明日もまた未明から雨が降り始めるという予報。
本当によく降る。

<本日の野菜セット>例
人参、里芋またはじゃが芋、葱、春大根、水菜、まんば、レタス類(玉レタス、サニーレタス、フリルリールレタスなど)、菜の花、などから。
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青空出店、雨にも負ケズ。

2010年03月07日 | 農と暮らしの日記
本日開催、青空マーケットに出した「藤田家族、早春の菜園ランチプレート」。
これに蕪&玉葱の温かいポタージュスープがついて600円、限定30食はおかげさまで完売でした。青空マーケットは前回の「オーガニックマーケット」と同じく笑呼心製作所の主催で、藤田家族は2度連続の出店。ただしこの季節は端境期で「売り物」の野菜がかなり少ないので、“畑係”の僕はサブにまわり、“台所係”の薫が中心メンバーとなり(って、ひとりですが)、写真のランチプレートのほか、人参スコーン、玄米粉、野菜ごはんのレシピ集、それから長崎のお友達から「ぐるぐる暦」まで取り寄せての委託販売……と、野菜以外でいかに儲けるか!にチャレンジ。

細かく見てないけど、薫担当商品でたぶん野菜の十倍くらいの売り上げ。
つくづく、素材そのままより加工品や調理もの、人脈を生かした関連商品……は強いなと実感した一日である。というか、ほぼ徹夜でごはん炊いて、おかず作って、スコーン焼いて、玄米粉の袋詰めして、POP書いて……という働きぶりなら当然? 僕は普段通りの睡眠時間だったので。睡眠時間と売り上げは反比例するのか!? 計算してみるか。いや、計算なんかどうでもいいから、単にもっと働けばいいのか!? 自問自答してみる。いや、しなくていいから、働けって!



会場では今日も多くの方たちに出会った。
日頃のお客さん、食や農関係(出店者含め)、初対面だけど僕たちのことはどこかで知ってくださっている方々、などなど。あいにくの雨だったけれど、体育館の中で(当初予定の丹原総合公園内)こじんまりと空間を共有してのマーケットも、なかなかいい感じでした。ご来場のみなさん、出店のみなさん、野島さんはじめ主催の笑呼心研究所のみなさん、ありがとうございました。次回の開催を楽しみに(野菜づくりに励みます)。



日曜、青空マーケット当日、ほぼ終日の雨。
朝:6時過ぎからごはん。渚はバレーボールの練習試合で香川の善通寺へ。
午前:荷作りして7時半すぎ出発。真はバレーが休みなので3人で。ハコバンは2人乗りにして後ろを全部あけてあるとかなり荷物が入るのだが、一人増えて3人乗ると、とたんに荷室が狭くなる。空間のかたちがいびつになって、無駄が多くなるのだ。が、なんとか詰め込んで。8時すぎ会場着、搬入、9時にマーケット開店。
午後:15時の閉店を前に、明日の収穫がある僕たちは14時頃から片付けを始めさせてもらう。15時半頃、帰宅、片付け。16時すぎから収穫、18時前戻り、渚も帰ってきたのでお迎えに行き、19時前から晩ごはん。



今日はほぼ終日家を開けるので、温室の管理に悩んだ。
天気予報は曇り時々雨という感じだったから、その通りならドアをしめて出かければいいのだけれど、日が差してきたりすると途端に温度が上がってしまうので、少しは開けておいたほうが安全。ということで、ドアは片方だけ開けて、中のトンネルも“半掛け”で。これなら、日が全く差さなければかなり寒いけど許容範囲、日が差してきたらだいぶん暑いけど許容範囲、という見積もりで。結局、日差しは全くなく、ほぼ間断なく降り続いたから、理想温度よりはかなり低くなってしまったけれど(苗のまわりの室温が最低10℃くらい)、まあこれくらいならたぶん大丈夫だろう。



それにしてもよく降る。
出がけに見回りの感じで寄ったうちの畑の1枚が、脇を通る水路のオーバーフローでほぼ8割がた水没しているのを見つけてしまったけど、ここはこういうことがたまにあるからしょうがない。それよりも、この時期にこんなに降ってしまって、水の必要な時期に降らないというのがいちばん心配。ま、心配というか、なかばそうなることは織り込み済みで、溜息まじりに、先手先手ということしかないわけだけど。
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今日は見学、明日は出店。

