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老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

宇宙教育の父・的川 泰宣さんの言葉

2008-03-06 15:30:16 | 教育
4、5歳のころ「人はみないつかお星様になる」という童話を読んで、夜空を眺めるのが大好きになりました。当時は東京の空も暗く星は満天に輝いていたのです。

ならば星から地球を眺めたら?数十年後宇宙に飛んだガガーリンの感想は「地球は青かった」。そして青く輝く美しい地球の宇宙写真を見た子供たちはみな「命」のいとおしさを感じたといいます。

このほど日本の宇宙教育の父とも言われる的川 泰宣さんはKU-MA(Kodomo uchu mirai Association)のNPO法人化に乗り出しこう語っています。

「子どもたちは生身の自然や生き物が大好きです。特に宇宙についての話は、彼らの好奇心や想像力をかきたて、宇宙への人類の挑戦の歴史が彼らの冒険心を刺激します。一方、新聞を開けば、青少年に関係した悲惨な事件が頻繁に報じられています。あらゆる国で「いのちの尊厳」が重大な脅威にさらされ、子どもたちの「知識離れ」「社会離れ」の声が聞こえます。そんな状況に一石を投じるカギが、彼らの心に潜む自然や生命や宇宙への素朴な愛情であることを私は信じています」

宇宙から見ればコップの中の嵐に過ぎない地球上の醜い争い、犯罪、環境汚染・・・。私たちはこれらをなくすことはできないでしょうが、なくそうと努力することはできる、その決意を次代に伝えなければ、と切に思います。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
宮天狗

どうなる?政府の教科書検定見直しの行方

2007-10-07 06:56:16 | 教育
先日11万人集まったと言われる沖縄県民の歴史教科書への抗議集会の翌日、町村官房長官、渡海文科相が「沖縄県民の気持ちを汲み、何か良い方法を模索したい。しかし教科書検定に政治が介入すべきではない」との趣旨発言をしていることは周知の事実である。そして翌日には沖縄県知事も上京して渡海文科相に面会し検定見直しの要望書を手渡している。集会での大きな反響とよほどの熱気を感じ取ってのことであろう。

しかしその後の政府の動きは今一つ熱意が感じられない。また5日までの国会で、福田首相の野党質問に対する答弁をみても、官房長官と文科相の発言の域をでていない。これは小泉、安倍政権時代に自民党内に台頭したタカ派勢力の党内圧力を感じてのことではないだろうか。自民党ハト派の代表である河野衆議院議長が率いていた旧河野派が麻生派に衣替えしたことでも窺えるように、このタカ派ムードは福田政権になっても自民党内で深く静かに潜行し続けるであろう。

また教科書問題に関心を寄せる右派団体(新しい歴史教科書をつくる会)も文科相に対して国会決議反対の動きを開始した。一方検定委員会に対しては、自ら何らかの形で反対意見が述べられると見ているようである。
http://www.tsukurukai.com/

これらの動きを総合して今後の動向を探れば、国会の外ではこれら右派団体の動きと沖縄県民の声の綱引き、国会内では自民党対全野党との論戦がキーポイントになると思われる。

しかし最終的には次期衆議院選挙前までずれ込み、「沖縄県民の声」に対する自民党の対応に国民がどれくらい「ノー」の反応を突きつけられるか、そこに懸かって来るのではなかろうか。そのムードによっては自民党、公明党も検定見直しに傾かざるを得なくなるはずであり、一方それを無視すれば与野党逆転のもう一つの争点に成りそうである。ここはじっくりと自公の対応を見定めたい。

「護憲+BBS」「自民党政治を検証する」より
厚顔の美少年

考える教育を

2007-09-17 20:35:31 | 教育
新聞は自民党次期総裁のことで騒いでいるが、私にいわせれば福田、麻生は両者ともテロ特措法、すなわちテロを増やすための悪法の継続をうたっているから、どっちが総裁になっても両者とも救いがたい。麻生がなってやたら暴言、失言するほうがいいと思っている。
 
したがって、このバカげた騒ぎの合間を縫って、日本の国家百年の計である教育について、日頃考えていることをのべてみたい。
 
ここのところ、教育についていろいろ法律ができ、ジャーナリズムもいろいろ言っているが、不思議に一番肝心なことは無視されている。教育の一番の目的は、本来ならば人間の思考力を養い、自分できちんと考えられるようにすることだと思う。自分の考えを言うだけでなく、きちんとした思考をしてと私は言いたい。
 
