田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

文章がうまくなる方法は? 麻屋与志夫

2022-04-30 06:39:47 | ブログ
4月30日 土曜日
文章がうまくなる方法は?
どうしたらいいのか。
わたしにも、いまだに確信をもって「こうだ」とはいえない。

4月27日のわたしのブログ。
「赤さびたポンプ残して家が建ち」この風景を見たとき、俳句をヒネルヨリモさきにひらめいたのは、冒頭の疑問だった。
スチーブキングだったと思う。
こんなことをいっている。
「文章をかくのはポンプで水をくみ上げるようなものだ」
たしかにそう思う。

地下水をくみ上げる。
がちゃん、ガチャンと取っ手を上下に動かして水を汲みだす労力はいまの若者には想像できないだろう。
地下に溜まった言葉をくみ上げ文章に仕立てる。

ところが、言葉という地下水はすぐに枯渇してしまう。
くみ上げようとしても、労力が報われることは少ない。
考えていることを、文章に置き換えて提示するのはたいへんだ。
適切な言葉が、でてこない。
地下水は油断していると、すぐに枯れてしまう。

言葉を増やす努力はたえず日常生活の中で続けなければならない。

ではどうすればいいのか。

じぶんで文章を書くことを意識して「本」を読むことだ。
読んで読んで、読みまくることだ。
言葉を、好きな表現や単語を、暗記することだ。
これが地下水を豊かにする方法だ。

連休が続く。
十日も続く人がいる。
一冊でも本を読んでください。
コロナで外出があまりかんばしくない。
家にいる時間にぜひ本を読んでください。
地下水を豊かにしてください。
まだいいたいことはありますが。
小言幸兵衛にならないように、このへんでやめます。




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石だたみとぎれて菫咲く小路  麻屋与志夫

2022-04-29 11:42:02 | 俳句
4月29日 金曜日

石だたみとぎれて菫咲く小路

白鷺の水かき見える渇水期

網ヘンスかなたはモール春霞

頭頂に桜かんざし老婆かな

マツキヨの開店まだかカキの下痢

バス停に背中翁の花見かな

チラシの日何が安いの春霞



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夢見るGGの夢占い28 両親が溺死する夢をみた。麻屋与志夫

2022-04-29 09:03:56 | 夢見るGGの夢占い
4月29日 金曜日
夢見るGGの夢占い28
夢をみた。
なにか幸運の知らせが父のところにきた。
おかしなことには、わたしはまだ少年だった。
――それが夢のおもしろいところなのだろうが。
封書をもって父のところに急いだ。

父は田植えをしていた。
現実のわが家は、
農家でもないのに、
なぜ父が田植えをしていたのだ。
まあそうした、辻褄(つじつま)の合わないところが夢なのだろう。
母が自転車で追いかけてきた。
母が自転車に乗るのを見たことがない。
まあ、これも夢なのだからしかたがない。

わたしは稲の苗を手にした父に呼びかけた。
聞こえないらしい。
振り返ろうともしない。
わたしがそうこうしているうちに、田が増水してきた。
海になってしまった。

父も母も波間に浮かんでいる。
わたしは、呆然とあぜ道から眺めていた。
二人とも波間に沈んでしまった。

解釈。
波間に浮かぶ両親のイメージは、北海道の観光船の事故をなんどもテレビで見たからだ。
北の海の寒々とした荒波を見たからだろう。
それにしても、なぜ、わたしの父と母が波間に浮いていたのだ。
母は自転車に乗らない。
ただ、母の姉は明治の初期。
栃木であの前の車輪の大きな自転車に初めて乗った女性だった。
と母が誇らしげによく話していた。

吉報は、その内容については夢から覚めてから考えたのだがわからない。
パソコンを開いて夢判断で調べた。
誰かが溺れる夢。
誰かが溺れる夢は。
――自分ではコントロールのできない感情や手に負えない状況を表します。
手紙の夢は逆夢(さかゆめ)になるケースが多いため注意が必要です。
手紙の内容が良い場合は、実際には悪い知らせが。
悪い場合は、良い知らせが 。

父のところにきた良い知らせとは……。
はたしてほんとうに良い知らせだったのだろうか。
どうして両親とも溺死してしまったのだ。
あまりわたしにとっては良い夢ではなかった。



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藤揺れて少年走る母校かな 帰路、狸の死骸を目撃 麻屋与志夫

2022-04-28 01:00:13 | 俳句
4月28日 木曜日

昨日は昼ごろ散歩に出た。
母校鹿沼北小学校の前まで歩いた。
県内で木造校舎。だから、昔のままなのはここだけらしい。
戦争少年だったので楽しい思い出はなにもない。
五年生のときの担任橋田巌先生にはすごい迫害をうけた。
そのトラウマはいまだにのこっているのだが、いろいろと教わったことも事実でいまでも忘れない。
教師としては、すばらしい、天才肌だったのかもしれない。
禅僧の描く「円相」の話など小学生にする教師だった。
いまのわたしの教養の基礎をつくりあげてくれた恩師だ。
しかしこうした心境になるまでに、この歳までかかった。
長生きしていてよかったと思うのはこうゆう時だ。
いままでみえていなかったものが鮮明に見えてくる。
生涯の友となる中津博君とあったのもこのころだ。
お父さんが事故にあったという知らせが来て、校門から走って消えていく彼の後ろ姿。

俳句をヒネッタ。

藤揺れて思い出も揺れ母校かな
藤揺れて少年走る母校かな
藤花揺れ思い出も揺れ母校かな

八十年後の少年はかくのごとく、
おぼつかない足取りで、
どうにか母校の木造校舎とグランドを望むところまでたどりついた。
藤だなからながい藤の房が垂れていた。風に揺らいでいた。太さから見てむかしのままの藤だ。

帰路、高田燃料屋さんの裏の道端に狸の死んでいるのを目撃。
飼われていたのが逃げたしたのか、
山伝いに里まででてきたのか、
なんとも面妖な死骸だった。



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赤さびたポンプ残して家が建ち  麻屋与志夫

2022-04-27 10:41:56 | 俳句
4月27日

過日、裏路地探検隊の気分で家をでた。
めざすは、街の駅を左手に見た路地裏への入り口。
ここは珍しく手つかずの昭和の路地がある。
ぶらぶら歩いていくと、小薮川にでる。
ところが、しばらく来ていなかったので、おどろいた。
路地に入ったところに新築の家が建っていた。
いまどきの家。
外壁がまぶしかった。
庭先にぽっんとポンプ井戸が残されていた。
懐かしくて、いろいろな思い出があるので残したのだろうか。

赤さびたポンプ残して家が建ち




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詩 アダムとイブに残す言葉 麻屋与志夫

2022-04-17 10:00:39 | 
アダムとイブに残す言葉   詩

言葉の鱗で全身を鎧ってきた。
幾重にも いくえにもウロコを重ねて
全身をうろこで鎧っている

それが北斎の享年になったら
ホロホロと剝がれていく

I LOVE YOU
愛してらあな
このぶよぶゆ
肉のかたまり

万葉のむかしから
言の葉でわたしたちは
全身を飾りたててきた

像 花にあらざる時は夷狄
心 花にあらざる時は鳥獣
芭蕉さんだっていってるよ
言の葉があって花がある
葉も花もみんな言葉なんだよ
みんな みんな言葉なんだよ

このぶよぶゆした肉の塊を
言葉を鎧として 守るのだ
                                                                                                                     
戦争があるのは敵のぶよぶゆ
肉をほろぼすためなんだよ

人間なんかたいしたものじゃない
全身をはやく言葉でおおいかくせばいい。
ほら わたしたちの始祖が
アダムとイブがイチジクの葉で隠したように
全身を言の葉で隠せばいいのだよ
ブヨブユした醜いものが
みえないようにしようよ
そうすれば
わたしたち
神になれる
戦争もない
だって
ほら ほら
神様が
いってるよ
始めに
言葉ありき

わたしなんか
ぼろぼろ
全身を鎧ってきた
言葉の鱗が
剝げ落ちてきた
ショウガナイヨナ
画聖北斎の享年なんだから
でも でもだよ 
まだ 言の葉で
身を包むことはやめないよ
やめたらいまは
ひからびて
骨皮筋衛門
醜いからだ
晒すことになるもの

だから遺言かくには
まだ いかないんだ




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朝から嘆きの曲モーニンを聴きき小説を書き継ぐ。麻屋与志夫

2022-04-15 10:51:14 | ブログ
4月15日 金曜日
「地震」
妻が寝言のようにひくく呟きました。
いや、浅い眠りのなかでおもわず声がでたのだろう。
だからやはり寝言なのでしょう。
わたしは、抜き足差し足忍び足。
部屋を横切っていたので、妻の浅い眠りが恨めしくなりました。
できるだけ静かに、気づかれないようにと配慮していたのですが。
障子をそっと開ける。
つぎの部屋も音をたてないように……ところがいけません。
こちらの床のほうが、さらに昔のまま。
古い床なので。
ぎしぎし音を立ててしまいました。
人並みに歳をとりひとなみに頻尿。
どうにかしてよ。わが尿意。