2010年03月06日 | 農と暮らしの日記
温室の中で、ぼちぼち発芽が始まっている。
これはブロッコリィか茎ブロッコリィか(苗の段階、ましてや芽が出たばかりでは区別がつかない)。ブロッコリィなどキャベツ類は踏み込み温床でなくても温室の中にトンネルを掛けただけで、たいてい育苗はできる。一方、茄子やトマトなどは発芽適温が高く、この時期に育苗をスタートさせようとすると、どうしても温床が必要になる。こちらも今日あたりから、ちらほら芽が出ている。



土曜、予報どおり降ったりやんだり、太陽の姿は全く見えない。
朝:7時前後にごはん、市街に出て保育園納品、スーパー出荷。
午前:家のまわりであれこれ仕事したあと、11時から、畑の見学1件。

見学は今治市大西町の青年農業者のみなさん(7名)。
あいにくの雨のなか、畑の案内と説明など約1時間。野菜、柑橘、養鶏など西条と同じくメンバーの農業のかたちは様々なようで、露地野菜の少量多品目、有機栽培、産消提携という藤田家族の特徴にどれだけ関心を持ってもらえるか心配だったのだけど、そういう個別のことを超えて、やはり、まだまだこれから!という世代どうしに通じるものが感じられた。とにかく、質問が次々に出るし、こちらの話もよく聞いてくださるし、うちのかなりさみしくて下降局面で美しくない3月の畑を、さすがに僕よりもずっと長く農業に携わっている方が多いから当然かもしれないけど、しっかりと見られているのがよくわかる。こんどはまた、もうちょっとにぎやかな畑も見にきてください、ありがとうございました。

正午すぎに見送って、明日向けの収穫1時間。
戻って昼ごはん。渚は終日バレー、真は昼で練習が終わり、戻ってきた。

午後:14時頃から、荷作り。
明日は丹原総合公園(雨天時は体育館)で「青空マーケット」。12月にJR壬生川駅横の「西条市 食の創造館」であった「オーガニック・マーケット」がいよいよアウトドアで!という企画、ただ、予報が雨模様なので、屋内になる可能性もあるけど、前回より出店も多いらしく、にぎやかになりそう。

しかし、藤田家族は野菜があまりない。
人参、里芋、葉もの少し、あとは玄米粉、秋冬野菜のレシピ集、まなてぃさんの「ぐるぐる暦」、それから、藤田家族・早春の菜園ランチプレート(あったかいスープ付き600円)も限定30皿! その他、余裕があれば他にも何か持っていく予定。うちはさみしいけど、楽しい!おいしい!出店がたくさん並ぶようなので、ぜひ会場へ。9-15時。マイ箸、マイお椀は歓迎されるようです。



夜:19時から自治会の総会。
昨年4月に、就農以来3年お世話になったところから引っ越してきたので(隣りの町内ですが)、総会は今回が初めて。自治会によって総会のようすも違うものですね。いろいろ勉強になる。21時すぎ終了。今年は早いほうだとのこと。いつもは11時頃までかかるとか、いつかは日付が変わって2時頃だったとか、みんな笑いながら話すから、もしかして今年は物足りなかったのかも!? お茶菓子、おつまみと缶ビールがあらかじめ各席に用意されていて、さらに議案がひと通り終わった辺りでお酒も出てきてびっくり。帰って寝るだけだったらありがたく頂いているところだけど、明日の出店の準備もまだ途中なので、お茶だけで(とか言いながら、帰ったら準備はビール飲みながら、なわけですが)。



夜も雨がしとしとと降り続いている。
春の畑の準備はどうなるのだろう……。妙にのんびりしている3月のはじまり。嵐の前の静けさか。
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子どもたちは、遠足。

2010年03月05日 | 農と暮らしの日記
何度も出てくる、人参。
いよいよ昨年9月播き、この冬の人参の最後の畑の収穫が始まっている。泣いても笑っても(?)4月上旬にはトウ立ちしてしまうので、「大きいものから選んで」などという悠長なことを言っている場合ではなく(小さいのは置いておいても、もうほとんど大きくならないし)、とにかく端からどんどん収穫、出荷している。

写真のように、4条播きのを2条ずつ左右に並べながら。
「片っ端からとる」収穫の場合は、左の2条を手前から奥へと、予定の本数の半分を抜いて歩き、帰りに右の2条を抜いて戻る(今日は約50本×往復で約100本)。人参はこのように抜いたその場に次々に並べておいて、すべて抜き終わったら今度はまた畝の左を歩きながら、右手の鋏で葉を首元でちょんちょんと切り落としていく。帰りは右のを切りながら戻ってくる。2往復の単純な移動でここまで終了。

