老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

戦意昂揚する新聞

2010-09-22 21:50:20 | マスコミ報道
今回の民主党の党首選で、新聞(マスコミ)が結果に大きな役割を果たしたのを見て、戦争中もひどかったことを思い出しました。当時の新聞を見たいと思いながら調べる元気が出ないでいたところ、母校の同窓会が出した『戦争と湘南白百合学園の生徒たち--旧乃木高等女学校のころ--』の中に以下の記事を見つけましたので転載いたします。
 
一億総動員に向かって、新聞が国民のおしりを叩いていることの一端を読み取っていただければとおもいます。昔の仮名遣い、旧漢字などで読みにくいですが。

==昭和19年2月11日 朝日新聞 朝刊より転載の転載==

“一億戦闘配置”は単なるお題目ではない、今こそ驕慢(きょうまん)米英にとどめの鉄鎚を下す銃後一億の勤労総決起の秋である  老いも若きも男も女もあげて戦ふ生産戦列へ -そして前線将兵の叫びに応へて一台でも多くの飛行機を、艦船を、兵器をわれらの尊い血と汗の勤労により即刻、死闘する勇士らの許へどしどし送る義務を課せられているのだ- 政府はこの全国民勤労総力を生産決勝の一点に結集、動員するため十日の国家総動員審議会でわが国国民登録制度に一新紀元を画する「国民職業能力申告令」の改正を決定、 直に実施に移すことになった  これはおよそ勤労に耐え得る男女国民の質と量の二面の現状をしっかり把握し職業配分や地域的勤労実情を明らかにして断固勝ち抜く国民勤労動員にゆるぎなき態勢を確立しやうといふのが狙ひである、従ってこれまで同令による国民登録は、いはゆる「技能者登録」と「青壮年国民登録」との二本に分かれていたが、今度の改正でこれを一本に統合し、さらに登録の年齢範囲を拡大し国民勤労動員の実施を簡素強力化する一方新たに「科学技能者」の登録制度が設けられた
====

注)元を転載した方は、図書館で調べたマイクロフィルムの活字も磨耗していて、コピーすると判読できないものもあり、前後の内容から判読されたとか、現在使われていない漢字があったとか、句読点も現在のようではないと書かれています。なお、この記事が載った2月11日は、日本の国が始まったことを祝う『紀元節』で、国を挙げてお祝いをする日でした。 

同誌は、当時の政治、法令や世情、生徒たちの勤労動員先の実状、生徒たちの感想等々がまとめられていて私は何かにつけて利用させてもらっています。私は当時すでに卒業していましたが。
                               
当時も今も、「社会の木鐸」は不在ですね。

「護憲+BBS」「戦争中のこと」より
松林 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最高検は身内を公正に捜査できるか

2010-09-22 06:36:35 | 民主主義・人権
大阪地検特捜部で被告人のフロッピーディスクを改竄して起訴していた事実が発覚した。犯罪を取り調べ、起訴する権力を有する検察庁内部での信じがたい犯罪疑惑である。おそらくこのような事件は誰も想定していないであろうから、現在は検察庁や検察官を取り調べる別な機関はない。よって最高検察庁が身内の検察官を逮捕捜査するという。

国民ははたして同じ身内内の捜査をどこまで信用しているであろうか。昨夜9時のNHKニュースで記者が今回の事件に関して或る作家にインタービューしていた。その作家曰く「最高検察庁が捜査するのではなく、第三者機関を立ち上げて、そこでどうしてこのような改竄が為されたのか、調べるべきだ」とコメントしていたが、まさにその通りである。

特に、今回の厚労省局長事件は当初民主党の国会議員石井一氏も関与の疑惑をもたれており、一方同じ民主党の小沢一郎氏の政治資金管理団体「陸山会」事件で起訴された会計責任者大久保氏を取り調べ調書を作成したのも、今回最高検に逮捕された大阪地検特捜部の前田恒彦・主任検事であったと報じられている。何やら参議院選、昨年の衆議院選を前に、民主党を貶める見立てでもあったのではないかと疑われても仕方ないような、同一検事の関わり方である。

しかし当時民主党代表であった小沢氏の政治資金管理団体を参議院選前に捜査し、その会計責任者を逮捕し、調書を作成し、起訴するということは、前田主任検事の独断で出来るはずもなく、東京地検特捜部のみの判断でも無理であろう。おそらく最高検察庁の最終決断があったと観るのが自然である。仮にそうだとすれば、最高検察庁-東京高検-東京地検特捜部-前田主任検事へと、どのような指示命令と報告がなされていたのかが最大の焦点になってくる筈である。

そこの処を、当事者である最高検察庁が公正な取り調べをして隠蔽せずに公表出来るであろうか、と言うのが昨夜NHKニュースに登場した作家の危惧するところであろう。

「護憲+BBS」「裁判・司法行政ウォッチング」より
厚顔の美少年
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「サロン・ド・朔」9月24日例会のお知らせ

2010-09-22 06:24:04 | イベント情報
9月24日(金)午後6時30分から「サロン・ド・朔」(*)9月例会を開催します。

今回は「重慶大爆撃の被害者と連帯する会」呼びかけ人のお一人、三角忠さんに「重慶大爆撃の今日的意味」のテーマでお話いただきます。

三角さんには今年3月に「重慶大爆撃」についてお話いただきましたが、この度8月19日から29日まで「重慶大爆撃の被害者と連帯する会」第13次訪中団団長として重慶、成都ほかで現地調査.原告の聞き取りなどをされてきたので、その報告を含め報告・提起をして下さるとのことです。

民主党代表選の喧騒も終わった今、もう一度原点に戻って「戦争・平和」「人権」「憲法」について、共に考えたいと思います。どうぞ奮ってご参加ください。

興味のある方、参加ご希望の方は、「護憲+HP」上にあるメールにてご連絡ください。折り返し会場、ブログラム、参加費、その他詳細をご連絡します。

====
*「サロン・ド・朔」とは、「護憲+」メンバーを主軸に「SNSリアル版」のような形で運営するフリーな集まり(@東京)で、毎月テーマを決めてそれに相応しい講師をお招きし、勉強会・親睦会を行っています。

昨年以降に取り上げたテーマは以下のとおりです。
2009年
 2月: 「政局分析」
 3月: 「高齢者住宅の現状と課題」
 4月: 「食と農を自分自身のこととして考える」
 5月: 「ウィンター・ソルジャー(冬の兵士・良心の告発)」上映会
 6月: 「裁判員制度はいらない!これからが本番だ!」
 7月: 「ドイツから見た日本のKAMIKAZE特攻隊」
 8月: 「日本はアジアの友人になれるか」
 9月: 「政権交代の意味」
10月: 「元軍国少年、こんな国に住みたかった」
11月: 「鳩山民主党政権の成果と課題」
2010年
 1月: 「ベーシックインカムについて」
 2月: 「反軍少年の戦中・戦後」
 3月: 「重慶大爆撃」
 4月: 「普天間移設問題」
 5月: 「祝島の人々と上関原発反対運動」
 6月: 「参院選間近、何を基準にどのような選択をするか」
 7月: 「参院選と今後の行方」
 8月: 「沖縄・日米安保…民主党・菅政権はどこに向かっているか?」
===

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする