田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

いっぱいの<愛>をありがとう

2008-12-31 18:23:28 | Weblog
12月31日 水曜日

●ことしはいっぱいの<愛>をありがとう。

●ブログをはじめて二度目の年の瀬をすごしている。

●文学オタクには田舎住まいはなかなかきびしいものがある。好きで入ったこの道

だから不満をいうこともできない。ただひたすらかきつづけているうちにまた一年

がすぎてしまった。

●でも、PCがいろいろな不満を緩和してくれる。身近に友だちのいないさびしさは

PCが解決してくれる。インターネットの世界で同じょうに小説をかき、文学に対し

て同じような趣向をもつ友だちと出会えた。

●年齢も顔も、人間の属性にこだわらない。純粋に文章だけのやりとりだからすご

くきもちがいい。すがすがしい。

●あすからまた作品をかきつづりますので、よろしくおねがいします。

●ことしはいっぱいの<愛>をありがとう。みなさんにはげまされてここまでやっ

てこられました。来年も進化します。



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「もし、彼氏に彼氏がいたら、どうする?」

2008-12-30 20:54:55 | Weblog
12月30日 火曜日

●腐女子カフェはおもしろい。

あれいらい毎日オベンキョウさせてもらっています。

●GGは、いいまでの日本語の概念をかえなければならないようなショックをうけて

います。

ショックの連打をカフェをおとずれるたびにうけています。

めまいの二日酔になやまされています。

これからは。

どこかの国の首相をみならって。

アキバ系のみなさんに。

敬意をはらいます。

漫画の本もたくさんよみます。

若者文化をバカにしません。はい。

●「もし、彼氏に彼氏がいたら、どうする?」

に対するコメントチョウオモシロ。

ひとつひとつていねいによんでいますよ。

●バイセクシャルの話。

むかしは武蔵といった。

いまこの表現がわかる若者が何パーセントいるのかな。

おかしなはなしにならないように。

このへんで自己規制。

●BL小説だって、女の子がよむなんてしらなかった。

●跪く。

●傅く。

●その意味的な相違。しらなかったな。

●とくに、かしずく。いやぁ、ベンキョウニなるな。

●ヤッパ、PCってすごい。

●腐Gも、ガンばるね。

「がんばれ」って、わかものがいちばんいわれたくないことばだなんてしらなかっ

た。

しらないことばかりだ。

ウハハハ。

とわらいでごまかすGGであります。

●こんな調子で吸血鬼小説をかきだしたらどうなるのでしょうね。

●吸血鬼にかしずくようなことになるのでしょうかね。

●もともと「インタビュー・ウイズ・バンパイア」だってゲイ的雰囲気はありまし

たよね。

●両性具有者の吸血鬼なんでどうだろう。

●両性具有者はむかしは、「ふたなり」といった。

●またまた、古語がでた。

ではきょうはこの辺で……。

●薄汚れた、コウモリの翼をひろげて、さようなら。





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たそがれの吸血鬼作家

2008-12-29 21:19:34 | Weblog
12月29日 月曜日

       

