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穴にハマったアリスたち

生きてれば楽しい事がいっぱいある!の証明の為のページ。ぴちぴちピッチを大応援。第三期をぜひ!
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(第20話)わんだふるぷりきゅあ!「二人ならこわくない」感想

2024年06月22日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第20話)わんだふるぷりきゅあ!「二人ならこわくない」感想

ニャミーさんが正式に合流してくださりました。
きっかけとなったのは、猫屋敷さんに出会う前の孤独な思い出。
猫屋敷さんの存在にとても救われた。だから怯えているガルガルにも手を伸ばそう。

「殴るのは可哀そうだから」ではなく、「自分もあの辛さを知っているから」なのはとても説得力がある。
というか前者だとだいぶ嘘くさい。

ただあまりにも綺麗に自己解決してしまったので、ちょっと難癖をつけたくはなる。
何せ一分の隙もなく自己完結です。これでは犬組の立場がない。

特に今回の敵は、何やら化けられるキラリンキツネさんです。
せっかくなら偽リリアンとか偽ニャミーとか見たかった。そしてニャミーさんにボコられて欲しかった。きしゃー!

偽者を通じて自己対話…は定番なのであってもおかしくはないけれど、実際のところ今回の展開とはそぐわないとは思う。
ユキは「ガルガルに自分を重ねた」とはちょっと違うように見える。偽物との自己対話だと、かつての自分を救うみたいな文脈が入ってしまい、何か違いそう。

なので、こうしろああしろはないのですけど、何というかこう綺麗に完結されてしまって、もどかしい感じがする。まさに難癖。

次回はユキさんが転入なさるようで。わざとらしいまでに用意されていた空席三つが、これで綺麗に埋まりました。新学年早々、何考えて無人の机並べてたんでしょうね…。

すっかり影の薄い犬組は、今後どうするんだろう?
犬飼さん達は、放っておいたら仲良くお散歩してるだけで1話が終わってしまいます。
具体的な夢もない。あるにはあるけど動物好きの域を出ない。
相方が犬なのでイベントにかなりの制約が出る。何をやっても反応が大体同じになる。
キャラクターの物語は解決してしまっている。

言い換えると、わんぷりさんは高速で物語を進め切ってるのかもしれない。
「丁寧に描写されている」と思ってましたが、普段なら後半でやるような話まで詰め込んでいるのが実態なのかもしれない。
今回の話も、従来ならうやむやで加入して、後半の個人回で心境を描写するような構成になりそう。

キラリンアニマルの数は明示されていて、もう間もなく物語が大きく変わるはず。
生き急ぐがごとくに詰め込んでるのは、後半でやる何かのためなのかも。

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(第19話)わんだふるぷりきゅあ!「キュアリリアン、誕生!」感想

2024年06月09日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第19話)わんだふるぷりきゅあ!「キュアリリアン、誕生!」感想

とうとう猫屋敷さんがプリキュアになってしまいました。
人の話を聞かずに危険に首を突っ込むこと数え切れず。
ついにこの日が来てしまった。

変身のきっかけは、縮小化したユキさんを守るため。
展開が丁寧すぎて不気味なほどです。

・縮小化なら、露骨に痛めつけなくても大ピンチだと視覚的に分かる。
・犬組を分かりやすく蚊帳の外に。「ダメージで動けない」等だと露骨に無能くさくなりかねない。
・ニャミー姿のまま、猫(出会った頃の子猫)のサイズにして目線を調整。

おまけにハムスターとの対比も効いています。

怯えて地中を逃げ回るハムスターを、謎の黒幕さんは鼓舞して戦いに駆り立てた。
戦え…!戦うのだ…!雄たけびをあげて牙を突き立てろ…!
ハムスター相手にこんなこと言わなきゃいけない黒幕さんが気の毒すぎる。

一方ユキさんは、怯える猫屋敷さんを庇い、我が身を削って戦った。
たとえ嫌われようと、私がまゆを守る…!
果たしてそれが良いことなのかは難しいのですが、自分が前線に出て血と泥を被った。

