*公式サイト
2002年/メキシコ/118分
原題:EL CRIMEN DEL PADRE AMARO
監督:カルロス・カレラ
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、アナ・クラウディア・タランコン、サンチョ・グラシア、ダミアン・アルカザール、アンヘリカ・アラゴン、ルイサ・ウエルタス
これは絶対、どよ~んと重い作品だろうな、と思いつつ観たら・・・予想に違わず。まあ、そう思っても観たのは ガエル・ガルシア・ベルナルに惹かれたから、なんだけど。
どの人物もそれぞれが一個の人間であり、それは神父といえども変わりがあるわけではない、やはり一人の人間なのだ。
アマロ神父は愛と信仰の間で揺れるというのではなく、徹底的に人間的な部分で揺れ続ける。彼は彼の野望、カトリック教会内での出世を手放すことはない。あくまで、自己中心にその思考は展開する。それは、ある意味、感動的なほど徹底している。それに対するアメリアの姿も、結局突き詰めるところ、愛の一つの形ではあるかもしれないが、自己中心であることに変わりはない。エゴ剥き出しに展開するこの作品世界に目をそむけられないのは、そこにあまりに「人間」を感じるからではないのだろうか。
2002年/メキシコ/118分
原題:EL CRIMEN DEL PADRE AMARO
監督:カルロス・カレラ
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、アナ・クラウディア・タランコン、サンチョ・グラシア、ダミアン・アルカザール、アンヘリカ・アラゴン、ルイサ・ウエルタス
これは絶対、どよ~んと重い作品だろうな、と思いつつ観たら・・・予想に違わず。まあ、そう思っても観たのは ガエル・ガルシア・ベルナルに惹かれたから、なんだけど。
どの人物もそれぞれが一個の人間であり、それは神父といえども変わりがあるわけではない、やはり一人の人間なのだ。
アマロ神父は愛と信仰の間で揺れるというのではなく、徹底的に人間的な部分で揺れ続ける。彼は彼の野望、カトリック教会内での出世を手放すことはない。あくまで、自己中心にその思考は展開する。それは、ある意味、感動的なほど徹底している。それに対するアメリアの姿も、結局突き詰めるところ、愛の一つの形ではあるかもしれないが、自己中心であることに変わりはない。エゴ剥き出しに展開するこの作品世界に目をそむけられないのは、そこにあまりに「人間」を感じるからではないのだろうか。