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穴にハマったアリスたち

生きてれば楽しい事がいっぱいある!の証明の為のページ。ぴちぴちピッチを大応援。第三期をぜひ!
→新章開始!ありがとう!

映画ジュエルペット スウィーツダンスプリンセス(同時上映:おねがいマイメロディ)

2012年02月07日 | アニメ、ゲーム・全般
映画ジュエルペット スウィーツダンスプリンセス

[引用]

 テレビ東京ほかにて毎週土曜日(朝9:30~)放送中の人気アニメ「ジュエルペット」シリーズ初の劇場版『映画ジュエルペット スウィーツダンスプリンセス』が、2012 年8 月11 日(土)より全国ロードショーすることが決定した。※同時上映:『おねがいマイメロディ 友&愛』

[引用終]

げふぅ。

プリキュアさんに遅れること数年、遂にサンリオ様が映画化にこぎ着けました。
よりにもよって「サンシャイン」時代に達成しやがった。
底知れぬ狂気を感じます。サンリオ様め…。

紹介を見る限り、映画オリジナル設定のようです。
「サンシャイン」のことはなかったことにしてください。
使い捨てられていく人間ヒロイン様たち…。

しかも同時上映が「マイメロ」。
何故、銀幕で悪夢を見なければいけないんでしょうか。
私たち、そんなに悪いことをしたかしら…。

何よりも気になるのは、歴代ヒロイン様たちにも出番があるのかどうか。
ていうか歌ちゃんですよ!今こそ、彼女の頑張りに報いるときですよ!
同時代のライバル・美墨さんや美翔さんは、今でもオールスター扱いで大活躍してるのに、かたや歌ちゃんはピューロランドにすら入れてもらえず、安アパートで極貧生活ですよ。
お願いだから、夢を見せて欲しい。夢の扉を是非とも開き、一夜限りの悪夢をここに!

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買ってみた:スマイルプリキュア プリキュアオールスターズ まるごとブック!

2012年02月06日 | プリキュア雑談・総合
■スマイルプリキュア プリキュアオールスターズ まるごとブック!

 

 スマイルプリキュア!&プリキュアオールスターズ まるごとブック! (講談社 Mook)

いつの間にか恒例となったまるごとブックシリーズ。

オールスターズ映画の情報もほんのちょっと掲載されてます。
プリキュアになりたかった女の子の夢を叶えるため、かつての敵・フュージョンさんが暴走。
そこに現れるプリキュア娘たち。前代未聞の戦いが始まる…。

プリキュアVSプリキュアになりたかった女の子。

もうその設定だけで、胸をえぐられまくりです。
うぅ。私だってプリキュアさんになりたい。でもなれない。
思えば「仮面ライダーディケイド」も、ライダーになりたいライダーの物語。
うちでこっそりとやってる「ディケイドプリキュア」も、それを踏襲してますけど、本家でやってもらえるのは大変に嬉しい。
3月17日が本当に楽しみです。

ちょっと気になるのが、公開されてるカットにフレッシュ以降の皆さましか映ってない。
まぁ例年、宣伝カットは本編と無関係なので深読みしても仕方がないのでしょうけれど。
美翔さん、ついにクビかな…。スターじゃないのに、オールスターに呼んでもらえてたこれまでがおかしかったんですよ…。

【夢原さん漫画】

時代も何も超越し、絶賛再録中の「GoGo」漫画。今回は8話と9話です。
冷静に考えると、異様な立ち位置です。
何で「GoGo」漫画が、今現在に取り扱われてるんだ…。

内容は、最優秀プリキュアの座を来海さんと争うくるみさんが、ココ様から身を引く話。
(余計なことですが、空から降って来る謎生物どもには、プリキュア候補には「くるみ」の名前を持つ娘を選べときつくきつく厳命したい!大当たり率100%ですよ、今のところ)

はっきり言ってこれ以上のカタログスペック持ちの娘さんはいないというほどの、超絶優秀なミルミルさん。
だけどココ様は、あろうことか見向きもせずに振りやがった。
正気の沙汰とは思えません。
もっとも、相手が夢原さんなので、数字とかスペックとか超越した性能を発揮しておられます。
凄まじい説得力ですね、これ…。