それからキャリーに収納。
帰ってからの荷作りが楽なように、この段階で大雑把に仕分けしながら収納する。まず、大きいものから保育園の給食用のを選んでキャリーに並べ、残りを野菜セット用(大きめ)とスーパー用(小さめ)に分かれるように、だいたいの必要本数を考えながらキャリーに入れる。この仕分けをせずにキャリーに入れて帰ると、狭い作業場では大小の選別が面倒だ。このやり方なら、目の前に並んだ人参を見れば頭の中でおおまかな仕分けができるし、収穫から出荷までに1本の人参を触る回数も最小限で済む(さすがに、畑で計量しながら「これはは中セット○○さんのぶん、0.52kg、260円也、梱包完了!」なんてことまではしてません)。



金曜、渚と真は遠足(昨日の予定が悪天予報で順延)。今日の予報は終日晴れ。しかし……。
朝:6時から荷作りの仕上げ、ごはん。
午前:8時頃に市街に出て、保育園納品、スーパー出荷、市街でセット配達。そのあと、10時開店のところで用事があるので、約30分の待ち時間で図書館へ。2冊借りて10時、用事を2つ済ませて、帰り道で残りのセット配達、昼前戻り、ごはん。
午後:冒頭の人参を含めて収穫いくつか。ついでに、田んぼの畦際に草がだいぶん伸びてきたので、鍬で土ごと起こして歩く。とりあえずお隣の田んぼとの境と、道路際の2辺のみ。戻って大雑把な荷作り、17時半あがり、以降は机しごと。



渚と真の遠足は松山の「えひめこどもの城」。
飯岡小学校では「3年に一度は全校遠足」ということになっているそうで、今年がその年。1~6年生がみんなでバスで出かけ、現地では同学年の友達と遊ぶだけではなく、縦割りの班で活動する時間もあったらしい。

現地の天気はまあまあだった様子。
西条では(飯岡では)太陽はほとんど姿を見せず、一日中どんよりじめじめと曇ったままで、ときどき小さな雨も降る時間帯も何度かあった。予報では日中は晴れのはずが、薄曇りでもなく、遠足が中止になった昨日とさほど変わらない天気だったから心配したけど、松山はこちらより雲が薄かったようだ。まあ、降りさえしなければ、子どもたちは天気なんてどうでもいいのだろう。

西条の市街でも遠足の子どもたちの姿を頻繁に見かけた。
制服姿の小学生、私服の小学生、おそろいのスモックの保育園?児。僕の頃は遠足といえば高校まで体操服だった。長袖・長ズボンの「ジャージ」じゃないとダメだと言われてみんなしぶしぶ着てたけど(カッコ悪いんです)、普段の体育で着てもないものを遠足だけのために買えるか!とか言って、半袖で通した僕。かわいらしい。

<本日の野菜セット>例
人参、里芋かじゃが芋、大根(大蔵、青首)、水菜、ほうれん草、小松菜、まんば、菜の花、リーフレタス(赤・緑セット)、などから。
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温室育苗、発芽の兆し。

2010年03月04日 | 農と暮らしの日記
空豆(一寸蚕豆)の成長が早い気がする。
この時期にもう花なんか咲いてたかなぁ……。記憶力がとにかくぜんぜんダメなので、毎年、「○○ができてきたけど、毎年そんな季節だっけ」「あれはいつ播いたんだっけ」というようなことの連続。空豆は早くとれてくれればそれにこしたことはない。春の端境は一年でいちばん苦しい時期だから、なんでもいいから、収穫できるものが少しでも早くほしい。早くとれて、早く終わってしまってもいい、そのときはまた別のものを探す……という感じで。



木曜、またまた一週間で唯一、出荷だけで夜が明け日が沈む曜日。
予報は雨で、午前中は降らない時間帯もあるということだったのに、日中は結局、ほとんど降らなかった。だいたい曇り空で、時折は日がさすほど。
朝:6時半過ぎからごはん、市街に出て保育園納品、スーパー出荷。
午前:今日明日ぶんの収穫、並行して薫がセット荷作り、13時までに本日出荷ぶんは終了。
午後:明日出荷ぶんの荷作り、18時頃に終了。



温室内の踏み込み温床で、茄子、トマト類の一部に発芽の兆し。
同じく温室のトンネル内でも、キャベツ、ブロッコリィ類が少し芽を出し始めた。発芽が始まると、温度管理がさらに難しくなる。一日に何度もあちこち開けたり閉めたり。

