私としてはこの展開は諸手を挙げて大歓迎です。
■仮面ライダーディケイド 第31話(最終回)「世界の破壊者」
今まで巡ったライダーの世界が融合して、それぞれが消滅の危機に。
「相手の存在を否定すれば自分たちの世界は助かる」。
そう信じて潰し合いを始めたライダーさんですが、「仲間」のキーワードを耳にして、ライダーとしての本質を思い出す。
かくして世界の枠を越えて協力し、悪の根源・大ショッカーを打ち倒しました。
これで世界は平和になってめでたしめでたし。
…と思わせたところでの、どんでん返し。
相羽さんの感想とほとんど同じなのですが、オリジナルキャストのブレイド、キバが出てきたあたりで大興奮ですよ。
各番組同士で罵り合ってたところに、「いやお前ら全部、まがい物じゃん」と問答無用の一撃。熱すぎる。
世界の視点がぐらっと揺れるくらいの転覆展開。
言うなれば、カップリング論争とか二次創作とかどのシリーズが最高かとかでいがみ合ってた人たちが、「でも私たちは同じ趣味を共有する仲間だよね!お互いに良いところあるし、協力していこうね。多様性万歳!」といかにもな和解をしたところに、本家本元がずがんと一発喰らわせた感じ。
ディケイド兄が旅するたびに世界は救われて行ってたはずなのに、鳴滝さんはずっと「世界は破壊された」を連呼してたのも納得です。
二次世界を優先してしまったら本末転倒。彼らの言っていた「仲間」や「世界」なんて、そんな程度の次元の話でしかなかった。
無論バンダイ様としては二次創作批判をしたいわけではないのでしょうから、ここから劇場版で和解だか共存だかが描かれるんでしょうけれど、かなり刺激的な展開だと思った。
VS著作権や、原作讃美と二次創作の跋扈は、こういう趣味をやってると色んなところで目にします。
バンダイ様の回答が何なのか、どういう展開にするのか、気になって仕方がない。
予告で散々繰り返されてた「本物」や「本当の」といった単語が熱すぎます。
「本当の○○が始まる」的な煽り文句はベタですけど、これはハマりすぎている。
個人的には二次創作はどんなに面白かろうと二次であって、本家へのリスペクトは忘れてはいけないと思う。
(私が事あるごとに「プロ舐めんな」「客は所詮客」という書き方をしてるのもそのせい)
ですので、「ディケイド」はとても面白いシリーズだったけれど、「一番好きな仮面ライダーシリーズは?」と聞かれたときに「ディケイド」とは答えたくない気持ちもある。あくまで他の絶対的に確立した各シリーズがあるからこそ成り立ってるのだから。
それと同時に二次創作は素晴らしいものだとも思う。
演劇だって音楽だって、最初の原作からは大きく変わりながらリメイクされ続けてるし、本歌取りやオマージュ等々、あらゆる分野で見ます。
例えば料理だって、時代に合わせて材料や調理法が変わる。これだって二次創作。
で、どこの分野でもやっぱり「原作」や「原典」は重要視されるし、「それはやっぱ○○として許せないよ」と二次に不平不満が漏れることはある。
原作VS二次創作。それを映像として熱く描いて見せてるのは本当に凄い。
「ファイズVSカブト」とかで大盛り上がりしていたと思ったら、実は「ファイズ&カブト VS 二次ファイズ&二次カブト」とか。思いついた人は凄すぎる。
続きが3ヶ月後、というのは賛否両論ありそうですが、個人的には映画の方が盛り上がるのでこれはこれで満足。
強いて言うなら、このタイミングで「W」に移行しなければいけない理由がよく分かりません。
単純に過去ライダーの世界を回るだけでは1年もネタが続かないよ、てことなら分かりますけれど、この展開なら十分引っ張れたと思うのだけどな。
【蛇足】
なし崩しでファンガイアの女王様はライダーに粉砕されました。
アポロさん:
「おのれ、よくも我が花嫁を…」
全くだ。
あんな綺麗で格好いい新妻を虐殺されたら、誰だってキレますよ。
てか顔の丸いお姉さんじゃないか!なんて羨ましい!
