心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

一期一会

2012-06-10 16:22:30 | Weblog
 きょうは、徳島駅8時24分発岡山行きの特急「うずしお」車中でブログ更新を楽しんでいます。ここ一カ月続いた各地の社友との集いも、終盤です。その土地その土地の機微に触れながら多くの気づきをいただいた地方行脚の旅でもありました。

 きのうは朝、大阪から広島に向かいました。広島駅前から市電に乗って、5月初旬にお亡くなりになった方の「お別れ会」に出席しました。医師会トップの方でした。その方に、私は一度だけしかお会いしていません。2月下旬にあった、あるパーティーの席上でした。私とは別世界のお仕事をされているその方から、私は多くのことを学びました。そんなお偉い先生から、後日、パーティーでお会いした御礼と共に、著書を贈っていただきました。長文の自筆のお手紙でした。権威ぶることのない素直な文の流れに、驚きもしました。もう一度お会いしたい、そんな方でした。・・・・・・高徳線池谷駅を過ぎた頃、車窓に広がる蓮根畑を眺めながら、ふと「一期一会」という言葉を思いました。あの温厚な笑顔。忘れることができません。

 「お別れ会」が終わると、その足で徳島に向かいました。ここ一カ月で三回目の四国入りです。何年か前、家内と次男君を連れて阿波踊りを見物に来て以来でした。あの晴れやかで活気に満ちた騒々しさは今はなく、商店街もひっそりとしています。老若男女が繰り出すお祭りは年に一度の非日常体験だったのかもしれません。それでも、社友たちと夜の栄町界隈を散策すると、ネオンが輝き若者たちが闊歩していました。

 そうそう、先週広島から帰阪したその足で、大阪・なんばで開かれた社友の会におじゃました時のこと。久しぶりにミナミの街を歩きましたが、なんと外国人が多いことか。グリコのネオンで有名な道頓堀橋や宗右衛門町通りでは、若いお姉さんやお兄さんにやたら声をかけていただき、あまり好きになれない街でした。

 その翌日つまり金曜日は、仕事帰りに大阪駅前第1ビル地下のWALTYクラシカルさんに立ち寄りました。このところLPレコード店にいく時間がないので、せめてもの慰みです。このお店、いったんお店を閉じたあとは中古CD主体ですが、狭い店内に静かにBGMが流れ、都会の喧騒から逃れられるシェルターのような存在です。そこでじっくりCDの品定めをする。この日は、グレン・グールドばかり三点をご購入でした。そのお値段は、帰りに買った山中千壽さんのジャズ新作CD1枚と同じでした。
 さあて、きょうは帰宅したら、音楽三昧?いや、その前に、梅雨の合間をぬって畑仕事でもしましょう。何はともあれ、スキマ時間を有効に使って英気を養い、今週末の土日連休をめざして突っ走りましょう。
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