トラブルの仲裁に入った警察官の肩にかみついたとして、埼玉県警朝霞署は30日、公務執行妨害の現行犯で、陸上自衛隊朝霞駐屯地研究本部所属の3等陸佐、高橋智容疑者(41)=同県所沢市並木=を逮捕した。
調べでは、高橋容疑者は30日午前0時40分ごろ、以前同じ部署だった自衛官3人と東武東上線和光市駅前の居酒屋で飲食。その後、立ち寄ったカラオケ店から女性自衛官(37)が帰ろうとしたため「まだいいじゃないか」とせまり、口論になったため、「交番で話をしよう」と4人で和光市駅前交番を訪れた。
男性巡査(25)が2人から事情を聴き、女性自衛官が交番を出ようとしたところ、高橋容疑者が追いかけ、制止しようとした巡査の右肩に突然かみついた。
高橋容疑者は陸自の防衛計画や装備、教育訓練・運用などの調査研究を担当する幹部候補生。
もう一人の被害者である女性自衛官にしてみれば、それなりに深刻なセクハラ、アルハラの問題のような気もしますが、えぇ、笑ってしまいましたとも。「犬が人を噛んでもニュースにならないが、人が犬を噛めばニュースになる」と言いますが、自衛官がポリを噛みましたか、う~ん、現役自衛官vs現役警察官の夢の異種格闘技戦はしばしば発生するわけですが、なんだかなぁ。
取り合わせのおもしろさ故にニュースバリューも高いわけで、これが自衛官ならぬ「普通の」職業に従事する人だったらニュースにはならなかったかも知れませんね。周囲の思い描く自衛隊関係者の「こうあるべき」姿からかけ離れた行為だからこそ大きく取り上げられたところもあるでしょうか。勤務時間外でもあるだけに、ちょっと同情しないでもありません。まぁ、酔って人に絡んだ挙句に噛みつきまで披露するのは、誰がやったってダメな行為ですが。
大相撲の横綱・朝青龍(27)に、また問題が持ち上がった。日本相撲協会の再発防止検討委員会が29日、両国国技館で行われ、外部委員のやくみつる氏(49)が9月2日に発売される朝青龍の写真集(ゴマブックス)に“物言い”をつけた。民族衣装を着て、マゲを結わない姿で写っている写真があるため「力士たる服装ではない」と問題提起。協会内には擁護の声もあるが、これまで何度も問題行動を起こしている朝青龍だけに論議を呼びそうだ。
朝青龍の写真集は、人気カメラマンの野村誠一氏が約半年間密着して撮影したもの。その中には、モンゴルの屋外でマゲを結わず、髪をポニーテールのように束ねた写真も含まれている。それにかみついたのが、事前にサンプルを見た外部委員のやく氏だった。
これも周囲の思い描く「こうあるべき」姿からかけ離れているが故に非難されているわけですが、こちらの非難はどう見ても不当な非難です。クスリに手を出したり弟子に暴行を加えたりとか、そう言うことを非難されるのであれば致し方のないところですが、ちょっと髪型を変えただけでこのように咎め立てされるとは、角界は相変わらずの角界です。
しかるに当の角界の内側では「そこまで言わんでも……」という見解の方が多いようで、先陣切って噛みついているのは「外部委員」のやくみつる氏なのでした。う~ん、角界の閉鎖性を打破するために外部から有識者を招くというのが既定路線ですが、10代半ばから角界で生きてきた人、角界の論理に染まりきった内部の人よりも、外部から招かれた人間の方が輪をかけて頭が固いようです。これじゃぁどうにもならんなぁ。
しかし、「日本人らしい」ことを無条件で「良い」という意味で使うのは変でしょう。長所短所がありますからね。
そうですねぇ、角界に「こうあるべき」を押しつける人の中でもとりわけ匿名でものを言う人の場合は、しばしば外国人力士の排斥など訴えていたりもするわけで、まぁ色々なものが投影されているようです。むしろ人を縛り、拒むための「伝統」が追求されているフシすら……
じゃあ、髪をまっ金々にしとるテメェはなんだ?ニッポン人なんか?毛唐なんか?と言ってやりたいです。
何というか、和田アキ子と並ぶ御用コメンテーターと化していますね、やくみつる氏。世論の尻馬に乗っているだけで何を偉そうに、という感じです。
求めるものが相撲であれば、商業化しているとは言え、元来はは神事。
土俵入りも取り組みも、神に奉納されるものであり、髷は神具と同等です。
引退のとき、入れ替わり立ち替わりに、髷に鋏を入れるのが象徴的です。
だから、横綱の髷をほどいた姿が許せないと言う人もいたのでしょう。
協会は宗教色を薄めるために、相撲からSUMOへの転換を考えているフシもあります。
一方で、宗教色に拒否反応を示す人もいますから、興業的にはそういった方向も要るでしょうし、
案外、アンチヒーローとしての朝青龍関という売り出しも考えられます。
当の朝青龍関にとっては、あくまでプロスポーツ。興業としてのSUMOでしかありません。
その違いが、今回の批判を増幅させたのでしょう。
相撲のままでいったほうがいいのか、SUMOの方が求心力があるのか、
経営という現実に直面している内部の人の方が、悩みは深いのかも知れません。
とはいえ、やく氏の場合は単に朝青龍憎し、嫌われ者を世論の尻馬に乗って叩いてやろうと、そういう魂胆でモノを言っているフシが強いですけれどね。
しかし、やく氏といい和田さんといい、世論の尻馬に乗って誰かを叩いてやろうという人は何か楽しいのでしょうかね。いつかはその目線が自分に向けられるかもしれませんのに。自分が同じ立場に立った場合、どんな気持ちになるかを考えたことがあるのでしょうか。世間の人々といい、こういうことを考えられなくなったのがモラルの崩壊と思うのですが、この手の問題でモラルがないとされるのは朝青龍側ですよね。こんなことをやっていてはかなり手痛いしっぺ返しをくらいそうで、むしろ彼らが心配です。
あと余談ですが、昔から和田さんってこんな路線でしたっけ?確かに他の芸能人の皆さんをはべらせているような印象はありましたが、今のように誰かを叩くというようなことは(新人の時を除き)していなかった気が。自分が昔の和田さんを知らないだけかもしれませんが。
箸が転んでもおかしい~とは言いますが、まぁ何をやっても叩かれる人がいますね、作られていると言うべきでしょうか。バッシングの先頭に立つことで獲得できる人気もあるのかも知れませんが、その辺に頼ろうとしているのであれば、和田アキ子の劣化も相当なものですね。まぁ私も昔の和田アキ子はよく知らないのですが。