結果。ハムスターは敵を縮小化して痛めつける、なかなかに醜悪な真似をなさった。
猫屋敷さんは決意をもって変身し、怖さを抱きかかえた。

リリアンさんの変身バンクは、てっきり「誰だこいつ」的な詐欺を拝めると思っていたのですが、物凄く自然に決めていらっしゃいました。
変身に至るまでの説得力が素晴らしい。
この状況でわたわたされたら、むしろそっちの方が変だ。

話題の決め台詞「こわくない、こわくない」も、「ガルガルに語りかける」「自分を鼓舞する」だけでなく、「ユキを安心させる」意味もありそう。
ユキさんもかなりの怖がり。まゆが傷つくのが耐えられない。
だから優しく力強く呼びかける。私は大丈夫。だからこわくない、こわくない。

ただ、戦闘スタイルはニャミーさんとかなりの乖離がある。
ひたすら回避に専念し、隙を突いて接近して即死ハグを叩き込む戦い方は、見ている方としては危なっかしくて仕方がない。
変身して終わりではなく、まだまだ課題が続きそう。

【女の子だって暴れたい】
公式サイトによれば、猫屋敷さんはネコ動画の配信者だそうです。意外……に感じたのだけど、落ち着いて考えてみれば自然かもしれない。

彼女はネガティブに引きこもっているタイプではなく、インドア系の製作者です。
作ったものをどんどん人にプレゼントしているそうなので、ああ見えて交流範囲もそれなりにあるらしい。
空気読めずに、重い物を贈って引かれたりはしてるかもしれませんが。

それなら動画配信は確かにやっててもおかしくなさそう。
自分の顔出しとかは断固避けそうですけど、それはそれは愛情たっぷりのユキさん動画をアップされているに違いない。

ちょっと意表を突かれたので余計な深読みをするなら、「女の子だって暴れたい」の再定義(もしくは拡張)を図ってるのかも。

公式サイドではしばしば「プリキュア」を「仕事(女性の社会進出)」に喩えています。
ただこの話をすると、「じゃあ専業主婦は守られてるだけのダメな存在なのか」がどうしてもよぎってしまう。

「女の子だって暴れたい」⇒「女の子だって外を駆け回って暴れたい」の意味で行くなら、猫屋敷さんは「暴れたい」ではない。
今までにも大人しいプリキュアや、怖がりな子もいましたが、猫屋敷さんのそれは群を抜いている。
ですが、針仕事には怯まず、他の人に作品を贈ったり、実家の経営に寄与したりしている。危険な現場にもつい首を突っ込む。その意味では「暴れたい」。部屋に引きこもって、猫を吸ってるだけではない。

猫屋敷さんはむしろ仕事(対外的に金銭利益が発生する意味での)をしているので、「主婦」に喩えるのは齟齬はあるのですけれど、「大人しい」「暴れたい」の解釈の幅が広がりそうな気がしています。

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(第18話)わんだふるぷりきゅあ!「まゆの気持ち、ユキの気持ち」感想

2024年06月02日 | わんだふるぷりきゅあ!
通算1000回。くどまゆ患者としては「永遠のともだち」が採用されたのが大変に嬉しいです。

■(第18話)わんだふるぷりきゅあ!「まゆの気持ち、ユキの気持ち」感想

ユキさんは怒り続けていました。もう犬に近づくんじゃない。シャー!!

猫屋敷さんとしては転校後に一番にできた友人と距離を置くのは、どうにも居心地が悪い。
そもそも友人を作るのが得意な性質でもない。
ここをシャットアウトされたら、かなりきつい。

こんな不安定な気持ちの時は、猫を吸おう。吸えないけど。冷静になって気づく、己の奇行。
ユキ的には気にしていないようですけれど、もう昔の関係には戻れない。
なんてことだ。猫屋敷さんの情緒が内外から壊れていく。

そしてそんな中、いつものように現れるガルガル。
ユキさんは放置なされた。大丈夫。遠くにいる。
そして立ち上がった。近づいてきた。何やってんだ犬どもは…!