●めずらしくあたかな日だった。

●澄みきった青空のもとカミサンのおともをして買い物に出る。

●不景気なのか、どの店も活気がなかった。年末のオセチ料理もあきらかに高くな

っているのがわかる。

●カミサンは手作り主義だから材料を買い集めた。料理の腕はプロ級だ。娘たちは

お母さんの料理ならお金出しても食べにきたい、と連呼する。

●息子も結婚して二年目の正月を嫁とこの寒い鹿沼ですごすためにやってくる。

●キッチンはまさに戦場。今年はどんな料理が食卓を飾るのかたのしみだ。

●わたしは息子夫婦に会えるたのしみをかんがえながらPCにむかっている。

●わたしは完全な亭主関白(そんなことばいまどきあるのかな)だからなにもしな

い。第一日常生活に必要な行為はなにもできない。カミサンはぼやきながらもゆる

してくれる。「家には男がいない」といつもいわれる。「そうだよな、おれは吸血

鬼作家だ。なにも出来ないですみません」とことばはしだいにトーンダウンする。

●文章を書くことしか能がない。文章をかいても、たいした能力があるわけではな

い。能力があったら、いますこしましな作家になっていたはずだ。まあ、これから

が勝負だぁ。がんばらなくては。駄馬に鞭うつおもいだ。このままでは死んでも死

にきれない。

●ガンバコ( 棺)からスッと起きあがって……まだまだと声をだすくらいのことは

するだろう。

●埋葬されても「早すぎる埋葬だぁ」くらいの文句はつけるだろう。

●なにせ、コッチトラ、吸血鬼作家だ……。

●夕刻、足袋を買いに出る。西の空が茜色。赤い空をみるとときめく。日が沈む

と、トキメク。べつに夜の街に彷徨いでるわけではない。

●PCあいてに、よからぬ妄想にふける。三度目のカムバックを果たせぬまま今年も

暮れていく。

●それでも、わたしの拙い文章をよんでくれる訪問者のいるのがうれしい。今年は

ほんとうにありがとう。来年もよろしく。

●あなたたちこそ、わたしへのうれしい夜の来訪者かもしれません。窓をたたいて

ください。いつでも大歓迎です。ひと噛みして。わあ、快感とこの文章はつづきま

す。



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腐女子カフエ

2008-12-28 19:43:15 | Weblog
●いやぁ、おどろいた。

ネットサーフィンをしていたら「腐女子カフエ」にヒットした。

異文化コミュニケーションをおおいにたのしんだ。

このようなニホンゴの使い方があったのか、あらまあまあというかんじだった。

まだいちどのぞいただけで、なにがなんだかさっぱりわからなかった。

GGはしょうじきとまどっています。

●これからまいにち遊ばせてもらいます。

●そこのbooksで「もし彼氏に彼氏がいたらどうする?」第一回募集というのがあっ

た。

これはわたしが「夕日の中の理沙子」のラストでかいたことと同じだった。

ただわたしは、こういうテーマをかいたことがなかつたので「男だったら潔く身を

ひいたら」という理沙子のセリフでしめくくった。

これからは、もっと詳細に描写できるように研究します。

●吸血鬼は女の子の首筋には限りない興味をもちます。

でもそのほかのからだのぶぶんにはあまり興味をもたないものもいる。

このへんのことからb‐loveをこのへんからかくことができるかもしれない。

●吸血鬼作家としてはなにがなんでも吸血鬼といきたいものだ。

●勉強しますから、よろしくね。



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都市伝説/悪霊の影

2008-12-27 13:47:21 | Weblog
12月27日

●前回飯島愛死亡に関して、宇都宮のオリオン通りに都市伝説の生れそうな雰囲気を感じませんか? と書いたところなにかすごい反響があった。

●そうか若い人たちはこういう話題が好みなのた゛。と感じるところがありました。

●ならば、「夕日の中の理沙子」のパート2はこのあたりのことを書きだしにすればいいのだ。

●一週間以上も書きだしで悩んでいました。なんとかなりそうです。

●来週あたりから「夕日の中の理沙子」第二部を書きだします。

●わたしなりに感じていた宇都宮の都市伝説を書いてみたいとおもいます。

●ご期待ください。

●すでに拙作「吸血鬼/浜辺の少女」でこのオリオン通りのことは少し書いています。

●ぜひ読み返してみてください。




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飯島愛の死を悼む

2008-12-27 06:11:14 | Weblog
12月27日土曜日

●朝四時起床。

●いゃぁ、おどろいた。いよいよ寒波到来。室温一度。

●ブラッキーに気づかれないよに、そっとねどこからはいだしたのだが。ガバッと大きな欠伸をしてめざめてしまった。やっぱり獣なのだ。周囲の気配には敏感に反応する。そして、大きく口をひらいたときの、牙。みごとだ。やっぱりおまえは野生をのこして、それでいて人と共生しているのだな。

●ブラッキーの口のなかを覗いていて、吸血鬼の牙をおもいだした。もっと牙のもつ美しさをかきたい。牙のひとにあたえる恐怖感をゆっくりとかきこみたい。

●若いときとちがう。想像力がそのうち……ふいに枯渇しないかと、毎日のように不安におののいている。

●枯渇どころか、ボケたら困る。毎日、老いの身に鞭うち精進あるのみだ。流れている水は腐らない。

●「黒執事」みたかったのに寝過ごした。ざんねん。

●飯島愛が死んだ。すきな女優さんだっただけに残念だ。やはり女性にはプラトニックな関係でもいいから守ってくれる男がひつようなのではないだろうか。彼女をまもりぬく、それこそ才能のある執事でもいたら、などと不謹慎なことをかんがえた。

●彼女の死を悼む中国のブログからの翻訳が載っていた。「鶏から鳳凰に生まれ変わる」という諺が中国にはあるらしい。

●わたしは鶏どしです。鶏が鳳凰になろうとしているのだからむりがあるのだろうな、などとかんがえました。「歌を忘れたニワトリは」という題でコミカルな小説を書こうとしたのはいつのことだったろう。題だけきまっていて、まだぜんぜんかきたしていません。だめだな。反省。

●彼女が最後に人前に現れたのは、宇都宮のオリオン通り。エイズ啓発イベントのトークショウだったとのこと。謹んでご冥福をお祈りいたします。

●あの場所。飯島さんが来宇してお話をしてくれた場所は、数年前宝石店で多くの女性が死んだところの近くのはずです。拳銃をもって立てこもった男が女性と自殺した場所にも近いはずです。

●どなたかあらたな都市伝説を感じませんか?




