心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

お上りさんの『東京見物』(その3)

2017-08-31 22:22:10 | 旅行

 暑かった夏もそろそろ終わりでしょうか。早朝散歩にでかけると、うろこ雲が浮かぶ秋の空、爽やかな空気に包まれます。台風の影響もあるのでしょうが、こうして四季の移り変わりを肌で感じる今日この頃です。

 さてさて、前回予告したように、先週末から4日ほど東京方面をうろうろしてきました。お上りさんの『東京見物』も、いよいよ第三弾になります。定宿になった錦糸町界隈のホテルを拠点に、長男宅におじゃましたり、上野の美術館に行ったり、はとバスに乗って富士山5合目まで足を伸ばしたり.......。
 到着したその日は、家内が東京の温泉に行ってみたいと言うので、ネットで探した板橋区にある前野原温泉(さやの湯処)に行ってきました。錦糸町から秋葉原で乗り換えて赤羽駅下車、バスで15分のところにあります。東京で温泉ってどうなんだろう?どこにでもある街中の天然温泉ですが、源泉掛け流しがポイントです(笑)。そのあと都心に戻り、東京の夜を楽しみました。
 その翌日は長男一家と品川駅で待ち合わせ。孫たちお気に入りのアクアパーク品川に向かいました。大阪の海遊館や京都水族館とは趣を異にして、「デジタル技術と生きものが融合したタッチパネル水槽」「サンゴのカフェバー」「音・光・最新のテクノロジー、そして生きものたちがコラボしたエンターテインメント」が売りのよう。2歳、6歳、9歳の孫たちは興味津々でした。この日は終日、孫たちと過ごしました。
 3日目は、早朝、不慣れな新宿駅西口をめざし、はとバスツアーにでかけました。中央自動車道をひた走り、まずは富士山麓の鳴沢氷穴へ。狭い地下道を降りていくと万年氷のある場所で氷点下零度の世界を楽しみました。実はここ富士箱根伊豆国立公園は、40数年前の新婚旅行先でもありました。
 その後、富士スカイラインを通って富士五湖へ向かいました。残念ながら天候が優れずホテルから富士山頂を望むことはできませんでしたが、昼食後に五合目に向かうと、到着した途端にさあっと霧が晴れて目の前に美しい富士山頂が現れました。一瞬であっても山頂が望めたのは幸いでした。
 その後バスは山梨県笛吹市に向かい、巨峰狩を楽しんだあと、一路東京をめざし夕刻7時過ぎに新宿西口に到着しました。長い1日でしたが、40数年前のことが昨日のことのように浮かんできた思い出深いバスツアーになりました。
 そして最終日は、朝、上野公園に向かいました。今回は、東京都美術館で開催中の「ボストン美術館の至宝展」です。お目当てはゴッホのルーラン夫妻ですが、古代エジプト美術、中国美術、日本美術、フランス絵画、アメリカ絵画、版画・写真、現代美術と続き、美術館が収集した80点の作品が展示してありました。日本美術のコーナーでは、フェノロサ、岡倉天心のことを思い出したものです。ちなみに入場料はシニア料金が千円(通常千六百円)でした。
 こうして今回の『東京見物』は終了しました。帰途、機上からまたも富士山頂が見えました。

 帰阪した翌日、わたしはカレッジ、家内はステンドグラスの工房におでかけでした。そして夕刻、大阪駅で合流すると、ザ・シンフォニーホールをめざしました。タイトな日程になってしまいましたが、2カ月前にチケットを買っていたから仕方ありません。まずはホールの近くにあるお店(壺天さん)で夕食をすませました。このお店、いつも美味しい串かつが気に入っています。
 この日のプログラムは「西本智実指揮 イルミナートフィルハーモニーオーケストラ with さだまさし」でした。ボロディンの「ダッタン人の踊り」、ベートーヴェンの「交響曲第7番」、その間にゲストのさだまさしさんの歌がありました。それにしても、西本さん、いつ見ても凛々しい指揮ぶりに感銘を受けます。

 大阪の孫長男君は8月下旬から学校が始まっていますが、東京の孫娘は明日から学校が始まると言っていました。みんなそれぞれに空手や水泳、ピアノ、習字、算盤などを習っていますが、我が子、孫たちが元気でいることを確認することが今回の旅の目的でした。でも、老夫婦もけっこう楽しんだ「お上りさんの『東京見物』(その3)」でした。
 日に日に秋らしい空気が漂ってきます。当分の間、すこ~しおとなしくしておきましょう(笑)。

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