■(第36話)わんだふるぷりきゅあ!「特別なワンダフル」感想
悟くんに彼女ができました。おめでとう。
プリキュアさんはああ見えて、恋愛はそれなりに扱ってきています。
先日の「オトナプリキュア」の夢原さんは結婚、日向さんは婚約、美翔さんは彼氏持ち(の後に失恋)しています。
ドキプリ映画ではマナさんが結婚、はぐプリ最終回では野乃さんが(おそらくは)結婚しています。
非レギュラーも含めるなら、花咲祖母。トゥモローさんも挙げて良いと思う。
告白されて断ってはいない桃園さん、愛乃さん。断った人だと氷川さん他多数。
そういったわけで「初のカップル」と呼ぶには、「但し人間同士に限る」「但し日曜朝の本放送に限る」等の前提条件がいるのですけど、大々的に取り上げて盛り上げたのが異色なのは確か。おめでたいです。
【男の子だってお姫様になれる】
演出的に、悟くんは意図的に「格好悪く」描かれていたように思います。
関係を変えたくないと静観していたのに、いざ他の男の影が見えたら慌てて動き出す。
戦闘中に勝手に盛り上がり、衆人環視の中で告白しようとする。が、結局はビビッてごまかす。
第三者がお漏らししたので、成り行き任せでやっぱり告白。
翌日には「忘れて」と取り下げ。
純然たる足手まといになって攫われて、その後OKを貰ったら「忘れて」は撤回。
公式サイドは何でこんなことを?と言いたくなるほど、格好がついていません。
ただ、おそらくは「あえて」やってると思われます。
全プリキュア展でも大々的に掲げられていた、プリキュアのコンセプトである「女の子だって暴れたい」。
これとセットになるのは、はぐプリでも言及された「男の子だってお姫様になれる」。
今回の悟くんはまさにこの「お姫様(無力な守られる存在)」です。
確かに格好悪くはあるかもしれないが、それで良い。
ここで「男らしく」犬飼さんを庇って戦って告白…等にしなかったのは、とてもプリキュアらしいと思った。
【念願かなって…?】
もう一方の当事者の犬飼さん。
彼女はこれまで、不自然なまでに内面が描かれてきませんでした。
何か仕掛けがあるのかと思っていたのですが、なんと何もなかった。
本気で悟くんをどうとも思っていなかったらしい。逆に恐ろしい…。
もはやそれって「脈なし」と言うんじゃなかろうかとも思うのですが、ザクロさんに悟くんが攫われかけたこともあって、急に恋心が芽生えました。
急な告白と、眼前での誘拐で自分の気持ちに気づいた。劇中人物の心境としては、別におかしくはない。
おかしくはないのですが、引っかかりはする。
例えば「最近まゆちゃんと悟くん、仲がいいな~(ずきり)」「あれ?なんか、変な気持ち」みたいなのを、これまでの話で差し込んでこなかったのは何故だろう?
わんぷりさんが扱っている「言葉」と「言葉にならない想い」とも整合するので、避ける理由がいまいち思い浮かばない。
あるいは、仲良くするペット夫婦を見て「私もあんな風になりたいな~」等々の恋愛観を語るでも良かったはず(犬飼父母の馴れ初め話とかでやってた?)。
そういったわけで、「突然、恋に目覚めた」なので、豪華な作画や演出といまいちしっくりこなかったのが本音です。
メタ的には「悟くんが好きに決まっている」「カップルになるに決まっている」の期待が先行していたので、伏線も布石もなく、設定をなぞったかのような違和感もある。
悟くんにとっては「念願かなってカップル成立」でも、犬飼さんにとってはそうではない。
無論、好きになってからの時間が短いから劣っているといったことではないのですが、「プリキュアに彼氏ができた」ではなく「プリキュアの彼女ができた」の展開はどういう視点で見ればよいのか困惑します。
もしかしたら「付き合ってみたら何か違ったので別れる」「別れたけど、仲違いしたのではない」等を、鏡石の逸話やガオウへの回答に絡めて行う…つもりなのかしら。これだけ力の入った演出をやったからには、なさそうな気がする。
(なお恋人関係になってから別れた前例は、美翔さん。自分自身ではなく親が離婚または片方のみのプリキュアとしては、蒼乃さんや平光さんがいる)
【飼い犬のワンダフル】
主人公こむぎ。もはや主人公なんだろうか…?