上北ふたごさん版の夢原さんは、エロスが炸裂しすぎていて色香の塊。
名言「ココは優しいけどもっと刺激が欲しい」を初め、他のプリキュアさんを周回遅れでぶっちぎってます。
今回も果てしなくエロい。おかげで「オールスターズ」で「スマイル」本のはずなのに、読み終わるころには全部が爛れて夢原さん一色に。
こんなのと比較される星空さんに、心底同情します。
神と張り合おうとか、無謀なことは夢にも思われませんように。

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スマイルプリキュア! 第1話「誕生!笑顔まんてんキュアハッピー!!」

2012年02月05日 | スマイルプリキュア!感想
【今年のプリキュアさん】

10年目を目指す期待の9年目。
今年も新しい娘さん達が、過酷な戦いに投入されました。
これからの1年が、良い1年になりますように。

■スマイルプリキュア! 第1話「誕生!笑顔まんてんキュアハッピー!!」

栄光の第9期、7世代目となるプリキュア第1号は、星空みゆきさん。
絵本が大好きでメルヘンを夢見る娘さんです。
大変に初々しくて良いですね。初っ端から心を病んでいた北条さんとは違う。

転入生としてやってきた星空さん。
頑張って自己紹介を試みますが、あえなく玉砕しました。
だけどクラスメイトがフォローしてくれた。
とても良くできたクラスです。
そんな流れで、星空さんに質問が飛び出した。

日野さん:
 「星空さんにとってのハッピーってどんなの?」

恐ろしい質問です。桃園さんがメビウス総統を屠ったときにした質問と同じ。
しかしそこは映えあるプリキュア娘。
ばしりと回答して見せました。

星空さん:
 「この辺がキラキラして、胸がわくわくして」
 「とにかくウルトラハッピーって感じのことなんです!」

…意味は分かりませんが。

放課後。
一息ついた星空さんは、登校途中にエンカウントした謎生物を探して校内をうろうろ。
あちこち追いかけている内に図書館に迷い込みました。
そこで本を右に左に動かしてる内に、先ほどの謎生物に再会。
だけど謎の生き物は、謎の狼に追い回されていて…。

唐突に現れた謎の狼ことウルフルンさんの目的は、世界をバッドエンドにすること。
まぁ狼さん的には、ハッピーエンドにされても困ります。
豚にスープにされたり、猟師に撃たれたり、腹に石を詰められる身にもなってくれ。

しかしながら星空さんは、「絵本にはハッピーエンドしかない」と豪語する幸福至上主義者。
え?悲劇もある?ナニイッテルノ、ソンナのエホンじゃナインダヨ。ダカラ、ハッピーエンドしかナイんダヨ。
怖い娘です。

とはいえ一介の女子中学生様に、獣と戦う力なんてありません。
ここは謎生物なんて見捨てて逃げるのが、どう考えても得策です。
でも…

星空さん:
 「そんなの出来ない」
 「でも怖い!」
 「でも決めたんだもん!あたしも頑張る!」
 「あたし頑張るって決めたことは、絶対に最後までやるんだもん」
 「それがあたしのハッピーなんだから!」

先ほどの「ハッピーとは何か」への回答再び。
「頑張ると決めたことは、最後までやる」それがハッピー。
桃園さんの放った回答に、第1話の時点で辿りついておられます。
ハッピーエンドそのものが大事なのではなく、そこに至るまでの過程の頑張りを重視。
その気持ちに何かが応え、めでたく24番目のプリキュア・キュアハッピーさんが降臨なされました。

ハッピーさん:
 「キラキラ輝く未来の光・キュアハッピー!」

しかし力を得たとはいえ、それで解決するほど現実は甘くはありません。
溢れ出るプリキュアパワーは暴走し、思いきって叫んだ必殺技は不発。
恥ずかしい…。コスプレ姿になって調子に乗ってみたら、コレですか。
その気になってだけに、恥ずかしすぎる…。
テレビで見たような超パワーは、現実にはないのです。どうするんだこれ。

ハッピーさん:
 「気合が足りないクル」

気合…か。
なんともいい加減な返事です。そんな曖昧なものではなく、もっと具体的な指示が欲しいのです。
追加玩具とか、頼れる仲間とか、謎の覚醒パワーとか。

でも、ないものは、ない。
そして現実が大ピンチであることも変わらない。
じゃあしょうがない。
確実な解決法はないけれど、ないんだから仕方ないじゃないか。
だからもうやるしかない。気合だ。嫌で嫌でしょうがないけど、気合しかない。気合だ気合だ気合だ!!

