2002年/ハンガリー/75分
監督・脚本:パールフィ・ジョルジ
出演:バンディ・フェレンツ、ラーツ・ヨージェフネー、ファルカシュ・ヨーゼフ、ナジ・フェレンツ、ヴィラーグ・フェレンツレー
*「ハックル」=ハンガリー語で「しゃっくり」の音を意味する。
天地を逆にしてもちゃんと読めちゃうこのチラシ、不~思議、不思議いつか観られるかも・・・と取っておいてよかったなぁ。
で、やっぱりチラシ同様何とも不~思議世界が展開する。全編通じて響くチェクリックおじいさんのしゃっくりの音。そこにハンガリーの小さな村の風景と出来事が映し出される。あまりにも淡々と進むので逆に目が離せないという不思議さ。いや、変化は、というか事件は起きているのだけれど、それも何だかこの村での日常のように思えて・・・って、村の男たちが消えていくんですけど。
一切、字幕がなく最後の最後に結婚式で歌われる歌だけに字幕がつくというのが、意味深で、痛烈なブラック・ユーモアのようであり、そして事件の答えのようでもあり・・・。不思議に面白い作品でした!
ところで思い出した~!
ハンガリー語でしゃっくりの音が「ハックル」ならしゃっくりは「ホケトゥス/Hoquetus」・・・ハンガリーの作曲家クルタークの4手連弾にこの題名の作品があって演奏したことがあるんです。これたいそう短いのですが、面白い曲です。
ハンガリーでは「しゃっくり」って何がしかの特別な意味があるのかと、つい考えてしまう。