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道場の壁掛け電話にでたミイマの声があらたまっている。
「はい。さきほどはゆっくりご挨拶もできずごめんなさい。
えっ!? おみえになっていませんけど」
GGは爆弾の件を六本木署にとどけたので、まだ現場検証のために帰宅していない。
おどろいたことに、最初から本署の刑事がきた。
そうした連絡をミイマにして来たばかりだ。
お偉方が出席していたからだろう。
ミイマの顔色が青白くかわった。
そばにいた、翔子、玲加、百子の三人は、
歌舞伎町の大殺戮を特番を組んで報道しているテレビを止めた。
「小山田副総理の夫人からの電話なのよ。
お嬢さんの日名子さんが帰宅していないらしいの。
うちの道場に入門手続きに寄る、
といったきり……連絡がとれいというの」
「爆弾騒ぎはフエントだったかも……。
犯人の真の狙いは日名子さんの誘拐にあつたかも」
と翔子。
「彼女はわたしの上級生なの」
と翔子はつづけた。
ミイマはいま凶悪な気配にこの道場がとりかこまれているのを感じだ。
いや、この道場と特定するのはまずい。
わたしたちが悪意の放射をあびているのだ。
なにか凶悪な獣がごそっと動きだしたのだ。
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「はい。さきほどはゆっくりご挨拶もできずごめんなさい。
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お嬢さんの日名子さんが帰宅していないらしいの。
うちの道場に入門手続きに寄る、
といったきり……連絡がとれいというの」
「爆弾騒ぎはフエントだったかも……。
犯人の真の狙いは日名子さんの誘拐にあつたかも」
と翔子。
「彼女はわたしの上級生なの」
と翔子はつづけた。
ミイマはいま凶悪な気配にこの道場がとりかこまれているのを感じだ。
いや、この道場と特定するのはまずい。
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