こうして気合の全てを振りしぼった一撃により、ひとまず狼さんは撃退できました。
引き換えに、気合を使い果たしたハッピーさんは疲労でダウン。リアルすぎる。
しょうがない。武器も何もないのに、他にどうしようもないから気合を振りしぼったんだから。
今年もまた、恐ろしい1年が始まった予感がする…。


(左画像)
スマイルプリキュア!&プリキュアオールスターズ まるごとブック! (講談社 Mook)

(右画像)
プリキュアマスコット 1BOX (食玩)


偽夢原さんかと思いきや、動いてみると結構違った。
どちらも「現在」から「未来」を目指すプリキュアだけど、夢原さんの方が現在よりも未来側、星空さんは現在側に近いところにいる感じ。
「現実は厳しい」ことを認識した上で、メルヘンな未来を信じるプリキュアか…。

【今年のプリキュアさん1】

私事ですが、毎年毎年「プリキュア」さんのテーマと私生活が絶妙にリンクしてて困ります。
まぁ作っておられる方々は同世代ですし、世相を考慮して作られている上に、毎週見ているのだから、ダイレクトに影響を受けるのは当然なのですけれど。
プリキュアさんで扱うテーマは、本当に胸に刺さる。何かの予言や神託じゃないかと疑いたくなるくらいに刺さる。

昨年の「スイート」さんはとてもきつかったです。
「バラバラで分かり合えない」「失われた過去」という課題は、まさに現実に直面してる。
そして今年。これまたきつい。

星空さんはメルヘンが大好きな子。
だけど困ったことに、「現実は厳しい」ことは認識しておられる。
「ドタバタ登校の曲がり角」に期待はしても、実際には何も起きない(謎生物は降ってくるけれど)。
先日発売の「なかよし」版の漫画でも、「お伽話のようにはいかない」と自嘲していた。
夢の中で、星空さんはガラスの靴を脱ぎ棄てて、自力で茨の山を乗り越えて行く。現実は、甘くない。

漫画版では、「技を撃つと激しく疲れる」もテレビと同じく強調されてました。
気合に頼って撃ってるんだから、当然、疲れる。
便利で強力な玩具やシステムなんて、現実にはないんですよ。

【今年のプリキュアさん2】

最近では恒例となった民間人を巻き込む攻撃が、今年も炸裂。

民間人の皆さん:
 「もうおしまいだ…」
 「頑張っても、無駄」

これまたシビアだ…。

現実はめちゃくちゃ厳しくて、打開策も取り立てて見当たらない。
だからもう叫ぶしかない。気合だ!
「頑張っても無駄」というのは、実際のところ最も簡単で幼稚な思考だと思うのですよ。
無駄になる可能性があることなんて、皆知ってる。だからこそ、叫ぶしかない。気合だ!

「スイート」さんは、バラバラになった人たちが、連帯して立ちあがるお話だった。
今度は立ちあがった人たちが、壊れた現在から未来に立ち向かっていくお話。
恐ろしく過酷なことを突き付けられてる気がする。

確か歴代で唯一だと思うのですが、今年のプリキュアさんは第1話時点で、プリキュアサイドの謎生物の目的が明かされてない。
星空さん自身も、特定の夢があるわけじゃない。
要は頑張る具体的な目標が、提示されてない。どうすればいいのかはもちろん、どうしたいのかすら分からない。
でも目の前の現実は非常に厳しくて、そのままだと未来もバッドエンドになることは分かる。
じゃあしょうがない。何も手段がないなら、頼るのはもうこれしかない。気合だ!

…ちくしょう。プリキュアさんがそう言うなら仕方がない。
頑張りたくは無いけど、とてもとても怖いけど。
プリキュアさんが言うならやるしかないじゃないか。気合だ!!

【今年のプリキュアさん3】

第1話しか見てない段階で予想するのは危険ですが、毎年の傾向から書くと、「あれ?」と違和感を覚えたところは、大体テーマと繋がってます。
スイートさんの「何がやりたいのかはっきりしなくて落ちつかない」とか、ハートキャッチさんの「プリキュアが主役じゃない」とか。
おかげで迂闊に批判も書けません。突っ込もうとしたところは、罠だ!

