田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

街に空き家がめだっています。寂しいです。麻屋与志夫

2022-03-25 10:49:06 | ブログ
3月25日 金曜日
どこの田舎町でも同じことが起きているのだろうか。
人口減。
したがって、街を散策しても空き家が目につく。
でも、わたしの住む街ではそが極端に表れているような気がする。
どうなのでしょうね。
「鹿沼銀座通り」など歩いてみてください。
七夕飾りでにぎわっていた頃がなつかしいです。
上田町の四つ角。
十年以上も空き家になっている家の硝子障子の裏側にツタがはえていました。
どこからか蔓が忍び込んて繁茂したのでしょう。
初冬のころで葉は枯れている。
でも影だから、そんなことはわからない。
はつきりと、ツタの葉の陰が映っていた。
末枯れて寂しいものだ。
そこで一句ひねったものでした。

短日や障子の裏のツタのかげ




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またつまらない俳句を作ってしまった 麻屋与志夫

2022-03-19 10:45:43 | 俳句
3月19日 土曜日
薔薇シュート破れ垣を出て道に出て

バラシュート生垣を突き道にでる

生垣を抜けて突き出る薔薇シュート

薔薇の棘人肌刺してなお赤し

3月10日
亡き友と見慣れた梅の開花かな

梅一輪亡き友とみしままに咲き

3月17日
アンテナにカラスとどまり春の風

春風にカラス羽ばたく塔の上

二羽三羽カラスはばたく春の川

水ぬるむ川面に映える鷺の羽 

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宝田明死去。「ゴジラ」の製作者田中文雄は宇都宮の出ですよ 麻屋与志夫

2022-03-18 18:03:12 | ブログ
3月18日 金曜日

「ゴジラ」で初主演の宝田明さんが死去した。

同世代である。
同じ時代に生きてきた各々の分野で功成り名遂げたひとたちがなくなっていくのは辛い。
もう訃報には気をくばらないことにした。
悲しすぎる。

だれしも、北斎ではないが、あと十年と思って生きてきたにちがいない。
いくら人生100年時代といっても、100歳まで生きぬくことは難しい。
わたしも、がんばっていかなければ。

世界的に有名な「ゴジラ」の製作者田中文雄が東京生まれですが宇都宮で青春時代を過ごしたのをご存じですか。
ジブリの宮崎駿さんも疎開児童だったのでしょう。
やはり宇都宮の鹿沼よりの場所に若い時いたのですよ。

田中文雄は、のちに、作家となりました。
すごく面白い小説を残してくれました。
早川書房刊「夏の旅人」がわたしのお薦めです。
宇高や鶴田、宇都宮などが舞台となった作品が多いです。
地元のかた、ぜひ読んでください。



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鹿沼に越しておいでよ。引っ越し魔の半村良が終の棲家に選んだ町だよ 麻屋与志夫

2022-03-18 13:03:55 | ブログ
3月18日 金曜日
デュアルライフ「二拠点生活」の先取りをしてきたようなものだ。
長いこと故郷鹿沼と東京の間を行き来して生活している。
いまでこそ二か所に住むこと、とくにコロナがパンデミックの状態で田舎に住むことが見直されてきた。
田舎に住むのは楽しいですよ。
今朝も、雨音で目覚めました。
庭に降る雨の音を聞きながら寝床でうとうと。
春眠暁を覚えずとしゃれこみました。
この雨で庭の草木もいよいよ春。
毎日のように新芽が成長していくのを見るのは楽しいものです。
妻のブログ「猫と亭主とわたし」をぜひご覧ください。ピクチャーが載っています。
この生活を始めたころは、悪いところばかり都会と田舎のちがいばかり目につきました。
ものは考えようです。
例えば田舎町では飲み友達がいません。
適当な居酒屋もありません。
当初は寂しかったです。
でもそのためにお酒をあまり飲まなくなりました。
家でしか飲みません。
それも、週に菊水の金缶200を1缶だけ。
おかげで、憧れのアル中にもなれず、長生きしています。
このごろは「あの引っ越し魔の半村良が終の棲家に選んだ町だ。おまえさんも、越しておいでよ」
と、友だちを誘っています。