ところが、この教育の基本的な目的がほとんど問題にされず、愛国心などと言う危険なものが強調され、ダンス、武道など本来学校教育に必要ないことばかりが騒がれているのが不思議である。道徳など、それこそ「己の欲せざるところを人に施すことなかれ」の一言ですむことを、年間を通じて学課目として教えることが表面化している。
 
物を考えるためには本は少しは読んだほうがいいかもしれないが、このことは、まあ比較的いい教育だったが、しかし特権的だった旧制高校でもその傾向が強かった、外国のイデオロギーをそのまま覚えて、カントさんやヘーゲルさん、マルクス、レーニンさん、やスターリンのおっしゃること、私にはまったくわからない西田さんのお話などを鵜呑みにすることをいうのではない。(その点では、この頃共産党がマルクスさんの説をやたら引っ張り出さないのは結構なことだと思っている。)こういった、人の考えを鵜呑みにする教育が、大学に行く人が50パーセントになっても復活するのは、少しもいいことだとは思わない。

そして、なぜ、自分できちんと物を考えられるようにするのが教育であることが無視されるのかを考えてみると、みながそうなると、「神風」とか「鬼畜米英」とか「民営化」といった単純なスローガンで人を騙すことができなくなって、本当は我々の意見を代弁すべき為政者たちが困るからであろう。しかし、こういうことができることこそが、民主主義には本当はとても大切なことのはずである。リーダーなどという、野蛮国アメリカで流行っているものはいらないのである。

「護憲+コラム」より
くぬぎ林

愛国心について

2007-05-28 09:49:21 | 教育
教育基本法の改悪案が、自公の手で議会を通るらしい。今の政府に選ばれる人達によって教員たちの監督が強化されるだろうから、教育はますます崩壊するだろうし、変な徳目を押し付けることで、偽善者とウソ告きだけがふえるだろう。そういった中で一番怖いのが愛国心という言葉で、現在の買弁内閣がこんな言葉を使ってなにを目論んでいるのか、大変おぞましい気がする。
 
私は小学生のころからわりあい非国民で、当時のご時世に反抗的だったが、昭和十四、五年に出た「青少年学徒に賜りたる勅語」にあった「汝ら任重くして道遠し」というセリフは、人生を長い目でみての責任をいっているようで、大変好きだった。軍人さんたちのいう乱暴なセリフとは質が違うようだった。でも自分は当時の愛国少年より国を大事に思っていなかったとは思わない。
 
ところで本題に戻るが、今、本当に愛国心を発揮するなら、まず実力で日本にいるアメリカ軍を追い払って、日本をアメリカの属国でなくすことだが、これは日本人の滅茶苦茶な犠牲を覚悟しなければならず、到底できることではない。
 
これに関連して、この頃「自衛」という標語が流行りかけているが、これもあらゆる標語とおなじくインチキくさいものである。今の情勢で自衛なんてことをしようとすれば、アメリカ軍に対してするわけに行かないだろうから、アメリカ軍の指揮の下、他の国と戦争をして、ひどい目に遭うのは日本人ということになるだけである。  
 
私が戦争を拒否する現憲法を護るというのは、生まれたくて生まれたわけでもなく、死にたくなくて死ぬ憐れな存在が、互いに戦争、武力による殺し合いはするべきでないという、きわめて単純な考えによるもので、殺すよりは降参して相手の言うとおりにした方がいいと思うだけである。現状だって降参しているのである。文化伝統の乏しい野蛮大国のほうが強いのは分かりきったことである。
 
したがって、教育で一番大切なことは、人殺しをしてはいけないということを分からすことで、教育をいじくるなら愛国心なんていう、十九世紀の国家主義全盛時の遺物を強調するより、殺人は許されないことを説くほうが余程ましである。
 
この頃、金欲しさとか、夫への不満とか、ストレス解消などが平気で殺人の理由として挙げられているが、こういったものは人間にあっては誰にでもある当たり前のもので、こんな欲望も不満もない、天国みたいな世の中は有り得ないことを、教育では教えるべきである。天国みたいな世の中をすぐ作れそうなことをいうサギ専門の政治家を信用しないで、標語でなくて自分で物を考えるように教育することが大切だと思う。
  
