田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

春を待つ

2008-01-31 20:56:39 | Weblog
1月31日 木曜日 晴れ
●一月もきょうでおわりだ。さいきん、歳月の流れ方がますますはやくなっている。寒い寒いとこぼしているが、あとひと月もたてば春だ。あたたかになったら、またPCを笈のごとくせおって小さな旅に出たい。

●文学の勉強をしておいてよかったとつくづく思う。紀行文などもかずおおく読んでいるので旅の楽しみ方にふくらみがでる。ただ風景や神社仏閣をみて歩くだけではない。いつかじぶんの作品のなかでいかしてやる。などとさもしいことも考える。

●去年は日光にかよった。日光を舞台にした小説を二本かいた。楽しかった。

●ワイフがおでんを煮ている。風邪で塾生の休みがおおかった。いつもより、一時間ほどはやく授業がおわった。これからゆっくりと一合のお酒をのみます。

●春になるころには投稿しておいた小説の結果がいくつかわかる。どうなるだろう。期待にむねがはずむ。年なんかとっていられません。

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貧乏万歳

2008-01-30 20:01:59 | Weblog
1月30日 水曜日 晴れ
●おおきなリックを背負いT歯科、日曜大工の店K、スーパーKと渡り歩いた。
「コートを着ないとミスボラシイよ」と、ワイフにいわれた。暖かなので、フリースの下着。セェタ。ジャンパー。しめて、 三千円を身につけて街にとびだした。

●それらの着物の間に太陽の光が溜まっているような不思議な感覚で、ぽかぽか暖かくてきもちがよかった。フリースという繊維素材のおかげだ。ともかく、暖かな干し草のなかでうとうとしているような自然な暖かさがある。こんなふうに考えるのはわたしが猫人間だからなのだろうか。着膨れしていないので快活に街を歩けた。ユニクロさんありがとう。と書いておかないとこの後で少し困るのだ。

●浅草であった「有遊会」で読んだ狂歌。
老人は悲しからずやユニクロの黒のセェタ纏いただよう

●ワイフに載せるなとしかられています。でも、いまでは上から下までユニクロちゃんなのですから、ユニクロの恩恵で暖かな冬をすごしています、感謝しています。庶民の若者の文化を生きています。

●あの狂歌を詠んだころはまだ小説も売れていて、銀座のデパートでニュヨーカーの黒のとっくりのセェタを買おうとしていた。

●文学、小説家の世界は売れれば貴族。売れなければ乞食。と心得ている。芸人もそうですよね。

●じゃあんたは貴族なのか。とんでもない。売れていませんから。老族です。ただの老いぼれです。

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春のような朝

2008-01-30 08:57:54 | Weblog

1月30日 水曜日 晴れ
●昨夜は風呂にはいったのでぐっすり寝られた。でも入浴の効果だけではなかった。カーテンを開けると外の明るさはまさに春の日差しだ。日の出間際の冷え込みがなかったので目がさめなかったのだ。小枝から小枝へ華やぎとびうつる小鳥。鳴き声もうれしそうにわが庭にかしましい。一月先の季節を先取りしているような感じだ。わたしもうれしくなってとびおきた。びっくりしてブラッキーがぎゃんと犬みたいな鳴き声でベッドからころげおちた。猫にはめずらしく熟睡していたのだろう。ベッドからおちるなんて猫にはあるまじきこと、だよ、ブラッキー。

●カーレ鍋の残り汁にご飯をいれて朝食とした。

●あとひと月もすれば、こうした季節になるのだなぁ、それまではがんばりましょう。ワイフは桜の写真をいっぱいとるとはりきっている。熊野古道も歩いてみたい。那智の滝もみたい。旅行がしたい。たのしい話題で食卓にも春かきたようだ。

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マラソンと長編小説

2008-01-29 20:49:40 | Weblog
1月29日 火曜日 曇り
●灰色に曇った冬空に白い太陽がでていた。うっすらと白く光っているので、太陽の在りかがわかる。

●ワイフとF まで散歩をかねてぶらりと買い物にでかける。ストレス解消になる。 街のかわりいく風景を眺めながら歩く。できるだけ自然を見ながら歩く。前日光高原にある地形。冬景色が美しい。女峰山が白い雪の襞を見せている。きれいだ。見回せば山に囲まれている。冬になると雪をいただき、山がその存在を誇示する。冬の白い山に囲まれた風景。絶景といっても過言ではない。 

●福士失速についてまだ考えている。長編小説とマラソンをくらべた。こういうことだ。わたしにとって、300枚からさきが勝負だ。400枚はきつい。ともかく、苦しい。マラソンと似ているとは思いませんか。そして、たったひとりで孤独な戦いを強いられる。マラソンと似てますよね。そんなわたしの心情を託してマラソンランナーを応援しています。福士さん、名古屋にはでられませんか。むりですよね。半年はやすまなければだめ。ときいています。あまり無理せずゆっくりと休んで再挑戦してください。