<本日の野菜セット>例
人参・黄金人参、里芋・じゃが芋、大根(大蔵、青首)、水菜、ほうれん草、小松菜、まんば、リーフレタス(赤&緑セット)、茎ブロッコリィ、菜の花、などから。
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新暦では、桃の節句。

2010年03月03日 | 農と暮らしの日記
極早生の玉葱の現在。
3か月ほど前にはまだこれが「玉」葱になるという様子は見えなかったけれど、ようやくこんなふうに「玉」の部分が太ってきた。ところが、たいてい毎年、この頃から「トウ」の立ってくるものがちらほら出始める。もちろんそれは、技術不足で。本当なら十分に暖かくなるまで畑に置いておき、しっかり太って「玉葱」らしくなったものを収穫したいのに、トウ立ちが始まると、どうしてもまだ若い、鶏卵みたいに縦長のをどんどんとっていくことになってしまう。今年はどうだろう。毎日、畑で玉の成長を見るのが楽しみでもあり、トウの兆しを見つけてしまわないか、不安でもある。



3月3日、世の中では「桃の節句」である。
予報は晴れだったが、日差しがあったのは朝のうちだけで、あとはどんよりとした曇り空。
朝:6時半過ぎからごはん。
午前:保育園の納品が休みなので、ゆっくり9時頃に市街に出てスーパー出荷。そこから、税務署(確定申告)、買い物あちこち、11時頃戻り。机しごと、昼ごはん。
午後:育苗用の温室づくり、まだ残っていた仕事は、被せてある透明シートが風で飛ばないようにハウスバンド(うちのはマイカ線?)で締めて抑える作業。最初に、頭が輪っかになっている鉄杭を温室の両サイドに何か所かずつ埋め込み、その輪っかに直管パイプを通し(その前に直管パイプを長さに合わせて切断)、マイカ線で屋根を上から抑えつけるようなかたちで左右の直管パイプに締めつけて引っ張る。奥行5m弱のミニミニ温室だけど、初めて一人でやると試行錯誤あり、所要2時間ほど。
夕方:明朝出荷ぶんの一部収穫(人参、大根、菜の花など)、戻って大雑把な荷作り。
夜:18時半頃から晩ごはん。「新暦の桃の節句」を、ちらし寿司と菜の花のおひたしでお祝い。
その後、僕はゆうき生協の地区会19時半~21時半、22時頃戻り。



温室の中の温度はまあまあ希望どおりに安定。
踏み込み温床は地温が約50℃、日中、トンネルを開ければ25℃前後、被せれば30~35℃くらい(夜間は20~25℃くらい)で、茄子、トマトなどの果菜類の発芽適温を保持できている。もちろん、日中は温室内の温度があまり変化しないようにドアの開け閉めで調節している。今日は朝のうち晴れていたので開放していたが、昼前から曇ってきたのでドアは閉じっぱなしにして、それでも室温は20度前後と低温で安定。温床の温度管理はこれくらいのほうがやりやすい。室温が高くなると、温床の温度だけを下げるということはできないので。



桃の節句は新暦だと季節感がぜんぜんない。
桃の花は当然なく、スーパーなどでも「造花」(って最近あまり聞かない言葉?)で飾ってあるのがあたりまえ。うちは今年、本格的には月遅れ(4月3日)でお祝いすることにした。新暦だと早すぎ、といって、旧暦だと今年は4月16日で、このところの温暖化だともう初夏になりそうな気もするので、あいだをとって。あと、4月3日なら土曜だから、ちょっと余裕がありそうなので。……というのは言い訳で、実は雛人形を出すタイミングを失してしまったというのが現実。雨の日が多く、「晴れた午前中」に人形を出せる日がなかなかなくて(週に4日は午前中は出荷でバタバタなので)。

で、今晩、その「仮」の桃の節句のお祝い。
そこで話題になったのは(というか僕がひとりで呟いているだけだが)、桃の節句の御膳を前に、お祝いの言葉って、どんなふうに言うんだろうってこと。ま、今日のうちの場合は「御膳」ていう感じではなく上記のように簡単ではあったけど、薫がしっかり準備してそれらしくお祝いすることができたわけです。で、それを「いただきま~す!」って言うだけでは、お節句らしくないなぁと。だけど、じゃあ、なんて言うんだろう、普通。

みなさんのお宅では、どうですか?
しっかりと、はまぐりの御吸い物なんか用意して、「きょうは楽しい雛まつり~」という雰囲気でお祝いする場合は、どんな言葉でお祝いをするのだろう。「○○ちゃん、桃のお節句、おめでとうございます!」とかでしょうか?
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高橋大輔、飯岡に縁!

