○WHO:コロナ感染入院患者の病状改善効果があるかどうかの治験(対象医薬は三種類)を主だった国で行うと発表。Artesunate、Imatinib、Infliximabの治験を52カ国600以上の病院で数千人のボランティアを対象に行う。“コロナ患者に対する有効で導入可能な治療法を探すことは大切であるが、いまだ残された問題である“、とGhebreyesus氏は言う。
“多数の国、病院が協調して単一の治験計画のもと治験研究を行なうので、多種類の治療法を試みることが出来る。従って死亡率や僅かな有効性まで含めて治験薬の有効性をしっかりと見極めることが出来る“、とWHOは語っている。
○英国:新規感染者29612人、死者104人。
○パキスタン:国家指令執行センター(The National Command And Operation Center)が1回目と2回の接種時期を従来の42日あけることから28日へと変更するとしている。
9月10日以降は飛行機搭乗に2回接種済みの条件となる予定。一回接種者は乗れない。
Sindh州では新規感染者2145人(検査数19978人、陽性率10.7%)。死者41人。
○欧州医薬品調整担当:PfizerとModernaに対しワクチン由来の副作用を調査するために3つの新たな項目を導入する、としている。数例の副作用事例の発生に対応した動き。
多形滲出性紅斑(Erythema Multiforme:皮膚のアレルギー反応の一つ)と腎臓に関連の疾患である糸球体腎炎(Glomerulonephritis)とネフローゼ症候群(Nephrotic Syndrome)の観点から、欧州医薬品庁(EMA)の安全性委員会が調査する。
両ワクチンに使用されているm-RNA技術は、COVID-19に対する有効性の点でパンデミックに対してのみならずに、科学者団体にも大きな転換点となった。ただし全世界で接種が多数の人に行われている現在、稀に起こる副作用の検討は重要な視点である。
○デンマーク:NOVAVAX28万回分(1回接種分が約20.9ドル)を購入。EUと米国会社との契約の一部としての購入である。NOVAVAXは現在EUでは承認前。EUが現状Pfizerのm-RNAタイプのワクチンに片寄った状況で、それを是正する動きでもある。
○イラン:Khamenei師が記録的なコロナ感染者と死者の状況を目にして、緊急にワクチンの輸入と生産をするよう要請している。
○スペイン:自国製ワクチン(Hipra社)の治験開始を承認。数十人のボランティアを対象に安全性と有効性・免疫原性・忍容性を確認する初期の臨床テストを行うとする。
Hipra社は従来家畜用ワクチンの研究と開発を行っている。2種のコロナワクチンを開発中。一つはPfizerやModernaワクチンと同じm-RNA技術を採用している。他方は米国医薬メーカーNOVAVAXと同じ組み換え蛋白質を使用しており、治験開始が承認された所である。
○中国:デルタ株の拡大で、混合ワクチンの治験を初めて承認。Sinovac製の不活化型ワクチンと米国Inovio社開発のDNA型ワクチンとを混合することでの有効性を確認するという。組み合わせることで、より強い、よりバランスのとれた免疫応答が起こることを、前臨床テストの結果、得ているという。
ただし2種類の混合が安全性の点で及び免疫応答性での有効性の点で結論を出すにはまだ情報が足りていないとWHOは言っている。
○Oxfordの研究者:3回目のブースター接種を国内で行うのでなく、他国へワクチン提供を、と政府に要請。世界を見渡して現状でのワクチンのベストの効果的利用法は国内のブースターではないとしている。
Pollard氏(Oxfordワクチン班のトップ)は“ブースターの決定は科学的裏付けに基ずくべきで、現在まで2回接種した人の中で重篤症状になったり死亡する人が増えているという証拠はない、といえる。よってパニックになる必要はない。実際2回接種した人でさえ感染が起こるという“ブレークスルー重症感染”の問題は目にはしていない”、と言う。ワクチンによる防御効果が低下する場合、徐々に低下していく。よって防御力の低下の問題の兆候が見えてきてからの対策対応で充分だ、としている。
政府はブースター接種を計画中で、政府担当のJavid氏は9月始めから開始を予定している。
○ロシア:コロナ関連死が799人へ。デルタ株拡大による流行の波の中、過去の月の4倍に達する死者数である。新規感染者数は21571人で7月のピークから徐々に低下している。
○ミャンマー:政府当局は少数民族のロヒンジャ回教徒へのワクチン接種を考えていないとしている。
○韓国:9月から海外からの旅行客むけの電子渡航認証システム(Electronic Travel Authorization System:ETAS)を初めて採用。今まで旅行代理店業界は反対していたが、パンデミックの高まりから受容する形になった。このシステムは如何なる流行性疾患に対しても先制的な対処を可能にして、また以前から問題だった増大して来ていた不法移民者を抑制する際にも役立つとしている。また入国手続きの簡素化にも役立つとしている。
旅行者は旅行前にオンラインで申し込みを行い、8.64ドルを支払うことになる。複数回の入国に対しETAは2年間有効という。
○UAE:ドバイ国際空港(国際間旅客数で世界最高)の2021年上半期の旅客数が、対前年比40%程低下している。感染性の高いデルタ株感染拡大が原因。しかし空港当局は各国が徐々に規制緩和していくこと、並びにインド亜大陸と英国間のハブ機能は重視されていることから、今後は明るいとみている。
○ロシア:SputnikVがデルタ株に対して83%有効とした。ワクチンメーカーは6月にはデルタ株への有効性を90%程度と発表していた。
当局は6月と7月に見られた流行の波が、デルタ株の拡大が原因だったことと併せて、接種する機会がありながら敬遠した人が多かったことも原因しているとした。