最後に、アメリカに朝鮮慰安婦問題を謝りに行くトンチンカンな首相の率いる自民党だけには今度の投票で入れないようにしよう。

「護憲+コラム」より
くぬぎ林

教科書

2007-04-17 09:35:38 | 教育
ビーンズきしさんの「尋常小学校?」に関して。

教科書をだいじにするように伝えてください、という趣旨の文科省のお手紙。それから、国家に対する貢献を期待する文章。

教育って、与えられるものでなく、本当は人間にある権利だと思うので、国家に貢献する人材になることを願って教科書を無料配布するなんて、もとは国民の税金なのに、恩着せがましい言い方だなぁと思いました。

『義務教育は子供たちの受ける権利です。私たち文部科学省では、こどもたちの未来の助けになることを願って、国民みなさまからの税を還元するために、子供たちひとりひとりの幸せを願い教科書を配布するものです。無駄のないように大事に一年使って、もし欲しい人がいたら、次の学年に受け継いであげてください。』

くらいのこと言ってほしいですね。せめて、人より国家が大事という印象の書き方はやめて欲しい。

先日都内のJICAのスペースを借りてシャンティ国際ボランティア会が、絵本を読みたいのに読めない子供たちのためのキャンペーンと署名をあつめていたので、署名をさせていただきました。http://www.jca.apc.org/sva/

読みたくても読めない子供たちがいるのに、なんでも国籍で分けて、そのつなぎ目をこういった人たちが頑張って支えているんだと思いました。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
桃李

尋常小学校?

2007-04-15 07:40:25 | 教育
都知事選後の失望感、徒労感・・・。そんな処へまた、カチン!と来るようなコトが気になり、もう「なんだかな~」という状態です。

娘の小学校入学式では新任の校長が挨拶しましたが、冒頭でいきなり新1年生に問いかけました。

 「みんな、これからテストをするよ。これができない子は入学できません。」
 「はい、それではみんなで挨拶をしよう。『おはようございます!』」
 「はい、合格です!よかったね~、これでみんなはこの学校に入れるよ」

逆説的なジョークのつもりでしょうが、一瞬引きました。その話し方が、とても官僚的だったもので。昨日、初めての保護者会があり、妻が出席。途中から新校長が回ってきて、ニコリともせず学校(自分?)の方針・親の役割等を説教。やな感じ~、だった」と妻。

そして、配付された教科書入りの封筒には朱色の印刷インクで復古調のイラストと文部科学省の挨拶文が書いてありました。イラストなど、男の子は学帽に半ズボンの制服、女の子はワカメちゃんヘアーですよ~!まるで、尋常小学校。挨拶文は、

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保護者の皆様へ
お子様の御入学おめでとうございます。
 この教科書は、義務教育の児童・生徒に対し、国が無償で配布しているものです。
 この教科書の無償給与制度は、憲法に掲げる義務教育無償の精神をより広く実現するものとして、次代をになう子供たちに対し、我が国の繁栄と福祉に貢献してほしいという国民全体の願いをこめて、その負担によって実施されております。
 一年生として初めて教科書を手にする機会に、この制度にこめられた意義と願いをお子様にお伝えになり、教科書を大切に使うようご指導いただければ幸いです。
文部科学省
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4年前、息子が入学した時にはこんな封筒(イラスト&文章)じゃなかったような・・・な~んか、封筒全体からアベさんの臭いがプンプンしてくるのは、気のせいでしょうか・・・。

「護憲+BBS」「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
猫家五六助

愚民政策をたたく

2007-04-03 10:16:04 | 教育
このところ体調がよくないので、あまりまとまったことは言えそうにないが、今気になっていることは、最近の政府や都の、教育への一種妙な、余計なお節介である。

たとえば、政府の「愛国心」というわけのわからないものの強調と、都の「君が代」や「日の丸」の強制とかである。
 
都知事選の四人の候補の討論会でも、石原の妙な愛国心の強調に誰も正面から否定しなかったことに示される、愛国心が一種、批判されない聖域化されそうな感じなどに見られる傾向も、そのひとつである。

