TBSテレビで放送されているドラマ「運命の人」を毎週見ている。これは40年前の「沖縄密約事件」をモデルに作家山崎豊子が書いた小説「運命の人」をドラマ化したものである。主人公の西山太吉を本木雅弘が演じていて、些かかっこ良すぎるとは思うが、厚顔無礼で自信家で、野心あふれた弓成亮太という記者を見事に演じている。
このドラマの中で「報道の自由を守る」というセリフが出てくる。今のマスコミ状態を見ていると、ギャグか皮肉にしか聞こえない。数年前に、ある全国紙が「言葉の力を信じたい」というキャンペーンを展開したことがある。ただしその全国紙は、その後「言葉の力を全く信じられない」記事を書いて、私は見限ってしまったが、マスコミは困った事にまだまだ大いなる力を持っている。
毎日新聞系のTBSが放映しているこのドラマが、これからどんな展開を見せるのか、見逃せない。これからの放送で「報道の自由を守れ」が「情を通じ‥」という卑猥な男女の物語にどうすり替えられていくのか、そのキャンペーンのためにマスコミ(大手新聞社)がどんな動きをしたのか、ぜひ見てみたいものである。
私はその頃20歳くらいだったけれど、何故「沖縄密約」が急に「情を通じ‥」になってしまったのか良く分からなかった。そして毎日新聞の購読数が激減していると聞いて、何でそんなことで購読する新聞を取り止めるのかもサッパリ分からなかった。
昔も今も、新聞の「言葉の力」は思ったより手強い。その言葉の力が変な方向に行かないように監視するのも私達の仕事なのかも知れない。そしてNHKのドキュメンタリー番組でもそうなのだけれど、私達が本当に知りたいと思っていること、知らなければいけないと思っていることをコツコツ伝えようとしている優れた番組は、やっぱり応援していかなければいけないと思う。例の全国紙も、時々良い記事を書いている記者もいると耳にする時がある。私は、そこにかすかな希望を見い出してもいる。
そういえば、某全国紙の会長が、この番組の主人公のライバルというか、強請、たかりの悪徳記者のモデルにされたと激怒しているとネットの記事で見たけれど、フムフム、ゆすり、たかり、は脛に傷持つ身としては激怒するのかも知れない。だけどね、フィクションですよ。その会長も、西山記者の裁判の時は弁護側の証人として証言したというニュースもあるじゃありませんか。
全ては闇の中、その闇に少しでも光を当てて、日本の国が変な方向に行かないようにペンと言葉で闘うのも、メディアの仕事じゃござんせんか?
「護憲+BBS」「明日へのビタミン!ちょっといい映画・本・音楽」より
パンドラ
このドラマの中で「報道の自由を守る」というセリフが出てくる。今のマスコミ状態を見ていると、ギャグか皮肉にしか聞こえない。数年前に、ある全国紙が「言葉の力を信じたい」というキャンペーンを展開したことがある。ただしその全国紙は、その後「言葉の力を全く信じられない」記事を書いて、私は見限ってしまったが、マスコミは困った事にまだまだ大いなる力を持っている。
毎日新聞系のTBSが放映しているこのドラマが、これからどんな展開を見せるのか、見逃せない。これからの放送で「報道の自由を守れ」が「情を通じ‥」という卑猥な男女の物語にどうすり替えられていくのか、そのキャンペーンのためにマスコミ(大手新聞社)がどんな動きをしたのか、ぜひ見てみたいものである。
私はその頃20歳くらいだったけれど、何故「沖縄密約」が急に「情を通じ‥」になってしまったのか良く分からなかった。そして毎日新聞の購読数が激減していると聞いて、何でそんなことで購読する新聞を取り止めるのかもサッパリ分からなかった。
昔も今も、新聞の「言葉の力」は思ったより手強い。その言葉の力が変な方向に行かないように監視するのも私達の仕事なのかも知れない。そしてNHKのドキュメンタリー番組でもそうなのだけれど、私達が本当に知りたいと思っていること、知らなければいけないと思っていることをコツコツ伝えようとしている優れた番組は、やっぱり応援していかなければいけないと思う。例の全国紙も、時々良い記事を書いている記者もいると耳にする時がある。私は、そこにかすかな希望を見い出してもいる。
そういえば、某全国紙の会長が、この番組の主人公のライバルというか、強請、たかりの悪徳記者のモデルにされたと激怒しているとネットの記事で見たけれど、フムフム、ゆすり、たかり、は脛に傷持つ身としては激怒するのかも知れない。だけどね、フィクションですよ。その会長も、西山記者の裁判の時は弁護側の証人として証言したというニュースもあるじゃありませんか。
全ては闇の中、その闇に少しでも光を当てて、日本の国が変な方向に行かないようにペンと言葉で闘うのも、メディアの仕事じゃござんせんか?
「護憲+BBS」「明日へのビタミン!ちょっといい映画・本・音楽」より
パンドラ