…あれ?これはオリジナルキャストと言うんじゃなかろうか。さりげなく。
…あ、もうちょっとタイミングがズレてれば、オリジナル555 VS 丸顔ファンガイアが見れたのか。惜しい。
…そして丸顔のお姉さんのカエルが潰れたような断末魔の声を聞けたので、私はとてもとても満足です。
あとキバサイドからしたら、「ブレイドとディケイドが急襲してファンガイア女王を殺害した」ようにしか見えません。
波風立たないように上手く説明していたクウガの兄さんは、地味に良い仕事してる。
彼はポジション的にかなりの異分子(オリジナルキャストではないのにオリジナル側に回ってる)なので、映画では物凄いキーパーソンになる気がする。
【蛇足2】
オリジナルブレイドさんの変身シーン。
几帳面にターンアップをディケイド兄さんにぶつけてて、ちょっと笑った。
いくらそういうギミックだからって、生身の人間相手に。ひどい。
■仮面ライダーディケイド 第31話(最終回)「世界の破壊者」
今まで巡ったライダーの世界が融合して、それぞれが消滅の危機に。
「相手の存在を否定すれば自分たちの世界は助かる」。
そう信じて潰し合いを始めたライダーさんですが、「仲間」のキーワードを耳にして、ライダーとしての本質を思い出す。
かくして世界の枠を越えて協力し、悪の根源・大ショッカーを打ち倒しました。
これで世界は平和になってめでたしめでたし。
…と思わせたところでの、どんでん返し。
相羽さんの感想とほとんど同じなのですが、オリジナルキャストのブレイド、キバが出てきたあたりで大興奮ですよ。
各番組同士で罵り合ってたところに、「いやお前ら全部、まがい物じゃん」と問答無用の一撃。熱すぎる。
世界の視点がぐらっと揺れるくらいの転覆展開。
言うなれば、カップリング論争とか二次創作とかどのシリーズが最高かとかでいがみ合ってた人たちが、「でも私たちは同じ趣味を共有する仲間だよね!お互いに良いところあるし、協力していこうね。多様性万歳!」といかにもな和解をしたところに、本家本元がずがんと一発喰らわせた感じ。
ディケイド兄が旅するたびに世界は救われて行ってたはずなのに、鳴滝さんはずっと「世界は破壊された」を連呼してたのも納得です。
二次世界を優先してしまったら本末転倒。彼らの言っていた「仲間」や「世界」なんて、そんな程度の次元の話でしかなかった。
無論バンダイ様としては二次創作批判をしたいわけではないのでしょうから、ここから劇場版で和解だか共存だかが描かれるんでしょうけれど、かなり刺激的な展開だと思った。
VS著作権や、原作讃美と二次創作の跋扈は、こういう趣味をやってると色んなところで目にします。
バンダイ様の回答が何なのか、どういう展開にするのか、気になって仕方がない。
予告で散々繰り返されてた「本物」や「本当の」といった単語が熱すぎます。
「本当の○○が始まる」的な煽り文句はベタですけど、これはハマりすぎている。
個人的には二次創作はどんなに面白かろうと二次であって、本家へのリスペクトは忘れてはいけないと思う。
(私が事あるごとに「プロ舐めんな」「客は所詮客」という書き方をしてるのもそのせい)
ですので、「ディケイド」はとても面白いシリーズだったけれど、「一番好きな仮面ライダーシリーズは?」と聞かれたときに「ディケイド」とは答えたくない気持ちもある。あくまで他の絶対的に確立した各シリーズがあるからこそ成り立ってるのだから。
それと同時に二次創作は素晴らしいものだとも思う。
演劇だって音楽だって、最初の原作からは大きく変わりながらリメイクされ続けてるし、本歌取りやオマージュ等々、あらゆる分野で見ます。
例えば料理だって、時代に合わせて材料や調理法が変わる。これだって二次創作。
で、どこの分野でもやっぱり「原作」や「原典」は重要視されるし、「それはやっぱ○○として許せないよ」と二次に不平不満が漏れることはある。
原作VS二次創作。それを映像として熱く描いて見せてるのは本当に凄い。
「ファイズVSカブト」とかで大盛り上がりしていたと思ったら、実は「ファイズ&カブト VS 二次ファイズ&二次カブト」とか。思いついた人は凄すぎる。
続きが3ヶ月後、というのは賛否両論ありそうですが、個人的には映画の方が盛り上がるのでこれはこれで満足。
強いて言うなら、このタイミングで「W」に移行しなければいけない理由がよく分かりません。
単純に過去ライダーの世界を回るだけでは1年もネタが続かないよ、てことなら分かりますけれど、この展開なら十分引っ張れたと思うのだけどな。
![]() | (左画像) Ride the Wind (右画像) 仮面ライダーディケイド オリジナルサウンドトラック サントラ買いました。そのものずばり2曲目の「ディケイド」テーマ曲が好き。 | ![]() |
【蛇足】
なし崩しでファンガイアの女王様はライダーに粉砕されました。
アポロさん:
「おのれ、よくも我が花嫁を…」
全くだ。
あんな綺麗で格好いい新妻を虐殺されたら、誰だってキレますよ。
てか顔の丸いお姉さんじゃないか!なんて羨ましい!