築100年はたっている。
古民家。
住んでいるわたしも北斎の享年。
自慢げに毎度吹聴しています。
なんら人に誇るべき作品は生み出していません。

おうち時間の長いわたしたちの生活です。
できるだけ、あいてに迷惑をかけないようにしないと。
おたがいにストレスをかけあってしまいます。

ラブラブで結婚しても。
ながく生活を共にしていると。
なにかと気配りがたいへんなものです。
まず、あいての感情に逆らわず。
ハラスメントにならないようにと。
つねに考えています。

恋人と結ばれて、それからの果てしない生活を共にする方が。
たいへんです。
徹底的な喧嘩などしたことがありません。
もちろんこれは妻の功績なのでしょう。
いかにして、快適な空間を演出するかという妻のこころくばりがうしいです。

朝からJAZZ。
モーニン。嘆く、うめく、の意味です。
朝という意味ではありません。
この曲を聴くと、わたしは、黒人が人種差別に苦しんでいたころに想いをはせます。
この曲を聴くと、わが家が村八分で苦しんだころのことを思い出し奮えたちます。
なにごとであれ苦境に会ってひとは逞しくなる。
そんなことをかんがえながら、今日もこれから長いおうち時間を机に向かって過ごします。

明日は土曜日。みなさんは、とくに老齢のかたは、いかがお過ごしですか。




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卒塔婆爺 麻屋与志夫

2022-04-10 08:53:11 | ブログ
4月10日 日曜日
生来、出不精。
ひねもす、書斎ですごしても飽きない。
若いときから、家のなかが職場だった。
学習塾だけでも、50年くらいこの家でやってきた。
人と交わるのが下手だ。
文学の話のほかは興味がないのだからしかたないことかもしれない。
街中に住んでいても隠者のような生活だ。
世俗を離れ辺鄙な田園にすんでいると同じような心境だ。
まるで、陶淵明のようだとつくづく思う。

松籟、を聞くのを風雅と心得ている。
残念ながら現実は竹林をふきわたる風音だ。
すぐ裏に「鍵山」と呼ばれている地膨れ山がある。
竹林を吹きわたる風音をききながら書斎にこもっていられるなんて、
「ボクハシアワセダナ」と思うのである。
ただ、すぐ裏に巨大な駐車場ができてしまったので、すこし住みにくくなった。

将来、いっそのこと東京にすもうかとも、思うのだが年齢からも経済力からいっても無理だ。
これが逆だと凄いのですがね。
都会の家を売って田舎にひきこもるのだったら何十倍も広い土地と家に住める。
さらに金は有り余るほどあるということになる。

浅学菲才。このまま静かにこの家に埋もれて老後を暮らし続けることになるのだろう。
北斎の享年と同じ。わたしも爺になったものだ。

先日書き上げた小説はだから「卒塔婆爺」。


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千渡の竜蟠寺に三人で墓参 麻屋与志夫

2022-04-08 18:35:08 | ブログ
4月8日
春風や同じに向いてのぼり旗

観覧車天辺だけが花の中

ルナアギトたとえば虎のごとくあり

「ルナちゃんがあくびすると野生の牙すごい。こわいよう」

ルナ走る一直線にバラと蝶
ルナ走る一直線に庭の隅
ルナ走る一直線に蝶の影

山寺の墓碑群つきて櫻かな

茨城から義弟Sが遊びにきてくれた。妻の両親のねむる千渡の竜蟠寺に三人で墓参。途中道に迷い、わたしはドライブ気分でよろこんでいた。車にのせてもらうことはめったにない。山の中腹まで石段がつづき、両側が墓地になっている。石段の先は桜霞。わたしは残念ながら途中までしか、登れなかった。石段に腰をおろし二人の帰りをまった。
ノートをとりだして俳句をひねったが、目前の山寺の景色の鄙びた風情に圧倒されて思うように言葉がでてこなかった。



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俳句です。 麻屋与志夫

2022-04-05 09:20:01 | 俳句
4月4日
ごつっりと瘤もりあがる桜幹

花よりは幹に触れたし桜かな

幹青く瘤ごつごつと桜かな

幹ごつく枝の先まで青黒く桜かな

幹ごつく枝の先まで青黒く桜咲く

青黒く幹から繊枝桜咲く

4月5日

畔萌えて摘みにし蕗を店で摘む

山萌えて話しに花咲き蕗を摘む

友きたり話に花咲き蓬摘む

芋ぐしにとまりし花は蝶なるか

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