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田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

ワーキングキャットのルナにささやかな狩り場をつくてやりたいな。麻屋与志夫

2021-08-28 03:18:21 | ブログ
8月28日 土曜日
「ルナ、かわいい。かわいい。ルナ、かわいいね」
抱きあげたアメショウのルナに、妻がほほずりをしている。
いち、にい、さん……わたしは声にはださず、カウントダウン。
きっかり25でもがきだした。
妻の手から猫ポールに逃走。
さらに三段重ねのケイジの上にとびのった。
したり顔でわたしたちを見下ろしている。

「もう、どうしていやなの。ママにだっこしているの、いやなの?」
妻は不満タラタラ。
「でも、いつもよりながく辛抱していた」
ふたりの間をとりなす。
ルナは誇り高いワーキングキャット。
ひとに媚びをうらないようにできているのだ。
それなのに、サロンキャット、ペットのような、なれなれしさを求めても、かわいそうだ。
広い家の中を目を輝かせて、いまも、狩の態勢であるきまわっている。

奇跡が起きて、小説家としてカムバックできたら……。
隣接している空き地を買い取る。
ささやかなルナのために猟場をつくってやれるのにな――。
とため息をもらしているGGです。

さて、今朝は2時に起きた。書きかけの原稿、最後の追い込み。
昼間は、高校野球を観たいので、いつもより少し早く起きだした。
小説を書くのは楽しい。
楽しいのだが、時代にそぐはないところで、苦労しているのではないか。
と、いつも心配している。

コロナで上京もままならない。
コロナ疎開で田舎に閉じ込められたようなものだ。
早くコロナが治まるといいな。


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風の音にぞ……。 麻屋与志夫

2021-08-27 04:43:09 | ブログ
8月27日 金曜日
あれっ。風鈴が鳴っている。
軒先にさげた風鈴がなっている。

風(かぜ)の音(おと)にぞ驚(おどろ)かれぬる――。
平安人なら、といったところなのだろうが。

令和に生きる老書生は、パソコンを打っ手を休めた。
窓を開ける。
外はまだ暗い。
虫が鳴いている。

コロナの大流行で、田舎にとじこもっている。
家からも、食料品を買いに出るとき以外は街には出ない。
家の周りを散歩はするが……。

上京もままならず、まさにコロナ疎開といった生活をおくっている。

しばらく風鈴の音にみみをかたむけた。

明日は高校野球は準決勝ですよね。
妻が野球ファンになったので、二人で楽しむことができる。

妻とは64年のつきあいだが、その変貌ぶりにはおどろかされる。

現在は、ルナちゃん、猫愛にめざめ、そのクレイジーぶりがかわいらしい。
まさに、わが子を可愛がる母性愛。
猫に触れることもできなかったのに。

時代劇もみる。
「寅さん」をみてふたりで大笑い。
JAZZをきく。
まさに夫唱婦随。
なんていうと、パワハラみたいにきこえるかも知れないが。
どういたしまして。婦唱夫髄の日々です。

あれっ。
なにを書きたかったのだろう。

そうだ。

きのうは、37°の残暑。
でも朝夕は冷風、秋はそこまできている。

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不思議なことが起きた。麻屋与志夫

2021-08-24 19:25:50 | ブログ
8月24日 火曜日
「新聞をとっていれば、彼の死亡記事をもっとよくよみ、スクラップブックに張り付けたのにと思っていた。」
上の文章は、午前中に書いたブログです。彼とは高橋三千綱のことです。
ところが不思議なことが起こりました。郵便受けに「東京新聞」が入っていました。彼の死亡記事が載っていました。なんと理解していいのか、わかりません。誰かが、わたしの今朝のブログを読んで新聞を買ってきて、入れてくれたのでしょうか。
でもこんな粋なことをしてくれるのは、心当たりはコメントを寄せてくれたTさんしかいません。
この推察が当たっているとしても「こんど新聞を取るときは東京新聞にしよう」そうきめていたので、やはり偶然にしては出来すぎています。
もうひと考えられるのは、新聞屋さんが宣伝で入れてくれた。だとすれば、拡張員がのちど、くるだろう。Tさんでしたら、ありがとう。

