名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

摘草料理の美山荘へ出かける

2015-03-24 20:12:01 | Weblog
2015.3.24(火)
 京都の最北、花脊の里にある「摘草料理」で有名な料理旅館「美山荘(みやまそう)」へ、昨日から連れ合いと一緒に一泊の旅に出かけた。ここは花脊の「大悲山峰定寺」の参道にあり、1985(明治28)年に同寺参りの信者のための宿坊として建てられたのが始まりとされる。設計・施工は数々の茶室、旅館、料理屋などを手がけた名工・中村外二である。
 現在は四代目、中東久人氏が当主である。昨年、銀閣寺近くの草喰料理「なかひがし」を訪れたが、その店主、中東久雄氏は四代目の叔父に当たる。
 美山荘は、摘み取った季節の草花や旬の野菜にアマゴやアユなど清流の川魚を交えた美しい料理で、立原正秋や白洲正子など多くの文化人に愛されたといわれる。
 通された部屋は、石楠花と名付けられており、大きな1枚ガラスの窓の外は自然あふれた木々の隙間から、いかにも川魚のいそうな清流が音を立てて流れている。部屋にはテレビもラジオもなく、折角ここへ来たからには現世の雑音から離れてほしいとの当主の気持が現れている。
 美しい女将と主に二人のお手伝いさん(旅館や料理屋から修行にきているとのこと)からおもてなしを受けたが、実に細やかで、さわやかな対応振りである。
 料理は良く分からないが、野菜というよりまさに野の草花をあしらったものが主役である。蛋白源としてはこの時期のアマゴと京都牛が目を引いた。それぞれの料理は僅かづつではあるが、多様な料理のお陰で、十分満足な量である。
 お風呂は温泉ではなく、ヒノキ作りの家庭風呂である。清流を眺めながらの入浴でこれも良い雰囲気であった。
 ところで、2~3日前までは春本番の暖かさで、名古屋では早くも桜の開花が伝えられたばかりであったが、昨日からは一転、強い冬型の天候に変わり、今朝になっての外は一面雪に覆われた景色に変貌していた。京都とはいえ、ここは北陸の気候である。さらに積もらないうちにと、朝10時前には宿を立つ事にした。上るにしろ、下るにしろ細い曲がりくねった雪道を走るのは厳しいものがあったが、何とか京都市街地まで下りてこられた。少し余裕ができたのと時間も早かったので、大原の三千院へ寄り道をして午後4時半には帰宅できた。一人一泊6万円近いぜいたくな旅であった。

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