わたしの経験では、権力側によって評価される愛国心などというものはたいていインチキで、「軍人が国を誤る」と言えば、それを愛国心から言っても、非国民扱いでぶん殴られたものである。
 
そんなつまらないものは、教育で押し付けるものではなく、子供たちに教える道徳は、「己の欲せざるところを人に施すことなかれ」という単純な原則だけで十分である。

こういった問題や、教師への管理をやたらうるさくし、<教育>という名目で雑務を増やし、自分の時間を与えないで、自分でものを考える時間をなるべく与えないようにする、教師への愚民教育、その結果の子供たちへの愚民教育を考えてみると、現在の教育へのいろいろな改革案はすべて、教育そのものの完全な崩壊をめざしているとしか考えられない。

実際、都の小中の先生がたに聞くと、自分の時間のまったく持てない惨状は目を覆うばかりである。そして今、都知事選での石原優勢の報道を聞くと、そうなればこの教育崩壊が国民の一割、一千万の都民にのしかかってくるであろうことを考えると、日本の将来は、改憲が通らなくてもとても暗いといわざるを得ない。

わたしの考えるところでは、教育というものは、安倍とか石原といった無知な政治家や、いわゆる教育の専門家と称する人達が、いじくればいじくるほど駄目になるものである。戦中から戦後、教育は常に世の教育専門家によって愚劣なものに変えられてきたように思われる。
 
いかに己がものを考えるかではなくて、いかに人を<教育>するかだけを学ぶ戦前の師範教育、戦後の教育学科教育が、諸悪の根源だと考えてよい。

「護憲+コラム」より
くぬぎ林

教科書検定

2007-03-31 11:06:39 | 教育
Yahoo!ニュース「教科書検定結果」(3月30日時事通信)
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「沖縄戦の集団自決に軍部の強制はなかった」
文部科学省は30日、主に高校2年生以上が来春から使用する教科書の検定結果を発表した。日本史で、太平洋戦争末期の沖縄戦の際、日本軍による強制で住民が集団自決したとする記述すべてに検定意見が付き、各教科書会社は「日本軍により」という部分を削ったり、「自決した住民もいた」という表現などに修正したりした。理科や数学では、学習指導要領の範囲を超える「発展的内容」が倍増した。
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教科書検定とは、一体何なのでしょうか。子供達の歴史観を育てる教科書が、政府の圧力によって日本の過去の過ちを隠し、都合よく右傾化する方向にある・・・と疑っています。

「新聞記事などの紹介」より
猫家五六助
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例えば、http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2007033001000492.html 
東京新聞2007/03/30『「軍が強制」に検定意見 高校教科書、発展は増加』

何やら国定教科書とやらを想起させますね。私は経験したことはないのですけれども。復古主義の彼らは、どうもそういうものが望ましいものと見えるのでしょう?

少し飛躍になりますが、未だに、強制連行(労働)或いは従軍慰安婦問題の訴訟において、戦前の「国家無答責」が蘇っておりますが、この下では、公務員(天皇の臣下、大臣・議員を含む)の職務上行った行為は、一切無責任(不可罰)で賠償など想定されていませんでした。

そういう夢のような「先祖の良い時代(昔)」を忘れられないのでしょうか。彼らは、生得の感覚として、そういうものを嗜好するのでしょうか。

「護憲+BBS」「新聞記事などの紹介」より
蔵龍隠士

シンポジウム「北欧型教育と日本の教育」

2007-03-06 16:29:33 | 教育
3日、日本女子大で開かれた「北欧型教育と日本の教育-デンマーク・オランダ・フィンランドと日本を比較して」というテーマのシンポジウムに参加して来ました。
http://www.jwu.ac.jp/lecture/20070303.html

講師の古山昭男さん、伊藤美好さんは私が入っておりますメーリングリストのメンバーで、古山昭男さんは、昨年「教育基本法」審議の国会で、教育のあり方について意見を述べられた方でもあります。

伊藤さんは、お子さんお二人を連れてデンマークに在住なさった経験があります。
AMAZON著書紹介:「パンケーキの国で-子どもたちと見たデンマーク」(伊藤美好著)

