田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

くるみ割り人形をみた。 麻屋与志夫

2012-12-25 05:22:00 | ブログ
12月25日 火曜日

24日。
●クリスマスイブは孫のMの誕生日。
カミサンがtellする。
携帯から響いてくる声。
陽気な。元気な声が聞けてうれしかった。

●塾生のNさんが出演する『くるみ割り人形』を観に文化会館まででかける。
しばらくぶりでクリスマス気分をあじわった。
楽しいひとときをカミサンとすごした。
帰り際Nさんに会えてうれしかった。

●塾はいつもどおりやった。
休み3名。
風邪でも引いたのかな。
明日からは家庭教師コースのN、Hの両君が午前9~12時まで授業。
二人とも志望校合格圏にいる。
高校生になってからの勉強にそなえる意味合いもあって、この冬休みを頑張りぬく。
教えるほうも張り切ってしまう。
午前中3時間。
夜の塾は平常通り5時間。
今日は合計8時間教壇に立つことになる。

●書きかけの長編はあいかわらず、ボチボチ。
われながら、その遅筆ぶりには呆れてしまう。




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しばらくブログを書かなかった言い訳です  麻屋与志夫

2012-12-24 05:30:31 | ブログ
12月24日 月曜日

●17日ほどブログをさぼってしまった。

●べつにあそんでいたわけではない。
ブログが書けないほどいそがしいのだ。
いまは、高校受験生の最後の追い込み。
ラストスパート。
普通授業の中3はもちろん。
家庭教師コースの生徒も3人かかえている。
全員の合格をねがいながらの日々である。

●血妖変小説。
あれ、おどろいたな。
長編小説と打ち込んだはずなのにすごい文字がならんでいる。
これは、どこかで、何時か使えるぞ。
このまま消去しないで、オコウット。

●ともかく、長い小説を同時に三本ほど書き継いでいる。
わたしのほうも、final spurt。
いまのうちに書いておきたいことが、あり過ぎる。
ここ2年が勝負だ。

●あいかわらず、睡眠時間は3時間。
むかしから、楽天家でストレスのかからない性格だからこれだけ眠れば十分だ。
それでも、予定の仕事の半分もこなせないのだから――。
いかに多忙な日をおくっているかご想像ください。

●男は「いそがしい」というな。
と父に昔、教育された。
いそがしい、いそがしいというと、友だちを失う。
友だちがよりつかなくなる。
でも……このところのいそがしさは少し異常だ。
友だちとの交際もほとんどない。
これでいいのだと思う。
塾生のご両親とだけお会いしていれば、けっこう勉強になる。
街の情報がはいつてくる。
あとはもうもうお預かりしている塾生の成績向上のために。
全力で毎晩黒板の前で授業を続けるのみだ。

●それにしても、地方の学校教育の劣化はひどいものだ。
なんとかしないと、総崩れ。
ことしから新指導要綱で変わった教科書を使いきっていない。
先生も、生徒もガンバガンバと声援をおくります。
ほんと、きゅうに教科書が難しくなったのだから、タイヘンダヨネ。
でも、後に引かず、がんばろうぜ。
こうなったら、勉強は格闘技だ!!