今回も犬ゆえに蚊帳の外に置かれてしまいました。
第1話やOPの様子、なかよし版の動物園回などから推測するに、「悟といろはの特別なワンダフルに疎外感を受ける」はやりそうに思えます。というか、そのために恋愛話をやったのだと思う。
ただこれも、視聴者側の妙な期待が先行してしまってるようにも感じて、何となく釈然としない。
次回はデート回のようなので、あまり先入観を持たずに、放送を待った方が良いのかもしれない。
悟くんに彼女ができました。おめでとう。
プリキュアさんはああ見えて、恋愛はそれなりに扱ってきています。
先日の「オトナプリキュア」の夢原さんは結婚、日向さんは婚約、美翔さんは彼氏持ち(の後に失恋)しています。
ドキプリ映画ではマナさんが結婚、はぐプリ最終回では野乃さんが(おそらくは)結婚しています。
非レギュラーも含めるなら、花咲祖母。トゥモローさんも挙げて良いと思う。
告白されて断ってはいない桃園さん、愛乃さん。断った人だと氷川さん他多数。
そういったわけで「初のカップル」と呼ぶには、「但し人間同士に限る」「但し日曜朝の本放送に限る」等の前提条件がいるのですけど、大々的に取り上げて盛り上げたのが異色なのは確か。おめでたいです。
【男の子だってお姫様になれる】
演出的に、悟くんは意図的に「格好悪く」描かれていたように思います。
関係を変えたくないと静観していたのに、いざ他の男の影が見えたら慌てて動き出す。
戦闘中に勝手に盛り上がり、衆人環視の中で告白しようとする。が、結局はビビッてごまかす。
第三者がお漏らししたので、成り行き任せでやっぱり告白。
翌日には「忘れて」と取り下げ。
純然たる足手まといになって攫われて、その後OKを貰ったら「忘れて」は撤回。
公式サイドは何でこんなことを?と言いたくなるほど、格好がついていません。
ただ、おそらくは「あえて」やってると思われます。
全プリキュア展でも大々的に掲げられていた、プリキュアのコンセプトである「女の子だって暴れたい」。
これとセットになるのは、はぐプリでも言及された「男の子だってお姫様になれる」。
今回の悟くんはまさにこの「お姫様(無力な守られる存在)」です。
確かに格好悪くはあるかもしれないが、それで良い。
ここで「男らしく」犬飼さんを庇って戦って告白…等にしなかったのは、とてもプリキュアらしいと思った。
【念願かなって…?】
もう一方の当事者の犬飼さん。
彼女はこれまで、不自然なまでに内面が描かれてきませんでした。
何か仕掛けがあるのかと思っていたのですが、なんと何もなかった。
本気で悟くんをどうとも思っていなかったらしい。逆に恐ろしい…。
もはやそれって「脈なし」と言うんじゃなかろうかとも思うのですが、ザクロさんに悟くんが攫われかけたこともあって、急に恋心が芽生えました。
急な告白と、眼前での誘拐で自分の気持ちに気づいた。劇中人物の心境としては、別におかしくはない。
おかしくはないのですが、引っかかりはする。
例えば「最近まゆちゃんと悟くん、仲がいいな~(ずきり)」「あれ?なんか、変な気持ち」みたいなのを、これまでの話で差し込んでこなかったのは何故だろう?
わんぷりさんが扱っている「言葉」と「言葉にならない想い」とも整合するので、避ける理由がいまいち思い浮かばない。
あるいは、仲良くするペット夫婦を見て「私もあんな風になりたいな~」等々の恋愛観を語るでも良かったはず(犬飼父母の馴れ初め話とかでやってた?)。
そういったわけで、「突然、恋に目覚めた」なので、豪華な作画や演出といまいちしっくりこなかったのが本音です。
メタ的には「悟くんが好きに決まっている」「カップルになるに決まっている」の期待が先行していたので、伏線も布石もなく、設定をなぞったかのような違和感もある。
悟くんにとっては「念願かなってカップル成立」でも、犬飼さんにとってはそうではない。
無論、好きになってからの時間が短いから劣っているといったことではないのですが、「プリキュアに彼氏ができた」ではなく「プリキュアの彼女ができた」の展開はどういう視点で見ればよいのか困惑します。
もしかしたら「付き合ってみたら何か違ったので別れる」「別れたけど、仲違いしたのではない」等を、鏡石の逸話やガオウへの回答に絡めて行う…つもりなのかしら。これだけ力の入った演出をやったからには、なさそうな気がする。
(なお恋人関係になってから別れた前例は、美翔さん。自分自身ではなく親が離婚または片方のみのプリキュアとしては、蒼乃さんや平光さんがいる)
【飼い犬のワンダフル】
主人公こむぎ。もはや主人公なんだろうか…?
今回も犬ゆえに蚊帳の外に置かれてしまいました。
第1話やOPの様子、なかよし版の動物園回などから推測するに、「悟といろはの特別なワンダフルに疎外感を受ける」はやりそうに思えます。というか、そのために恋愛話をやったのだと思う。
ただこれも、視聴者側の妙な期待が先行してしまってるようにも感じて、何となく釈然としない。
次回はデート回のようなので、あまり先入観を持たずに、放送を待った方が良いのかもしれない。