田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

読書が足りない。もっと本を読んでください。 麻屋与志夫

2015-03-31 04:13:58 | ブログ
3月31日 火曜日

●酷使したためではないのだろうが、

パソコンがcrashしてひどい目にあった。

おかげで、コメントの返事が書けなかった。

ようやく回復したので、打ち出したが間違ってばかりいる。

やはり、

キーボードには毎日触れていないと、

指先が鈍るものなのですね。

●などといっているが、

実際には頭ですよね。

油断すると頭に錆が浮き出るのではないか、

錆に頭を浸食されてしまうのではないかと、

おどおどしています。

●このところ、

いままで書き上げた小説に手を入れている。

こんなに上手く書いていたのだ。

と思い上がったり、

これはなんだ、

この程度の表現しか出来なかったのか。

と悲観したり。

ともかく、一日に10時間も苦労している。

シンドイ仕事だなぁ。

●わたしの創作法は、

まず書き始めてしまう。

それから小説の登場人物になりきって、

storyを展開させていく。

それから何年もかけで、直していく。

ブログでは第一稿をお見せしているわけで、

貧弱な状態を曝しているわけです。

お恥ずかしい限り――です。

●若い時と違って、

いくら精進しても、

進歩のあとはそれほど顕著ではありません。

むしろ、

退化のスパイラルに落ち込み、

悪い方へ努力しているように思われるともあり、

恐くなります。

ボケなければいいがと、

不安に成ります。

●まあ、

歳をとるとはそういうことで、

この悩み、

不安からはもう逃れられいのだろうと、

desperateな気分です。

●若いうちに、

目がつぶれるほど本を読むとイイですよ。



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卒業生の便りに涙する。精進してくれてありがとう。

2015-03-28 11:17:42 | ブログ
3月28日 土曜日
●今年の冬は寒かった。
日光颪が吹く街なので、東北地方より寒いと言う。
日光颪といえば、わたしはいまこのブログに「黒髪颪の吹く街で」という長編小説を連載している。

●日光颪というより「黒髪颪」と表現したほうが凄みがでるような気がする。
乱れた黒髪のように吹き荒ぶ冬の暗い陰鬱な風。
生まれ育った街でなれているはずなのだが、いやぁ、今年はことのほか、寒かった。

●黒髪山というのは男体山のことだ。
「奥の細道」に、剃り捨てて黒髪山に衣更え、の一句がある。
黒髮山は、霞かかりて、雪いまだ白し、とある。

●この鹿沼でも、そろそろ桜の開花が見られる季節となった。
カミサンは昨夜は大森泊。
東京はもう咲き出している。
明日あたりは見ごろだろう、という。
鹿沼はどうなのだろうか。
午後は独りで黒川縁を散策しようと思う。

●この季節は学生との別れの季節。
卒業生のことを思っていたら、15年ほど前に卒業したY君から本を贈ってもらった。
教え子から本を贈ってもらったのは、初めてのことだ。
うれしかった。
某国立大学で哲学研究をしている。

●教え子が立派になっていくのを見守るのはうれしいものだ。
鹿沼に幽閉されたような状態で「アサヤ塾」主宰して半世紀になる。
浅学非才の身にとっては、教え子が精進して勉強をつづけていると知らされるのが、いちばんうれしい。

●住所が書いてなかったので、失礼と思うが、研究室宛てに礼状を出そうと思う。
わたしが81歳になってまだ教壇にたっていると知らせたら驚くだろうな。

●元気だか、歳のせいか昔の教え子のことを、とくにこの季節には思い出して、なぜか涙ぐむことがある。
あと何年このまま教鞭をふるえることだろうか。
卒業生のみなさんぜひ近況をしらせて、わたしを泣かせて下さい。



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著者麻屋与志夫
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古い怪談のある栃木。いま新しい怪談誕生。恐怖、戦慄保証付き


栃木には大中寺の七不思議がある。特に『馬首の井戸』や、秋成の日本吸血鬼物語の嚆矢(こうし)ともいわれている『青(あお)頭巾(ずきん)』は有名だ。―― その土地は、いま外来種ル―マニヤ吸血鬼の侵攻(しんこう)を受けている。吸血鬼監察官の文子と龍之介は敢然(かんぜん)とその敵に立ち向かう。龍之介のジイチャン翔太も愛する九(きゅう)尾(び)玉(たま)藻(も)と、命がけの抵抗をする。二組の恋人同士が最後にたどりついた境地(きょうち)、1000年の時空(じくう)を超えた愛の不滅(ふめつ)の物語。あなたは恐怖し、そして純愛に涙する。

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子猫のリリの大脱走。 麻屋与志夫

2015-03-22 11:23:22 | ブログ
3月22日 日曜日

子猫のリリの大脱走

●ぽかぽか陽気の昼下がり。


突如なりひびく、カミサンの甲高い悲鳴。


「リリが外に逃げた」


「逃げたのではなくて、散歩にでかけたのだ」


「呑気なこといわないで」


カミサンがちょっと勝手口の引き戸を開けたすきに。


――リリはとびだしていった。


カミサンはすっかり取り乱している。


「ものすごく速いのよ。二階にいると思っていたの。かえってこなかったら、どうしょう?」


●春だ。


暖かな日差しのもとで思うぞんぶん跳びはねたい。


ねがいがかなった。


庭をかけまわっている。


「塀の外にはでないだろう。でても、ブラッキ―のにおいもする。じぶんのにおいもかぎつけられるから、帰って来るさ」


「パパはのんびりしていていいわね。リリ」


ようやくつかまえたリリを胸にだきしめて。


カミサンガリリと会話を交わしている。


●リリがニャニャニャとかわいい猫の鳴き声で応えている。


●すべて世はこともなし。


薔薇の芽もふくらんできた。



  

  

  

  




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とある田舎町の「学校の怪談」 episode 22 わたしの告白にソク応えて、でないと……麻屋与志夫

2015-03-20 15:39:30 | とある田舎町の「学校の怪談」
episode 22 わたしの告白にソク応えて、でないと……

校庭の隅のブランコが揺れている。ギィーギィーギィー。
広美ちゃんが、 ブランコをこいでいる。
ブランコの座板の上に立っておもいっきりこいでいる。
ブランコを吊っている鎖が鳴っている。
ツトムはブランコを見ている。
下校時間のチャイムがなってからだいぶ経った。
もう、だれも校庭にはのこっていない。
間もなく、先生が見回りにくるだろう。
「わたしツトムくんこと、好きかも」
広美ちゃんに告られたのは先週の金曜日だ。
もうあれから、一週間が過ぎている。
そして広美ちゃんが交通事故で死んでから、同じく一週間になる。
ぼくの責任かも――。と、ツトムは思う。
「ぼくも、広美ちゃんのこと好きだよ」
と応えればよかったのだろうか。
それから、先はどうなるのだ。
わからない。
ツトムは広美ちゃんのことをきらいではなかった。
どちらかといえば、好きだった。
遠くを見ているような、きれいな目をしていた。
じっとみつめられると、ドキドキした。
あまりとつぜんの告白だった。
なんと返事をしていいか、モジモジした。
きらわれた。
と……思ったまま広美ちゃんは事故にあったのだろうか。
ギイーギイーギイ。あれからずっとブランコは揺れている。
中学生になれば、みんなパートナーがいる。
彼女が、彼がいてあたりまえらしい。
デートなんかするのは、時間のムダだ。
好きだとか、愛しているとか、そんなことで迷ったりしたら。
時間がもったいない。
高校は開成を受験したい。
私立中学の受験には失敗した。
ツトムは屈辱感に苛まれていた。
そんなときだった。
タイミングが悪すぎた。
中学生になると離ればなれになるの。
彼女は私立T女子学園に見事合格していた。
合格できなかったぼくをなぐさめてくれる気でいたのかもしれない。
そういうやさしいところのある広美ちゃんだった。
広美ちゃん、そんなウラメシイ目でぼくを見ないでよ。
ブランコからおりておいでよ。
校庭の隅のブランコは揺れつづけている。
そこにツトムは見てしまった。
広美ちゃんにはブランコから降りられないわけがあった。
広美ちゃんは、事故で両足がグシャグシャだった。
という話だ。ほとんど即死だった。
両足で座板にのっていると見たのは、ぼくの錯覚だった。
ギィー、ギィー、ギィー。
広美ちゃんは両手で鎖につかまっている。
そして足がない。両足がない。
上半身だけでブランコをこいでいる。
ぼくを怨まないでよ。
ごめんな。
広美ちゃんに、彼女がよろこぶかもしれない、言葉を返すべきだった。
「遊ぼう。ツトムくん。むかしみたいに、いっしょにブランコにのろう。こっちへきて」
跳び上がった。ポンと肩を叩かられた。
おどろいて、ツトムはふりかえった。
「先生、ブランコが揺れている」
「ああ、春の疾風だ。強い風があるからな」
「ちがうよ。だれかブランコをこいでいる」
「ツトム。勉強のし過ぎだぞ。早く帰れ。だれもブランコにはのっていない」
ツトムは校門の先の大通りに向かった。
広美の恨めしそうな目が消えない。
あんなに注意深い広美ちゃんが事故にあうなんて――。
信じられない。
ほくに告白したことを悔やんで――。
ぼくにきらわれたと誤解して――。
考え事をしていたのだろうか。
広美ちゃんの目が。
どこまでも憑いてくる。
わたしツトムくんのこと、好きかも……。
むかしのように、一緒に遊びましょう。
遊びましょう。
ごめん。広美ちゃん。
ぼく広美ちゃんのこと、きらいだったわけではないよ。
広美ちゃんの恨めしそうな顔がどこまでも憑いてくる。
ツトムは広美ちゃんのことばかり想っていた。
校門前の大通りを歩きだした。




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この春休み目がつぶれるほど本をよんてください。 麻屋与志夫

2015-03-20 11:37:07 | ブログ
3月20日 木曜日
●おや。

おやおや、っと驚いた。

わたしのブログへの訪問者がいつもの日の倍もいた。

●あっそうか。

そうだ。

小学校の卒業式が昨日すんだのだ。

全国的にみると、少しは、ずれがあるだろう。

でも、いよいよ6年生だったみなさん中学生ですね。

小学生でもない。

中学の入学式はこれから。

すごくあいまいな時期ですね。

●このチャンスに、じぶんで学ぶ習慣をつけてください。

それには本をよむことです。

目がつぶれるほど、本をよんでください。

わたしの青春は――。

月曜日9時からのフジテレビ「デート」の巧君に似ていました。

●あまり本をよむので、あまり勉強し過ぎるので。

「もうお願いだから、

本をよむのは止めて。

勉強するのは止めて。

死んじゃうよ」

と母を泣かせたものです。

――GGはドヤガオ。

●でも、

本をよんだり、

文章に興味をもつあなたたちのような学生は。

おそらくいまでもごく少数だとおもいます。

周りに同じ文学好きの友だちがいなかったら、

いまはいくらでも遠くの友だちをつくるチャンスがありますものね。

近くの友だより遠くの友だちのほうがいい場合もありますよ。

●あれ、なんだかいつものように横道に話題がそれています。

いいたいことは。

感謝していることは。

みなさんが、卒業式のすんだみなさんが、

昨日からわたしのブログをよみだしてくれた。

そう推察してお礼のことばをいいたかったのです。

それなのに、

長年の習慣でお説教じみたこと、

法螺話と聞けるようなこといってごめんなさい。

●これからも、

わたしのブログをぜひよみつづけてください。

●できれば、

本を読むのが大好きな中学生になってください。

おやおや、

また教師のクセが出そうなので、この辺で――。


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売ってしまった本の泣き声が聞こえる。 麻屋与志夫

2015-03-19 14:10:59 | ブログ
3月19日 木曜日

●愛蔵書を売る昨日の話のつづき。

同人誌をどうしてもつづけたいので、

かなりの冊数の本を売った。

同人諸氏は会費を納めているのだからそれでやっていけるはずだ。

と思っていた。

そんななまやさしいものではない。

諸経費がかなりかかった。

●夢野久作の本も売った。

いまでも、

神田の神保町界隈を歩いていると、

夢野久作の本を買い集めた時のことが忍ばれる。

田舎町の古本屋さんにはその買った時の半値にも売れなかった。

足元をみられたのだろう。

いま持っていれば、

どんな破格の値段がついたか、

わたしにはわからない。

でも、かなりの値段になるだろう。

――その金額のことを話したいのではない。

●愛読書と別れる悲しさ、

辛さを書いて置きたいのだ。

恋人と別れた経験がないが、

それと同等かそれ以上のものではないか。

余談だか、初恋で結婚たして、今日にいたっている。

だから本との別れを恋人とのわかれに比べるのは適当ではないのだ。

●あげくの果てに同人誌「現代」はつぶされてしまった。

その「現代」を廃刊においこんだWが、

ヨダレをたらしているときいて感慨無量だ。

脳梗塞でも患ったのだろうか。

酒の好きな男だった。

でもいちども彼とは呑んだことがない。

●田舎で同人誌をやったのは失敗だった。

●本を売るのは悲しいものだ。

売ってしまった本の泣き声がいまでもときどき聞こえる。



