田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

GGがブラッキィを起こし、リリがカミサンを起こす朝。 麻屋与志夫

2015-04-27 07:47:14 | ブログ
4月27日 月曜日

GGがブラッキィを起こし、リリがカミサンを起こす朝。

●朝の目覚めはだいたい表題のとおりにやってくる。
歳のせいなのか、
怠惰になれ親しんでしまったためなのか、
最近では睡眠時間が長くなった。
6時間は寝床にいる。
いるというのは、
その時間の間、
熟睡しているわけではないからだ。
寝床で本を読む。
これは子どものころからの習慣で、
わたしはGGとなった今日まで、
机に向かって読書したことがない。
インプットはすべてベットでしてきた。
だから寝床が書斎にあるのか、
書斎の片隅にベッドがあるのかわからない。
(冬の間は階下のホリゴタツが勉強の場となる)
疲れると、寝床へ。
といったことを日々くりきかえしている。
上着とスラックスを脱ぐだけ。
パジャマに着替えるというようなことはついぞしたことがない。
寝る前に歯を磨く習慣がなかった。
だから、歯はぼろぼろ。
もはや、5本くらいしかのこっていない。
何本残っているのか、
そうしたことにはキョウミがない。

●さてと、今朝も4時に起きた。
ブラッキィと、トコトコと階段を下りる。
早くトイレに行かないとチョビリそうなのだが――。
ブラッキが餌皿のそばに座ってGGを見上げている。
急いで固形餌を一つかみ皿におとす。
トイレの廊下のドァを開ける。
もどってくると、
廊下にリリがきている。

●それからしばらくして、
カミサンのお目覚め。
一日が動き出す。

●今日も、いい小説が書ける予感がする。






 

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「寄生獣」のお勉強につかれて散歩にでる。 麻屋与志夫

2015-04-26 10:48:34 | ブログ
4月26日 日曜日
「寄生獣」のお勉強につかれて散歩にでる。

●「寄生獣」のテーマに共感した。
じぶんの無知さにほとほとあきれた。
1990年に漫画としての第一巻が発表されていた。
それにしても、イイ時代になったものだ。
PCでかなりの情報を手に入れることが出来る。
半日パソコンの画面と向き合っていた。
疲れを癒すためにカミサンを誘って、
藤の花の咲きだしたわが家の庭を後にする。

  

      

  

●「おれの作品は、寄生でなくて鬼棲。鬼がこの世に棲んでいる話しだ」
あいもかわらぬ、
吸血鬼の話しをしながら、
今宮神社の大ケヤキの脇の小道を行く。
この欅の老木は、樹齢400年ともいわれている。
ごつごつした瘤のつきでた根元は凄まじい生命力の発露だ。

  

  

  

  

●新鹿沼駅の西側、小藪川沿いに歩く。
「段ノ浦橋」。
あった、あった。うれしくなった。
というのは、わたしの子どもの頃の記憶では、
このあたりを壇ノ浦といった。
その記憶だけをたよりに、
「妻の故郷」という作品でこの壇ノ浦という地名を、
独断的につかってしまっていた。
その記憶が、
新しく架けられた橋の名としてよみがえっていた。
今回の遠出した散歩のいちばんの収穫だった。

  

  

  

  

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「寄生獣」と似た発想の作品を書いています。 麻屋与志夫

2015-04-25 03:39:14 | ブログ
4月25日 土曜日

●「寄生獣 特別編」を4チャンネルで見た。
題名だけ知っていた。
「アサヤ塾」の生徒も減ってしまった。
映画、漫画、アニメ作品、ゲームに関する情報を生徒から聞くことができなくなった。
寂しい限りだ。
したがって、寄生獣も題名しか知らなかった。

●結論から言うと、スゴク感動した。
セリフが特によかった。
脚本が古沢良太、山崎貴。
古沢良太は「デート」ですっかりフアンなった脚本家だ。
ともかく、GGになって時代から遅れてしまい、苛立たしい。
なにも新しいことがニュースとしてGGの耳に入ってこないのだ。
それにGGの不勉強もある。
積極的に漫画を読めと息子に忠告されたのは20年もまえのことだ。
菊池秀行の面白さを教えてくれた息子だ。
一緒に住んでいればなぁ。
GGは孤立している。
寂しい。

