師走の休日の朝、愛犬ゴンタとお散歩に出かけました。地面一面に敷き詰められた木の葉を踏みしめ、晩秋の風情を感じながらのお散歩でした。ことしも、もうあと1週間で幕が閉じようとしています。
考えてみれば、このブログを始めて2年が経ちます。最初の頁をめくってみると、2004年12月18日「愛犬ゴンタの部屋」でデビューを果たしました。そうなんだ、ゴンタも7歳になったんだ。以前の個人ホームページは「My Coffee break」というタイトルでした。その中から「愛犬ゴンタの部屋」を独立させたのが、このブログですが、なにやら方向性がずいぶん違ってしまいました。
ところで、このブログの書き出しで、私は、努めて肌で感じる季節感を表現します。他愛ないものですが、それでも、自らの存在を現在・過去・未来という時間軸で捉えることによって、ひとりの生き様を確認するという思いがあります。現在を起点にしてただ単に明日を夢見るのではなく、現在を軸足に置きながらも、過去と未来を行ったり来たりしながら明日を考えることで、不安定な足場に一定の存在感を付与したいという思いです。
私が「歴史」に関心を寄せるのも、同じ理由です。歴史的事実という知識を身につける、いわゆる物知りになろうというのではありません。その時代その時代に、この地球上に生きたある人物が、何を見つめ、何を考え、どのように判断して行動したのか、という視点から歴史を眺めれば、それが古代ローマ時代であろうと、ルネッサンスの時代であろうと、あるいは近代であろうとも、共通した人間臭さのようなものを感じることができます。そこから、大きな勇気をいただくことができます。
最近、「ローマ人の物語」全15巻(新潮社)を完結した塩野七生さんのインタビュー記事を、朝日新聞と日本経済新聞で拝見しました。塩野さんは、古代ローマ1200年の歴史を15年かけて毎年1冊ずつ上梓されました。学術書ではなく歴史小説なのですが、塩野さんの鋭い歴史観、人間観に支えられた、この遠大な歴史小説は、私たちに多くのことを気づかせてくれました。インタビュー記事では、「帝国」の意味を問い、ローマの多様性(多神教)と寛容の精神をお話しになっていました。敗者をも同化していく共存共栄の精神による多民族の運命共同体が1200年のローマを支えたといい、今日の複雑にして多様性に富んだ時代環境に問題提起をする。これが塩野さんのテーマでした。
考えてみれば、このブログを始めて2年が経ちます。最初の頁をめくってみると、2004年12月18日「愛犬ゴンタの部屋」でデビューを果たしました。そうなんだ、ゴンタも7歳になったんだ。以前の個人ホームページは「My Coffee break」というタイトルでした。その中から「愛犬ゴンタの部屋」を独立させたのが、このブログですが、なにやら方向性がずいぶん違ってしまいました。
ところで、このブログの書き出しで、私は、努めて肌で感じる季節感を表現します。他愛ないものですが、それでも、自らの存在を現在・過去・未来という時間軸で捉えることによって、ひとりの生き様を確認するという思いがあります。現在を起点にしてただ単に明日を夢見るのではなく、現在を軸足に置きながらも、過去と未来を行ったり来たりしながら明日を考えることで、不安定な足場に一定の存在感を付与したいという思いです。
私が「歴史」に関心を寄せるのも、同じ理由です。歴史的事実という知識を身につける、いわゆる物知りになろうというのではありません。その時代その時代に、この地球上に生きたある人物が、何を見つめ、何を考え、どのように判断して行動したのか、という視点から歴史を眺めれば、それが古代ローマ時代であろうと、ルネッサンスの時代であろうと、あるいは近代であろうとも、共通した人間臭さのようなものを感じることができます。そこから、大きな勇気をいただくことができます。
最近、「ローマ人の物語」全15巻(新潮社)を完結した塩野七生さんのインタビュー記事を、朝日新聞と日本経済新聞で拝見しました。塩野さんは、古代ローマ1200年の歴史を15年かけて毎年1冊ずつ上梓されました。学術書ではなく歴史小説なのですが、塩野さんの鋭い歴史観、人間観に支えられた、この遠大な歴史小説は、私たちに多くのことを気づかせてくれました。インタビュー記事では、「帝国」の意味を問い、ローマの多様性(多神教)と寛容の精神をお話しになっていました。敗者をも同化していく共存共栄の精神による多民族の運命共同体が1200年のローマを支えたといい、今日の複雑にして多様性に富んだ時代環境に問題提起をする。これが塩野さんのテーマでした。
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