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「朝だよ。起きないか」麻屋与志夫

2022-03-16 08:26:28 | 超短編小説
3月15日 火曜日
「朝だよ。起きないか」 超短編

ベッドから起き上がった。
そろそろ愛猫のルナが妻の寝床からわたしのところにくるころだ。
毎朝決まったルーティンでルナは動いている。
わたしは、妻を起こしたことがない。

「おーい。朝だよ。起きないか」
そうした声をかけたおぼえはない。
夜が遅いので、朝には弱い。
眠れるだけ寝ているといい。

わたしは、起き上がったまま……。
下半身はまだふとんのなかだ。
春の朝のものうい、ほんのりとした暖かさをたのしんでいた。

わたしの視線の先、部屋の向こうの端に動くものがある。
妻の鏡台のあたりだ。
和服を着るのが好きな妻が等身大の「姿見」を買ったのはいつのことだったろう。
妻は化粧に長くかかる。
と、よく父親にしかられたと娘時代のことを話していた。
どんな子どもだったのだろう。

妻がめずらしく早く起きた。
そんな気配はなかったのだが。
まちがいなく妻が和服をきて、鏡に向かっている。
すでに化粧はすましているらしくこんどは振り返って帯の具合をたしかめている。
――帯のよしあしで着物姿はきまるのよ。
着物よりも高価な帯をなんぼんも妻はもっている。

それにしても、朝からどこへ出かけるというのだ。
昨夜はなにも今日の予定についてはいつていなかった。
きゅうに思い立って、東京の娘たちに会いにいくのか。
いや、息子の下の女の子が小学校に上がるという。
そうだ、末の孫娘に会いにいくのだ。

こうしてはいられない、わたしもはやく支度をしなければ。
そこで気づいた。
わたしは老人性膝関節症が悪化して歩行がままならぬ身だ。
外出はむりだ。
妻だけで出かける算段なのだろう。
妻は帯のしめかたがきにくわなかったのか。
するすると帯をとき、着物を脱いで、肌襦袢になってしまった。
ほかの着物、結城つむぎかな、を肩にかけて鏡に向かい首をかしげている。

「出かけるなら、おそくなるよ」
妻に声を掛けながら、わたしはベッドから床に足を下ろした。
いつものことだが、ぐらっと体がかたむいた。

朝、立ち上がる時がつらい。
ひざの痛みが頭頂葉までひびく。
おもわず、「痛い」と嘆く。
いつもであったら、妻が優しい言葉をかけてくれる。
それがない。
見ると鏡の前にもいない。
もう出かける準備ができてシューズボックスから草履でもだしているのだろうか。
それにしてもおかしい。
わたしは部屋の反対側に寝ている妻のベッドに近寄る。
紗のカーテンを開ける。

妻がいない。

掛け布団が盛り上がっていない。
ルナがいつものように妻の枕元に寝ている。

でも妻の存在はない。

「おい。朝だ。早く起きないか」

わたしは妻に初めての言葉をかけた。



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春が来た。野歩きをたのしんだ。 麻屋与志夫

2022-03-11 16:15:19 | ブログ
3月11日 金曜日
県立高校入試発表日。
Mちゃんが見事第一志望校に合格した。
有終の美を飾ってくれた。
「ようし。おれもがんばるぞ」
ここれからはフルタイムの作家だ。
どこまでやれるか、いい作品がかけるか、精進だ。
表庭に面した露縁にすわって庭を眺める。
「地植えにしたら芽が出ないのよ」
妻が嘆いている。
いつもなら芽をだしているクリスマスローズ。
まだ一輪しか咲いていない。
バラの芽が赤くなってきた。
外気温17℃。
散歩に出る。
背中がほんのりとあたたかだった。
まちがいなく、春だ。
春は来る。
どんなことがあっても季節になれば春はくる。

素晴らしい俳句とであった。名村早智子さんの作品だ。

母いつも摘みしあたりの蓬摘む




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東京大空襲の日/石原慎太郎の死/戦争少年が少なくなった 麻屋与志夫