●M子ちゃんたちから、〈学校の怪談〉のネタを沢山いただいている。
いま少し待ってね。

●できるだけ早く書き始めますね。


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干し柿をながめていたら地震があった。 麻屋与志夫

2012-12-07 19:41:24 | ブログ
12月7日 金曜日

●のどを腫らし一日ねていた。

二階の書斎にあるベッドて一日ねていた。

●冬空の青さ。

こんなきれいな青い空をみあげるのはひさしぶりだ。

●だいたい忙しすぎる。

忙しさを生きがいとしている性格だからしかたない。

●干し柿がゆれている。

すだれのように垂らされている。

その洒落柿色(シャレカキイロ)としか言いようのない、干し柿を眺めていた。

もうじきたべられそうだ。

●うとうとしていた。

夕暮れが迫っていた。

●5時過ぎおおきな地震があった。



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耳で聞いたことを忘れないようにしようよ 麻屋与志夫

2012-12-06 07:34:27 | ブログ
12月6日 木曜日

●24日は平常通り授業はやることにした。

●文書で伝えるべきなのかもしれない。
でも日程の変更を文書で通達したことはない。

●耳で聞いてそれを記憶する。
英語の勉強とはそうしたものだと思うからだ。
日ごろから耳で聞いたことを覚える訓練をさせている。

●24日はクリスマスイブだが、授業は「やる」からね。
と。
なんどもいう。
シツコイほどくりかえす。

●聴覚型の生徒がすくなくなった。

●テレビが普及し始めたころ視覚型の人間が増えた。
と。
恩師が嘆いていたのを思い出す。

●いまではゲームに夢中になっている世代だ。
一つの画面を長く見る。
とか。
内容のあるドラマなどにゆったりとした関心を持つ子が少ない。
そのかわり、瞬発力はすばらしい。

●おそらく浪花節をきいて理解できる子はいないだろう。
ナニワブシ。
大阪の鰹節のことではありません。
わかるかな。

●プリント学習が花盛りだ。
だから――英語嫌いの子がふえているのだ。
でも、わが「アサヤ塾」では――。
GGが小うるさく毎晩、耳で聞く、耳で聞くこと、とくりかえす。
みんなよく発音してくれる。
聴覚型の生徒が増えている。

●「センセイ。hearingが大切なんですね」とA君。
耳で聞く、hearingが大切だと英語で言ったほうがいいな。
と。
諭された感じがした。
うれしい。


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いかりや長介/GG危機一髪!!/流行性感冒 麻屋与志夫

2012-12-05 06:30:42 | ブログ
12月5日 水曜日

●隣で寝ているブラッキを起こさないように。
そっとそっと起きて階下のトイレにおりた。
こんどはカミサンを起こさないように。
襖もガラスの引き戸も盗人のようにひそやかに開ける。

●やっとたどりついた洗面所のミラー。
なにげなくみた顔は「いかりや長介」になっていた。
「踊る大捜査線」のワクさんの顔といったほうがとおりがいいかな。
鼻の下や唇のあたりに小皺がよっている。

●「えっ! 。これって、おれなの!! 。おれなの!!! 」
と三度こころのなかで絶叫。
そこで、やっと納得した。
シブトク機能してくれていた奥歯を三本ほど一昨日ぬかれてしまった。
ながいあいだ、ほんとうにありがとう。
これまたころのなかで、感謝しながら、その歯をポケットに入れてもちかえった。

●そして昨日は三週間ぶりで無精ひげをそった。
だから、歯ナシ、ヒゲ無で、鼻の下に皺が寄っているのがよけいに目についたのだ。
どうみても、どうみなくても、これはやはりGG面だ。
ここで顔を洗って、とはいかない。
だいたい顔を洗うなどということはあまりしない。
目の下をちょっとぬらす程度だ。
即刻。
書斎にかけあがりパソコンに向かう。

●山梨のトンネル事故がたいへんなことになっている。
死者も9名ほどになった。
なんとも痛ましい崩落事故だ。
打音検査をしなかったので劣化を見逃していた。
と報道されている。

●GGは3日の歯科のかえり危うく交通事故にあうところだった。
駅前の十字路、もちろん信号は緑なので安心して渡っていた。
白の乗用車が走りこんできてGGのヒザに接触した。
まさに紙一重で、跳ね飛ばされるところだった。
事故はいつおきるかわからない。
怖い世の中になったものだ。

●塾の授業でもいろいろなことがおきる。
一年生のT君が元気な姿をみせてくれた。
「今年のリュウカンは熱がでるの?」
ときいたところ、みんなキョトンとしている。
流感。
感冒。
という言葉をしらないのだ。
流行性感冒。
省略して、流感というのだよ。
と教えたついでに12月8日は何の日かきいてみた。
これまただれもしらない。
昭和は遠くなりにけり。
ということなのだろう。
生きた社会科の教科書のようなGGはそこで、懐古談を5分ほどした。