ユキ:
「家から絶対に出ちゃダメ」

そう言い残して、ユキさんはガルガルの迎撃へ。
猫屋敷さんもすぐに身支度して外へ。
話を、聞け…!

今回のガルガルはハムスター。ネコたるニャミーさんによる一方的な蹂躙が始まりましたが、駆けつけた犬どもに邪魔されて、ガルガルは逃走。
ニャミーさんの顔がますます険しくなる。

そんな帰り道。躊躇なく外出した猫屋敷さんを見て、さしものニャミーさんも口調がきつくなる。もう、犬に、近づくな…!
が、猫屋敷さんも激高なされた。そんなの勝手に決めないで!

何か猫屋敷さんが深刻にメンタルの危機なのですが、遂に来週はリリアンさんが登場なされるようです。
着地点が、さっぱり見えない。

【犬と猫】
暴力自主規制の犬組と、従来通りに戦う猫。

ニャミーさんとしては犬組にご不満のようですが、楽しそうに笑っていること自体はこれまでのプリキュアも同じです。
世界滅亡の危機だったり、王国が全滅したりしていても、彼女たちは日常を謳歌していた。
「自分たちの日常を守る」がスタート地点であり、御大層な「宇宙から来た巨大な悪」等々は、あくまで個人の悩みのメタファー。
だから日常生活を楽しむ。

殴らない件についても、必要がないならそうしないのもおかしくない。
特に今回のハムスターは、地中を小型化して逃げ回っていたので、仮にぶん殴るスタイルだったとしても、同じ結果になっていそう。

最後に取り逃がしたのは失点ではありますが、攻撃を止めるような展開自体は今までにもあった。
(例えばトロプリ映画で、ブロマリの攻撃に割って入るラメール等)

犬組が極端に平和ボケして甘いわけではない。かといってニャミーさんがバーサーカー過ぎるのでもない。
ここに猫屋敷さんまで加わるので、何がどうなるのやら。

【女の子だって暴れたい】
ユキさんのことを母親に喩えられていた。
彼女の言動は、子供を危険から遠ざける親の姿が重なります。
過剰に保護して、頭ごなしに行動を制限する。

ただ実際問題として、危ないものは危ない。
「女の子だって暴れたい」と言ったところで、不用心に川遊びさせたり、刃物や火を使わせるわけにはいきません。

猫屋敷さんは繰り返し繰り返し、警告を無視するわ、話は聞かないわで、見ていて大変に危なっかしい。
今回もすぐに外に飛び出るし、そのくせ現場に到着できる力もないので、知らないところで巻き込まれかねない。
現にハムスターは逃走してる。プリキュアが居ないところで、ばったり鉢合わせもありえた。

何せユキさんが「まゆがくれたチャームで変身できた」と胸熱エピソードを語っていても、「鏡石も関係するんじゃないかな。いろはちゃんが言ってた」だものな。
あまりにも人の話を聞かなさすぎる。今!犬の話は!していない!

したがって、ニャミーさんの一方的な言い方も理解はできる。外に出るんじゃない!何度言ったら分かるのか。

現実の問題として考えると、「下手に禁止してこっそりやられるより、親の適切な監視のもとで遊ばせる」が一つの解かと思います。
猫屋敷さんはどうせ話を聞かないのだから、もういっそプリキュアにした方が安心です。

まぁ実際にそういう展開なのかはさておき、わざわざ「親」を重ねたのだから、この辺りの問題は意識してるんじゃなかろうか。

「女の子だって暴れたい」の再表現は一応過去にも扱っていて、はぐプリのえみるのギター問題はそれだったと思ってます。
女の子がギターをやってもよい。が、見知らぬ大人とこっそりイベント参加とかされたら、家族は当然止める。
残念ながら上手く描写されてたとは言いづらい(ポリコレの側面ばかりで受け取られた)ので、今回の猫屋敷さんの着地の仕方に期待しています。

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(第17話)わんだふるぷりきゅあ!「私が、あなたを守る!」感想

2024年06月01日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第17話)わんだふるぷりきゅあ!「私が、あなたを守る!」感想

ニャミーさんの正体が発覚しました。ユキでした。そして怒られました。そこのヒトとイヌ!うちのまゆを危険に巻き込むな!