ついでに「スイート」さんで補足。
ノイズ様との和解EDでしたけど、決して「誰とでも分かり合える」という主張じゃないのはポイントだと思う。
あくまで「悲しいという気持ちが共通していた」から。「悲しい」が共通ワードとして使えるというのが、テーマ的に強力なカタルシスを生んでる。
だから「悲しい」と感じていないハウリング様やメイジャー3が撃破されたのは、当然と言えば当然。
何せ彼らには「心の音楽」は聞こえすらしてなかったですし。(ノイズ様たちは聴こえてはいたんだよなぁ…。耳障りだと苦しんではいたけど)

【今年の敵】

狼・鬼・魔女。そしてピエロ。
お伽話の定番悪役の前者は分かるとして、何でピエロが混ざってるんだろう…。
悲しみを堪えてあえて道化を演じているのがピエロなので、無理やり先走って予想すると、分かった上で悪役やってるとかでしょうか。
ハッピーエンドになるためには、障害がなければならないとか何とかで。
不敵な笑いのその裏には、プリキュアさんに爆砕されることが予定調和の悪役さん達の、悲しみの涙が見え隠れする…。

【今年のED】

例年通りダンスED。
年々新しい要素に挑戦されてるのが凄い。
今年は謎のショートコントがバックで展開されています。
もはやエンディングなのか、東映アニメ様の技術広報なのか分かりません。
プリキュアさんが、技術革新を加速させすぎだ。

【今週の青】

OPで颯爽と氷剣を抜刀。
他の娘さんらが愉快な戦闘をしてる中、一人だけ浮いてます。
EDのコントでも、微妙に除け者にされてる。この空気感に、期待したい。

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感想:「なかよし」 2012年3月号

2012年02月03日 | 少女漫画「なかよし」「ちゃお」感想
明日のお披露目カーニバルには参加できないので、代わりと言っては何ですが久々の「なかよし」感想。
今年も上北ふたごさん担当で、非常に嬉しい。

■スマイルプリキュア! 第1話

星空さん:
 「わたし 星空みゆき!」
 「ハッピーエンドがだあい好きな中学二年生!」
 「…でもね…」

星空さん:
 「わかってるよ…」
 「ただあこがれて夢みてるだけじゃ」
 「ハッピーにはなれないって……」

映えある第9期ヒロイン様は、メルヘン大好きなハッピーエンドに憧れる中学二年生様。
台詞だけを見ると微妙にネガティブな印象を受けますが、「努力しないとハッピーにはなれない」と理解されている様子。
ガラスの靴を脱ぎ捨てて、いばらを乗り越え青い鳥を追いかける、そんな夢を見るタイプ。

襲い来る敵・バッドエンド王国の目的は、白紙の未来を黒く染めること。

民間人の皆さま:
 「ううっ…ダメだ…もうおしまいだ」
 「やっぱガンバってもムダだよ……」
 「おおお…」

ラビリンスの「不幸」、砂漠の使徒の「心が枯れる」、マイナーランドの「悲しみ」ときて、今度はネガティブ。
「ガンバってもムダだよ」とか、熱いな…。
日曜の朝っぱらから、大変に嫌な気持ちになれそうです。うぅ…明日は月曜日…。おおお…。

そんな駄目な大人を撃破するべく、星空さんは変身する。
プリキュア・スマイル・チャージ!!
Go!Go!Let's Go!ハッピー!

ハッピーさん:
 「キラキラ輝く未来の光!キュアハッピー!」

ばっちり出てる「未来」ワードが眩いです。
同系の夢原さんの「希望」に対し、どう区別をつけて行くのか。
テーマの都合上、どうしても重くなってしまう「過去」ワードのスイートさんとの切り口の違いも面白そう。

どの程度お伽話ネタを仕込んでくるのか分かりませんが、基本的にお伽話は「過去」のお話。
例えば「お伽話のお姫様に憧れる」のは、夢は夢でも、未来よりも過去に属します。
「未来」ワードと食い違うあたり、何かネタが仕込んであるのかなと思ってみる。

さて星空さん、肝心の戦闘面はというと、夢原さんというより花咲さん。
溢れ出るプリキュアパワーを制御できず、襲い来る化け物から逃亡してしまう虚弱っぷり。
曰く「まだ目覚めていないプリンセス」。
うっかり目覚めると、いきなり神化しかねないので、ゆっくりと二度寝なさってください。
もはや確定的に言われる10周年を目指し、確実につないでいかないといけない「スマイル」さん。ご活躍を応援しております。