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吸血鬼との恋

2008-12-26 21:48:42 | Weblog
12月26日 金曜日
●「あら……雪が……」
カミサンの声が勝手口でした。わたしは二階の書斎でうとうとしていた。ひさしぶりで、朝寝坊をした。

●レースのカーテンをひいてみる。日光の空から風花がとばされてきた。
「雪にはならないだろうな」と独りつぶやきなから部屋をでる。ブラッキーがあわてておいかけてきた。これは風花だ。風花。なんて日本語は美しいのだ。

●暮れになると芭蕉の句を口ずさむ。

●胡蝶にもならで秋ふる菜虫哉

●十年一日のように暮らしている。なんの変哲もない北関東の極み、関東平野の、扇でいったら要のような場所にある町だ。南はひろびろと関東平野となる。背後は日光の山並みが迫っている。冬は寒い。

●このまま東京にはもどれず田舎町で朽ちはててしまうのだろう。それなりの努力はしているのだが、物語を作り上げ能力にかけている。いまは面白い話、それも体験に裏打ちされた刺激的な話がうけている。読んでみると、それなりに感動する。それでいいらしい。たしかに感動はあるのだが……。わたしにはなにもいう資格はない。

●くやしかったら、若者を感動させる小説をかこう。精進はしているのだがなかなかおもうようにはかけない。

●いつも感謝している。わたしのこのブログは若い人の声援でなりたっている。

●インターネットサーフィンをしていても書き手も参加者もすごくわかい。まぁ、学習塾の主宰者なので若い人との付き合いはある。漫画文化については彼らに教わっている。

●それにしてもよくも文化趣向がこうも細かく枝分かれしたものだ。

●それでもGGが止まるべき枝はないようでさびしい。わたしと同世代のひとたちがもっとこのPC文化になぐりこみをかけてくれれば、GG文化バイザイなんて古めかしい気勢をあげることができるのですがね。

●吸血鬼の話で一年すごしてしまった。

●来年からは、「恋」の話をかきたい。もちろん吸血鬼小説の中で恋をかたりたいのだ。

●「恋は不滅よ」というのがカミサンからの忠告だ。


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故郷は遠きにありて

2008-12-23 22:56:53 | Weblog
12月23日 火曜日
●暮れもおしせまってくると、飯田蛇笏の句をおもいだす。

●夏雲群るるこの峡中に死ぬるかな

●わたしも不本意ながら郷里にもどって50年になる。

●そのかん苦労が絶えない。とてもこれでは東京にもどることはできないだろう。健康だからこうしてがんばっていられる。ありがたいことだ。

●作家としてカムバックして、東京にもどることをまだ夢見ている。

●このままこの郷里で死んでいけるのだろうか。死んでいけるのだろうか。なんとかならないのかな。こうした心境に毎年暮れがおしせまるとなる。

●田舎町での暮らしはあまりに過酷すぎる。経済的なこともだが、むしろ気苦労のほうがおおい。そのことを書くと、わたしを陰ながら応援してくれている人も大勢いるのではばかられる。

●正直、アサヤ塾だって35年も続けられるとはおもつてもみなかった。ありがたいことだ。

●血吸血鬼小説を書いている。この手法に行きつくまでに何年かかったことだろう。

●現実の人物とか事件を、小説の中にとりいれて描くと、それこそ弊害があまりにおおすぎる。迷惑をかけるひともでてくる。そこで吸血鬼のおでましだ。吸血鬼がやったこととなれば、ファンタジーの世界のできごととなる。

