心の風景

晴耕雨読を夢見る初老の雑記帳

堂島のワルティさんが新装開店!

2011-08-06 11:23:01 | Weblog
 先日、仕事帰りに堂島のジュンク堂書店に立ち寄ろうと、大阪駅前第一ビルの地下街を歩いていて、中古レコード店DISK J.J.の前を通り過ぎたとき、その2軒先に真新しい看板が目に留まりました。名付けて「WALTY SECONDHAND +(プラス)」。クラシック専門のCDショップでした。......ぬ?.....ぬ?見覚えのあるご主人。そうなのです。昨年暮れに閉店した堂島WALTYさんの復活でありました。

【写真説明】WALTYさんは手前から2軒目の小さなお店です。

 以前のお店から歩いて数分の所にオープンした店舗は、決して広くはないけれど、奥に自慢のステレオを置いて、音楽大好きのご主人と奥様が、にこやかに接客をされていました。「あのワルティさんですよね」。ついつい嬉しくなってお声をかけてしまいました。閉店以来、このコースを歩くことは滅多にありませんでしたが、これを機会に立ち寄るお店がひとつ増えました。ちなみに、この日はグレン・グールドのCD「バッハ:フランス組曲(全6曲)&フランス風序曲」と、アレクセイ・リュビモフが1828年製のフォルテピアノで演奏した「ベートーヴェン 最後の三つのピアノソナタ」を買って帰りました。
 WALTYさんを出て、次の目的地・ジュンク堂書店に向かいました。手にしたのは、多田富雄先生ご自身の壮絶な闘病記を綴った小林秀雄賞受賞作品「寡黙なる巨人」(集英社文庫)、私の尊敬する社会学者・鶴見和子先生との往復書簡「邂逅」(藤原書店)でした。当初は対談をされる予定だったようですが、日程の決まった直後に多田先生が脳梗塞で倒れられたのでした。書棚には他に、お能繋がりでしょうか。白洲正子さんとのやりとりも出版されているようでした。
 小林秀雄、白洲正子、鶴見和子、南方熊楠、柳田國男、相馬御風、.....福岡伸一、多田富雄、柳澤桂子、......。不思議なことに、近年の私の読書歴は徐々に人繋がりの様相を呈してきました。別に気負っているわけではないけれど、還暦を過ぎたあたりから、無意識のうちに自分自身の生きざまを振り返ろうとしている、そんな自分に気づきます。
 さあて、今夏は節電が叫ばれているため、職場も来週から結構長い一斉休暇に入ります。2カ月前には長期旅行にでも出かけようかと思っていましたが、頻繁に大阪と広島の間を行ったり来たりしている間に出不精になり、家でじっとしていたいという思いが強くなってきました。そんな私を見かねたのか、家内が九州の温泉巡りを企画しました。明日から数日間、愛犬ゴンタをペットホテルに預けて、還暦夫婦の珍道中です。

 そんなわけで土曜休日のきょうは、朝から愛犬ゴンタの身体を洗ってやったり、毛並みを整えたり、バタバタしていました。そうこうしているうちに、仕事メールが飛び込んでくる。落ち着かないものです。
 庭に目をやると、ハワイ生まれのプルメリアが大きく茂り、今年も見事に花を咲かせてくれました。このプルメリアは、長男君の結婚式をハワイで行った際、お土産に持って帰って育てているものです。さっそく長男君に開花を報告しました。月末には第2子のお宮参りも予定されています。
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