田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

21ピテカントロプス・エレクトス  麻屋与志夫

2023-06-29 06:16:01 | 
21ピテカントロプス・エレクトス           

ひとは歩くことによって人となった
だとしたら悲惨の発疹がふきだすのを覚悟で告白する
歩くことのできなくなったわたしは
もう人ではないことは明白だ
二足歩行でなくてもいい
転ばぬ先の杖をついて街を歩け
直立猿人の矜持にかけても歩け
Pithecanthropusエレクトス
エレクトしなくなった股間の休息したままで
茫洋と垂れさがったイチモツを
風もないのに派手やかにゆらしながら
街を歩け
折節の翳りのなかから浮かび上がる
恋人にならなかった恋人の女たちよ
笑ってたもれ
まだ
まだ
おいらは生きているよ


名実ともに北斎画人を歳だけはこの六月で超えました。
GGは今度は熊谷守一画伯を目指して生きていく所存です。
画伯は九七歳まで生きていました。青木繁と上野の芸大で同期。
本当なのだろうか。
GGは今だ学成りがたし。



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『愛猫リリに捧げる哀歌』 麻屋与志夫

2023-06-24 18:20:14 | 
6月24日 土曜日
ルナがアンモナイトのように丸くなって寝ている。
妻のベッドの足元に無防備に、ということは安心しきって寝ているのだ。

そもそもネコは餌とトイレの始末をしてくれるひとを母猫とおもいこむ。

かれこれ半世紀も猫と同棲している。
息子が森山会館のまえでチャトラの子ネコをひろってきたのが初代のミューだ。
そのころ妻は猫にふれることができなかった。
あのむくむくして呼吸しているネコが怖くてさわれなかった。

いまではルナにふれていると熟睡できるというのだ。
ルナと妻と平和に寝ている姿がわたしをしんみりとした感情にみちびく。
平和だなぁ、と感じるのだ。ななにもない。なにも起きない。
まいにち同じような日がつづく。
これでいいのだ。

三代目リリ、たった四年の短い命。
リリをうしなった悲しみは、妻とわたしの合作。
『愛猫リリに捧げる哀歌』としてカクヨムに載せてあります。
ぜひ下の『カクヨム』をプッシュして読んでください。
費用はかかりません。



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毛玉を子ネコのように思っているのかな。麻屋与志夫

2023-06-23 22:11:09 | 
6月23日 金曜日
このところルナも衣替えの季節だ。

ブラッシングしてやる。

すごく毛が抜ける。

ひとまわり小さくなったようにみえる。

抜けた毛をボールに妻が丸めた。

ふんわりとしたピンポンボールほどの大きさ。

投げてやると両手でうけとめる。

うまいものだ。

そのジャンプした時の躍動感が、さすがだ。

いかにもハンターらしい。

ともかく飛んでいるトンボや蝶をつかまえてしまうルナだ。

ルナは毛玉ボールをまるで子ネコをくわえて移動させる母猫の動作でもちあるいている。

そして、部屋の隅にかくしてしまう。

ときおり、水のみ皿のなかに、ポトンと落としたりする。

毛玉だから沈まない。

水もふくまない。

でも、どうして水のなに入れるのだろう。

まるで子猫に水のみ場を教えているようにわたしには見える。



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あの黒白のノラチャンどこにいるの。 麻屋与志夫

2023-06-22 13:48:52 | 
6月22日 木曜日
ノラチャンのためにおい固形餌が餌皿のなかで雨にぬれてしまっていた。

昼過ぎもういちど、勝手口からのぞいたら皿から餌はながれだし地面にちらばっていた。

待てどくらせどここぬノラチャンのことばかり思っている。

まだ一日しかたっていない。
でも一日千秋の思いだ。

どこで、この雨をしのいでいるのだろう。
昼頃小やみになったので、ノラチャンを見た場所までいってみた。

しばらく待ってみたが、雨がまた降りだしたので家にもどる。

暇な老人の戯けな行為とおもわれるかかもしれない。

でもいそがしい。
小説を書いたり本を読んだり英語の勉強をしたり、ともかくいそがしい。
でもネコフリークのGGはネコのために過ごす時間は、食べモノで言えば別腹だ。

もういちど、あの黒白の斑、ノラちゃんに会いたいな。



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「汝が性のつたなさをなげけ」麻屋与志夫

2023-06-21 09:52:35 | 
6月21日 水曜日
いつもの散歩道、カーブミラーのある場所。
ミラーのポールの向こうに、なんとなんと子ネコがいた。
生後三か月くらい。