●「夕日の中の理沙子」はパートTWOを書く準備中です。やはり恋愛ものから吸血鬼の話にもっていきたいと思います。いますこしおまちください。





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吸血鬼作家の朝食

2008-12-21 09:25:56 | Weblog
12月21 日 日曜日 

●朝早く起きた。二階の書斎からみる朝焼けがきれいだ。この季節になると空気が

ぴんとはりつめ、東の空が美しい薄紅色にそまり、太陽が昇ってくる。なかなかの

みものだ。この朝のひとときが好きだ。


●キッチンにはいり昨夜のそば汁を温める。血圧が高いので塩分をとり過ぎないよ

うに注意されている。でも、たらたらくらいならいいだろうと、醤油汁をたらす。

とろんとしたそば汁がすこし醤油色に染まる。温めすぎたので口でふうふうふきな

がらさましてのむ。(吹き竹で風呂の火を起こした)幼い日のことをふいにおもいだ

した。


●そば汁をのむ。こうしていると良寛さんをおもう。良寛がそば汁をのんだか、の

まないかはべつにして、この味には超俗の味わいがある。


●それから電気炊飯器のなかで、すっかりひえきった玄米ごはんをなべにうつ

す。牛乳粥にする。スリごま。キナコ。スキンミルク。それにさいきんでは、長野

県上田の、(有)オニオ製造の玉ねぎの皮を小しゃじ一杯ほどいれる。


●これが吸血鬼作家の朝食である。お粥にするのはなにも歯がよわってきたからで

はない。考えごとをしているのでご飯をよくかまない。それでむかしから朝食はお

粥。そして塩分ぬきの食事にしている。


●でも、これ以上歯がよわってきたら……インプラントにしなければならないだろ

う。そのためにも読者に楽しんでもらえる小説をかいてかせがせてもらわなけれ

ば。


●なにせ、インプラントは保険かきかない。一本30万。だ。


●どうせなら犬歯はニョキニョキと伸びるような細工がほどこせたらおもしろいだ

ろうな。朝からこんなばかげたことをかんがえている。後期高齢者、の、吸血鬼作

家であります。でも、死なずに歳を重ねている吸血鬼にくらべたら、まだまだわか

いわかい。若造だ。がんばるぞ!!! とじぶんに鞭打ち二階の書斎へともどってい

く。これが毎朝のなんの変哲もないおいらの朝の行事。


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都市伝説/家族伝説    麻屋与志夫

2008-12-17 10:33:03 | Weblog
●かわればかわるものだ。

●玄関のガラス戸の下で影が動いていた。ダイヤガラスなので色や形がはっきりしない。(ダイヤガラス。注。ただの凹凸があるだけかもしれない)

●鳴き声がした。猫ちゃんだ。わがやのブラッキのご帰還とおもった。

●カミサンがソソクサと戸をあけた。

●外猫。チビのひさしぶりのご来訪だ。

●「これは、これはよくわが家においでいただきありがとうござします」

●わたしはあわてて削り節のパックをもって玄関にいそいだ。

       

       

●チビはさっそく、デングリカエリの得意のポーズでカミサンを感激させていた。

       

●「どこにいっていたの。よく忘れないできてくれたね」カミサンは涙声。

●数か月前にふらりとやってきたときには、やせ細っていた。もうこれまでの命。病気にかかっているのだろうと思ったものだ。

●かわれば、かわるものだ。あれほど猫嫌いだったカミサンが目に涙。とまではいかないが削り節にむしゃぶりつくチビの背をなでている。猫に触れることもできなかったのに。

●第一次オイルショックのときだった。と……思う。まだ家業である麻屋をしていた。関西に毎月出張していた。お酒もいくらでも飲めた。焼き鳥を四皿もペロリとたべられた。浅草の居酒屋で飲んでいて「鹿沼なら串の産地ですね。なんとかさがしてくださいよ」といわれた。

●それまでわたしは故郷鹿沼が、焼き鳥の串の産地であるとはしらなかった。割りばしの産地とはしっていたが……。

●そこでわたしは……。「鹿沼にはむかしから吸血鬼伝説があってね」とやったものだ。居酒屋のおやじは「えっ」というような顔をした。

●吸血鬼退治の杭が縮小化されたのが、いまの竹串で……とはじめた。

●ともかく、太平山の「青頭巾」の話がある。栃木は隣町だ。あの話は、日本吸血鬼の、ハシリであると信じているわたしなのだ。

●那須野が原の黄金の九尾のキツネ、ダキニ説までもちだした。さらに、安達が原の鬼婆。こうなったらとめどがない。吸血鬼作家の蘊蓄をフル活動、ついに都市伝説をつくりあげてしまった。

●鹿沼は日本吸血鬼の故郷。

●1973年のことだ。それがいまごろ、このわたしがホリゴタツでぬくぬくとブログを打っている。麻屋の商売もやめ、作家として再スタートしょうとしている。あのころのように、原稿料をかせがせてくださーい。

●かわればかわるものだ。

●カミサンは「猫と亭主とわたし」というブログを立ち上げた。いまはバラ園芸に夢中だ。あれほどきらっていた猫を抱っこして頬をよせあっている。

●ねえ、カミサン。こっちむいて。鶏肉すきになってよ。ふたりで東京の屋台で焼き鳥でお酒のもうよ。

●「それはむり。ムリ」

●それだけは、かわらないわ。

●カミサンはキッチンに逃げこんだ。

●「いうこときかないと血を吸うぞ。焼き鳥たべないと、血を吸うぞ」

●「いいかげんにして。串で刺すわよ」

●イマは売れ筋から外れた吸血鬼作家のカミサンは竹串ならぬ金属の串で亭主のために焼き鳥をやいているのでありました。

●手にするのもおゾマしい鶏肉を串にさしているのでありました。

●串で胸を貫かれないためにも、精進して吸血鬼と小説を書きつづけようとしている麻屋与志夫なのでありました。

●かわろうとしても、かわれないものも、あるんだな。




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