お怒りはごもっともなんですが、犬組としては釈然としません。

まず猫屋敷さんの方から首を突っ込んでいます。
犬組はあれでも隠そうとは頑張りましたし、今回も「危ないから来るな」と警告しています。
それでもあの子はやってくる。猫屋敷さんは人の話を聞いてくれない。

鳥の親子が巻き込まれたのも、言ってしまえば結果論。
例えば躊躇なくガルガルを殴り倒すスタイルだったとしても、吹っ飛ばしたガルガルが鳥に激突する可能性だってあるわけです。
今までだって、人知れず踏みつぶされたミミズやオケラさんだっていたはず。

しかしながらニャミーさんには通用しません。
御託はそれで終わりか?お前らはまゆを危険に晒した。万死に値する。
あ、まゆはいいのよ。あなたは優しいままでいて。は?なんで謝ろうとするの?

もはや狂気の域。まぁネコだしな…で片づけていいのか分かりませんが、お怒りをなだめられる気がしない。
普通に考えればリリアン登場が何らかのきっかけになるんでしょうけど、リリアンがどんな流れで登場するかすら予断を許しません。

現時点では「敵組織」は認識されておらず、ガルガルは野生動物に毛が生えたような存在です。
したがって、プリキュアになることに大きなリスクはない。プリキュアだから狙われるわけではないので。
自衛力はあった方が良いでしょうから、リリアンになることそのものは拒絶する理由はなさそう。

(1) ニャミーがピンチ⇒私が守る!(リリアン覚醒)
(2) 犬組がピンチ⇒勝手にやってろとニャミーは静観⇒じゃあ私が守る!(リリアン覚醒)

どっちかかなとは思うのですが、(2)だとますますニャミーさんがブチ切れそう。

あと細かな話ですが、「猫屋敷さんを守るべくフレンドリータクトを起動するフレンディ」「助けに入らなかったことを謝罪する兎山くん」の描写が丁寧だと思った。これがないと、あまりに不自然な無能に見えてしまう。
ワンダフルさんは何もできていませんが、まぁワンダフルさんだものな…。むしろ自然だ。

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(第16話)わんだふるぷりきゅあ!「鏡石のふしぎ」感想

2024年05月25日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第16話)わんだふるぷりきゅあ!「鏡石のふしぎ」感想

親バレしました。羊と犬が喋ってしまい、後はなし崩し。
幸いにして親御さんは状況を受け入れてくれて、犬飼さんはガッツポーズ。
やっぱりお話しするっていいね!
フレプリのブッキーさんも、キルンを診察に即座に活用していたし、喋るからってビビっていても仕方がない。

しかしながら犬飼さんの思いとは裏腹に、ただひたすらに不穏な空気が漂います。

親御さんは受け入れてはくれましたが、「プリキュアになって戦っている」は伏せたまま。
犬飼さん的には「戦っている」意識はないかもしれず、積極的な嘘とまでは言えないのかもしれない。
とはいえ親が想像しているのは「迷子の子犬を探している」に毛が生えた程度のことでしょう。まさか山中で熊と対峙しているとは思うまい。

肝心要のところを言葉巧みにはぐらかしたわけで、果たしてこれは「お話して分かってもらえた」のだろうか。

今回の相手インコガルガルも露骨です。
言葉を発する。でも意味はない。
分かり合えたような気になるだけで、何にも分かり合えていない。
なまじ言葉らしきものを発するせいで、騙されてしまう。