●セリフがいまGGの書いている「ボケ老人瘋癲日乗」とだいぶカブルのでおどろいている。
題名はいずれ改題するつもりだが、はやく書き上げたくなった。

●GGのことだから寄生獣のかわりに、吸血鬼が登場する。
それ以外は、なにかあまりにも発想法が似ているので、うれしいやら、やられたなぁ、という感じだ。
だいぶ前から書き出していた作品だ。
その点では、時流に乗っていると自負。
これは、もう一気に書き上げなければと、珍しく興奮している。

●それにしても、ストーリの展開をかなり変更しなければならない。
寄生獣の真似をしたといわれたら困る。

●もっとも、このブログの「クノイチ48帝都の闇に散る」などを読んでいただけばわかります。セリフが似ているんだよな。とすれば、GGもまだまだ、まったくひからびたわけでもなさそうだ。



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猫ちゃんあいてに小説書きの日々。 麻屋与志夫

2015-04-24 09:39:55 | ブログ
4月24日 金曜日
●このところ初夏のような陽気だ。

暖かさを通り越して、暑いくらいだ。

リリは外で遊ぶことの楽しさを覚えた。

ようやく、猫らしい声で鳴くようになった。

その甘え声で外に出たいとカミサンに訴えかけている。

「出してあげたら」

「買い物に出かけるまでに、戻ってこなかったら困るわ」

「そのときは、そのときだ」

●ブラッキィは老猫だから外に出たがらない。

と思うが、そうでもない。

すっかり骨ばった背中でやはりこまめに散歩に出る。

まさか――徘徊老猫じゃないだろうな。

●わたし自身、ひとりで散歩に出るのはなんとなく憚られる。

徘徊老人とまちがえられたら、嫌だ。

この故郷での同級生は半数が鬼籍に入っている。

寂しい限りだ。

周囲からみたら、

なにをやっているか分からない、

ケッタイな老人と映るのだろうな。

塾をやっているから、

近所の人は――。

「まだまだお元気ですね」

と声に出してはいってくれないが、理解してくれている。

●死ぬまで、小説は書きつづける。

傑作が書けそうな期待で、

今度こそは……と思いつつ、

いつしかこのとしになってしまった。

●孤独な作業だ。

でも、夢のもてる仕事だ。


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リリのお庭デビュー  麻屋与志夫

2015-04-23 07:12:44 | ブログ
4月23日 木曜日

リリのお庭デビュー

●ブラッキィが自由に外に出るのを見ている。
「アタシハドウシテダメナノ」
リリが顔をかしげてカミサンに訴えかけていた。
「もう、そろそろ庭に出してあげてもだいじょうぶよね」
外に出して帰ってこられなくなったら……と心配だった。
わが子となって直のころ。
不妊手術に連れていく途中で。
車や道路工事の騒音におどろき。
カミサンの腕の中からとびだした。
それっきり二日も帰ってこなかった。
行方不明のリリを探して歩いたときの悲しみは。
わたしたち猫バカ夫婦のトラウマとなっている。
もうあんな心配はしたくない。

●リリは春の大気をオモイッキリ吸った。
いきいきと庭を走りまわった。
近所に巨大猫がいる。
八キロくらいありそう。
リリがおそわれたらと……カミサンは取り越し苦労。
この心配は、子どもを公園デビューさせる親とまったく同じだ。
このあたりの、心配のしかたが、
愛猫家をして、
猫ちゃんを「わが子」とか、
「家の子」と呼ばせる所以なのだろう。

