田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

あなたの地方でも「村八分」はまだありますか。麻屋与志夫

2023-01-30 04:51:03 | ブログ
1月30日 月曜日 三時起床。 室温3℃
古民家というのはいちおう50年以上たった家らしい。
そうなれば、わが家はまいど書くが立派な古民家だ。
一世紀以上たっている。

ケヤキの一枚板で黒光りしている床は、冬季の乾燥期には隙間が空いて夜トイレに行くときにミシミシ音がする。隅のほうが裂けて床下がみえる箇所がある。
もちろん土間から風が吹き上げてくる。
先日の強風のおりには――。
敷居の溝がすりへっているので、雨戸が外れカミサンガおおさわぎをしていた。
雨戸はもちろん古びて焼いたスルメのように反り返っている。
戸袋におさめるのに苦労する。
苦労するといってもこれもまいどカミさん任せだ。
さいきん、時代劇のファンになったカミさんが「わが家は武家屋敷なのね」と納得した。
いまだに、男子厨房に入るべからず。
などといっている時代遅れのアナクロ亭主だ。

収入0。
国民年金にもはいっていない。
だからもじどうり、収入なし。
国民年金制度ができたとき村八分にあっていた。
加入の勧誘にきたのが町内の人、いや、こなかったような気がする。
裏長屋の老婆たちに若いミサンがイジメぬかれていた。
そのうえ市役所からわざわざ係の人が来た。
「入らないなら、その旨一筆書けと」脅かされる始末。
文筆家のわたしが書きなれたモンブランの万年筆で書いた一筆。
どうなっているのだろうな。
村八分にあった災禍がいまごろになって、まだじんわりとわたしを苦しめている。

このことを小説に書いておくといいのだろが……。
私恨から、ものを書いてはいないと自戒している。
だいぶ話がそれてしまった。

隙間風のふく古民家の厳冬。
幻燈のようにうかぶ思い出を書くのはこのへんでやめにする。
小説にもどります。




麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。
ブログで未完の作品は、カクヨムサイトで完成しています。
カクヨムサイトはこちら
角川のbookwalkerーにも載っています。
 

  今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。












コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

息つく暇もなく走り続けてきた。麻屋与志夫

2023-01-29 08:24:40 | ブログ
1月29日 日曜日 晴
ゆっくりと部屋が白みだした。
本棚が新しく感じる。
本の並べ方も目新しい。
かみさんが本棚のほこりをはらってくれたのだ。
こうした本の陰干し曝書(ばくしょ)は本を大切に保存するためには一年に一回くらいしなければいけないのだ。
二番目の娘が嫁に行く前年に建て増しした部屋だから27年ぶりだ。
そのとき本棚を新調し嬉々として各部屋に散らばっていた本をならべた。
そのままにしておいた。
何万冊あるのかわからない。
このほかまだ二階の教室。
二階の書斎。一階の教室。
黒板の裏の書斎。
どのくらい本があるのだろうか。
黒板の裏の本棚の最下段は床に触れている。
おそらく本は朽ちているだろう。
湿気の多い部屋だ。
あまりに忙しすぎた。
本業の「大麻真縄商」「レストラン」のオナー。進学教室「アサヤ塾」。
二刀流どころではない。
その間、同人誌「現代」を創刊。
前々回の「東京オリンピック」では県の通訳をつとめたり波乱万丈の人生だった。
この歳90歳になってやっと世事からは解放された。
一日小説を書いていられる。
だから現在21歳だと思って精進している。
どこまで、いけるやら。
どこかでボケたらたいへんだ。
だからやはり多忙な日は、いままでできなかった文学修行を70年ぶりで再開できたわけだから――続くことになる。
つくづく貧乏性だと思う。




麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。
ブログで未完の作品は、カクヨムサイトで完成しています。
カクヨムサイトはこちら
角川のbookwalkerーにも載っています。
 

  今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。









コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

室温0℃ 寒さ極まる古民家の夜 麻屋与志夫

2023-01-26 03:56:53 | ブログ
1月26日 木曜日 室温0℃
寒さもついに極まった感じ。

室内で吐く息が白い。

いくら築100有余年の古民家のスキマだらけの家にしても、こうした寒さはめったにあるものではない。
夜半、エアコンをつけようか、と妻に問う。
「わたしも、ルナも湯たんぽいれたからポッカポカ」
そういえぱ、熱すぎるとかわいそうだから、ルナのほうは半分だけお湯いれたと気配りしていた。

この寒空。野良猫はどこでどうして寝ているのだろう。心が痛む。

まだ、3時だったが、えい、ままよと気合をかけて起きてしまった。
牛乳でパンがゆ。ヒジキ少々。

はやすぎる。朝食をすませて掘りごたつ。
かくしてお座敷のかからない忘れられた作家の一日がはじまる。



麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。
ブログで未完の作品は、カクヨムサイトで完成しています。
カクヨムサイトはこちら
角川のbookwalkerーにも載っています。
 

