老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

5.3憲法集会&パレード(@日比谷)参加報告

2009-05-04 00:02:27 | 憲法
日比谷で行われた5.3憲法集会・パレードに参加しました。公会堂に入ろうと開演一時間前に着いたのに、もう入場整理券は配り終えていて、結局今年も外で聞くことになりました。ゴールデンウィークの狭間にもかかわらず参加者は4200人と去年を上回る人数で、現憲法を大切に思う人々の熱意は今なお健在であると心強さを感じました。

集会での落合惠子さん、益川敏英さんのスピーチは、全く違った個性ながら夫々にとても魅力的で説得力がありました。

落合さんは、「自己責任」という言葉がどれ程この国の社会をひどいものにしたかを、ご自分の母親の介護体験や介護に携わる多くの人たちの訴えを例に上げて指摘。「自己責任をテーマにしなければならないのは政治家。責任をとるべき人には責任をとってもらおう」と呼び掛けました。

さらに、元海兵隊員のアラン・ネルソン氏、栄養士の近藤とし子さん他、これまでに出会い最近亡くなった人たちのキラリと光る言葉を紹介。「九条を護ることは上の世代からもらい、次の世代に引き継がなくてはいけない宿題」「怒りを表明し異議申し立てをしよう」と述べ、最後にジュディ・スモールの歌、Mohters Daughters Wives(*)を自分の翻訳の言葉と共に流して、感動的なスピーチを締め括りました。
(*)http://unionsong.com/u295.html

一方、益川さんは、以下のようなお話をされました。

憲法九条にからんで色々な動きがあり、改悪に向けてきな臭い足音が聞こえている。今起きている改憲の動きは、「解釈改憲でソマリアまで行けるが交戦権が無い、交戦権が欲しい、そのために憲法を変えたい」ということにつきるが、それを露骨に出した時に日本人はイエスと言うだろうか、きっとノーだろう。政治家が考えているほど日本人の九条への思いは軽くない。

自分は「人間の歴史は確実に進歩している、あの野蛮なアメリカに黒人の大統領が実現したことでもそれは確かだ」と考えている。ただし歴史の進歩の中で「逆流」は起こる。今起きている改憲の動きは最後の「わだかまり」であって、日本人は必ず乗り越える、乗り越えなければならないと思っている。

しかし相手も、今を最後の決戦の時と考えて、それに対応するための奇策を考えているだろう。従って我々も大変危険な状況にあることを認識して、それに備えなければいけない。うっかりしているとうっかりした答えが出てしまう。この決戦は後戻りできないことを周りの人たちにも伝えて欲しい。

* * *

その他、社民党の福島瑞穂さんは今国会で行われている酷い議論の有り様の報告、共産党の志位和夫さんは、オバマ大統領の核廃絶の意向を歓迎すると共にそれに対する日本政府の反応の鈍さを批判。二人とも例年通り「共に頑張りましょう」の言葉でスピーチを締めました。

集会後、パレードの間中大声でがなりたてる街宣車が付きまとい、また、解散地点間近に目の前で二人の右翼らしき人と警官の立ち回りがあったりして、ちょっと驚かされましたが、思いを同じくする沢山の人たちの中に居て、「憲法を護れ」と訴えながら銀座の街を歩き通して、とても清々しい気分の一日となりきました。

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
笹井明子
コメント
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