この北欧三国に関しては、教育費などが無料であることは既に皆様ご存知だと思います。

伊藤さんのお話では、デンマークは学校は9年制をとっており、学校の側も「楽しくなければ学校ではない」という姿勢で子ども達に接しているようです。

面白いと思ったのは、デンマークの子ども達はPISA2003*の成績が日本より低いのに、「興味と自信」(PISAのアンケート調査)では「数学が自分にとって重要」と答えた生徒のパーセンテージが75~90%なのに対し、日本の子ども達は41~49%でした。

そして「数学の授業が楽しみ」「楽しいから数学の勉強をする」といった設問に対しては、デンマーク:47~65%、日本:13~32%、なんと「数学が得意、難問でも理解できる」と答えた生徒は、デンマーク:34~70%、日本:10%~28%でした。

「この根拠のない自信のありようは何処から来るのだろう」と伊藤さんも首をひねっておられましたが、PISAに限らずデンマークの子ども達は試験というのを受けた経験が殆どないのだそうです。

それと教師達の「好きが何より大切。好きなら、いつかできるようになる。嫌いになったら一生近づかない」、「物事に対して自分の意見を持ち、表現できる自信を生徒たちが持てるようにするのが目的」、「生徒の人生に責任を持つのは生徒自身。だから教師は『~しなさい』といってはいけない。教師の仕事は生徒が『~したい』ことを見つけるのを助けること」という言葉に答えがある気がします。

さらに成人して職業についても、又大学へ行き学び直すこともできるし、違う職業に就くための資格取得に学校へ通うのも、全て無料なのだそうです。社会人教育というのが実際の生活や職業に直結し、その為の費用もきちんと保障されています。それが学業を終えた若者達に多様な職業選択の機会を与え、成人になっても再びの挑戦を可能にしているのだと思います。

今このキーボードを叩いている私の後ろで、日本の国会審議をNHKが中継しています。「教育再生」という言葉が空しくなるような内容です。

オランダ、フィンランドについては又ページを改めまして報告させていただきます。

*PISA:OECD生徒の学習到達度調査http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/001/04120101.htm

「メンバーの今日の、今週の、今月のひとこと」より
パンドラ

暑くて熱い日「小森陽一&鈴木邦夫トーク講演会」

2007-02-11 10:28:17 | 教育
昨日「小森陽一&鈴木邦夫トーク講演会」に行って参りました。テーマは「教育に自由を!2.10集会」ということで、東京都教育委員会の、君が代日の丸通達に抗議して式典の時起立しなかった為に処分された先生方の裁判闘争を支援しょうというものでした。

公立高校の先生、保護者、校長先生も次々と壇上に上がってスピーチをなさいました。その中で私が一番印象に残ったのは、「教え子を学校に送れるか?」というテーマで話された安藤総彦教授のお話でした。

安藤教授は埼玉大の教育学部の教授をなさっており、たくさんの学生達を学校へ送り出しておられますが、その中で教え子である一人の先生が、赴任先の学校で新任二週間で自死してしまったという体験を話されました。くやしい断腸の思いの中で、教師達が自らの命を絶ち、子供たちが管理といじめの中でまた命を絶っていく、そのような学校へ教え子を送り出すことができるだろうか、と話しておられました。

小森陽一&鈴木邦夫トークは、小森さんの手なれた進行役&聞き役の中で、鈴木さんが愛国心について語られました。

「愛国心というのは、強制されるものではなく、自分は君が代、日の丸を本当に愛しているので、いやいや歌ったり、起立したりするのは君が代日の丸に対して失礼だと思う。それぞれの心の中で培っていけば良いものなので、強制的に行動させるとかその愛国心を評価することなど、誰にもできない」とおっしゃっていました。

特に「昔、俺は愛国者だ!と大きな声で叫んでいた奴ほど、今は何もやっていない。声の大きさ、言葉の過激さで計れるものでもなく、立場、考え方の違いのある中でどうコミニケーションを取っていくのか、仲間内で居酒屋談義をするよりも大事なことだと思う」という言葉が印象に残りました。

要は真剣に考え行動する人がいるのか、新しく見える思想に乗っかって愛国や武力を鼓舞する人がいるのかの、違いなのかもと思った夜でした。

「護憲+BBS」「イベントの紹介」より
パンドラ