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サンリオ様:エヴァンゲリオン×ハローキティ コラボ商品化決定

2012年02月02日 | アニメ、ゲーム・全般
エヴァンゲリオン×ハローキティ コラボ商品化決定

[引用]

 「EVANGELION × HELLO KITTY」の展開を2012年5月より開始いたします。

 今回のコラボは2012年秋公開予定の映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」を記念して行うもので、「ハローキティ」がエヴァンゲリオンのキャラクター「綾波レイ」と「式波・アスカ・ラングレー」に扮したデザインになっています。

[引用終]

まぁなんというか。
キティ御大のコスプレは、とっくの昔に変態の域に達しておられるので、今さらエヴァコスプレをされても不思議はないですけれど…。
多分プラグスーツとか渡されても、何をいまさらと御大は思ったと思うんですよ。
むしろ使徒とかやらせろと。何なら喰われる役でもいいからと。御大は貪欲でいらっしゃる。

やっぱりアレですかね。キユーピーさんがエヴァコスプレされてるので、色々と対抗心でも燃やしたんでしょうか。
キユーピーさんの販売実績は存じませんが、販売サイトを見ると軒並み終了してるあたり、あんまり芳しくはなかったのかな。

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スイートプリキュア♪ 第48話(最終回)「ラララ~♪世界に響け、幸福のメロディニャ!」

2012年02月01日 | スイートプリキュア♪感想
■スイートプリキュア♪ 第48話(最終回)「ラララ~♪世界に響け、幸福のメロディニャ!」

戦争は終わった。
しかし戦いがなかったことになるわけではない。
消滅したノイズ様から、ハミィやマイナーの人々、伝説の楽譜や音譜を回収したものの、彼らは目覚めないまま。

石化した世界。失われた音楽。
瓦礫の中からカップケーキやギターを発掘はしますが、めでたしめでたしからは程遠い。
呆然としてしまいそうになる中、エレン姐さんはギターで唄う。

行きついた先は、眠り続けるハミィの夢の中。
五里霧中のお花畑で、ハミィは探し続けていました。
音譜はどこニャ!幸せのメロディはどこニャ!

目の前にいるセイレーンさんたちの姿は目に入らず。
既に楽譜は完成しているのに、それにも気がつかず。
必死に探し続ける姿は謎生物の鑑ではありますが、傍から見れば滑稽です。悲しいくらいに。

幸せを探し続け、眼前の仲間も現状も認識できない。
呼びかけても言葉は届かず、ただ探し続ける。
私たちは、孤独だ。

だけどその溝を音楽が埋めてくれる。
唄い出したセイレーンさんたちの歌声が、迷い続けるハミィにも届く。
結局のところ、私たちはどこまでいっても孤独なのかもしれない。
でも一つになれる世界もきっと来る。
夢の中のお花畑で、皆が一緒に唄う姿はとても印象的。

こうしてハミィは目を覚まし、幸せのメロディを満を持して歌唱。
歌声は世界を包み、ようやくのこと、平和がやってきました。
でも北条さんたちは微妙に浮かない顔。

と、そこに。

ノイズ様:
 「ぴぎゃーー」

幸せなはずの日常に、不意にやってくる悲しみの化身・ノイズ様。
即座に臨戦態勢をとる音吉さんらを横に、だけど北条さんたちは大喜び。
音吉さんたち、唖然。ま、孫が籠絡されている…!

北条さん:
 「いくら幸せの世界になっても、悲しみや苦しみが全て消えるわけではないわ」
黒川さん:
 「悲しみを見ないふりをするのが、幸せとは言わないもの」

これだけ頑張って幸せのメロディを唄ったのに、いきなり早速悲しみは芽生えてる。
案外、「ぴーちゃんが帰ってこない」と思った北条さんたちの悲しみに反応したんじゃ…?という気もしますが。
何にせよ、悲しみを完全になくすことは不可能。だから悲しみも抱えて生きていこう。
そのためには、何度だって変身するし、何度だって戦っていこう。

北条さん:
 「そうしたらあたしたちも鼓動のファンファーレを奏でよう!」

鼓動の力・己のビートをキーにして変身してたスイートさんたち。
言うまでもなく、私たちもまた、鼓動の音楽を鳴らしてる。
この鼓動を大事にして、私も戦っていきたいもんだと、そんなことまで思えた素敵な最終回でした。


(左画像)
映画スイートプリキュア♪とりもどせ!心がつなぐ奇跡のメロディ♪ 特装版 【Blu-ray】

(右画像)
スイートプリキュア♪ 2012年カレンダー


【今週のメイジャー】

アフロディテ様:
 「ついにノイズを倒したのね!」

アフロディテ様視点では、あくまで「倒した」。
そして否定はしないアコさん。
まぁこの流れで「いや悲しみも云々」と言い出すのも野暮ですが。

【今週の北】

ラストシーン、何故か北条夫妻にだけ聴こえていた「幸福のメロディ」。
答えが明示されていないのでどうとでも解釈できますが、私的には彼らの音楽能力が高かったからだと思ってみる。
要は「聞き手によって聴こえ方が違う」。

プロにとっては「歌」でも、一般市民にとっては「何だか分からないが幸せなもの」としか認識できない。
同じものでも、人によって受け取り方が違うという一種のディスコミュニケーション。
でも、「幸せになる」という点は変わらない。
表面的には差が生まれても、それはそれでいいだろう的な幸せな回答なのだと思う。

もっとも聞き手の能力に差があり過ぎると、劇場版のような「あんたたちには聴こえないでしょうね」になるんだろうな…。

【スイートさん その1】

凄まじい1年でした。

 『私たちはバラバラで、お互いに理解し合うことはできない』

昨今痛烈に感じるテーマが、これでもかと凝縮されてた。

子供の頃と比べ、価値観が多様化し、物の考え方も人によって違う。
「○○ならこうすべきだ」「××をみんな欲しがるのが当然だ」なんて言ったら、今では当たり前に馬鹿にされる。
「見方によって様々な解釈がある」「事実は立ち位置によって変わる」といった発想は、もはや陳腐を通り越して言うまでもない大前提。

もちろんそれらは「良いこと」なのだろうけど、引き換えに私たちは連帯を失ってます。
価値観が違うと言われればそれまでだし、見方が色々あるなら何が正しいかが曖昧になる。
だからつい思ってしまう。「昔は良かった」。

認識の違いにより喧嘩を勃発した北条さんが、精神的に引きこもってたところから始まる今シリーズ。
ネガトーンは毎回毎回、幸せを象徴するアイテムを素材に使われて襲ってくる。
メイジャーVSマイナーならいつかは和解するはず…と思われるのに、いまいちはっきりしない不安な展開も延々続く。

それらを積み重ねて提示された回答が、『過去を共有しているのだから、また連帯できる』。
「昔はみんな一緒で良かった」と思っているのなら、すなわち「過去」というキーがある。
これは目から鱗でした。特に劇場版、壊れ切った現在の中、「過去」を使って立ち上がる展開は何度見ても泣いた。

でもこの回答には穴がある。「過去」がキーなら、「過去」に連帯していなかった人はあっさりと振り落とされてしまう。
それどころか、「現在」は「未来」における「過去」。今現在に連帯していない人は、将来も孤立することが確定します。
ところがそもそも「現在」連帯できてないのは、「過去」に連帯できていないから。つまり詰んでる。

その意味で、マイナーの人たちやノイズ様との決着は、非常に面白かった。

バスドラ・バリトンさんに呼び掛けたのは、メロディさんでした。
本来この役はセイレーンがやった方が、辻褄はあう。でもそこでメロディさん。
元々メロディさんとマイナーさんには、接点はない。共有体験ゼロ。
でも、両者には「1年かけて音符集めを競い合った」体験がある。仲良しこよしで過ごした時間だけが、共有体験じゃない。
42話で、お互いにお互いのことを完全に理解して行動してたのは、地味に熱い。

一方のノイズ様。「音符集めを頑張った」体験もない。
本気で何も、共有体験なし。
だから打倒するしかない…と思いきや、「悲しい」というワードで連帯。

そこで最初の問題提起に戻る。
「価値観が多様化し、私たちはバラバラだ」。
よく考えてみれば、この問題は矛盾してます。
「バラバラであること」を問題視しているのなら、その価値観は一致してる。
「孤独で悲しい」のなら、その「悲しい」が共通ワードになれる。

ここで「いや別にバラバラでいいよ」という人とは、確かに連帯は出来ないけれど。
でもノイズ様は違った。悲しいと感じてた。それならば分かり合える。
似ていると思われたゴーヤーンや館長さんとの違いは、その辺なのかなと思ってる。

