穴にハマったアリスたち

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そして世界は美しいなと思ったの

2005年12月02日 | 小説・本
唐突ですが、私の好きな小説に『アンの愛情』があります。
「赤毛のアン」シリーズ第三巻。
お気に入りのキャラはフィリパ・ゴードン。

そのフィリパのエピソードで以下のようなものがあります。

列車に乗り込んだ私(フィリパ)は席に落ち着くと乗車賃を取り出そうとしました。
けれど、ポケットに入ってると思った硬貨が見当たりません。
他のポケットも探してみましたが見つかりません。
慌ててあちこち探しますが、どこを探してもありません。
絶対にどこかに入れておいたはずなのに。
きっとこれは気がつかないうちに食べてしまったのに違いありません。
そうこうするうちに車掌さんが回ってきました。
もうダメです。絶体絶命です。
でも、そのときふと私は閃きました。
列車に乗るときに、ポケットにしまった手袋。
その手袋の奥に入り込んでいた硬貨を取り出すと、優雅につまんで車掌さんに支払いました。
そしてにっこり微笑んで、「世界は美しいな」と思ったの。

ラストの一行が最高です。『世界は美しいな』と思ったの。
不可抗力で突発的なトラブルが解決したさいに、毒づくわけでも勝ち誇るわけでもなく、
『世界は美しい』と微笑むことができる。そんな人に私もなりたいものです。


……そんなことを考えながら、今日もくだらないバグの対応に追われてみた。

くだらないバグ一例:
 ・存在しない関数を呼び出していてエラー
 ・脈絡なく重複宣言されている変数
 ・残されているコメントと、実際の処理内容が全く一致しないソースコード
 ・唐突に小数点以下を切り捨てている金額計算
 ・永久ループ
 ・完全に抜け落ちている機能多数

潰しても潰しても新たなネタで人を苦しめてきます。
これは何かの嫌がらせなんじゃなかろうか。
ちくしょう、最初の製作者を殴りてぇ!

ごめん、やっぱり私じゃ、フィリパにはなれない。

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