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「巧」くん漱石全集売らなくてよかった、ヨカッタネ。 麻屋与志夫

2015-03-18 10:11:26 | ブログ
3月18日 水曜日

●昨日は暖かかった。

暖かいというより暑かった。

T歯科に行くのにバスに乗りはぐった。

歩いた。

厚いトックリのセェターを薄手のものに着替えた。

それでも汗が出た。

●帰路も歩いた。

府中橋から見下ろすと、

河川敷に子どもたちが群れていた。

水辺で素足になってハシャイデいた。

この春中学を卒業した子どもたちだろう。

●府中橋のうえで考えた。

ベニマルで弁当でも買うかな。

今夜はカミサンは大森泊。

Mを送っていった。

●買い物をするのは億劫なのでパス。

だいたい若い時から買い物には慣れてない。

お金をだして物を買うということをあまりしていない。

本を買う時くらいだ。

レジで支払いをするのは――。

お金に触ると、皮膚がムズムズする。

ようやく最近になって銀行や郵便局にいけるようになった。

でも、ATMでカミサンがお金を引き出すのを見ているだけだ。

●本といえば、

「デート」の巧君が、

漱石全集を売ってお金を工面しようとする場面で、

ホロリトシタ。

●むかし鹿沼で「現代」という同人誌をやった。

本を売ってその費用にあてた。

本棚が、ガラガラになった。

悲しくてカミサンとふたりで泣いた。

わたしたち高等遊民には、

本を古本屋さんに売って、

金を工面することくらいしか出来ない。

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宙に舞う小鳥の胸毛。 麻屋与志夫

2015-03-16 17:55:10 | ブログ
3月16日 月曜日

●「キャー」という布を裂くような悲鳴。

表庭の門の辺りでカミサンの悲鳴がした。

孫娘に身ぶりでなにか説明しているらしい。

声だけがつづいて聞こえてきた。

そうだ、Mが大学合格のよろこびを伝えに来ているのだった。

わたしが駆けつけなくても心配ないだろう。

わたしはホリゴタツでうとうとしていた。

●「鳥の頭がある」それを聞いただけで、悲鳴のわけを納得した。

ブラッキーが小鳥を捕まえた。

頭と羽毛だけをのこして食べてしまったのだ。

食い散らかされた小鳥の死骸を見て、

カミサンは悲鳴を上げたと言うわけだ。

●さきほど、VIVAに猫たちのトイレの砂を買いにでかけた。

庭にでた。

中空を蝶が舞っていた。

いや蝶と見えたのは、鳥の胸毛だった。

あまりに軽いので、春風に浮かび、流されていたのだった。

まるで生きているようだった。

庭にはかなりの鳥の毛が散乱しているだろう。

孫娘に声高にはなしかけている。

「あしたはゴミの収集日よ」というカミサンの声が聞こえる。

鳥の死骸を孫娘にゴミ袋につめてもらっている。

2人の声を聞きながら、

孫娘とカミサンの動きを視覚化して脳裏に浮かべていた。

●春が来たわが家の狭小庭園でも、

自然の弱肉強食が展開されていると知るのはおどろきだ。




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われはモト高等遊民。いま高等幽民。 麻屋与志夫

2015-03-15 13:26:02 | ブログ
われはモト高等遊民。いま高等幽民。

●古沢良太「デート」ですっかり市民権を復権させた、獲得した「高等遊民」ということば。モト高等遊民としてはうれしいな。だいたい高等教育を受け、就職して高級官僚や社長をめざして懸命に働き始める友だちからみたら、大変むだな人生を過して来た。

