名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

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名古屋市高年大学「鯱城学園」について

2013-01-10 14:06:20 | Weblog
2013,1.10(木)
 少し唐突だが名古屋市の高年大学について考察してみたい。この高年大学が名古屋市の事業仕分けの対象となり、一時は廃止の憂き目にあったが存続の請願などが出たりしてまだ検討が続いているようである。
 その愛称は「鯱城学園」といい、1986(昭和61)年に開学した。現在、生活、文化、園芸、陶芸など10学科あり、二年制となっていて入学定員は568人である。
 毎週2日ほどの授業とクラブ活動などを含めて登校日数は年間70~90日程となっている。
 開学以来の入学生は10、600名を超え、卒業生も約10,000名に達するという。
 入学金は10,000円、授業料は年20,000円である。これに対して学校の運営費は学生一人当たりに換算して、年130,000円となっていて、授業料との差、110,000円を税金で補填しているといわれる。そもそも、これが事業仕分けの対象になった理由でもある。
 入学者については、60歳以上の名古屋市民であれば誰でも申し込むことができる。毎年の競争率はほぼ2.5倍だそうであり、入学者は抽選で決定している(一部推薦制度もある)。
 60歳以上の市民であれば誰でも応募はできるのだが、入学した経験のある知人などの様子から垣間見ると、知的にも経済的にもそれなりの人たちばかりのようである。年金生活者といってもハイレベルな年金生活者であり、いわゆるホワイトカラー族であった人たちが主流を占めているようでもある。
 こうした状況の中で事業仕分けの対象になったのであるが、民間では、○○文化センターとか○○教室といったものが数多くあり、何も公共団体が税金まで使って運営するべきものかが問われたものである。
 ただ鯱城学園の設立趣旨には「学習と自主活動の成果を、「社会参加に結び付ける」という項目があり、この卒業生は多くの社会活動やボランティア事業に参加している。そのことが、議会への請願に対して「地域社会に貢献しており、生きがい作りにも役立っている」として賛成多数ながら裁決された理由であろうと推察する。
 税金の投入額が多いというのが見直しの動機なら、負担能力のある人にはそれなりの授業料を求めても良いのではないか。年額2万円ではなく、月額1万円でも決して高くはないと思う。民間のカルチャーセンターなどでは万単位の講座はいくらでもあるし、今はやりのスポーツクラブでは月額の利用料はほとんど1万円程度となっている。授業料がその程度に上がったとしても入学希望者が極端に減るとは思えない。
 名古屋市への求心力を高め、健康を維持し、社会貢献に役立つこうした施設を単に金がかかるという理由だけで廃止に持ち込もうとするのはいかにも近視眼的である。



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1 コメント

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Unknown (かのこ)
2017-02-07 00:19:43
鯱城学園に入ってみれば分かるが、授業中は居眠りが多く、男女の課外活動が多すぎ。
授業の内容も首を捻りたくなるものも多く、授業が終わると直ぐに近くの居酒屋に繰り出し、カラオケに行き、旅行の打ち合わせ。
もちろん お互いの伴侶には 男女一緒のことは同級生とかクラブ活動と称してうやむやに。
出会いの場と名古屋市が称しているから仕方なしか。
レベルの低さにビックリです。
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