心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

「敬老の日」....時間軸が混線し始めています(^^♪

2021-09-18 10:19:06 | 旅行

  ノートPCのキーボード入力が変です。文字を入力したいのに妙に数字が表示されたりして漢字変換ができません。PCに詳しい東京の甥に聞いてみると、NumLockキーがかかっているのではと。言われるままに解除したら元通りになりました。使っているうちに変な操作をしてしまったようです。高齢者にとってPCは便利なツールですが、トラブってしまうと全く訳がわかりません。
 そんな甥も63歳になります。田舎から東京に嫁いだ一番上の姉(故人)の長男で、大学を出て大手IT企業に就職するも数年で独立して会社を立ち上げ、米国ボストンにいましたが、その後帰国して現在に至っています。私にとっては子供の頃のイメージが強すぎる甥、そんな彼も数年後には年金を受給する年代になります。
 その甥の家から京浜東北線で乗り換えなしで行ける横浜・本郷台に、次男君を訪ねて先週末2泊3日で出かけてきました。9月初めに孫娘を連れて帰る予定だったのにコロナ禍に配慮して急遽中止となった次男一家。放射線治療中の家内が寂しがっていたので、コロナを押しての小旅行です。
 朝一番の治療が終わると、いざ横浜へ。いつもはJALパックで行くのですが、今回は急なことだったので新幹線を利用しました。時節柄、車内は閑散としていて、あっという間に新横浜駅に到着です。
 この日は、定宿にしている三浦海岸のリゾートホテルで合流しました。このホテル、お部屋がマンション仕様なので、人数に応じて部屋の広さを選ぶことができます。東京の長男一家が加わったり大阪から長女一家が加わったりすると、人数に合わせて部屋のタイプを選ぶことができるので便利です。なによりも同じ部屋で家族が一緒に過ごせるのが気に入っています。今回は、少し小さめの「三世代Baby room」タイプを選びました。
 孫娘に会うのは1年ぶりです。1歳10カ月になり、ずいぶん大きくなりました。最初は遠慮がちでしたが徐々にお爺ちゃんお婆ちゃんに打ち溶けてくれました。
 翌日は、9月末で閉園になるという京急油壺マリンパークに向かいました。長男や長女の子供たちとも何度か訪れた思い入れのある水族館でしたから、閉園までにもう一度行っておきたいという家内の希望です。いるか・あしかパフォーマンスショーも見納めです。53年の歴史に幕を閉じることになりますが、ホームページには「動物類については、他の施設と受け入れに関する協議を進める一方で、閉館後も、飼育・施設管理に必要な要員・体制を維持し、すべての動物類の移譲を完了するまで、責任をもって対応してまいります」と記されていました。経営上残念なことですが、これも一つの歴史です。見守るしかありません。
 油壺マリンパークをあとに、葉山御用邸前、逗子の海岸、鶴岡八幡宮前(鎌倉市)を経由して横浜・本郷台に向かいました。海辺では夏の名残を惜しむかのようにサーファーの姿がちらほら。海水浴客が減ったので神奈川の感染者数も少なくなった、とは次男君の見立てですが、夏には東京から多くの人々が押し寄せたようでした。この日の夜は、次男君の家で親子水入らず、孫娘を囲んでのんびり穏やかに過ごしました。

◇   ◇   ◇

 ところで、20日の「敬老の日」を前に、今朝、町内会から敬老の日のお祝いとしてお赤飯が配られました。対象は70歳以上です。「青年の心」を引きずって歩いている私にとっては複雑な思いがしないではありませんが、71歳ともなれば、やはり「老人」の仲間入りでしょうか。ありがたく頂戴いたしました。
 老人と言えば子供の頃、近所にいたお爺さんのことを思い出します。松江藩の士族を名乗るそのお爺さんは、唐笠つくりを生業としていて(当時それが売られているところを見たことはありません)、時々子供たちを集めては怖い昔話(お化けの話か負け戦の話)をしてくれました。時には、お爺さんが足のすねにお灸をすえている姿を「熱くないの」と言いながら、じっと見つめていたこともありました。いつもキセル煙草をふかしていたお爺さん、私にとっては不思議な存在でした。でも、その後、どうなったのか記憶がありません。
 最近、昔の風景が急に目の前に広がることがあります。でも、すぐに消えてしまいます。歳をとると昔が懐かしくなる??。時間軸が混線し始めています。

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