鏡石の逸話も「言葉を話せて仲良くなった」の後に「話せるが故に破綻した」と続いています。

今後の展開として、犬飼さんが言葉の問題に直面するのはほぼ確実と思われます。
その後、

(1) 言葉以外のコミュニケーションが大事。言葉がなくても分かり合える
(2) 言葉には負の側面もある。でも言葉がやっぱり大切だ

のどちらの路線かは分からない。これら以外の第3第4第5の選択肢も考えられる。

この二つなら素直に考えれば(1)。
ただ、これまでのプリキュアは、(特に主人公格が)考え方や価値観が誤っていた展開はやってきていません。
引っ込み思案から一歩踏み出すといった成長要素はあるにしても、「根本が間違っていた」はちょっとすぐには思いつかない。
となると、(2)もありえそうには思う。

【今週の4人目】
猫屋敷さんは今日ものんびり過ごされました。
そして軽々しく願い事を口にし、超敏感に鏡石さんが反応なされた。
はい言った。「いろはちゃんみたいになりたい」って言った。さあプリキュアだ。
待ち構えてる感が、ひどい。

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(第1233話)クレヨンしんちゃん「オラ、プリキュアだゾ」感想

2024年05月18日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第1233話)クレヨンしんちゃん「オラ、プリキュアだゾ」感想

わんぷりさんとのコラボ企画。
明日放送のプリキュア側の放送内容によっては、あれやこれやと深読みらしきものをこじつけられそうな気はしますが、とりあえず思いついたまま羅列。

・クレしん作画のフレンディさんが大変に可愛い。
ワンダフルさんはあんまり変わってない気がする。

・見た目が変わってるのに、声はお馴染みのいつものままなので、脳が変な感じにバグる。

・この絵柄でのリリアンさんを見たかった気はする。
やる気なさげにポーズを決めるニャミーさんと、胡散臭い爽やかな笑顔を浮かべるリリアンさん。

・我が家はクレしんには全く縁がなかった。それでも一応は見たのだから、これこそコラボの意義だとは思う。

・結果的に「初の園児プリキュア」「人間での最年少プリキュア」「初の男子ペアのプリキュア」「2年連続男子プリキュア登場」「仮面ライダーとプリキュアになった」等々のタイトルホルダーが誕生しました。
何かあるごとにこれを引き合いに出して「最年少はキュアミューズ(但しキュアオシリィを除く)」みたいなのはツマンナイですが、変な「史上初!」狙いで妙なことになるよりは、外部キャラで適当にクリアしておいた方が良いのかもしれない。

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(第15話)わんだふるぷりきゅあ!「ヒツジの執事 メエメエの一日」感想

2024年05月18日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第15話)わんだふるぷりきゅあ!「ヒツジの執事 メエメエの一日」感想

プリキュアのことを知らされた猫屋敷さん。即座にニコガーデンにも連れ込まれました。ユキの目の前で。もうこれわざとやってないか?

行った先ではメエメエも困惑。どちらさま?
犬飼さんにはプリキュアを秘匿する意識が決定的に欠けていらっしゃる。

ただ犬飼さんは、邪悪な敵が襲ってきているといった認識はしていません。
基本的には迷子で不安で暴れてる動物を保護してるに過ぎない。
今作の特徴かのような非暴力も含めて、視聴者との認識のずれは仕込みだと思う。

さて連れ込まれた猫屋敷さんですが、正真正銘の「どちらさま?」状態。
視聴者的にはプリキュア内定者なわけですが、劇中視点では本当にただの通りすがりです。
犬飼さんの大の親友でもない。この町にも馴染みはない。特筆すべき能力があるでもない。
ここに立っているのが蟹江さんだったとしても、何らおかしくない。

絶妙に視聴者の認識とずれが発生しているのが、何とも言えない不思議な空気です。
たぶん狙ってやってる。わんぷりさんは、そういうのを仕掛けてくる。

とりあえず猫屋敷さんの状況が愉快すぎるので、割と真面目に「初変身は最終決戦」とかを夢みたいぐらい。
今回のような話なら、「テキパキと作業をこなしてメエメエに一目置かれる」とかやりそうなのに、本当にただのヒトです。
ありがとうパーティでもキラリンアニマルさん達も困惑していたはず。どちらさま?

