NHKの「映像の世紀」という歴史ドキュメンタリーは3~5年前に深夜0時頃に放映され、眠気を我慢して見た覚えがある。当時このような番組は良い番組なのに、なぜ深夜に放送するのか理解できない思いが残っていた。
そして6月16日(土)の「映像の世紀」は、「独裁者ヒトラー、ムソリニー、スターリンの狂気」というサブタイトルで、独裁者3人のドキュメンタリーである。しかも衛生放送ながら土曜日午後7時半の超ゴールデンタイムでの再放送である。
今、なぜ同じドキュメンタリーをゴールデンタイムで再放送するのか?以前深夜に見せられた者としては、NHKの意図が知りたい。
今の日本人で民主主義の観点から独裁政治を批判的な目で観られる層は何十%いるだろうか。案外このような映像を見て独裁政治を礼賛する若者層も増えつつあるので、複雑な心境でもある。
だが、歴史の事実をより多くの視聴者に知らしめ、独裁政治の善悪を判断させることはメディアの役目でもある。その是非の判断は視聴者のこれまでの民主主義の理解度次第であり、また初めて独裁者の政治手法を観る若者の判断次第でもある。
しかしこの映像ではムソリニー、ヒトラーの哀れな末路と、スターリンは自然死であるが、生前その妻は夫が偽プロパガンダで同士トロッキーを追放したことやその支持者を残虐に粛正する政治手法に愛想を尽かしてピストル自殺したこと、また一人娘のスベトラーナも後年米国へ亡命帰化して、父スターリンの政治を批判している場面も編集されている。
NHKが公共放送として、過去の独裁政治の歴史と事実をより多くの視聴者に提供するために、ゴールデンタイムでの再放送を企画したのであれば、現在の世界の政治の右傾化(独裁政治化)への警鐘として理にかなっている。
特に18才で選挙権を得た若者層がこの番組を視聴し、独裁政治の歴史認識と是非の判断をする機会になれば幸いである。またそうなることを願いたい。
「護憲+BBS」「NHKの報道・二ュース内容をウォチングしよう」より
厚顔
そして6月16日(土)の「映像の世紀」は、「独裁者ヒトラー、ムソリニー、スターリンの狂気」というサブタイトルで、独裁者3人のドキュメンタリーである。しかも衛生放送ながら土曜日午後7時半の超ゴールデンタイムでの再放送である。
今、なぜ同じドキュメンタリーをゴールデンタイムで再放送するのか?以前深夜に見せられた者としては、NHKの意図が知りたい。
今の日本人で民主主義の観点から独裁政治を批判的な目で観られる層は何十%いるだろうか。案外このような映像を見て独裁政治を礼賛する若者層も増えつつあるので、複雑な心境でもある。
だが、歴史の事実をより多くの視聴者に知らしめ、独裁政治の善悪を判断させることはメディアの役目でもある。その是非の判断は視聴者のこれまでの民主主義の理解度次第であり、また初めて独裁者の政治手法を観る若者の判断次第でもある。
しかしこの映像ではムソリニー、ヒトラーの哀れな末路と、スターリンは自然死であるが、生前その妻は夫が偽プロパガンダで同士トロッキーを追放したことやその支持者を残虐に粛正する政治手法に愛想を尽かしてピストル自殺したこと、また一人娘のスベトラーナも後年米国へ亡命帰化して、父スターリンの政治を批判している場面も編集されている。
NHKが公共放送として、過去の独裁政治の歴史と事実をより多くの視聴者に提供するために、ゴールデンタイムでの再放送を企画したのであれば、現在の世界の政治の右傾化(独裁政治化)への警鐘として理にかなっている。
特に18才で選挙権を得た若者層がこの番組を視聴し、独裁政治の歴史認識と是非の判断をする機会になれば幸いである。またそうなることを願いたい。
「護憲+BBS」「NHKの報道・二ュース内容をウォチングしよう」より
厚顔
