老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

日本は休戦中の朝鮮戦争に与するな

2009-06-30 10:55:42 | 北朝鮮問題
6月28日の韓国大統領と麻生首相の日韓首脳会談では、対北朝鮮問題に時間の大半が割かれたようにメディアは報じている。しかし裏で何が話し合われたのか、いま一つ報道では釈然としない。

http://www.asahi.com/politics/update/0628/TKY200906280144.html

日本政府が北朝鮮の核実験と日本上空から太平洋へ向けてのミサイルの発射実験に対して、世界唯一の被爆国としてまた憲法で戦争放棄を唱う唯一の国として、抗議非難する事は当然である。

しかし先の国連安保理での北朝鮮へ出入りする船舶検査に対する日本の国連大使の動向を見ていると、朝鮮戦争当事国の米韓に互して、日本政府がそのイニシアティブを執っているようで、危惧せずにはおられない。

朝鮮戦争当事国で一時休戦中の米韓が、北朝鮮の一連の軍事行動に敏感になるのは当然であるが、戦争非当事国の日本が朝鮮戦争再発の導火線になりかねない、北朝鮮船舶の検査にイニシアチブを執るような行動は、休戦中に米韓側へ与するに等しく、万一朝鮮戦争が再開されたら巻き込まれておもかしくない。

朝鮮戦争は現在あくまで一時休戦中であり、国際法上は未だ戦争中である。火山に例えれば、いつ再噴火してもおかしくない、休火山であることを忘れるべきではない。よって日本は立入禁止の一線を越えて噴火口に近づいてはならないということである。

いま日本政府が北朝鮮にすべきことは、世界唯一の被爆国として核開発・実験への反対と世界唯一の戦争放棄の憲法をもつ国であることをとことん訴える外交努力である。またそれ以上のことを米韓に求められる必要もない。

「護憲+BBS」「 行政ウォッチング」より
厚顔の美少年
コメント (2)
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