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高橋三千綱の死を悼む夢をみた。麻屋与志夫

2021-08-24 06:16:54 | 夢見るGGの夢占い
8月24日 火曜日
夢見るGGの夢占い 23

夢を見た。
軽井沢の山荘で暮らしている。お手伝いさんと執事がいる。かなり裕福な生活をしている。

●昨夜、妻が軽井沢の番組をみていた。
「あんな生活をしてみたいわ」と、ためいきをついていた。
息子は「石の教会」で結婚式をあげた。
わたしたちにとっても、軽井沢はそのために思い出の場所となっている。

わたしは急に、山荘から、下りることにした。体が軽い。すいすいと、まるで跳んでいるように山道を駆け下りている。

●これもテレビ。番組の名前は忘れた。
山岳民族の代表選手が文明社会で生活している選手をすいすいと追い抜いた。
トップにたちの人たちの声援をうけていた。
短足だから山岳をはしるのには向いていると解説がはいっていた。

中腹まで降りたところに民家があった。喉が渇いたので、お茶を所望した。ついでに新聞をみせてもらった。気になる記事があった。カッターナイフで切り抜きを始めている。なにを切り抜いているのか、記事の内容はわからない。お茶代だと言って、諭吉さんを渡した。
ハイヤー代わりに、車で麓まで送ってよ、と頼んでさらに一枚わたした。
そこで愛猫ルナのなきごえで起こされた。
長い夢から、現実にもどった。

●昨日インターネットで高橋千綱の死を知った。
新聞をとっていれば、もっと詳しく読めるのにとおもった。
わたしより、一まわり以上も若いのに残念。
Kさんの「裂けた家族」の出版記念会で司会を務めた彼。
中上健次の芥川賞受賞を記念して「岬」の合評会が済んでから高円寺の「双葉ずしで」二次会。
その席で隣に座りいろいろ話し合った。
わたしが都落ちしたので、それっきり彼らとは会っていない。
昔のことを想い懐かしかったのだろう。
新聞をとっていれば、彼の死亡記事をもつとよくよみ、スクラップブックに張り付けたのにと思っていた。
麓までたどりついて、わたしは何をする気だったのだろう。
そのことだけは、夢判断はできなかった。

●印は夢からさめてからの感慨です。


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夏雲むるるこの峡中に死ぬるかな  蛇笏  麻屋与志夫

2021-08-22 12:43:58 | ブログ
8月22日 日曜日

夏雲むるるこの峡中に死ぬるかな

容赦なく照りつける太陽の光が書斎までさしこんできて酷暑が復活した。
お盆からはじまった季節外れの涼しさはどこへやら。
しばらくつづいた涼しい夏に慣れてしまっていたので、暑さがことのほか老骨にしみる。
そしてしばらくぶりで、上記の言わずと知れた飯田蛇笏の秀句が舌頭をついて出た。

わたしも家庭の事情で東京での学業を諦めて、家業の「麻屋」を継ぐために帰省した。

短歌も俳句もダメなのでただそのときの心境にぴったりのこの句を夏になると入道雲の紺碧の夏空を見あげて唱えている。

いくとし唱えつづけたろうか。


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二足歩行のGG。メタルをカジッタのはダジャレとは違うのですか。麻屋与志夫

2021-08-17 08:31:43 | ブログ
8月17日 火曜日
人間はいつごろから二足歩行になったのだろう? 
興味がわいたので、まず検索。
600万年前アフリカの人類の祖先から――。
300万年前には完全に二足歩行になっていたのだという。
詳細は検索してみてください。

おもしろいですよ。

両手で食料のナッをはこぶためだというのを知って、笑ってしまいました。
だって、これではGGはそのころの人類から一歩も進歩していないじゃないか。
べつにコロナのためではない。
外出はむかしからリックで食料を運ぶためだけ。
それがポリシー。
二足歩行は食料を運ぶためだけ。

泣かせるじゃありませんか。
車には若い時からのりません。
バイクにはのっていました。

妻は車がないなんて、よほどビンボーと思われてるわよ。
とマジで、なげいています。
わたしは真逆。
ボンビーGGと思われたほうがうれしいのです。
自虐的なのは作家の特権。

杏さんのドラマで復権した「高等遊民」。

「無冠の帝王」「インテリヤクザ」「独身貴族」なんて言葉がはやった時代に生息していたGGは人間です。

どこかの旅番組で「芥川賞作家です」と一般の人に自己紹介していた若い物書きのかたをみて、びっくり仰天。
ああ、ついに作家も世に誇ることができる職業になったのだと、認識しました。

