老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

麻生首相、正義より金がいい?(鳩山総務大臣の辞任)

2009-06-12 17:30:33 | 自民党政治
傍目には鳩山総務省と西川郵政社長のどちらが辞表を提出するかの根比べであったが、今日の午後になって決着を示す白い煙が首相官邸に上がったようである。どうやら鳩山総務大臣は今朝の麻生首相との会談で、首相の西川社長続投の胸の内を察知したらしい。当初鳩山氏は郵政社長の人事権は総務大臣にあり、「正義」に基づき判断すると言っていたが、麻生首相にはその正義が通じなかったようである。

そもそも今回のかんぽの宿のオリックス側への安価な売却問題も、所詮その暴利の一部はロンダリングされて、周り回って自民党への政治献金になる原資であろう。それを正義を振りかざして糾そうとしても、国民は歓迎だが、自民党内では疎んじられ孤立無援になることは明らかであった。

片や西川郵政社長は元金融界のドンであり、金融界は自民党への企業献金集団の雄でもある。麻生首相にしてみれば、衆議院選挙を前にして正義を振りかざす鳩山総務相の言い分を通し、金を出してくれる金融界出身のドンの首をすげ替えるわけにはいくまい。はじめからこの勝負は正義より金に軍配が挙がる宿命にあったのである。

それにしても、鳩山総務大臣の辞任の弁が、「世の中、正しいことが通用しないこともあるのだな」とは、自民党に所属しながら今更の感があり意外である。正義より金が自民党の体質であることへの認識が甘かったということであろうか。それとも金持ち世襲議員のぼんぼんの甘さであろうか。

「護憲+BBS」「行政ウォッチング」より
厚顔の美少年
コメント
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