【ありがとうの言葉】
鹿ガルガルへの呼びかけは完全に失敗。犬飼さんらの言葉は、鹿には届かなかった。
そんな鹿を止めたのは、体を張ったメエメエの頑張りと謎センベイでした。

ありがとうパーティも、「ありがとう」の言葉だけではない、パーティや贈り物が重視されている。

これまでの描写とも併せて「言葉よりも行動」の方向性に思えてならないです。
フレンディさんの決め台詞「あなたの声を聞かせて」も、言葉で話せの意味ではなさそう。

【母の日】
放送日は母の日。意識されたのかどうかは微妙。

普段は目立たない「縁の下の力持ち」「生活環境を整えるサポート要員」への感謝というのは、いかにも「母の日」っぽくは見える。
ただ「母」を連想するのは、本来でいえば差別です(女性差別だけでなく、「男は家事をしない」といった男性差別にもなる)。

明示されていませんが、おそらくはメエメエは男性です。
仮に登場人物の性別が全て逆だったとしたら、今回の話は色々と面倒くさくなっていそう。

もちろん、性別を反転させても成り立つようにすべきとは全く思わない。
そうではなくて、キャラ設定を変えると話が成立しない、絶妙のバランスで作られてるなぁという感想。
わんぷりさんは色々と神経質なまでに先々を考慮して設定してる気配がする。

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(第14話)わんだふるぷりきゅあ!「まゆ、はじめてのお泊り」感想

2024年05月12日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第14話)わんだふるぷりきゅあ!「まゆ、はじめてのお泊り」感想

ついに猫屋敷さんがプリキュアのことを知りました。
忌まわしき人間どもがバラしたのです。あと犬。
ケージの中のユキの悲痛が辛すぎる。あいつら…喋りやがった…!

猫屋敷さんもひどすぎます。あんなに謎の少女が忠告したのにガン無視。
そのくせ犬飼さんらの説明はあっさりと受け入れた。何なのこの子。

深読みするなら、これがわんぷりさんのテーマなのかもしれない。
聴き手が望む言葉でないなら、こちらの思いは届かない。

「相手の気持ちになってお話をしましょう」といえば聞こえはよいですが、忠告の類までキャンセルされるとなるとなかなかにシビアです。
ただプリキュアさんは、価値観の異なる相手を説得しない歴史がある。
思いが同じならば言葉は力になるが、異なるなら全くの無力。とか?

秋映画で共演が噂されるまほプリさんも、思いがテーマの一つでした。
己の思いを言葉にする。だから魔法の呪文は声に出して唱える。
朝日奈さんが仮に、自分の思いとは異なることをラパパしても、おそらくは不発に終わるはず。
これの聴き手側バージョンをやろうとしているんだろうか。

そして次回は、話を無視されるでお馴染みのメエメエ回。上記がテーマなら、結構大事な回になりそう。

【パズルの組み立て】
相変わらず絶妙の綱渡りを感じて熱いです。

ニャミーにはワンダフルらと対立する理由は実はない。
彼女はガルガルに恨みがあって殲滅したいとかではないので、ワンダフル達がハグ一発でガーデン送りにしてくれるなら、それはそれでいい。
現にこれまでも、あっさりと引き下がっています。

が、今回の猫屋敷バレにより、憎む動機ができてしまった。
今後の展開が大変に気になる。

お泊り会と兼ねてるのも良いです。
仮にお泊りをしなかった場合、今回の状況を作るのがなかなか面倒。
定番のお泊り会がシナリオの進行に沿ってる。

また、もしも猫屋敷さんに以前からバレていたなら、今回の話はお泊りでキャッキャして明け方にガルガルが出た。おしまい。
結構、淡白になってしまう。

引き合いに出すのも申し訳ないですが、ひろプリさんでは「ノルマ的に敵が出て、そのまま去っていくだけ」と不満の声も出ていました。それの対策がされている感。

ぶっちゃけ4人目の登場時期を指定されているので苦肉の策なんでしょうけど、捌き方が見事でとても楽しい。この緊迫感を、もう少し味わいたいぐらい。もういっそ猫屋敷さんは最終決戦まで変身しなくてもいいんじゃないかな。