●孫の歳の教え子たちだから、可愛いし、何かひとこと言いたくなる。
口うるさくて、ゴメンよ。

●インフルエンザを流行性感冒。
「流感」という言葉は、中学三年生もしらなかった。


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歯無のGG、話しを書くことに萌えています  麻屋与志夫

2012-12-04 06:02:16 | ブログ
12月4日 火曜日

●歯の痛みをかかえて日曜日を過ごした。
結局、上の左奥歯を三本抜かれてしまった。

●歯がなくなるのは寂しい。
老いを感じてしまう。
精神的には若いつもりでもggだと一瞬だが、小文字で意気消沈、ちいさくなった。
……GGなのでありました。
でも、ほら、生来楽天家のGGすぐに立ち直りました。

●歯がなくなっても。
歯無のGGでも、話にならないなんて悲観している暇はありません。
おもしろい話をかくべく、やる気全開。
だって、Oさんのよう拙作にコメントを寄せてくださるかたができたので、がんばりがいがあります。

●だれかに読まれていると思うことが、
こんなにやりがい、
書きがいのあるパワーをひきだすものとは思いませんでした。

●ほら、女性の方は誰かに見られている。
……と意識することで美しくなると言うじゃありませんか。

●GGはますます皺が増え。
頭髪は薄くなり。
腰だけはしゃんとして歩けますが。
老醜を意識しなければならない歳になってきました。
見られるのは恥ずかしいが、読まれるのは、スゥゴク、うれしいです。

●でも、実年齢がなんだ。
ブログ世代の最高齢者がなんだ。
そんな嫌な言葉は、向こうのお山にとんでいっちまえ。
これから、いよいよ抗齢化して戦い抜くぞ、
意気軒高、
年寄りの冷や水と化しているGGです。

●今朝だって4時起きしたもんね。
もう2時間近くハルちゃんとつきあっているもんね。
だれだ!! 年寄りだから睡眠時間が短いのだ。
ねむれないのだ。
なんて冷やかす奴は。

●……こらこらこら。
……だもんね。

●歯を欠いても、話しは書くもんね。

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超短編 29 悲しきストーカー  麻屋与志夫

2012-12-03 08:22:17 | 超短編小説
29 悲しいストーカー

大学見学の帰りだった。
ぼくはたまたまT大学前のK書店に入った。
ぼくの憧れの女性がそこにいた。
まだ少女だ。
女子高生のパート店員だろうか。

「ありがとうございました。またどうぞ」
きまりきったマニアルを暗唱する声もういういしい。
首をすこしかしげた。ポニーテールがかすかにゆれた。
襟足がすんなりとしてすごくきれいだ。
胸キューンのカワイ八重歯。
下唇がプクントふくれあがっている。
オチョボコ口。
あまりにととのいすぎた整形美人より魅力がある。

ぼくは夢中になった。
大学受験の参考書をもってカウンターにいそいだ。

「わぁ、T大の受験生なのね。合格してね。また、あいたいもの」
ぼくのこころは天国までまいあがった。
マニアルにはないリアルな話しかけの言葉。
それも澄んだハイトーンの声だ。
初めて会ったさえない受験生のぼくに声をかけてくれた。
ぼくは彼女に夢中になった。

ぼくは即、インスタントに彼女のオッカケになった。
いったん家に戻った。
私服に着替えた。
K書店の従業員の出は入り口をみはった。
期待と不安で鼓動が高まっていた。
こんなことをするのはもちろんはじめてだ。
ぼくは熱に浮かされたようについふらふらと、ここまできてしまった。
彼女こそ、ぼくのファムファタール。
運命の女。
だ。

「いいわよ。お茶するくらいなら」
おもいがけない、うれしい言葉。
肩を並べて歩き出した。
だがなにかぎこちない。
彼女の肩がビミョウニ上下動している。
彼女がぐいとぼくの腕に手をまわした。
腕をくんだ。

「ああ、このほうが歩きやすいわ」
ぼくはこのとき、彼女は足が不自由なのに気づいた。

「わたし、ロクサーヌっていうのよ。でもともだちはみんな〈ハネ足Betty〉っていうの」

文学青年のぼくには、それが〈バネ足ジャック〉のモジリだということは、すぐにわかった。
こんなきれいな女の子に――。
ヴィクトリア朝末期のロンドンに現れた。
都市伝説の怪人バネ足ジャックの名に似せたニックネームをつけるなんて。
ゆるせない。