  今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鹿沼は雪が降りました。 麻屋与志夫

2023-01-25 10:29:14 | ブログ
1月25日 水曜日 雪 室温 2℃
小説を書いていた掘りごたつからでて、書斎兼寝室に入ったところ、あまりの寒さに驚いた。
温度計の赤い柱も縮こまっていた。
室温2℃。
もしかすると、とカーテンを開けたところ雪で庭が真白。
2階の書斎にかけあがった。
「恋空」の観覧車のある千手山公園の樹木が樹氷となって今照りだした太陽の光をあびて輝いていた。
わが街には何もない。
観光資源として人を呼べるほどのものはない。
それがいいのだ。
素朴で平凡な田舎町の風情がいい。
朴訥で話しかけても返事のもどってこないところがいい。
引っ越し魔の半村良が老いてから住みついた街だ。
老後、一人静かに孤独を楽しみながら住むのにふさわしい街にわたしは住んでいると満足している。




麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。
ブログで未完の作品は、カクヨムサイトで完成しています。
カクヨムサイトはこちら
角川のbookwalkerーにも載っています。
 

  今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ルナちゃんの豪快なイビキを聞いた朝。 あ屋与志夫

2023-01-25 06:32:48 | ブログ
1月25日 水曜日 寒い 室温3℃
早朝寒さで目が覚めた。いつもの朝より2℃ほど寒い。
いよいよ寒さも極まった。
まあ、これ以上寒くなるということはないだろう。
ミイマの寝床ではルナが豪快なイビキをかいていた。
アメショウの雌猫にあるまじきイビキ。
かわいい。
あまり寒いので、ダッコしてこれから暖房をするキッチにつれていこうとしたが、やめた。
不干渉。気ままな生活をさせているルナだ。
自然と起きてくるまで待つことにした。
昨日の訪問者。91名。
なんの変哲もないGGのブログを読んでくださる方がいる。
ありがたいことだ。



麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。
ブログで未完の作品は、カクヨムサイトで完成しています。
カクヨムサイトはこちら
角川のbookwalkerーにも載っています。
 

  今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

見えていないものが、見えてくる。 麻屋与志夫

2023-01-23 09:21:32 | ブログ
1月23日 月曜日 晴 室温5℃
見えていないものが、見えてくる。

見えていないわけではない。
こちらが気がつかなかっただけ。

1月11日のブログに書いた
「禁猟区」の掲示板がそうだ。
千手観音堂の周囲に幾つも発見した。
何十年もまえからそこに立っていたのにまったくきがつかなかった。
意識がそこにむかわなかったのだろう。

みなさんは、そうした経験がありますか。
東京で学生時代を過ごしていた頃、隣り合わせに美人がすわってくれた。
その日は、美人がなんにんも目について、幸せな気分になったものだ。
お婆さんに朝会う。一日中老婆に会う。
これれは意識がそこに在るものに集まるためなのだろう。

としたら、ほがらかな明るい性格の人とだけつき合い。
明るい話題にだけ耳を傾けて生活していればいいのだが。
小説家の場合、職業意識が働きいままでいろいろなひとと出会ってきた。
見なくていいもの、ダークサイドもたくさんみてきた。
怖い目にも会ってきた。

寄る年波で、コロナもありこのところ朝の散歩と買い物にでかけるだけだ。
ああ、一月に一度は病院にでかけている。

これでは、感性は鈍くなるばかりだ。
テレビを積極的にみている。
世間はずいぶんとかわってきている。
それに加速がついている。
このところひとをナイフで刺す事件がおおすぎる。
犯罪を犯すものが、じぶんと同じ感覚のヤツが、ご同輩が、仲間かおおぜいいる。
と、そのことばかり見て、安心して凶行におよぶとしたら、哀しいことだ。
そうしたことに、関心がむいて、見えなくていいものが、見えてしまうというのは
いやなことだ。


麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。
ブログで未完の作品は、カクヨムサイトで完成しています。
カクヨムサイトはこちら
角川のbookwalkerーにも載っています。
 

  今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小説を書くのは格闘技。 麻屋与志夫

2023-01-22 08:54:03 | ブログ
1月22日 日曜日 晴 室温5℃
小説を書くのは格闘技。
たったひとりで、自分と戦っているようなものだ。
格闘技である証拠として筋肉のツカレがあらわれる。
剱山で上半身を叩かれているような痛みにおそわれる。
若い時には、万年筆で手書きだった。
これに右肩の痛みがさらにくわわった。
いまは、パソコンなので、その痛みを感じなくて済む。
ありがたいことだ。
間違った箇所をなんども直して原稿用紙がすりきれた。
上にほかの新しい用紙を張り付けたり、なみたいていの苦労ではなった。
訂正も挿入もいともたやすくできる。
ありがたい。
毎日、むかしの執筆時の苦労を思い浮かべながらこうして駄文をつらねている。
もうひとつ、小説に関することを書くと、文学書を読む人が極端に少なくなっている。
わたしの住む街など地政学的リスクを考慮にいれても、ともかく本を読まない。
なにも、文学書にこだわることはない。
文章を読み解いてもらいたい。


麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。
ブログで未完の作品は、カクヨムサイトで完成しています。
カクヨムサイトはこちら
角川のbookwalkerーにも載っています。
 

  今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

超短編 15 神の矢 ストーカー殺人事件  麻屋与志夫

2023-01-21 06:54:17 | 超短編小説
1月21日 土曜日
超短編 15 神の矢
「今日子、どうしたらいい。わたし殺されるかもしれない」
 ひさしぶりであった未来が泣きだした。
 高校からの親友だ。
 未来の勤めている不動産会社の近くの飲食店で、今日子は働いている。
「すれちがって、見つめられるだけでは、接近禁止令はだせないっていうのよ」
「その男、まちがいなくオカシイの」
「マスクしてフードかぶってるから顔の表情は見えない。目を見るだけ。だからこそ、あいつのいやらしい目から、考えていることがわかるの。怖いわ。わたし殺されるかもしれない」
 
 未来はため息をついた。
 親友には気取られないように小さな吐息をもらした。
 高校ではマドンナ。彼氏がいないのが不思議なくらい。
 街を歩いていてもタレント事務所のスカウトに声をかけられるほど目立つ美貌。
 美人は被害妄想に罹りやすいというから……。
 
 その翌日被害にあった。
 痴漢被害ではないが――。
 恐怖に立っていられなかった。
 あの男だ。
 フードをかぶり、もちろんマスクをしていた。
 雑踏する改札口をでたところで、背後に異臭がした。
 揮発性のにおい。シューとかすかな音がした。
 男は彼女をふりかえった。
 ニャリとマスクの下で笑ったように感じた。

「あなた、どうしたの」
 女性のケタタマシイ声がじぶんにかけられていることに、未来は気づいた。

「背中、真っ赤よ」
 白いコートの背中部分に深紅のスプレーが吹きかけられている。
 駅前交番にとどけた。もちろん、今日子のストーカーの話をした。

「すちがって、みつめられるだれではね……民事にはあまりかかわりたくないのが、本音で
すよ。でも、中原未来さん、あなたの場合は実害があった。被害届をだしてください」
 そういうことではない。
 いまからだって、あの男を探してください。追いかけてとは強固にいえなかった。
 
 そのころ――。今日子は街角で刺殺された。
 なんども、凶器のナイフで背中を刺されていた。

「ああ神様、神の矢というものはないのですか。善良なひとりの女性が刺殺されるのを救う
神の矢はないのですか」



麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。
ブログで未完の作品は、カクヨムサイトで完成しています。
カクヨムサイトはこちら
角川のbookwalkerーにも載っています。
 

  今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

洪水で家が流される夢をみた。 麻屋与志夫

2023-01-19 06:19:14 | 夢見るGGの夢占い
1月19日 木曜日 
夢見るGG夢占い33
また洪水の夢をみた。
洪水の夢はよくみる。
高いところから見下ろしていると川が増水して、川遊びをしていたひとたちが流されてしまう。
助けようがない。
ただ茫然と濁流を見下ろしている。

でも、こんどの夢はわたしの家が被害をこうむった。
着の身着のままで、高台の妻の遠縁の家の納屋に避難させてもらった。

なにも身の回りにない。
心細かった。

妻が断捨離を実施したいらしく、そのことを毎日話しているからかな。
一世紀ちかく住み慣れた家。
家具、書籍。
そのたの什器がなくなる事をかんがえると、わたしに死ねと言われているようで寂しい。
寂しいなんてものではない。
寂寥感にからだがふるえてくる。

長生きするのはつらいものだ。
悲しいことがおおすぎる。
もともと恐水のきらいはある。
せせらぎは好きだ。
小川ではよく魚取りをした。
怖くない。
でも広く、濁った川はきらい。
海も好きではない。

家が流された夢。
心機一転。
新しい生活が始まるという、吉。
いい夢だといいな。

じぶんだけでは判断しかねるので、検索して見ようと思う。



麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。
ブログで未完の作品は、カクヨムサイトで完成しています。
カクヨムサイトはこちら
角川のbookwalkerーにも載っています。
 

  今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

超短編 14タイムリープ 麻屋与志夫

2023-01-14 09:43:27 | 超短編小説
14タイムリープ
男は弁天池の鯉や亀を眺めていた。
亀は百年生きるというのはほんとうなのかな。
ぼくが、初市の露店商から買った亀、10円だった。
「無駄遣いしゃがって」
父の怒声が耳元にひびいてくる。
あの亀はまだ生きているかな。
家に着くと誰もいない。
国産の材木が輸入材におされて売れなくなった。
妙にだだっ広い屋敷に人の気配がない。
家業である材木問屋は成り立たなくなった。
せっかく家業をついだのに……。
みなれた景色ではない。
どうやら、帰る……戻る時代を間違えたらしい。




麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。
ブログで未完の作品は、カクヨムサイトで完成しています。
カクヨムサイトはこちら
角川のbookwalkerーにも載っています。
 

  今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする