田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

バラの剪定。あなたを誘引するのは……。/麻屋与志夫

2011-11-29 10:01:38 | ブログ
11月29日 火曜日

プログです。

●粗大ごみ収集申請済み証。
古くなってその機能をはたせなくなった二つのストーブに――。
ペタンとステッカーをカミサンがはった。
前記の文字が印刷してある。

●昨日は、まったく慣れないことを、やった。
カミサンがツルバラの剪定をはじめた。
そのついでに、庭樹の枝も下ろし始めた。

●やたらと無駄に存在している。
まったく陽の目を見そうにはない小説をかいている。
そしてむしょうに悲しいほどモノグサ。
の、わたしもただ黙然とみているわけにはいかない。
だって身長差20センチもある小柄なカミサンがですよ。
髪ふり乱して庭仕事をこなしているのに。
知らん顔で掘りコタツに。
どっぷりとはいり。
ブラッキをからかい。
パソコンを打っている場合ではないのだ。

●涼しい顔をしていても――。
かくのごとき状態のときは。
カミサンはわたしの家庭の主夫としての。
勤務評定をしているのだ。

●それでなくても「うちには男はいない」と評価が低い。
こと日常の家庭の仕事においては。
蛍光灯ひとつとりかえることをしないのですからね。
それが妥当。
むりからぬコメントだと謹んでうけたまわっています。

●今日は火曜日。
ゴミ収集日。
剪定したバラ。
切り倒したモチノ木、ハコネウズキの小枝が透明なゴミ袋に七個もあった。
その袋詰めにされた緑の葉の影に。
真っ赤なカラスウリが五個六個ほど無造作につめこんである。

    

●人間とは、おかしなもので。
じぶんの愛しているもの。
関心のあるもの。
なにが何でも欲しいもの以外は。
目にとまらないようだ。

●アラジンのストーブがほしければそれを買う。
一眼レフのカメラが欲しければそれを買う。
いまのところは。
買いモノよりも。
バラ、ばら、薔薇。
だ。
カミサンの夢はバラ色のひろがりをみせている。
教室を解体して庭にすればバラの地植えができる……。
というところまで発展している。

●それには、先立つものはお金だ。
ああ、塾生がもうすこし増えないかな。
あとひといきなんだけどな。
カミサンの夢をゆめで終わらせたくない。
と、ひっしで老骨に鞭うち、今日も小説をかく麻屋与志夫なのであります。

●塾生がふえるか。

●作家としての完全復帰。

●復帰ということは、作家として。
カムバックできることだ。

●どちらがリアルなのでしょうかね。
現実味があるのでしょうか。
わたしてきには、小説がうれたほうがそれは、うれしです。

●ツルバラの剪定。
それがすめば、誘引。
長々と伸びたバラのツルをいったんはずしあらたに柵にまきつける。
これも方法があるらしい。
くまざわ書店からバラの育て方etcの本を買いあさり研究している。
熱心なことだ。

●「だれか近所にバラ園芸のすきなひといないかしら」とカミサンは嘆くことしきり。

●わたしのほうは――。
ゴミ袋のなかの赤いカラスウリに。
みつめられているようで怖かった。
カラスウリが目に見えた。
それも恨みをこめ、赤く充血した目。
この庭で赤茶けて、ミイラに成るまでぶらさがっていたかったのになぁ……。
という嘆きがきこえてくるようだ。

●もつとも、なんでもかんでも捨てるのはきらい。
というわたしの性格では。
カミサンがいなかったらわが家はたちまち。
ゴミ屋敷きに成ってしまうだろう。

●小説をかくことしか頭にないわたし。

●「おまえもそのうちオデコに粗大ゴミ収集申請証をはられて、塀の外にすてられないようにな」
と、ゴミ袋の中のまだ赤々としたカラスウリにいわれているようだった。

●初冬のとある朝の、わが家の素描、スケッチです。


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ええ、ことしの師走は厳しくなりそうで……/麻屋与志夫

2011-11-23 22:34:04 | ブログ
11月23日 水曜日

プログです。
●今日は『クノイチ』はおもうようにかけなかった。
祝日で休みという油断もあった。

●午前中から買い物にでた。
塾の宣伝のために折り込みチラシを今朝の新聞に入れた。
電話が掛ってくるかと期待して家にいるのも息苦しいので、
カンセキとカワチにでかけた。

●午後はVIVA、ベニマル、マツキヨ。
リックサックがはちきれるほどの買い物。
家に帰ってからスケールで計ったところ、
なんと28キロもあった。
まだまだこれだけの重量のものを背負って、
元気に歩けるのはうれしいな。
立川談志が黄泉の人となった。

●家に戻ってからも、入塾の申し込みがないかと待った。
結局、模擬試験の申し込みが一人あっただけだった。
今年の師走は厳しいぞと、
身をひきしめたものだ。

●カミサンはひさしぶりで、
写真入りのバラブログをアップしようと励んでいる。

●カミサンのすきなアラジンのストーブ。
青い炎を見ながら来春からの授業に、
どう対処するかはなしあった。

●ふたりで教壇に立っているので、
いきつく話はいつも生徒のはなし。
来春からは教科書がかわる。
たいへんなことになると思う。
だって、いままでだって、
授業についてこられない生徒のおおいところだ。
これからどうなるのだろう。
悩みの詳細については、
公の場なのでかけない。

●今夜はかなり冷えそうだ。


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クレオパトラの夢、GGの夢/麻屋与志夫

2011-11-22 11:10:18 | ブログ
11月22日 火曜日

プログです。

●今朝は寒くなった。
猫好きのわたしには、
ホリゴタツでおちついて小説をかくことのできる、
best seasonの到来だ。
ブラッキを膝にのせ、
からかいながら愛機ハルにむかう。
至福の時だ。

●カミサンがcoffeeをいれてくれる。
ピアノ曲のすきな彼女が、
「クレオパトラの夢」をきいている。
次の曲は? ウイントン・ケリーの「枯葉」だったかな?
そんなことをかんがえながら、
「クノイチ48帝都の夜に散る」をアップした。
戦闘シーンのおおい小説だか、
このところは美咲の恋の物語になっている。
恋のエピソードを添えるのもいいだろう。
ときあたかも晩秋、恋の季節だ。
わたしにとっては恋の春ではない。
秋と恋がむすびつく。
暦では初冬なのだろうが、
例年になくあたたかなインディアンサマーのひびがつづいてきた。
枯葉をききながら、
いつもの年のように、
あいもかわらず小説をかいている。
この枯葉の季節が恋の季節におもえるのは、
エドモン・ロスタンの戯曲がすきだからだろう。
シラノ・ド・ベルジュラックの、
「ああ、ロクサーヌ」という、
落葉の散るシーンがすきだからだろう。

●そういえば、
去年のいまごろも……とおもったら、あら、あら、19日でした。
同じようなブログがかいてあった。
パソコンはありがたい、一瞬にして昨年の日記がよめる。
もうこの歳になると、
なにもあたらしいことは、
起きないのだろうか。
年年歳歳、
同じことを考え、
同じような悩みをくりかえしている。

●塾のチラシが吉村印刷所から出来てきた。
ツルチャンのお母さんがとどけてくれた。
明日は新聞に入る。
期待して明日を待とう。
生徒増えてください!!

●節ちゃんから茨城のサツマが届いた。
ありがとう。

●午後はカミサンとバラの土をかいにいこうかな。

●パソコンを打っ手を休めて「クレオパトラの夢」にききいる。
リピート機能があるので、いちいちカケ直さなくてすむ。
昔の手まわしの蓄音器のことをおもった。
古すぎますよね。笑い。

●でも、GGにもまだ夢はあります。いい小説かきたーい。



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宇都宮オリオン通り。寂れてしまって悲しいな。/麻屋与志夫

2011-11-19 17:39:29 | ブログ
11月19日

プログです。

所用があって、昨日はひさしぶりに宇都宮にでかけた。
オリオン通が寂れてしまった。
スサマジイ。
半数近くの店がシャッターをおろしている。
前にも書いたことだが、閉店撤退する店が去年あたりから増えてきてはいた。
weekdayということもあったのだろうが。
ひと通りもまばらだった。
東武デパートの地下で魚を買った。
寒くなったので持ち運びも安心だ。
金沢から出店しているとのことだ。
店の名前はわすれたが、いつもオイシイ魚を提供してくれる。
ありがとう。
でも、デパートのなかも閑散としていた。
宇都宮駅東口のイチョウ並木を観る予定だった。
Tさんの家庭教師クラスの授業がある。
イチョウの黄葉を眺めるのはパス。
車中、鹿沼につくまで。
来年からの教科書の増ページ。
なおかつ内容のレベルアップにどう対処するか。
カミサンとはなしあった。
こんなときでもないと、ゆっくりと話し合ない。
忙し過ぎる。
忙し過ぎる。
夜電話。
Aがk大に合格の知らせがあった。
うれしかった。
よくがんばったね。


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●急がずば ぬれざらましを 旅人の あとよりはるる 野路の村雨 /麻屋与志夫

2011-11-02 22:35:17 | ブログ
11月2日 水曜日
 
  イングリッシュローズ シャリファアスマ
   

プログです。

●急がずば ぬれざらましを 旅人の あとよりはるる 野路の村雨

●カミサンを誘ったがいそがしいとことわられた。
ショボン。
「ひとりであるいていると、徘徊老人とまちがえられそうでいやだな」
「そんなとしじゃないでしょう」
泣き落としにかけたが、てんでかみさんは動じない。
しかたなくひとりで散歩に出た。

●まあこんなことはめずらしい。
いつもは、なかよペアであるいている。

●御成り橋の上流。
むかしアパッチとよばれていた、場所に向かう。
いまかいている、「クノイチ48帝都の夜に散る」はここから物語がはじまった。
百々百子が九尾軍団の系譜である野州は鹿沼、御成り忍軍を招聘しにはるばる東京からやってきた場所だ。

●この場面はかいていて、涙がこぼれた。
わたしも故郷鹿沼にもどつてからずいぶんと精進している。
修行している。
でも百子みたいに東京へ丁重に招いてくれるひとはあらわれない。
わたしのばあい招かれるとは、小説がむかしのように売れるようになることなのだが。
ああ、フルタイムの作家になって東京へもどりたいな。
焦るな。
あせるな。
アセルナ。
野路の村雨。
野路の村雨と戒めて何年たったことだろうか。

●小説をかくたのしみのひとつは、じぶんの土地勘のある場所を舞台とすることだ。

●カミサンが一緒にここにいないので写真をとれない。写真もじぶんでトレルヨウニシナケレパダメダな。

●荒涼とした河原の風景をただ、めにやきつけた。

●河原は秋の終りのかぜがふいていた。
紅葉にはまだ少し間がある。
ここをはなれた御成り忍軍がいよいよあすから新宿におめみえする。
そして、長いあいだの確執をすてて、北犬飼村の人狼も彼女たちと共闘することになる。

●ひさしぶりで、かいていて楽しい作品だ。がんばりますね。



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