●リリはすっかり満足。
外を走りまわった疲れでスヤスヤ。
どんな夢路をたどっているのだろう。






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リリはカミサンの目覚まし。噛みつき魔。 麻屋与志夫

2015-04-22 06:01:52 | ブログ
4月22日 水曜日

リリはカミサンの目覚まし。噛みつき魔。

●りりの功罪。

●まずお手柄から。
オテガラと言っていいのかな?
リリがわが家に降臨してからカミサンの目覚めが早くなった。
奥の部屋で、いまも、ほがらかな笑い声がしている。
5時25分だ。
けさも、リリに起こされたのだろう。
夜、12時前に寝たことはない。
この時間に起きるのはかなりつらいはずだが。
かわいいリリちゃんに起こされたのでは、文句のつけようがないのだろう。
それどころか――。

●「リリが鼻かじるの。髪、噛むの。もうイヤになっちゃう」
けつして、いやがってない明るい声で訴える。
胸にリリをだきしめて、冬季のわたしの書斎となっている仏間のホリゴタツに現れる。
カミサンが朗らかになった。
リリのおかげだ。
●罪といっては、可哀そうなのだが。
カワイイ「リリ」は噛みつき魔。
ボッこし屋。
ランコードを噛んだ。
内蔵されている銅線やその他諸々の配色の線までカミ切ってしまった。
おかげでヨドバシカメラへ――。
一時間に一本しか通っていないJRの電車にのって。
宇都宮まで出かけた。
ついでに古くなったテレビのアンテナの交換を依頼した。
老夫婦の一月分の食費くらい掛かってしまった。
それでも、かわいい、かわいいね。
かわいいな。
と猫バカ夫婦に可愛がられるのだから――。
来世は猫に生まれたい。
いやそれはダメだ。
わたし的には、お酒がのめないのはつらいもの。
●ブラッキィがリリと仲良しになり、三人で……。
「猫じゃ。猫じゃ。ほれほれ。カッポレ。カッボレ」と踊りたい。

  

  

  

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リリのお帰り。  麻屋与志夫

2015-04-21 18:20:04 | ブログ
4月21日 火曜日
リリのお帰り

●さくじつの夜半。

帰ってこないリリを心配していたが――。

どうも、おちつかない。

リリの不在を案じるあまり……ということで。

酒にした。

酒にしたと言っても。

菊水の200㏄一缶だ。

金色缶。

赤缶よりも50円安い。

それにヤキトリの缶。

締めて400円以下の贅沢。

テレビは「デート」が終わってからは見ていない。

ほんとうは、ドラマを見ながら、チョビリチョビリのみたいのだが。

●書きかけの小説のことを考えていた。

どうしても、吸血鬼が登場してしまう。

リアリズムで書きたいのだが。

悪人を生の人間として書くだけの、手法がいまのわたしにはない。

悪いことをするのは、吸血鬼とすれば、わたし的には納得できる。

でも現実は人間が吸血鬼に勝るとも劣らない行為をしている。

とは……おもいませんか。

●猫にはそれはない。

猫の生態は平和そのもの。

威嚇する。

噛みつく。

くらいのことはあっても。

同族で殺し合うなんてことはしない。

●「パパ。リリチャン帰って来たわよ」

カミサンの声で起こされた。

●リリはしたり顔でカミサンの腕の中。

「ドウ、パパ、あたしの逃げ足速いでしょう」

と誇らしげにこちらを見ている。

「オソトのクウキオイシカッタワヨ。マタオンモニダシテネ」

●「出したのではなく、脱出したんだろうが」

と酔っただみ声でいったが、リリはにゃんとも応えない。

お澄まし顔。




 