GGは苔むしたような存在なのだ。
きょうも、大きなリックを背中にしょって、二足歩行でベニマルまで買い出しです。

いつまでこの地球を踏みしめて二足歩行をつづけられるのでしょうかね。

それからもう一つわからないことがあります。
名古屋市長の河村さんが、金メタルをかじりましたね。
GG的には、ユーモア、ダジャレ、おふざけとしか映らないのですが……。
なぜ、あんなに大事件になったのでしょうか??? 
これはもう若い「アサヤ塾」の卒業生にきくしか方法がないようですね。
いつのまに、こんなGGに成り下がってしまつたのでしょうね。
笑ってください。



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いろいろなこと思いだすお盆、終戦記念日。麻屋与志夫

2021-08-15 09:32:21 | ブログ
8月15日 日曜日
今日も雨。
これで幾日ふりつづいているのだろうか。
九州地方は観測史上例をみない大雨、とテレビが報じている。
わたしの住む町は、ほとんど災害というもののない地域だ。
東照宮の神域だからだという古老もいる。
たいへんありがたいことだ。

しかし、この寒さはどうしたことなのだろう。
いまこうしてわたしがパソコンにむかっている書斎。20°。
おどろきだ。
古老といわれる年齢にわたしもたっしているが、はじめての経験である。

「おおい! ミイマ。ももひきと冬のズボン」
「ええ。そんなにわたしは寒くない。真夏よ」
 
実年齢よりはるかに容貌も心も若い妻が驚いている。
この寒さが農作物に悪影響をおよぼさないといいのだが。
いまのところ、そうしたニュースはない。

お盆だ。
お盆の中日だ。

コロナ騒ぎがなければ息子や娘たちが孫を連れて帰省してくるのに……孫が六人もいる。
天候やコロナなどの災害にみまわれている昨今、わたしは家族の団結の力というものを再認識してもらいたいとおもっている。
 
人と人とのつながり、たすけあう力を思っている。
先日は塾の卒業生がきてくれた。
二人とも結婚していて、まぶしいような若者になっていた。
わたしのブログは読んでくれている。
うれしいな。
書くはりあいがある。

ともかく、こちらは、これから歳をとるばかり。
もうなんのやくにも立てないようなGGだ。
せめて、自分たちの生きてきた世代の記録だけは残していきたい。
今日は敗戦記念日。
わたしてきには、どう考えても敗戦としかいいようがない。
あの日の慟哭の苦難は忘れようがない。

英語の勉強に一生を費やしてしまったようだ。
神国、わが日本帝国を敗戦に追い込んだアメリカという国はどんな国なのだろう。
そんなこと考えて始めた英語の習得だった。
愛波先生をはじめ、日光で知り合った国連に勤務していたミス・ペギー。
わたしが英語を習得していくにしたがって――。
鬼畜英米という刷り込まれた教育がいかに間違ったものであったか。
教えてくださったひとたちに感謝している。
皆さんすでに泉下の人。
いろいろなことを思いだすお盆の中日、敗戦の日だ。



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いつから日本人は人前で泣けるようになったのだろうか。 麻屋与志夫

2021-08-07 05:53:55 | ブログ
8月7日 土曜日

●久保の号泣。くやしかったろう、とおもうと残念無念でテレビを消して掘りごたつに戻った。
「SAMURAI BLUE(サムライブルー)」の泣き顔。
何時から日本の男子は人前で平気で泣くようになったのだろうか。
けなしているわけではないから、誤解しないでください。
じぶんの感情を、喜怒哀楽をすなおにおもてにだせる。
そのことに関しては素晴らしいことだとGGはおもっている。
芥川龍之介の作品。
顔には出さず、悲しみを必死でこらえている。
ハンカチをテーブルの下で、だったと記憶しているのですが、握りしめている女性の描写があった。
記憶があいまいなのでまちがっていたらごめんなさい。
あれが日本人の感情表現を如実に表している。
ああした武士道的な感情の表現は「空手の選手」に垣間見ることができた。
もういちどいうが、すなおに、演歌の歌詞にあるように泣けることはしあわせだとおもう。
GGなど泣いたことはいちどもないので、ほんとうに人前で泣けるのはうらやましい。