というか割と真面目に「プリキュアに変身するのは良いことなのか」の側面にも踏み込んでいってるように思えます。どうなるんだ、これ。

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(第13話)わんだふるぷりきゅあ!「キュアニャミーを探せ!」感想

2024年05月04日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第13話)わんだふるぷりきゅあ!「キュアニャミーを探せ!」感想

謎の凶悪プリキュアの探索が始まりました。
分かっているのは名前と容姿だけ。あと凶悪なこと。

犬飼さんらに当初「プリキュアのことは秘密にせよ」と主張していたメエメエも、ニャミーさんの探索には前向きです。
無理もあるまい。放置してたらキラリンアニマルが殺傷されかねない。

もしくはワンダフル・フレンディの2名体制に不満があったのかも。この子ら、話を聞いてくれない。
話を聞いてくれるプリキュアと、話を聞いてくれる民間人(兎山くん)。どちらが良いですか?
もはや秘匿する愚を悟ったのかもしれない。どうせ民間人は「キュアニャミー」とだけ聞いても何のことやらわからないので、プリキュアの秘密的なものは守られます。

さて探すとは言っても、あちらが潜伏している以上はどうにもならない。今作は容疑者が動物にまで及びやがる。
あなたはニャミーさんですか?違いますか。そうですか。
嘘をつかれたらそれまでの、地道な聞き込み調査しかない…。

せめてものヒントに頼ろうと、容姿から推測してみることにしました。
犬飼さん、鏡を見よう。
あなたの変身後の容姿から、犬飼いろはが変身者だと推測できるのか。

しかしながらこの役に立たない推測に、一定の理屈と説得力があるのは上手いです。

ニャミーの正体は視聴者的にはユキ一択です。しかしながら犬飼さんらは、最重要情報たる「ニャミーは猫屋敷まゆを守っている」を持っていません。
その上で出てきた推測が「白い」。

先に書いた通り、容姿はほぼ何のヒントにもならない。
が、ユキであることを知っている視聴者的には「白い」は妥当なので納得できる。
容姿はヒントになる…との誤解を視聴者にも誘導し、そして迷走が始まる。

「髪が長い」。致命的です。こむぎだって毛は特徴的ではないが、変身したらわんさか伸びる。
しかも困ったことに、この街には毛が長くて白い生き物があちこちにいます。

極めつけは「コンパクトを持っている」。

正しくは「コンパクトの販売場所に関係がある」なのに、犬飼さんらにはそれを知る由がない。
結果、「コンパクトを買った人は大勢いる」「たまたま居合わせた猫屋敷母は違った」「猫屋敷まゆも違う」「ニャミーから猫屋敷邸の匂いがしても不思議はない(コンパクト経由の匂いである)」と、ユキが容疑者から綺麗に外れてしまった。
犬飼さん視点では「コンパクトを買った人を探そう」にミスリードされていますから、立て直すのはかなり厳しい。

先日の熊ガルガルに続き、対話して相談したせいで、明後日の方に迷走していく感が非常に強いです。
猫屋敷さんも、ニャミーさんの忠告を一切聞かずに、むしろ積極的に危機に身を晒しにいっています。
「ペットとおしゃべり出来たら楽しいだろうな」のコンセプトで始まったはずなのに、会話できるせいで混乱してる。

【謎の人々】
爽やかに嘘をつく女児様に、やたらに気合が入った出で立ちの飼い主さん。いかにも今後も出てきそう。
例によって今回の話もストーリー的にはほぼ何も進んでいないのですが、この機会にと布石を着々と積み上げている感ある。

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(第12話)わんだふるぷりきゅあ!「私はキュアニャミー」感想

2024年04月27日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第12話)わんだふるぷりきゅあ!「私はキュアニャミー」感想

放送開始から話題になった「バトル禁止」。
曰く、動物が相手だから…時代に合わせた…云々。
しかしながらそんな規制は特にはなく、ここに来て盛大に戦闘なされました。
プリキュアだって、暴れたい。