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リリの大脱走  麻屋与志夫

2015-04-21 08:02:30 | ブログ
4月21日 火曜日
リリの大脱走。

●塾生が帰り静かになった教室。

引き戸を開ける。

「ブラッキィ。帰っておいで」

闇に向かって呼びかける。

足元を白いイナズマが走る。

どこに隠れて、うかがっていたのか、リリだった。

空き黒板を教室の隅に立てかけてある。

その裏にでもかくれていたのだ。

スキをうかがっていたのだ。

●リリの狙いはドンぴしゃり。

夜の徘徊に出かけたブラッキィを呼び戻すために。

引き戸を開ける。

その習慣を読まれていた。

わたしの背後からスタートして庭にとびだしたのだった。

●外は春雨。

帰ってこないブラッキィ。

後を追うように飛び出していったリリ。

初めての夜の散歩を楽しんでいるのだろう。

●リリが戻ってこない。

心配で外灯を明々とつける。

それでも心配だ。

隣の空き地まで探しに出た。

●春の雨にうたれてしばらく空き地にたたずんでいた。








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超短編 6 老人の華やかな食卓  麻屋与志夫 

2015-04-20 10:24:07 | 超短編小説
6 老人の華やかな食卓

台所に入る。
冷蔵庫を開ける。
独り暮らしの老人にしては豊富な食材や食品がある。
大好きな紀文のギセイ(卵焼き)もいくつも入っている。
先週、孫娘が来て、買い揃えてくれたものだ。
さて、今夜はなにを料理しようかなと……考えたところで電話がなった。
旧式な卓上電話だ。
「はい、はい、いまでます。でますよ」
けたたましくなる電話に呟きかけるような返事をしている。
受話器を取り上げる。
「中野。どうだ、皆で夕飯食べないか」
「いつ、帰省したんだ」
同窓生の川村だった。
「石黒と藤作も来てる。いまそっちへ車で向かっているから」
まちがいなくこちらが、快諾する。
そう信じている。
いつもそうだ。
こちらの都合なんて考えない。
さすが、大会社の会長にまでのぼりつめるだけはある。
いやだとは、いえなくなる。
強引なやつだ。
――快諾した。
川村はともかくとして、石黒と藤作には会ってみたい。
このまえの「喜の字」を祝っての同窓会以来だ。
黒の乗用車だ。
ドァがいくつもある。
運転手つきだ。
車内の3人はワインで盛りあがっていた。
トロミノある、高そうなワインだった。
「駆け付け3杯だ。川村のおごりだ。めったに飲めるワインじゃないぞ」
石黒が川村にお追従。
ワインの銘柄と年代をいったが、はやくも酔いが回って来た。
もっとも、きいたところで、その価値は中野にはわからない。
着いたところは、K総合病院だ。
「この街では、ここがいちばんおいしいからな」
「美味しいかっぺな」
と藤作がこの土地の方言でいう。
親近感がわいた。
4人がこの町で高校生までの12年。
ともにすごした連帯感がよみがえった。
「ちょっと、トイレに」
「前、立ちかよ」
藤作が、たのしそうに揶揄する。
「そうゆうな。藤作も前立腺肥大だろうが」
石黒がいう。
「貧乳だろう」と川村。
「それいうなら、頻尿でしょう」
と石黒がまじめに訂正する。
川村のジョークは理解されていない。
「まだまだ、巨乳にはそそられるのでな」
と色艶のいい川村が応えた。
豪快に笑っている。
3人のたわいもない会話をあとにした。
フロントから入って右折して直にあるはずのトイレがない。
さいきん、物忘れが激しくなっている。
やっとさがしあてたトイレはモップをもったオバサンがバケツをさげてはいっていく。
「掃除中です」という標識をだされてしまった。
幾つになっても、女性の傍で、ジョジョと音を無神経にヨウをたすことはできない。
つぎの、トイレをさがさなければならない。
尿意はセッパツマッテいた。
小走りに長い廊下をいく。
ところがなんとしたことか。
遠近法を逆にしたような廊下だ。
さきに行くほど広くなっている。
不気味なのであわてて角を左折する。
「ダメじゃないですか。病室にいてください」
澄んだ声。
うりざね顔。
富士額。古典的な日本美人の看護婦さんに咎められた。
周囲をみると、いつのまにか、重病棟にまぎれこんでいた。
「ここは、中野さんのくるところではありませんよ」
向こうから顔まで白いシーツでおおわれた患者がくる。
顔はかくされている。
死んでいる。
腕がシートからはみでた。
だらりと垂れ下がる。
看護婦があわてて、何度も腕をシ―ツのなかに押し込む。
「トイレをさがしてた」
「はいここですよ」なるほど目の前にトイレの標識が壁からつきでている。
「はい、手を拭いてね」彼女はハンカチーフをわたしてよこした。
鹿沼麻子と縫いとりがある。
結婚する前のカミサンの姓名だ。
遠近法を無視した。先に行くほど広がる廊下を走った。
過去にもどってしまったのか。
わたしは神経質だ。
手洗い場の共同タオルを使うのを嫌っている。
それを知っていてくれた。
あまりのなつかしさに、感涙にむせび声もでない。
麻子との出会いはこの病院だった。
「ありがとう」礼をいった。
ハンカチを返す。
手渡すとき小指が触れた。
火傷でもしたようにジーンと熱ばんだ。
肩をたたかれた。
藤作だった。
「さがしたぞ。みんなまっている」
「いっては、だめ」麻子が叫ぶ。
「はやくいこう」
「だめ。いかないで。あなた」えっ、いまなんていった。
あなた。と呼びかけた。麻子と結婚しているのか。
「あなた。いかないで」
「この裏切り者。中野を食卓につれてくる約束だぞ」
藤作がどこにかくしもっていたのか大鎌を振り被る。
死神の鎌だ。
「収穫」鎌が薙いだ。
麻子の首が中空にとぶ。
体は瞬時にウジがわく。
「あなたぁー」こえだけが中野の耳にのこった。
ウジがわいたからだで麻子は二三歩中野のほうによろけながらも、近寄って来る。
中野は彼女を強く抱きしめる。
ここは黄泉比良坂だ。
病院の廊下などではない。
「収穫だ」裏切り者――中野を最後の晩餐に連れてくる約束で、現世に引きもどし、会わせてやったのに。
綺麗な体でふたりで黄泉の国に降り立てばいいものを。
ウジの山となった麻子を藤作がののしっている。
中野は逃げた。
死骨累々。
白い骨の荒れ野を中野は夢中で走りぬけた。
前方に黎明の光がさしている。
麻子に救われたこの命、生きられるだけ生きてやる。
わたしは、手を開いた。
鹿沼麻子。
彼女のハンカチが握りしめられていた。
わたしは彼女のハンカチを目がしらに押し当てた。
「愛しているよ。麻子、そちらにいったら、またいっしょにくらそう。もういちど、愛の告白をして、クドクからね。いいかな……」