●掘りごたつから立ち上がるのに苦労する。
妻が呼んでいる。コーヒーの匂いがキッチンから漂ってくる。
さてこれからさきが、昨日はじめて見た、ボルダリングまがいの動作だ。
左足を、引き上げる。
ふとんの感触をさぐりながら、かかとをしっかりとふんばる。
右手を畳につく。
ボルドがあるわけではない。すがるものがないから苦労する。
左足と右手が三角形を形作るようにする。
右手をつつぱり、左手を天板ににのせ、右手をよろめきながらも、これも天板にのせる。
両手で体重を支えて、よっこらしょと立ち上がる。
長いことすばやく立ち上がれないのは股関節が弱っているせいだとおもっていた。
腕の筋肉がおちたせいだとわかった。
ダンベルで鍛えなければ。
オリンピック番組をこのところ見ている。
アスリートの鍛え上げた筋肉がまぶしい。
さて、今日は女子マラソン。
そのあと、侍ジャパンの野球決勝戦。
これでGGのオリンピック観戦もおわる。
またあすから、平穏な日常生活がもどってくる。

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日本が負けた。悔しそうな、呆然とした久保の顔が目に焼きついた。麻屋与志夫

2021-08-04 07:52:28 | ブログ
8月3日 火曜日
●負けてしまった。負けた。
負けたということを、すごく残念に思う気持ちが、伝わってきた。昨夜のサッカーの試合だ。

●サッカーのことはなにもわからない。ただ、夢中になって応援しているGGだ。だがわかっていることがある。人の顔をみていると、その人の心が伝わってくる。

●六十年も毎晩、塾生の顔を見ながら授業をしてきている。生徒が黒板を見つめる真剣なまなざしにさらされてきた。

●昨夜の、交代してベンチにもどった久保の顔。

●「おれまだ疲れていない。まだまだやれる。やらしてください」

●ピッチから離れた久保、勝敗がきまったときの呆然とした顔。

●一番かわいそうなのは、戦うことができるのに、戦いの場に立つことができない選手だ。

●GGもまだまだ小説が書けるのに、声のかからない作家になってしまっている。

●戦線離脱を余儀なくされた者の気持ちはよくわかる。

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老いを感じるGGなのでありました。麻屋与志夫

2021-08-02 10:16:25 | ブログ
8月2日 月曜日
過日。
街の駅で「保護猫の譲渡会」があるというので出かけていった。
かわいい三毛猫がいた。
生後五か月くらい、なきごえもおさなくいとおしい。
数年前「りり」に死なれている。
わが家の庭によちよちと迷い込んできた。
生後三か月くらいの歩くようすにもまだ幼さのある♀猫だった。
ペットロスからぬけきっていないわたしたちは、ふたたび三毛猫と出会う。
それもリリそっくりのかわいらしさ。早速申し込んだ。
「年取ったひとはだめです」
ケンもほろほろにことわられてしまった。

車にはのらない。
買い物は大きなリックをせおって妻の後からついていく。
まだ十キロくらいなら背負って家までの二十分くらいの距離を歩いてくる。
「オジちゃんげんきだね」
と声をかけられる。

まわりの同年配のひとたちが、あちらに転居していく。

同時代の作家が亡くなる。

知己は減るばかりだ。

「なあ、塾をやめたらここにキッチンを移そうか」
「そんな夢みたいなこといわないで。これからどうやって生きていくか心配していいるのに」
妻のツレナイ返事。英語だったら;cold-hearted。
だが妻は暑い暑いとこぼしている。
いままで夏でも涼しい顔で暑さなどこぼそなかったのに。
どこか具合が悪いのではないかと心配になる。
死ぬときはおれがさきにいく。そんなことを考える。

このところの、暑さに耐えきれず、一番奥の書斎に移動する。
籐の長いすを運ぶ、渡り板のところでよろけてころんでしまった。

わたしが奥の書斎にいのを、ルナがいち早く勘づき追いかけておいかけてきた。
猫じゃらしをくわえている。
広い教室で遊んでもらえるのだとおもたのだろう。
猫じゃらしを手にルナとあそびだしたのだが。
わずか八メートルの教室を速足で歩いて息切れがしてしまった。
「もう、だめなの」
物足りない顔でルナがわたしを見上げている。

こうした諸々の生活のなかで、やはりジジイになったのだと自戒してしまうのだった。

もう、若くはないのだ。

しかし――。

これから年寄りの冷や水といわれようとも、がんばりつづけようと決意するGGなのでありました。



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