ロクサーヌの足がおもうように動かないなんてことは――。
ぼくの恋心にはなんの影響もない。
そんなことはぜんぜん気にならない。

いくら彼女を説得しても、おつきあいするのはムリだ。
といいはった。

「あなたは、T大に入るエリート、とてもわたしでは……つりあいがとれない。工学部をめざしているのに、本を読むのがすきだなんてすばらしいわ。わたしそういうひと、すきよ。だから、よけいに、こんなビッコの女、好きになってはいけないのよ」

「ビッコだなんて……じぶんのことをそんな蔑称でよばないでくれ。ぼくはまったくそのことは気にならないから」
「それにわたしにはひとと交際できない秘密があるの。あきらめてチョウダイ」

そして、その日をさかいに、彼女はぼくの前から消えた。
転勤したのかと、K書店できいても、彼女の所在はわからなかった。
それどころか、彼女がカウンターにいたことすらみとめてくれなかった。
彼女の存在そのものがあやふやなものとなってしまった。


ぼくには、いまならその秘密がわかる。わかっている。
ぼくは雑誌売り場にいた。「日本工学」の雑誌をよんでいた。
澄んだハイトーンの声がきこえた。
ききおぼえのある声だ。
けっして、忘れることができないでいたぼくのLa Femme Fatale 運命の女。

カウンターのほうからだ。
探し当てたぞ。
まさかこんな近くにいるとは。
だから、カウンターに注意をはらわなかった。
雑誌売り場をひやかして帰るつもりだった。
探し当てた。
ぼくの憧れの人はやはり、いまは大型店となったK書店の品川本店のカウンターにいた。
彼女はニッコリとほほえんでいる。
あのころとすんぶんかわりのないやさしい笑顔。マックスかわいい。

「ありがとうございました。またどうぞ」
澄んだハイトーンの声。
どうみても、人間のほほえみだ。
人間の女の子はこんなやさしい笑顔はしなくなった。
名前はけっしてわすれていない。
ロクサーヌ。
なんてロマンチックな名前なんだ。
フランス人との混血なのか。とあのころはおもっていた。

いまならわかっている。
とうじは、ロボット工学の先進国フランスから密輸入された無給料でつかえる従業員。
ぼくはその彼女に恋をしたのだ。
ずっとさがしつづけていたのだ。

でも、デートにさそうことはできなかった。
ひそかにみているだけで満足しなければ。
これからは、あまり彼女のまえには姿をあらわせないな。
顔をおぼえられて、つきまとっているとおもわれたら、いやだもの。
恥ずかしいもの。
でも、ぼくは学校帰りにどうしても、そのK書店の本店に寄ってしまうのだった。
いつも学校帰りに通る広い品川駅のコンコース。
壁にずらっと同じポスターが横長に貼ってあった。
数十枚も連結している。本店新装開店。読書の秋。
そしてK書店の名前が。ずいぶんと大型店になった。
いまでは、日本有数の大型店だ。
キャッチコピーのしたにニコヤカニほほ笑む、どこかの雑誌のカバーガールだろうか。
いや、おどろいた。ロクサーヌだ。
本をよんでいる知性美人。
ポスターにつられてはいる学生もおおいだろう。
K書店のCASHカウンターにまさに知性美までそなえた彼女がいる。
ぼくはとおくから彼女をみつめている。

「ロボット法が改正されたわ。いまでは、サイボークと人間の結婚はみとめられているの。ずいぶんまたせたわね。いまでもわたしをアイシテくれているのね」
「ぼくは、ずっときみを愛していた。さがしたよ。いとしのロクサーヌ」
「ロクサーヌのタンゴでも踊りましょうか」

ぼくは、そうした会話のできる日を夢見ている。
いまのところは遠くから彼女を眺めている。
これって、ストーカー行為だろう。
学校の帰りにひそかに彼女を眺めている。
ロクサーヌの不完全な足をいまのぼくならなおすことができる。
その日を夢見て。
彼女と再会したら。
そうしてあげたいとおもい専攻したロボット工学だ。
悲しいストーカーはスッカリ年老いてしまった。
来年はT大工学部の教授も定年退職だ。
それでも愛をうちあけたら、ロクサーヌは承諾してくれるだろうか。