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リリとブラッキィ/猫のヤキモチ。 麻屋与志夫

2015-04-15 08:12:28 | ブログ
4月15日 木曜日

リリとブラッキィ/猫のヤキモチ。

●カミサンとわたしは、それぞれ一匹づつ猫を飼っている。
カミサンの猫はリリ。
一歳。
雌猫。
わたしの猫はブラッキィ。
十六歳になる同じく雌猫。
ブラッキィがあまりわたしになついているので、
「わたしの猫が欲しい。飼ってもいい?」
とかみさんにねだられていた。
ボンビー書生が猫を飼うだけのユトリがあるわけがない。
そういうときは、沈黙。
Silent is gold.
言わぬが花。

●ところが、ある日、
玄関先で「ニャ。ニャ」とあきらかに子猫とわかる鳴き声がした。
掌にのるサイズ。
生後、二か月くらいの三毛猫が迷いこんで来た。
リリという名前をカミサンがつけた。
「わたし初めて子どもに名前をつけた」
とよろこんでいる。
猫もわが子。
この気持ちは愛猫家ならわかってもらえますよね。

●先住猫のブラッキィはまだリリとうまくいかない。
側に寄られるのをいやがる。
リリはブラッキィの背に乗りたがる。
ブラッキィは猫パンチをくりだす。
威嚇する。
野獣のウナリ声だ。
●ブラッキィの見ていないところで――。
かわいそうにションボリシテいるリリをだっこする。
あとになって、ブラッキィのところにいくと残り香がするのか。
わたしに近寄らない。
完全にジェラシイモードだ。
「ブラッキィ」と離れて行くわが愛猫に呼びかける。
チラッとこちらをふり返っただけだ。
ソッポを向いてしまう。
つれないな。
ブラッキィ。
まだ妬いているのかな?
猫の気持ちはわからない。
でも、その拗ねているところが、かわいいのだ。



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