【スイートさん その2】

別の表現でいえば、「壊れた過去を復旧する」お話だった。
ただし「復旧」できても、「前と同じ」にはならない。

「悲しみは何度でもやってくる」と言うノイズ様に、ミューズさんたちは「その度に乗り越えて前に進める」と応じた。
逆にいえば、乗り越えると前に進んでしまうんです。

劇場版の「キュアミューズ」として出撃していくアコさんと、それを見守るお友達のシーンは、妙に切ないです。
仲直りしても、以前と全く同じ子供時代はもう戻らない。
あの夏のヒマワリ畑のシーンが胸にくるのは、「もうどうやっても戻らない失われた過去」だから。

「セイレーンが何故ネコに戻れないのか」は、私的にはそういう解釈です。
子供のころには何にでも姿を変えられるし、見方一つで正体も変わる。
だけど成長してしまえば姿は一つ。
自分のビートを見つけ、自分の意思でプリキュアを選択したセイレーンさんは、もう以前のネコには戻れない。
プリキュアになった時点で、莫大にあった変身姿も選択肢も消えた。

でもだからといって、過去が消え去ったわけじゃない。
現実は変わり続けるし、物理的になくなったり壊れたりもする。
だけどそこに拘ると、幸せアイテムがネガトーン化するように、過去が自分を縛りつける不幸アイテムになってしまう。

【スイートさん その3】

…というのが、私なりの「スイート」さんの解釈。
よりにもよって2011年度にこれをやったのは、凄まじいとしか言いようがない。
本当に素晴らしいシリーズでした。

ただ、歴代の中でも飛びぬけて難しいシリーズだったとも思う。
「お子様には難易度が高い」という意味ではなく、10代から20代前半には厳しいんじゃないかな。
「周囲との断絶」とか「過去との別離」とか、その年代で実感するのは無茶でしょう。
(逆にお子様なら、すんなり受け入れるし、感じ取るところもあるはず)

受け手によって物凄く評価の分かれるシリーズだったはずで、しかもその理由がテーマに直結している(共有体験がなければ分かり合えない)のがまた凄い。

【スイートさん その4】

コンテンツの都合上、北条さんたちは中学生ですけど、テーマ的には社会人2年目くらいに設定した方が説得力は増したと思う。同時に、絶望感も増しますけれど。

深く考えずに入社した後、遠くなってしまった友人たちを思いながら、楽しかった学生時代に思いを馳せる北条さん。
業績をあげても見方一つでがらりと評価は反転し、職場の同僚たちとは価値観の違いを尊重してお互いに距離を取る。
明確な悪が存在するわけでもないのに、自分たちではどうしようもない外部要因により、状況は緩々と悪化する一方。
それでも仕事をこなして頑張ってるけど、家に帰るとダンベルを上げ下げするだけの毎日。

北条さん:
 「どうして、こうなったんだろう…」

そんな灰色の日々に、不意に目覚めたプリキュア能力。
そして始まる激戦の中、バラバラに思えた職場や顧客や取引先が連帯し、何だかよく分からない寂しさと戦う…みたいなお話。
「自分のビートを見つけて鳴らし、周囲とハーモニー」は、社会人にこそ必要に違いない。

【スイートさん その5】

お話的に「北条-南野」「黒川-ハミィ」「調辺親娘」の3パートに分かれてる。
多分、一つに絞った方が、内容はすっきりするはず。
でもあえてそうしなかったのは、これが「スイート(組曲)」だからだろうと思う。
実質的に、プリキュアオムニバスなんですよね、今回は。
そして別々のお話が、最後には連帯して戦う。まさに組曲。

【スイートさん その6】

個人的にはメロディ派の1年でした。
昨年は花咲株を大量に買い込んで大損しましたが、今年は微量に儲けが出た…はず。
まぁビート株を高値買いした気がするので、相殺されそうですが。

テーマ面ではビートさんも好き。ラブギターロッドのCM補正もあって、大変に格好いい。
もしも自分がプリキュアになれたなら、ビートさんを目指したいかも。


まぁそういったところで。
色々と起こった1年でしたが、今年も「プリキュア」さんには励まされたし、学ぶことも多かった。
改めて感謝するとともに、来年度にも期待しています。

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