●ワイフとめずらしく小説を書く苦労について話した。いつしか雨になっていた。

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福士失速

2008-01-28 20:32:20 | Weblog
1月28日 月曜日 晴れ
●福士失速。ニュースで見た。ゴールまでたどりついた根性はみあげたもの。でも、30キロ以上走ったことがない。ほんとうだとしたら、暴挙。しろうとなので、コメントはさしひかえる。勝っていれば快挙だったのだろうが。

●ブログの力。昨日のブログで日光の天然氷についてふれた。さっそくご本人からコメントがきた。すごくうれしかった。ブログの力を感じた。これはどうあっても、わたしの思い出のなかの高見屋氷店の天然氷の切りだしや、氷室のことを書かなければならない。それにしても、日光の氷室がわたしの記憶の中の氷室とまつたくおなじだったのには感激した。

●マラソンはあと名古屋をのこすのみ。キューちゃんがんばれ。わたしは必死で走る彼女たちに力をもらっている。いまや小説は長編の時代。短編作家のわたしが長編に挑むときは、マラソンランナーの心境だ。ゴールが見えていて遠い。死力を振り絞って走る。死力を振り絞って書く。GG の心意気を彼女たちがはげましてくれているようだ。だから、マラソンの中継を見るのが好きだ。

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英語より国語が大切だ

2008-01-27 13:11:37 | Weblog
1月27日 日曜日 晴れ
●そうなんだよな。と思った。昨日のプログで国語教育について書いた。今日の朝日新聞で、入試に国語リスニング、という記事を読んだ。

●学生の聞き取り能力の低下ははなはだしいものがある。遠くのほうからわが塾の評判をきいて、英語のクラスに中一の男子生徒がはいってきた。二週間ほどたって、お母さんから電話があった。「先生の日本語の説明がわからない」と子どもが訴えているというのだ。

●日本語の聞き取り能力、書く力がぼろぼろだ。英語を教えるどころのさわぎではない。こういうことは、現場で毎日、生徒たちと格闘している先生でなければわからない。テレビでしたり顔でコメントしている識者をみるとどなりつけたくなる。

●おおげさな。というかもしれない。彼らにはなにも分かっていない。

●話したことが、例えそれが大人であってもこちらの真意が理解されないのだ。
そういう場所に住んでみないと、なにも分からないと思う。田舎暮らしはたのしい。でもそれは人とかかわりあいをもたなければ、という但し書きのつく地方がおおいのではないのだろうか。地方の都会との文化レベルの格差をだれか問題にして論じてくれないだろうか。

●ともかく、国語力を高めようとする意欲には大賛成だ。でもわたしの住む県では町では、どうなるのだろうか?

●いまわたしが真剣に考えているのは「母と子の作文教室」だ。もちろん無料。それでも参加者は望めないだろう。

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小さな旅「輝きを待つ」を見て

2008-01-27 09:23:17 | Weblog
1月27日 日曜日 晴れ
●日曜日なのでNHK で、小さな旅「輝きを待つ」、を見た。隣町日光の天然氷が話題になっていた。途中からだったが、たぶん山窪地区でしたよね。いまではもうこうした自然を相手に、自然の恵みによって氷をつくるなんて場所は全国でも数箇所とのことだ。「自然だものね。さからえませんよ」85歳のおばあちゃんが話していた。印象的だった。暖冬でまだ今年は切りだすことができるほど、厚く氷がはらないことにたいする嘆きだ。

●そのあとで、町の有志がこの天然氷の製法を残そうと立ち上がった様子に映像はかわった。これもよかった。かき氷を氷池にはった氷の表面に撒き小さなゴミを一緒に掃きとる。すばらしい知恵だ。背後に氷室が映っていた。これも鄙びた風景でよかった。わたしの記憶にある氷室とそっくりだった。

●とくにわたしにはありがたかった。こうした場面、光景がわたしの子供のころにはこの町にもあった。竹のレールの上を走る氷。あの上に乗れたら。無邪気にそんなことを考えていた幼年時代のことをシリーズで書こうとしているのでうれしかった。取材をさせてもらったようなものだ。NHKさんありがとう。いろいろ話題がこのところ豊富ですが、すばらしい番組もいっぱい提供してくれているのですから誇りをもってがんばってください。

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国語教育に関するヨマイゴト

2008-01-26 07:21:09 | Weblog
1月26日 土曜日
●朝日新聞(24日)に学力調査 正解率高い学校  読み書き授業に力という記事が載っていた。たいへん興味深く読んだ。「書く習慣」「様々な文章を読む習慣」を身につけさせる授業をよく行っていた学校ほど平均正解率が高かったことが分析の結果わかった。とのことだった。

●学校だけの問題ではない。故郷のこの町で過ごすときは引きこもり老人であるわたしにいわせれば大人もまたしかり。言語能力の劣化が目立つ。ともかくいわれていることも、こちらでいうことも意思の疎通がなされない。なにかひとこと発言しても分かってもらえない。分かってもらえないどころか誤解が誤解を生みとんでもない噂となってしまう。