…あれ?これはオリジナルキャストと言うんじゃなかろうか。さりげなく。
…あ、もうちょっとタイミングがズレてれば、オリジナル555 VS 丸顔ファンガイアが見れたのか。惜しい。
…そして丸顔のお姉さんのカエルが潰れたような断末魔の声を聞けたので、私はとてもとても満足です。
あとキバサイドからしたら、「ブレイドとディケイドが急襲してファンガイア女王を殺害した」ようにしか見えません。
波風立たないように上手く説明していたクウガの兄さんは、地味に良い仕事してる。
彼はポジション的にかなりの異分子(オリジナルキャストではないのにオリジナル側に回ってる)なので、映画では物凄いキーパーソンになる気がする。
【蛇足2】
オリジナルブレイドさんの変身シーン。
几帳面にターンアップをディケイド兄さんにぶつけてて、ちょっと笑った。
いくらそういうギミックだからって、生身の人間相手に。ひどい。
>原作VS二次創作
きっとそういう解釈をされるだろうなーと思ってました。ただそうするとユウスケの処理がなあ・・とか思ってみたり。
こういうメタな話も悪くは無いのですが、もう少しお子様がついていけるような展開でもよかったんじゃないかと思わなくもないです。
>カップリング論争とか二次創作とかどのシリーズが最高かとかでいがみ合ってた人たちが(以下略)
実は、風呂敷たたんでない!と突っ込みいれた一人でしたが、なるほど、そういう意味のメタファーだったとしたら、ものすごくよくできたコンテンツだと納得しました。
おそらく、製作者サイドとしては、二次サイトに対して、こういうことを一度は言いたかったはず。それを
こういう風に料理して客に出す、ということができたのは、いろんな意味での「老舗」の風格ではないかと
思います。
(そういう意味では、サンライズにても『ディケイドガンダム』っぽいものも不可能ではないかと。)
ディケイドを半年で終わらす理由は、戦隊モノと始まる時期をずらすためらしいですよ。グッズ販売時期とかの関係ですかね・・・
となるとそのうちプリキュアも10月とか12月スタートとかずらされるかもしれませんねw
もしそうなったら、S☆S2期とかを半年くらい放送して調節したりするかもしれませんねw
ぱっきゅんわです。
やっぱりそういう反応をされるんだろうなぁと思ってました。
個人的にはお子様がついてこられるようにする必要はないと思ってます。
ですからその懸念は、正直よく理解できないです。
理由の一つは、「仮面ライダー」が子供向けでなければいけない積極的な理由はないこと。
あまり良い例ではないですが、ぱっと思いつくところでも、時価数百万のキティグッズや「みんなのうた」を代表する曲「まっくらもりのうた」(マイナー絵本を読まないと意味が全く分からない)等、元は子供向けながら子供の能力を越えているものは大量にあります。
そもそもアニメや漫画自体がそうですし。
(ちなみに「映画を見ないと完結しないのは如何なものか」に対する気持ちも同ベクトルです。「全員に見せる必要がそもそもない」。「抽選に受からないと見れない」といった極端に限定される条件ならまた別ですけれど)
二つ目は子供の能力を決めつける理由がないこと。
以前に仕事柄、100名以上の園児と親しくしていましたが、あの子ら馬鹿なのに賢いです。
学生時代に「不思議の国のアリス」のメタ人形劇(ルイスキャロルやアリスリデルの存在を大前提にした劇)をやりましたが、その時もお子様はちゃんと喜んでくれてました。
自分自身の子供時代を考えても、「子供向けだから」と手加減される方がイラっときます。
視聴した子供の内、100%に理解させたいのか、50%でいいのか、10%に伝わればいいのかにもよりますが、十分に許容の範囲だと思いますよ。
最後に、分からないなら分からないなりに子供さんらは楽しむものだと思ってます。
そのための要員として、アポロガイストは分かりやすく悪役やってたんだろうと思います。
それに自分に理解できない要素を含む新しい世界に接することで、成長していくものだとも思いますし。
…と、そんな感じです。
蛇足ですが、自分の好き嫌いの問題に対して子供をダシに使ってるような気持ちになるので、あまりそういう視点で考えたくない、というのも本音です。
大人対策で過激な性描写を盛り込んだ…とかならば「子供も見るのに」と言いたくなりますけれどね。