しかも戦闘そのものもかなりハード。
滅多にない夜戦。暗闇のハンター・ふくろう。飛行と飛び道具を持ち、こちらは飛べず、接近戦オンリー。
タクトもガントレットもなしでの徒手空拳のタイマン。
そして極めつけに、敵もこちらも爪をもっている。閃く斬撃。

今までの11話で殴る蹴るがなかった反動もあって、激しさがとても映える。
しかもいざバトルを見ると、異様なまでにすっきりと「あ、プリキュアだ」と納得がいく。
実家に帰ってきたかのような安心感とは、このことか。

次回以降、どう転がしていくのかさっぱり読めません。
ニャミーさんは乱暴者でも戦闘狂でもない。今回、犬飼さんの静止を受けて大人しく引き下がっています。
かといって、バトルを止めていく方向とも思いづらい。

犬飼さんが非暴力に走っているのは、彼女が極端な博愛主義者だからではなく、「敵」が混乱暴走している妖精だからです。
もしも「世界を滅ぼす!動物よ死に絶えよ!」系が相手なら、おそらくは物理行使を躊躇わないはず。

過去の例を引くと、フレプリでも操られた動物と戦ったことがあります。
あの時はパインさんが「やめて!蹴らないで!」と、今回のフレンディさんのように間に入って止めました。
そして「いや今は蹴るときよパイン」「そうね。そうかも」とあっさりと説得されました。そして蹴った。トリプルプリキュアキーーーック!!

実際のところ、激しく抵抗する相手を無力化するには力で応じるしかない。
ふくろうガルガルも、犬組だけでは対処できなかった可能性がかなり高い。
じゃあ犬飼さんも武力制圧の方向にいくのか…といえば、ここまで特徴的に12話も続けてきているので、何とも分からない。

本当にここからどんな流れでどういう方向にいくのか、良い意味で謎です。楽しみ。

【気が付けば1クールも終わり】
わんぷりさんは3人目がなかなか出ず、敵の事情もさっぱり不明等々、ストーリーとしてはかなりゆっくりです。
ただ毎回毎回、着実に物語が進み、次の目標が提示され、やってきたことも無駄にしていないので、見ていて心地よい。

今回も、
・兎山くんの挙動にニコニコの蟹熊コンビ
・猫屋敷さんの初めてのお友達と、怪異との遭遇
等、ニャミー登場以外にも進展してる。

前者のあの些細な一幕のおかげで、兎山くんを取り巻く周囲の様子が分かる。もしかしたら蟹熊さんらの後押しでのデート回とかもあるのかもしれない。なかったとしても、そういう妄想の余地が生まれるのは世界観が広がります。こむぎを強引にでも学校に行かせた甲斐もあった。

猫屋敷さんの方も人間関係の進展の他、こむぎの新しい服が出てきています。
これを渡す口実で、今度は猫屋敷さんが犬飼さんの家に行くのかもしれない。行かないのかもしれない。

他にも「兎山くんは相談には参加するが、猫屋敷さんの家にはいかない(異性なので、行くと余計な心配が生まれる)」「中学生が夜間に出歩くのはまずいので、外出直後はまだ夕方」「猫屋敷さんは傷だらけ。猫はひっかく生き物だから。これを先に描写しておき、ニャミーの乱暴さを軽減」等々。
過剰な深読みをするなら、ユキ監視用のカメラがフクロウ型だったのも、小さな小さなお子様にふくろうガルガルとやんわりと混同させて、「見張られているのが嫌だったから暴れたんだ(怖い乱暴者だから暴れたのではない)」に誘導しようとしたのかもしれない。

物語の目標も明確です。キラリンアニマルをお家に帰す。毎回ちゃんと話が進んでいる。
その上で、喧嘩や初登校、ニャミー探し等々、目先の目標も設定されている。

どこまで計算して進めているのかはさておき、おかげで非常に安心して楽しめてる。長丁場のコンテンツは、こういう信頼感はすごく大事だと思ってみる。

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