「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
yo-chan
“多数の国、病院が協調して単一の治験計画のもと治験研究を行なうので、多種類の治療法を試みることが出来る。従って死亡率や僅かな有効性まで含めて治験薬の有効性をしっかりと見極めることが出来る“、とWHOは語っている。
○英国:新規感染者29612人、死者104人。
○パキスタン:国家指令執行センター(The National Command And Operation Center)が1回目と2回の接種時期を従来の42日あけることから28日へと変更するとしている。
9月10日以降は飛行機搭乗に2回接種済みの条件となる予定。一回接種者は乗れない。
Sindh州では新規感染者2145人(検査数19978人、陽性率10.7%)。死者41人。
○欧州医薬品調整担当:PfizerとModernaに対しワクチン由来の副作用を調査するために3つの新たな項目を導入する、としている。数例の副作用事例の発生に対応した動き。
多形滲出性紅斑(Erythema Multiforme:皮膚のアレルギー反応の一つ)と腎臓に関連の疾患である糸球体腎炎(Glomerulonephritis)とネフローゼ症候群(Nephrotic Syndrome)の観点から、欧州医薬品庁(EMA)の安全性委員会が調査する。
両ワクチンに使用されているm-RNA技術は、COVID-19に対する有効性の点でパンデミックに対してのみならずに、科学者団体にも大きな転換点となった。ただし全世界で接種が多数の人に行われている現在、稀に起こる副作用の検討は重要な視点である。
○デンマーク:NOVAVAX28万回分(1回接種分が約20.9ドル)を購入。EUと米国会社との契約の一部としての購入である。NOVAVAXは現在EUでは承認前。EUが現状Pfizerのm-RNAタイプのワクチンに片寄った状況で、それを是正する動きでもある。
○イラン:Khamenei師が記録的なコロナ感染者と死者の状況を目にして、緊急にワクチンの輸入と生産をするよう要請している。
○スペイン:自国製ワクチン(Hipra社)の治験開始を承認。数十人のボランティアを対象に安全性と有効性・免疫原性・忍容性を確認する初期の臨床テストを行うとする。
Hipra社は従来家畜用ワクチンの研究と開発を行っている。2種のコロナワクチンを開発中。一つはPfizerやModernaワクチンと同じm-RNA技術を採用している。他方は米国医薬メーカーNOVAVAXと同じ組み換え蛋白質を使用しており、治験開始が承認された所である。
○中国:デルタ株の拡大で、混合ワクチンの治験を初めて承認。Sinovac製の不活化型ワクチンと米国Inovio社開発のDNA型ワクチンとを混合することでの有効性を確認するという。組み合わせることで、より強い、よりバランスのとれた免疫応答が起こることを、前臨床テストの結果、得ているという。
ただし2種類の混合が安全性の点で及び免疫応答性での有効性の点で結論を出すにはまだ情報が足りていないとWHOは言っている。
○Oxfordの研究者:3回目のブースター接種を国内で行うのでなく、他国へワクチン提供を、と政府に要請。世界を見渡して現状でのワクチンのベストの効果的利用法は国内のブースターではないとしている。
Pollard氏(Oxfordワクチン班のトップ)は“ブースターの決定は科学的裏付けに基ずくべきで、現在まで2回接種した人の中で重篤症状になったり死亡する人が増えているという証拠はない、といえる。よってパニックになる必要はない。実際2回接種した人でさえ感染が起こるという“ブレークスルー重症感染”の問題は目にはしていない”、と言う。ワクチンによる防御効果が低下する場合、徐々に低下していく。よって防御力の低下の問題の兆候が見えてきてからの対策対応で充分だ、としている。
政府はブースター接種を計画中で、政府担当のJavid氏は9月始めから開始を予定している。
○ロシア:コロナ関連死が799人へ。デルタ株拡大による流行の波の中、過去の月の4倍に達する死者数である。新規感染者数は21571人で7月のピークから徐々に低下している。
○ミャンマー:政府当局は少数民族のロヒンジャ回教徒へのワクチン接種を考えていないとしている。
○韓国:9月から海外からの旅行客むけの電子渡航認証システム(Electronic Travel Authorization System:ETAS)を初めて採用。今まで旅行代理店業界は反対していたが、パンデミックの高まりから受容する形になった。このシステムは如何なる流行性疾患に対しても先制的な対処を可能にして、また以前から問題だった増大して来ていた不法移民者を抑制する際にも役立つとしている。また入国手続きの簡素化にも役立つとしている。
旅行者は旅行前にオンラインで申し込みを行い、8.64ドルを支払うことになる。複数回の入国に対しETAは2年間有効という。
○UAE:ドバイ国際空港(国際間旅客数で世界最高)の2021年上半期の旅客数が、対前年比40%程低下している。感染性の高いデルタ株感染拡大が原因。しかし空港当局は各国が徐々に規制緩和していくこと、並びにインド亜大陸と英国間のハブ機能は重視されていることから、今後は明るいとみている。
○ロシア:SputnikVがデルタ株に対して83%有効とした。ワクチンメーカーは6月にはデルタ株への有効性を90%程度と発表していた。
当局は6月と7月に見られた流行の波が、デルタ株の拡大が原因だったことと併せて、接種する機会がありながら敬遠した人が多かったことも原因しているとした。
「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
yo-chan