整合性が取れていない部分もあるのですが、「ディケイド」を見て強く思ったのはそういうメタな見方でした。
楽しいお祭り騒ぎをしながら、シリアスなテーマまで組み込んだ「ディケイド」はやっぱり凄いなぁと思います。
10年の重みがあるだけに、二次やシリーズ間の対立には説得力がありますね。
…各番組への思い入れが強い「ガンダム」シリーズで「ディケイド」をやると、物凄い論争を起こしそうです。見たいような恐ろしいような。。
コメントありがとうございます。
なるほど。その理由は思いつきませんでしたが、言われると納得です。
バラした方が新鮮さも保てますし、良いことづくめに思えます。
さすがスタッフさんたちは考えてますね。
プリキュアさんも本格的にヒーロータイムのメンバーと判断されれば、あるいは…。
タイミング調整用のお祭り企画は凄く見たいので、もうそれ目当てでずらしまくってくれても…。
コメントしないつもりでしたが、丁寧にRubyさんがコメントしてくださったので一言お礼を。
仰る論点はこれまでのRubyさんの記事からもよく承知しておりますし、同意できるところもありますね。
まあ私も「こどもが・・」とか言いますが、要するに自分自身が単純な物の見方を好むという単なる嗜好性の問題であることも実は気が付いていたり。
>自分の好き嫌いの問題に対して子供をダシに使ってるような気持ち
ここは目から鱗でしたので、今後の感想のあり方をちょっと変えてみようと思います。
お返事ありがとうございました。
結局のところ、お金なんだと思います。
通りすがりのPさんも触れていますが、
戦隊シリーズと半年ずらす事によって、
おもちゃ等の売り上げを上げるためでしょう。
スポンサー様にはライダーといえど勝てないのでしょうね。
以前、聞いた話によると、
戦隊シリーズはクリスマス商戦以降は、
好きにして良いらしいです。
ある意味、縛りがあるなか、毎年頑張っている、
スタッフさん達は大変だと思います。
行きつけのレコード店の店主が”東映の営業から聞いた”話によれば、
ほぼ同じ時期にスタートする戦隊とライダーという二つの番組があったとき、
戦隊をメインとして視聴するお子様と、
ライダーをメインとして視聴するお子様とに分かれてしまうらしいです。
スタート時期をずらしたら、満遍なく視聴してくれるのではないか、
という関係各社の希望ですね。
これで気になるのは、来年の夏休みの東映まんが祭りが、
新戦隊&ダブルなのか、新戦隊&新ライダーお披露目なのか・・・。
少年チャンピオンのフルットにも人魚さんが出てましたよ。
「オールライダーと揃って尺不足とか勘弁してくださいよ…」
…なんて、類を見ないグダグダぶりに正直ゲンナリしてた自分からすれば、あなた様の御高説は本当に救いです(しみじみ
各作品を土足で荒らすことで存在意義を保ってきた素性の知れぬ輩に所詮ハッピ-エンドなど許されない…そういう解釈でもあるのですね。
>二次創作は素晴らしいものだとも思う。
555だけでも本当にハートフルでしたね。
チートライダー達に善戦するファイズとか、
本家よりもマトモな射撃戦してるデルタ(&ドレイク)とか、
ライオトルーパーが同じ条件下で事実上初勝利、とか。
再生怪人並に劣化してるオーガには切なくなりましたが…
そして予算の関係で終始車庫入りだったジェットスライガー乙
>続きが3ヵ月後、というのは賛否両論ありそうですが、
我々にはあっという間でも、ターゲットの一環にも据えている小学生達は地獄の2学期耐えないといけませんしね。
ともあれ、この期に及んで真相はディレクターズカット版、なんて酷いオチは用意されていないことを祈ります。
…夏メロンがキュアメロンに変身するかと思ったら違うんですな。
>「ディケイド」テーマ曲が好き。
「Ride the Wind」の間奏にも反映されている所がニクい作りですよね。
>オリジナル555VS丸顔ファンガイア
同じ頃シンケンジャーの世界では海堂さんが消息不明です!
>オリジナルブレイドさんの変身シーン。
(0w0)「ヘシン!」
本家にも準拠した牽制ですが、破壊者認定するとなんとも容赦ないw
まあ必殺技の演出が明らかに被ってるので、ここらでひとつ本格的に排除しときたかったのでしょう。
あと変身前の服装がどう見ても劇場版のダディを模倣してる件w