でも、いまのぼくでは、タンゴは踊れそうにない。




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歯痛。初雪。長編を書き継ぐぞ!! 麻屋与志夫

2012-12-02 06:15:37 | ブログ
12月2日 日曜日

●暦をめくった。
月がかわった。
昨日。さんざんだった。
痛みをこらえながらたどりついたかかりつけのT歯科。休診。
定休日ではない。臨時休診。
もどり道。雪がふりだした。
初雪だ。寒い。やはりマフラーをしてくるべきだった。
ハンチングではなく、ニット帽をかぶってくるべきだった。
反省することしきり。
しきりと嘆く。
これくらいの痛み。
これくらいの寒さ。
――で。
へこたてるようでは、やはり字義通りGGだ。
フレ。フレ。GGGG.

●府中橋の上。
川風が突き刺さってくる。
痛い。
北風に向かって登校した小学校の6年間を想った。
戦時中なのでろくに着るものもなかった。
これよりもっと厳しい寒さに耐えてきたのだ。
もっとすごい痛みを我慢んしてきのだ。

●図書館からカミサンに電話。
VIVAのペット売り場。
猫ちゃんのショーケースのまえで待つことにする。
図書館のなかは暖房がきいていた。
とうぜんのことながら、あたたかだった。

●今朝は5時起床。
室温3°。
外は氷が張っているだろう。
いよいよ冬将軍の到来だ。
でも、小説を書くには冬がいい。
寒さの中でものを考えるのが好きだ。
といっても、いい年して、たいしたことは考えていない。

●ブラッキはGGが起きだしてしまったので。
身の置き所に困っている。
GGのとなりにピタッと添い寝しているのに。
GGが起きてしまったからだ。
節ちゃんにきいたように、この机にコタツ布団をかけようかな。
そうすれば、GGも足元が暖かになる。
ブラッキも布団の中、節ちゃんお薦めのアイデア? コタツにもぐりこめる。

●朝の雀が鳴きだした。

●これから書きかけの長編「黒髪颪の吹く街で」を書き継ぐことにする。

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夢見るGGの夢占い(2)

2012-12-01 08:30:52 | 夢見るGGの夢占い
夢見るGGの夢占い(2)

●いやな夢をみた。

○どこがどうというわけでもないのだが。
悪夢だった。

○出版記念会が催されていた。
出版社は洪積社だった。
はっきりと出版社の社名だけが、音声として頭にひびいてきた。
肝心の〈本〉は夢の中にあらわれなかった。
本の存在そのものがあいまいなのだが。
だれかがその内容をよみあげている。
暗唱しているようでもある。
小学生のように両手を真っすぐ前に出して読んでいるようなのだが。
かかげているはず本はない。
両手はなにももっていない。
奇妙だ。

○音声だけがきこえてくる。
短い。
俳句か短歌らしい。
知り合いで句集をだしたのが2名。
歌集が1名。
そのいずれの、出版記念会でもない。

○ひとが大勢集まっている。
外交辞令がとびかっている。
その雰囲気にはいりこめないで当惑する。

○会場のみんなは、俳句? 短歌? が読み上げられるたびに、感動している。
ドヨメク。

○壁には、床の間の壁らしい。
河鍋暁斎の毒々しい妖怪変化の掛け軸がかかっている。
夢に色彩がないなんてことはない。
と……夢の中でかんがえている。

○周りの人たちは、どうやら、姉の知り合いらしい。
ということは先生たちだ。

○姉も目に見えない幻本の本をよんでいるらしい。
興奮している。
感動している。
顔をあげると涙をこぼす。
泣きながら読んでいたのだ。

○だが、読んでいるはずの本は手にない。

○そのうちに……そこに集まっている人たちが泉下の人であることに気づく。

●そこで、夢から覚めた。
なんとも判断しかねる夢だった。
目覚めてみると右の上の歯が痛んでいる。
どうやら、きょそこそ、歯科にいかなければならないようだ。

注。●は現実。○は夢の中のこと。



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 27 これいただくわ症候群(第三稿)               

