唯識に学ぶ・誓喚の折々の記

私は、私の幸せを求めて、何故苦悩するのでしょうか。私の心の奥深くに潜む明と闇を読み解きたいと思っています。

唯識入門

2019-12-30 10:10:05 | 唯識入門
 おはようございます。昨日は認識はどのような構造で成り立っているのかを簡単に説明しました。つまり、眼が対象に向かって、対象を捉えた時に認識は意識の上に登ってくるのですね。ここに、捉えるべき眼と、捉えられる物と、知覚する意識が一つとなって、私たちの認識は起こってくるのだと、このようなことを述べました。
 ここに、私たちはどのような間違いを起こしているのかを護法菩薩にお聞きしますと、対象は眼の外に存在しますから、外境と言い表しています。この外境は、意識の働きと同じように、固定的・実体的に存在し、その外境が意識に働きかけてきて、私の心が波打つんだと執しているところから誤りは起こってくるといいます。それは自分が勝手に作り上げた世界だと。しかし、これが私の実体なんですね。ですから、ここから逃げるのではなく、ここを立脚地として、意識構造を学んでいくことが大事であると教えているわけです。
 私たちは、外境が存在すると思っているのですが、実はそうではなく、外境は実の如く存在すると執している意識があるのだというわけです。ここに意識の底で意識をコントロールしている意識が働いていることが見え隠れしてきます。それが深層心理といわれる所以ですね。
 少しづつ綴っていきます。また

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