2010年03月02日 | 農と暮らしの日記
温室の中に作ってある「踏み込み温床」。
温室そのものが昨年までの半分ほどの広さになっているので、温床も小さめ。苗箱(と同じ大きさのセルトレイ)が9個並んでぎりぎり。ここにはいま、茄子、ピーマン、とうがらし、トマトたちが発芽を待っている。

写真を撮った夕方、温室内は約15℃。
その中にトンネルだけ被せたところ(ブロッコリィなどの育苗)は18℃くらい。それに対してこの温床の中はトンネルを被せる前で25℃前後、被せてからは35℃ほど。発酵して発熱している温床の部分は地温計の目盛りの上限、50℃を超えていて、実際に何度になっているのかは不明。本来は踏み込んでからもう少し日をおいて温度が落ち着いてから苗箱を並べるのだけれど、育苗が全体的に遅れているので、温床の上に育苗用のポットのトレイ(かござるみたいなの)を伏せて置いて、その上に、高温の温床にじかにセルトレイが触れないように並べてある。



火曜、未明まで雨、終日どんよりした曇り空。
朝:6時頃から少し荷作り、ごはん、8時頃に市街に出て保育園納品、スーパー出荷。
午前:野菜セットづくり、10時半過ぎから新居浜方面に配達など、13時前戻り。ごはん。
午後:昨日の雨で畑には出られないので机しごと。途中、冒頭の育苗用温室の管理など。



きょう配布されたJA西条の月刊「あぐりーん」を見て驚いた。
「号外」として、バンクーバー五輪、高橋大輔選手、銅メダルおめでとう!みたいな1枚が入っていて、読んだら、「高橋大輔さんの父親は、西条・飯岡校区出身!」。数日前に愛媛新聞にも記事が出ていたようで、同選手の伯父さん(父の兄)は現在も飯岡在住で、倉敷育ちの大輔選手も中学生の頃までは年に一度は西条に遊びに来ていたという。知らなかった!

<本日の野菜セット>例
人参、じゃが芋、青首大根、大蕪(最終)、水菜、小松菜、ほうれん草、まんば、リーフレタス(赤、緑)、各種の菜の花、などから。
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3月、はじまりは雨。

2010年03月01日 | 農と暮らしの日記
貯蔵用の玉葱の畑。
薫がせっせと草をひき、ひいては稲藁を敷いて収穫までの草を抑え……という段取りで左から2列は敷き終わり、真ん中は草をひくところまでは終わっていて、右の2列はまだこれから草をとらなきゃ、という段階。写真の右上隅のほうの緑濃いところは小麦。

その玉葱、このところ葉の色が見違えるように濃くなってきた。
肥料をどんどん吸収しているのだろう、そしておそらくこれから日ごとに大きくなり始めると、とたんにまた葉が黄色っぽくなっていく。さっそく肥料不足だ。たぶん。でも、あまり大きくなりすぎずに固く締まった玉葱になってくれたほうが貯蔵性は高いようだから、肥料ぶくれするよりは、それくらいのほうがいいのかもしれない。大きくなってしかも貯蔵性もよい、というのが理想だけど、このあたりかなり志が低い藤田家族である。いつもながら。



月曜、今日から3月、とたんにまた雨。
朝:6時半過ぎからごはん、7時半頃に市街に出て保育園とスーパー。
午前:8時過ぎからセット荷作り。12時過ぎ出発、13時半頃戻り。ごはん。
午後:温室の整理を少ししてから、雨中の収穫約2時間、17時頃戻り、大雑把な仕分けと調製1時間。18時あがり。



温室での育苗が始まったので気ぜわしい。
今日は昼過ぎから雨の予報で、だけど午前中は時折日が差してきて、締め切った温室はすぐに温度が高くなる。といってドア1枚でも開けておくと、曇った時にすぐ気温が下がる。いまは育苗初期で、とくに午後に日差しがない予報だと夜温を確保するためには夕方にならないうちに温室内に太陽熱を貯め込んでおく必要があるのだけれど、今日みたいな天気だと、いつ温室や内部のトンネルを締め切ってしまうかの判断が難しい。家の敷地内に温室があってこれだから、家から離れた場所で温室の管理をしている人たちはすごいなと思う。

<本日の野菜セット>例
人参、じゃが芋、青首大根、大蕪(最終)、水菜、ほうれん草、小松菜(やや固い)、各種の菜の花、茎ブロッコリィ、リーフレタス、などから。
コメント (2)
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