2012-12-01 02:00:48 | 超短編小説
 27 これいただくわ症候群(第三稿)               

「おい、高野、たすけてくれよ」
 イソ弁をしているぼくの携帯にかかってきた。
 携帯のデスプレイをみるまでもない。声はマルチタレントの山田からだった。
 周囲を気づかってぼくはパーティションのかげにかがんだ。
 声をひくめた。
「どんなご用件です」
「なんだ。その声は。友だちだろう。もっとフランクにいこうや。たすけてくれよ」
 たしかに、かれとは学友だ。
 でも卒業後は同窓会で会うくらいだった。
 タレントなのに内気な彼は数年前に結婚していた。
 その妻ともう離婚騒動だ。
 弁護をひきうけてくれ。
 という依頼だった。
 彼の妻は超売れっ子のスーパーモデル。
 野生のパンサーをおもわせる。
 精悍な肉食系女子だ。
 彼女のほうから口説いた。
 などと週刊誌でよんだことがある。

 弁護士がスーパーの店長を務める世の中だ。
 東大の法学部が定員割れする時世だ。

「独立する、チャンスじゃないか。やってみたら」
 と周りで励ましてくれた。

 妻の浪費癖が離婚のひとつの理由だった。
 山田がヒソカニ保存して置いた領収書の束はぼくを驚かせた。
 ぼくの一年分の給料でも買えないような貴金属類。
 これでは、山田が離婚したくなるわけだ。
 見たものは、ともかくすべて欲しくなる。
「これいただくわ」と衝動買い。金銭感覚がゼロ。
 おれの収入なんか、まったくかんがえないんだ。
 なにかいうと、すぐに歯をむいてくってかかる。引っかく。
 おれは、顔が売りもんだ。怖くなるよ。

 弁護士が山田の学友ということで、ぼくはマスコミのインタビューをうけた。
 週刊誌にも記事をかかされた。
 名前が売れた。
 仕事がはいってきた。
 懐も潤ってきた。
 裁判に勝った。

 夢の独立をお陰で果たすことができた。
 追い風にのった。
 まさに、順風満帆。
 得意の絶頂にあった。

 そんなある日、山田の元妻からぼくの事務所に電話がかかってきた。
「所長、電話です」
 ようやく、所長と呼ばれることにもなれてきた。
 ぼくの携帯に切り替えた。
 プライベイト用件は、ながいあいだの習慣でぼくは携帯を使用している。
 だが、いまはじぶんの事務所だ。
 パーティションのかげにかがむ必要はなくなった。
 
 いやみでもいわれるのか――と覚悟した。

 デスプレイの画面で彼女がにこやかにほほえんでいる。
「どう、ランチご一緒しない」
 にこやかなほほえみ。
 でも……わたしの頭には山田の言った言葉が響いた。
「衣服や貴金属にキョウミが集中しているうちに、わかれたいのだ」
 そうか。
 このほほ笑みに、みんなだまされるのだ。
 彼女は〈肉食〉系。
 言葉どおりの、行動にでたら逃げられない。

「いま、おたくの事務所のそばまできているのよ」
 窓の外。ブラインドのすきまから覗く。
 向こう側の歩道で彼女が優雅に手をふっている。
 ひらひらと右手をあげておいでおいでをしている。
 左手は携帯をもっている。
 ほくにはなしかけている。
 彼女の声はぼくの携帯からきこえてくる。
 そして、デスプレイの画面には……。
 真紅のバラのような唇。
 美しい。
 キスをおねだりしているようだ。
 ぼくは恐怖を覚えた。
 それなのに、ぼくは階段をおりだしている。
 ズルッ、ズルッと彼女にひきよせられていく。
 戦慄。
 でもどうすることもできない。
 パンサーの獲物。
 の。
 ぼくにはどうすることもできない。
 ぼくは彼女の獲物。
 自動ドァが開く。
 ぼくは彼女に捉えられた獲物。
 もう逃げられない。

「あなた、いただくわ」

 といわれも――ぼくは逃げられない。




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