38歳からの百姓志願~実践編。

霊峰・石鎚を仰ぎ、瀬戸内の陽光を望む愛媛県西条市、「有機菜園 藤田家族」無農薬・無化学肥料の野菜と暮らし。

雨を前に、冬畑片付け。

2007年03月23日 | 農と暮らしの日記
菜の花のピビンバ。
先日の菜の花丼に続いて、白菜の花をあしらった春の丼が今日の晩ごはん。うちの野菜はこの白菜と人参、ほうれん草。あとのゼンマイともやしは購入。白胡麻はうちにもあったけど、早々に売り切れました。



朝はいつもどおり保育園の納品、スーパーの出荷。
午前中に野菜セットをいくつかつくって、午後からはトラクタをフル稼働させて動き回る。土日の雨を前に、冬の畑の片づけをできるだけ終えておきたいので。

うちの畑は家庭菜園の拡大版みたいなものである。
あれこれの野菜を組み合わせてある同じような畑があちこちにあり、いわゆる「キャベツ畑」「人参畑」「大根畑」というようなのはない。この一年、一枚の畑(畦で囲まれている一区画のこと)に1つの作付けしかしなかったのは、里芋のみ(稲作をした田に隣接する約3aの小さな田んぼ)。

あとはほとんどが”混作”の畑。
大きな理由は、ひとつの野菜、たとえば大根や白菜にしても出荷時期を長くとれるようにするため、時期をずらして少しずつ播いたり植えたりするので、同じ畑にたとえば大根を次々にずらして播いていくより、同じ時期に播いたり植えたりする大根と白菜を同じ畑にしたほうが、畝立てなどの畑の準備に都合がよいということがある。また、植えたり播いたりの時期とあわせて、その野菜の収穫が終わって片付ける時期をそろえて、たとえば「この畑は1月ですべて終了」という作付けにしておけば、春の草が出る前に畑を片付けてしまえる……というのが、頭の中にはあるわけである。

が、しかし、そううまくはいかない。
多品種少量栽培のプロの方たちはその辺りの塩梅が上手なのだと思うけれど、初年度の藤田家族の畑は結局、単にあちこちにあれこれを播いたり植えたりしているだけ、という様相となった。まるで10人くらいの素人菜園家が好き勝手に作付けて、しかもみんな技術も時間もないみたい……てな感じ。



……で、畑の片付けである。
そんなわけなので、多くの畑では少しずつ野菜が残ったまま、その畝を残してトラクタを入れるはめになる。きのう耘(うな)ったところでは、レタス類の畝が残ったところ、大根の畝が残ったところがあり、他にも、キャベツだけ残っているところ、白菜のもうほとんど花が咲いているけど食べられるのもあるので残してあるところ……など。野菜セットの品揃えを確保するためにはこれらを潰してしまうわけにはいかない。

端境のこの時期、冬野菜の大口の出荷は終えている。
一方、個人の方への野菜セットはなんとか休まず届けたいので、少しずつでいいから、種類はなるべく多く確保しておきたい。だから、そんな野菜たちが最期にひとつふたつの畑に集まって残っているというのが、ひとつの理想。二年目の課題である。



夕方、トラクタを降りて市街に納品1件。
時間がないので軽トラにはかりや新聞、輪ゴムなどを載せて畑に行き、収穫してその場で荷造り(こんなふうに畑で出荷作業を終えてしまうのは大規模な野菜農家では一般的かもしれないけれど、うちの場合はあちこちの畑から野菜を集めてくるので、いったんそれを家の作業場に集めてから荷造りしている)。

あわただしい金曜日が終わり、雨予報の週末を迎える。
トラクタに雨除けのシートをかけ、軽トラの窓も上まできっちり締めて作業終了。

コメント
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