田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

リルケのバラの咲く庭で/麻屋与志夫

2011-10-26 11:24:19 | ブログ
   
    リルケの薔薇
   

10月26日 水曜日

●昨夜は一睡もしないで「クノイチ」を書いた。

●朝。夜来の雨はやんでいた。

●カミサンはキバサミを探している。

●バラの剪定を朝からする気なのだろう。

●ても、まだパチン、パチンという枝を切る音はしない。

●いつも、物をしまい失くすカミサン。

●おかあさんは、人生の半分は探し物をしているね。

●娘たちに、からかわれている。カミサン。

●わたしは人生のすべてをかけてなにを探しているのだろう。


無題

    風雨にさらされた
    バラの花びらが
    枝をはなれて
    地面に散っていた
    庭を染めている
    
    赤いバラの花弁は赤く
    白いバラの花弁は白く
    黄色く
    紫色
    オレンジ色に
    花弁の色は
    大地に在っても
    さらに美しかった。

    わたしは宙に眼を据えていた
    なにか、迫ってくるものがある
    この数日
    その予感のなかで
    生きている
    なにかが
    おきようとしているのだ
    わたしは妻の
    バラの庭に
    立ちつくしていた

    探し物が見つかるのだろうか 

       
     紫雲
     

     ブルームーン
         
     カフエラテ
     
 
     アルブレヒトデユラーローズ
     

     イエローシンプリティ
     


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