●今は昔、同じく朝日新聞に「ブロンデイ」というチック・ヤング作の四コマ漫画が連載されていた。夫のダグウッドが手帳に新しいことば、表現をきくとメモする場面があった。痛く感銘したものだった。戦勝国アメリカでは一般庶民でもことばを大切にしている。語彙をふやすことに積極的に取れ組む姿勢がある。

●わたしたちの世代は、言論の自由のなかった社会を知っていた。この漫画からはワイフであるブロンデイのいきいきとした言動がつたわってきた。アメリカの社会では男女平等なのだ。女性であっても、自由に自己主張ができるのだと感心した。下に英語のセリフが添えてあったので会話文の勉強にもなった。いま書斎から毎日切り抜きスクラップブックにはった「ブロンデイ」をもちだしてきてなっかしく読んでいる。

●戦後に中等教育をうけたわたしたちの世代がいちばん国語教育に力をいれていただいたのではないか。国語の先生がいきいきとしていた。作文も毎週のように書かされた。「アメリカでは読書感想文を書く宿題がおおいのだ。毎週本を一冊は読んで感想文を書きなさい」などといわれた。藤井潔という非常勤の若いまだ東大の学生だときいていた先生にはずぶん教えられることがあった。藤井先生はテレビのプロデューサーになったと仄聞している。

●いまわたしは故郷の町で小さな学習塾を主宰している。ワイフが算数、数学。わたしは国語と英語。国語教室は今年で閉鎖。作文を学ぶなどという生徒がついにいなくなった。読み取り能力の大切さをてんでおかあさんたちが、理解してくれない。悲しいことだ。

●この、国語教育の軽視が町のいたるところでみられるようになった。わたしのように、東京とこの町を行き来して生活しているとよく分かる。でもそれは禁句だ。「東京風ふかして」と、嫌がられるからだ。決してそういうことではない。じぶんの考えを率直にのべ意見を交換できる町になっていけばいいなぁと切望しているだけだ。

●いま国語教室を閉鎖するにあたり寂しさのあまりつい愚痴をこぼしてしまった。年寄りの、ヨマイゴトとおゆるしください。




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寒さの中の外猫チビ

2008-01-25 19:16:42 | Weblog
1月25日 金曜日 晴れ
●日曜大工の店K に猫の餌を買いにでかけた。もちろんワイフとふたり連れだ。このところ外猫チビがおとなになってきたのですごい食べっぷりだ。一日5回くらいきて餌をねだられる。ねだられるとうれしい。ワイフは、げんきだね。可愛いね。もっとたーべて。飼ってあげられなくてゴメンね、などとはなしかけている。

●ホリゴタツの合板の囲いの外側、縁の下にくることを覚えた。コタツのなかではブラッキーが寝ている。チビは寒い縁の下だ。板で隔てられている。それでも、いくらかはコタツの熱があるのだろう。わずかな暖をとるためにここにたどりついたのだ。ときどきえんりょがちに鳴く。小さな低い鳴き声だ。猫好きとしてはやりきれないきもちになる。チビをだっこしてお宅の猫ですか? ときいて歩く。飼い主がみつからなければ、飼ってもいいとさえワイフもわたしも思っている。でもそれができない事情がある。そのことはここでは公表できない。いろいろ悩みがあるものだ。

●いよいよ本格的に寒くなってきた。街をあるくと葬儀屋さんの立て看板が目立つ。この寒さに耐えきれずになくなる方がいるのだろう。できるだけ家に閉じこもり冬眠状態ですごした。啓蟄まではこのままコタツ暮らしだ。

●本をたくさん読むぞ。小説かきまくるぞ。チビはどうしたらいいのだろうか。今夜もそろそろコタツの外にくる時間だ。

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炊飯の音

2008-01-25 09:37:48 | Weblog
1月25日 金曜日 晴れ
●強風の翌日なのでかなり冷え込んだ。明け方というより深夜、2時にブログの訪問者数をみた。おどろいた。ワイフのほうが20人もわたしよりおおいい。アッパレ。こうふんしてワイフの寝室へそとから声をかける。ねむそうな声がもどってきた。いつもなら起きてくるのにまたすやすやと寝息がする。そこで、柱時計をみあげてまだ2時だときづいたわけだ。しつれいしました。おやすみなさい。

●日の出前が冷え込む。と昔からいわれている。5時になるとホリゴタツでパソコンをうつていて手がつめたくなった。おやおやと思って寒暖計をみたら3度しかなかった。ホリゴタツでザイスの肘掛をあげてよこになった。だらしがないったらありやしない。そこできがついた。炊飯器のスイッチをいれていない。ついでに水ものんだ。血圧が高いのであさから水はのむことにしている。

●炊飯器のごとごととした軽い音をききながらうとうとした。母がマキで、釜で炊飯している夢をみた。すごくたのしい夢だった。

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