●本を読むために、あらゆることを省いてきた。恋愛などいちどしかしたことがない。初恋で結婚できたのだからluckyだった。それもデートをかさねて、口説き落とすなんて]ムダナことはしない。「結婚を前提として、ぼくと結婚してもいいな、とおもつたらツキアッテください」こんなセリフをいう男について来てくれる、ものずきな女性がいるとはおもわなかった。

●ネクタイをしめるのは冠婚葬祭のときだけ。上下おそろい背広は、この歳で三着しか買ったことがない。若い時はコーデロイのジャケット。巧君のようにソフトをかぶっていた。 
サルトルとボーヴォワールのような契約結婚が理想と信じていた。ただし、契約したからには、いのちがけで守りにぬく。カミサンの生涯ボディガードになったようなものだ。

●夏期いがいは、いつもトックリ、タートルのセェターを着ている。それもカミサンに臭いといわれるまで着がえるような面倒なことはしない。風呂にも、さすがに最近では一日置きにはいっている。むかし病気で一月ほど入院した。まわりの病人は風呂に入りたいといって、泣いていた。わたしはうれしくてよろこんでいた。山田風太郎、五味康祐、柴田錬三郎、野村胡堂などの大衆小説を読むたのしみを覚えた。枕元に10冊くらい積んでおいてかたっぱしからよんだ。退院するまでにその病院の図書室の本をすべて読破した。

●床屋にもいかない。髭は2週間に一度くらいする。まいにち、ヒゲそりにかける時間がもったいないからだ。

●ただひたすら本を読みつづけている。

●それで、このていどの小説しか書けないのだから、やはり才能がないのでしょうね?

●角川book walker惑惑星文庫に発表してあるGGの小説を読んでみてください。自分の作品は自分ではわかりません。みなさんにたのしんでもらえれば、もと遊民。いま幽民としてはうれしいのですが、幽霊になっても小説はかきつづけるだろうから、幽民です。あとどのくらい生きつづけられるかわかりませんものね。すでに片足くらい幽冥の世界に置いているような気がします。

●高等遊民を貫き通す。かくも厳しいものなのですね。巧君には小説家になってもらいたい。文学賞をとってもらいたい。


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可憐な青い花、イヌフグリは西洋では「天の瞳」  麻屋与志夫

2015-03-14 09:57:13 | ブログ
3月14日 土曜日

●都会ではあまり見かけなくなった。

わが街ではいたるところに咲いている。

●「イヌフグリ」少女には名前の由来は教えにくい。

でもこの可憐な花はいかにも早春の野辺にふさわしい。

道の辺に、

裏路地に、

となりの空き地に、

そしてささやかなわが家の狭小庭園にも咲いている。

●「ことしも春が来ましたよ。春ですよ。春ですよ」

と早春の大地に薄紫の小さな花を開花させる。

コバルトブルーの星くずをまきちらしたようだ。

天と地をひっくりかえせば、

星の瞳といわれる西洋のネーミングもよくわかる。

どうしてこの花に対して、

こうもつけられた名前が、

それこそ天地がヒックリカエッタほどの差があるのだろうか。

このアドケナイ花に対して日本名は失礼な気がする。

でも、

これは花ではなくて、

その実の形体からきている名前だから許してあげてもいい。

●このところ根をつめて仕事をしている。

思うような小説が書けていない。

ストーリーがうまく展開しない。

疲れ果てて、外に出る。

薔薇にも桜にもまだほど遠い。

イヌフグリだけがカレンな花を咲かせ、

わたしの目を楽しませてくれる。

●「春はかならずめぐってくる。あせることはないわよ」

と慰めてくれているようだ。

●そういえば、この花の花言葉は「信頼。女性の誠実」

●イヌフグリの慰めの言葉を信頼している。

誠実な女性を妻としている幸福をしみじみと感じている。

そしてただただ書きつづけている。

でもいくらなんでも幸運の女神に、

そろそろほほ笑んでもらわないと、

「オイラが幾つになるのか、おわかりですか」

と天を仰ぎたくなるきょうこのごろだ。

作者注 でも、この花はオオイヌノフグリだそうだ。


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