この街にはノラちゃんはほとんどいないと昨日書いたばかりだ。
黒と白のぶち。
直射日光を浴びてゲンナリと地べたに横になっている。
元気がない。

ネコfreakのGGとしては「汝が性のつたなさをなげけ」とすておけない。
家にもどって固形餌を持参した。
ポールの根元にそっとおく。

警戒してよってこない。

夕暮れ時、もう一度いってみた。
餌は一粒残らずたべてあった。

これから猛暑が続く。
どうやって生きながらえるのだろう。
わが家からは100メートルの距離。

カミさんが裏木戸口に固形餌と水を置いた。
気づいてくれればいいのだが。
ネコは人間の嗅覚よりはるかにすぐれているらしい。


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ルナチャンだっこしてよ。 麻屋与志夫

2023-06-20 09:06:28 | 
6月20日 火曜日
ひんやりとしたネコベッドでルナが寝ている。
このところの猛暑日でさすがに妻のベッドのすそには寝なくなった。
ネコベッドはわたしの枕元のソファり上に置いてある。
ルナの寝息が聞こえる。
今朝はいない。
おやっ、思い妻のベッドに近寄って見た。
いた。
すその方でアンモナイトのようにまるくなっている。
すこし肌寒いような朝だ。

ルナはいままで共棲してきたネコとは全く違う。
わが庭に迷い込んで来た街ネコとは異なっている。

まず膝の上にのってあまえない。
冬、寝床にもぐりこんでこない。
ダッコにいたっては、ものの10秒くらい。
で、逃げてしまう。

ゴロゴロのどを鳴らさない。
ともかく、人に慣れてあまるということがない。
今朝はそれでも朝茶をのんでいるわたしのあしもとで香箱座りをしていた。
こういうルナの姿態を見てるだけでわたしは充分癒される。

毎日ルナの世話をしている妻はものたりないらしい。
「もっと、甘えてくれる猫ちゃん飼おうかな」
といっても、この街にはノラちゃんはほとんどいない。

「どうするカミさん」



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卒寿のGGの父の日の雑感 麻屋与志夫

2023-06-18 05:38:50 | わが家のニーユス
6月18日 晴
まだだ。まだ歩ける。
まだ前に向って歩ける。
そう心で呟きながら歩きつづけている。

母校である北小学校の正門までは歩きたい。
往復二十分の距離。
このところ調子が悪くちょっと無理のようだ。
弁天さんの池に泳ぐ鯉や亀をみて、折り返している。十分はかかる。

小説をかくための気力を温存しておくためには歩いて体力を維持するほかにない。
DR.にはあまり無理しないようにいわれている。
でも一時間くらい歩けないことには、どこへも外出できない。

宇都宮くらいならいけるかな。
日光は無理だろうな。
そんなことより、東京へ絵をみにいきたいのだが、これは、なおさら無理無理。

毎日そんなことを考えながら歩いている。
ルナがワンちゃんだったらリードをつけていっしょに歩けるのにな。

今日は『父の日』。
わたしは、仏壇の前で、毎日、こうしてパソコンに向かい合っている。
父、母に感謝しながら勉強に励んでいる。

戦後日本の家族主義こそ強い帝国主義の温床だと。
排除されてしまったのだが、いま少子化問題で政治家が悩んでいる。
新しい家族主義というものを考える時期にきているようだ。

GGは卒寿。
しっかりもののカミさんがいて。
子ども三人。孫六人。
家長としての威厳はないが、みんなが支えてくれている。
家族との団らん。
いいものですよ。
楽しいです。

父の日の雑感です。



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コイの病、コエの病、方言はややこしいな。 麻屋与志夫

2023-06-17 08:29:17 | わが家のニーユス
6月17日 土曜日
若い時からコイの病になやまされている。
こう書くと、恋の病と思われるだろうが。
声の病のことだ。
北関東の方言では、声と恋が混同してしまう人がいる。
ごたぶんにもれずわたしもそうだ。

声の病が、恋の病に聞こえる。

扁桃腺が弱く直ぐに声がかれてしまう。
がさがさした声で人と話すのはみっともない。

GGになっても、よく喉をはらす。
扁桃腺の摘出手術は若い時してもらった。

それでも喉が腫れる。
ルゴールを付けたり。
嗽をしたり。
トローチを舐めたりするが大した効果はない。

声の病にきく薬はないのだろうか。

お医者様でも草津の湯でも声の病には効かないと。
……そう、聞こえてしまうのだろうな。

GGは猫は飼っていますが、エヌは飼っていません。


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熊谷守一、モリさんと生活態度だけはそっくりだ。 麻屋与志夫

2023-06-14 22:42:59 | わが家のニーユス
6月14日 水曜日
よろけた。
道端のポールにすがった。
ザラっという鉄さびの感触。

見上げると円形の鏡。
そうかここにあったのだ。カーブミラー。
膜がかかったように汚れている。

そしてさらに薄汚れた男の姿。
顔には白い無精ひげ。
round shoulders、肩をおとして貧相。
slouch、猫背。
疲れ切った顔。

カーブミラーのなかの姿。
なんとオイラではないか。

尾羽打ち枯らした姿。
これはもう、書きかけの「卒塔婆翁」をはやく完成させなければとあせった。

だって、どうみたって芸術家の、小説家の姿ではない。

昨日見た熊谷守一をモデルにした映画。
「モリのいる場所」の俳優の山崎努。

老いたりといえども、芸術家としての勇姿。
GGはなんとかけはなれているのだろう。

似ているのは家に閉じこもって生活しているくらいだ。
いや、猫、蟻、カマキリ、揚羽蝶、に囲まれたた庭での生活も似ているかな。
ただわが家の庭はモリさんの家のように広大で欝蒼と樹木が茂っているということはない。
薔薇やいくたの花々にかこまれているのもちがう。
園芸趣味のカミさんが毎日薔薇や草花の世話をしている。

それで狭小庭園ではあるがわたし見る人と、きめこんでいる。
四季のうつりかわりを楽しんでいる。

この道をほんの少しの間散歩する。
買い物のお伴をする。
それ以外は、まったくモリさんみたいに閉じこもっている。
そうか、歳も同じくらいだ。
モリさんは世界的な芸術家。
生活態度があまりにも似ているのでつい親近感。
がもてたのだろうが。

こちらは、哀しいかなこの体たらく。

自虐ネタの小説を書くくらいしか能がない。
浅学菲才の身が悲しい。

前だけを見てて頑張らなくては。


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おいらは猫並みの生存価値なの。麻屋与志夫

2023-06-09 09:42:50 | わが家のニーユス
6月9日 金曜日 夜半の雨がまだ降り続いている

ジャンバーをきて登山帽をかぶりゴミだしにでた。
ルナの飛びだしを警戒しながら玄関を開ける。

深岩石の塀が雨にぬれて薄青くなっている。
大谷石とほとんど変わらないのだが、
すこしばかり肌理がこまかく、
雨にぬれるとかくれていた淡青色がうかびあがってくるのが好ましい。

GGはバカだから雨の中プラスチックのゴミ袋をさげたままたたずんでいた。
強力な腐臭でわれにかえった。

三日ほどまえだ。
不意に寝室に小さなネズミがあらわれた。

ルナがさわいでいるので妻がきづいた。
とつぜんなりひびくケタタマシイ絶叫に、
おっとり刀でかけつけてみるとカミさんがふるえている。

地震雷火事カミさんのわがやではあるが、彼女にも弱いものがある。

それがネズミ。

まえにもブログに書いたがハンターであるルナにネズミを捕獲させてやりたいとは念じていた。
それがなんとなんと、子ネズミがあろうことか寝室に現れたのだ。
ルナはこのときならぬ獲物の出現にこおどりして追い回している。

カミさんが悲鳴を上げるのもぬべなるかな。
カミさんの命令だ。
半殺しにして前足ではねあげたり蹴ったりして――。
獲物をとらえた歓喜によっているルナから。
テッシュを重ねもった手でネズミをとりあげた。

「よくネズミつかむことができるのね。パパがいなかったら、わたし生きていけない。とてもネズミなんか手でつかまえられないもの」

生きていけないからというから。
とつぜん愛の告白かと思ったら、なんとなんとおいらは猫並みか。

ネズミを手ずかみにできるだけの生存価値。
しがないGGなのか。
とギャフンときた。
ネズミの死骸は、親指ほどの大きさだったのに。
すさまじい腐臭をはなっている。

息をつめて歩くこと数十歩。
おとなになればネズミ算的に繁殖できるのに、
あえなく、猫とおいらの魔の手で虐殺された、
子ネズミのうらみの死骸からたちのぼる腐臭だと思い、
お経をこころでとなえながら玄関口にたどりついた。



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