2022-03-10 09:54:51 | ブログ
3月10日 木曜日
東京大空襲の日。77年前。3月10日。
この日、妻の実家も焼けてしまった。
疎開してきたここ鹿沼でずっと過ごしてきた。
いまでも、東京にもどりたいといっている。
あの戦争があったために、人生が大きくかわってしまった。
そういう人がまだ沢山いるだろう。
妻のために「Remover」という作品を書き上げた。
いまになっても、東京にもどりたいと嘆く女性の話だ。

石原慎太郎さんが亡くなった。銃後の軍国少年がすくなくなった。
戦争少年。という言葉は大林宣彦監督の作品によくでてくる。
「一億総玉砕」
「撃ちてし止まん」
などというスローガンで教育された国民学校の生徒がすくなくなった。
戦争の、その悲惨な様相をしっている世代がすくなくなった。
おろかな戦争は遠いものと思っていたのに。77年もの平和ボケの国民。
ウクライナの窮状をどう受け取っているのだろうか。

わたしは、北斎が九十歳で、あと十年生きていればといった歳になっている。
数え歳だ。まさに北斎の歳だ。ところが、まだろくな作品を書いていない。
生活の為にはじめだ塾をいままで続けてきた。
やっとこの歳になって……。
朝から晩まで……。
フルタイムで文学に没頭することが今月からできるようになった。
はたして、いい作品が書けるのだろうか。
神のみが知ることだ。




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春眠。朝からよからぬことを……書いてしまった 麻屋与志夫

2022-03-09 07:08:13 | 俳句
3月9日 水曜日
春になったのを豚汁る。
いゃぁ、おどろいた。
感じる、と打ったわけなのに、とんじるかよ。
もちろん、誤打。
パソコンもながくつきあっていると、おいらの気持ちをさっしてくれる。
春眠暁を覚えず。
朝から、酒好きの中国の詩人にあやかりたい。
豚汁でいっぱいやりたい。
不穏なことを考えていたのを覚られたようだ。

うとうとしているときに、俳句がうかんだ。
未添削。お恥ずかしい。

妻いつも嘆くことありぺットロス

リリ遺骨ステレオの上で毎夜泣く

きしむ床尿ぽとぽとと朝顔へ
頻尿。それはいいのだが、トイレまでの距離がながすぎる。

愛猫は肌寒き世の抱き枕

春暁や膝が痛むに朝立ちし
膝が痛むのでは朝の散歩にはいけませんて……。元気なのはアチラサンダケ。

膝痛むされど朝立ち四十五度

膝痛むされど朝立ち腹を打つ
うそうそ。そんなことはありません。これは八十八の翁のはかない願望。

鶏鳴と藪鳴き声と朝烏
いや、鶯はもうみごとに、ホウホケキョウとないています。

お下劣で、季題もはいらない、これはもう、一行詩ですね。
ゴメンナサイ。

いや、詩にもなっていない。
寝床でのタワゴトだ。
七重の膝を八重に折って、失礼しました。




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親切もほどほどに 麻屋与志夫

2022-03-06 08:58:00 | 超短編小説
3月7日 月曜日
親切もほどほどに。超短編

「葉ッパがついていますよ」

 前をいく女の髪に葉ッパがついていた。

 とってあげた。

 葉ッパといっしょにウイッグまでとってしまった。

「見たわね」

 女の頭皮はワニ膚だった。
 
 は虫類の女だ。

 もう逃げられない。



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さあ、どうぞこの横断歩道を…… 麻屋与志夫

2022-03-06 04:21:47 | 超短編小説
3月6日 日曜日 超短編
町の駅で買い物をした。
粗末な机の上で荷物をリックに詰めていた。
「待っているんだ。早くしろ」
背後から怒声をあびせられた。
信じられないほど野蛮な街だ。
横断歩道を渡ろうとしても両側から来る車がとまってくれない。
渡ろうと足を車道におろすと、猛スピードで突っ込んでくる。
怖くて渡れない。
思い切ってゼブラクロッシングを渡りだす。
車が衝突して来た。
いや、わたしの体の中をとおりすぎた。
わたしはこの場所で車にひき殺されていた。
わたしは霊体となっていた。

安全運転の街。
さあどうぞ゛、この横断歩道を渡ってください。
どうぞ。どうぞ。


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