心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

いろいろなマネジメント

2007-12-16 10:28:17 | Weblog
 先週の日曜日は神戸に出かけて潰れました。その後、1泊2日の出張を2回こなして、やっと迎えた日曜日。なんだかほっとした時間を過ごしています。部屋の窓をあけると、ひんやりとした空気。暖房が必要になりました。きょうは、クリスマスも近いことだからと、久しぶりにアンドレア・ボチェッリ(テノール)のCD「セイクリッド・アリアズ」を聴きながら、更新作業をしています。
 ところで、先週は、いろいろ考えさせられたことがありました。ひとつ目は男女雇用機会均等法のこと。週の初めに、関係機関のヒアリングがありました。法改正に関連しての一般的な実態調査で、特段のご指摘はなかったものの、たくさんの課題を認識できて有意義でした。週の半ばには、女性の方から深刻なご相談を受けました。じっくりとお話を伺いました。対応の難しさを感じながら、しかし働きやすい職場をめざさなければなりません。そうこうしているうちに週末を迎え、今度はお付き合いで夜の街に。そこでは、いかにもわたしは女性ですと言わんばかりの方々がやってくる。何度行っても馴染めないお店でした。ふだん、頭の片隅でダイバーシティ・マネジメントを意識しているわたしにとっては、限界の極みです。 
 ふたつ目は、駐大阪・神戸米国総領事のダニエルR・ラッセルさんのご講演です。とある会合で「国際貢献と日米同盟」というテーマでお話をうかがいました。そのなかで、ハードパワーとソフトパワーという耳慣れない言葉に接しました。どうやら、国際政治に関する言葉のようで、ハード・パワーが軍事力や経済力といった対外的な強制力であるのに対して、「ソフト・パワー」とは、「その国が有する文化、政治的価値観、政策の魅力などに対する支持や理解、共感を得ることによって、国際社会からの信頼や、発言力を獲得し得る力」、これがソフトパワーなのだそうです。現在の複雑な国際政治の世界では、単なる強制ではなく、相手国の自律・主体的な行動に問題解決の糸口を見つけるべきであり、日本も固有の文化・価値観に自信をもって政策判断をすべき、というご主張のようでした。で、ふと思ったのは、以前、このブログでも紹介した鶴見和子さんの「内発的発展論」のことでした。結局、こうした概念は、国際政治だけでなく日頃の組織マネジメントの世界にも通用するものなんだと改めて思ったものです。
 きょうは、ちょっぴり先週の仕事をひきずった内容になってしまいました。今週は忘年会(懇親会)が3回あります。このまま、慌ただしく年末を迎えそうです。
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