老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

安倍晋三に消費税を語る資格なし!

2017-10-02 09:41:07 | 自民党政治
このたびの安倍晋三の暴挙が“大義なき(衆議院)解散”ということは誰もが認める事実だと思う。

彼は当初、その理由として
1)憲法改正(したい)
2)消費税10%引き上げ(したい)
3)総裁選3選(したい)
以上の3つを挙げていた、と政治評論家はいう。何のことはない、彼が総理大臣に居座ってでも「したい」個人的な野望ではないか。

これらは国会で十分議論されていない、もしくは世論の反対が多いテーマである。さらに臨時国会の冒頭解散という「カケモリ疑惑」隠しだから、土壇場で「消費税の使途変更を国民に問う」なんてバカ丸出しの屁理屈をつけざるを得なくなる。

自分が選挙で勝てるタイミングに解散総選挙を行うのに、それを「国難突破解散」とのたまう。まったく、「この○×!オマエが国難ダーーーッ!」と豊田真由子さん風に叫びたい気分になる。女子供文化評論家・荷宮和子さんは「今やったら勝てるんじゃね?解散」と記していた。私は、これほど唯我独尊で突っ走る政治家を見たことがない。

特に腹立たしいのは、この大義なき解散総選挙で支出される選挙費用である。大義がないにもかかわらず、テレビの評論家やコメンテーターでこの点に触れる人はほとんどいない。しかし、さすがは東京新聞!ちゃんと記事化してくれた。その額、およそ600億円という。これには普段は政治ネタにからまない、ウチの嫁はんでさえ「安倍さんは税金を自分のお金だと思ってるんじゃない?」と言い出した。

そこへ急きょ飛び込み、安倍vs小池という劇場型政治を仕立てた「希望の党」。しかし、小池さん。これも土壇場で都知事を放り出し、追っかけ都知事選で都民の税金をムダにするつもりじゃないだろうか。それでは4期目途中で都知事を投げ出し、都民の税金と篤志家たちの寄付20億円をムダにした、エゴ丸出しのクソ政治家を責められない。

それでも、安倍晋三を焦らせた功績は大きいかもしれない。自分のムリ筋を棚上げして「民進党の動きは野合だ」なんて、焦りまくっている表れではないか。

そして、国民もバカじゃない。案の定、週刊文春が行った「読者1200人緊急アンケート『「落選させたい議員は誰ですか?』」では安倍首相がダントツの第1位だったそうな。

とにかく、アベ政治はNO!である。彼の独裁的政治手法で同時進行的に攻撃的国防力は強化され、専守防衛はないがしろにされ、日本には太平洋戦争前夜のような空気が漂っている。

特に軍備はそれぞれ”点”で強化されたものが”線”となり、”面”になろうとしている。“空母と言われるから、甲板は前後分割にして通さない”はずの護衛艦「ひゅうが」「いずも」は艦橋を片寄して艦首~艦尾まで通っているし、「いずも」の全長はいつの間にか、戦艦大和に匹敵するほど巨大化している。

“いやいや、ヘリ輸送が目的だから問題ない”はずが、あのオスプレイも離発着可能という。果ては次期主力戦闘機F-35も搭載できるように、とのたまう輩までいる。“北朝鮮への抑止力として核兵器を持つべし”というバカ政治家は、その管理にどれほど神経をすり減らし厳密さを強いられるかを勉強してこい!

そして、北朝鮮のICBMを迎撃する陸上型システム「イージス・アショア」2基を即座に導入決定。一基800億円だが、北朝鮮が多弾頭のICBMを同時に数発撃ったら、迎撃に何千億円必要なのか。テレビで軍事評論家が「過去の東西冷戦と同じ。これが軍拡競争です」と呆れていた。

国民が、若者が、高齢者が困窮する一方で消費税増税(3%→5%→8%)の使途検証も行われない。いったい、福祉にどれだけ使われたのか。国の借金を減らす消費税増税といいつつ国防費は増え続け、国家予算は削減されない。

安倍晋三に消費税を語る資格など、あるわけがない。

「護憲+コラム」より
猫家五六助
コメント
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